- 英
- rhodophyte、Rhodophyta
- 関
- 紅藻、紅藻類、紅藻植物、紅藻植物門
WordNet
- lower plants; mostly marine and littoral eukaryotic algae (同)division Rhodophyta
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/04/13 09:01:58」(JST)
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紅藻
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生息年代: 中原生代–現世 [1]
Had'n
Archean
Proterozoic
Pha.
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ソゾの一種 (Laurencia sp.)
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分類
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ドメ イン
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:
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真核生物 Eukaryota
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界
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:
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アーケプラスチダ Archaeplastida (植物界 Plantae)
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門
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:
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紅色植物門 Rhodophyta Wettstein, 1901
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和名
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紅藻
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英名
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red algae
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下位分類
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本文参照
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紅藻(こうそう)は紅色植物門(または紅藻植物門、Rhodophyta)に属する藻類の一群で、赤っぽいのが特徴である。あまり大きなものはないが、有用なものも多く含んでいる。
概説
およそ4000種が知られている。そのほとんどが海産多細胞性であるが、例外的に淡水産のカワモズクや陸上の湿地に生育する単細胞性のチノリモなどもある。海苔やダルスのようにアジアやヨーロッパでは伝統的な食材であり、また寒天や食品添加物(増粘多糖類)の原料としても用いられる。炭酸カルシウムを沈着するサンゴモの仲間も紅藻に含まれる。
特徴
多細胞世代を持つものが多いが、多細胞世代でも分化した組織や器官はない。立体的で肉眼的な構造を形成するものも数多いが、それらはそのような構造を持つ他の藻類とは異なり、細胞が立体的に配置する形を持たない。一見は立体的に細胞が配置するように見えても、顕微鏡下で調べると、実際には細胞が分枝を持つとはいえ、直線的な細胞列の組み合わせでしかない事が分かる。
また他の真核藻類と異なり、鞭毛を持った細胞はいかなる紅藻からも全く見つかっていない。単細胞性のものは通常着生生活をしており、また雌性配偶子・雄性配偶子ともに不動性である。セルロースと厚いゲル状多糖からなる細胞壁を持っており、これが紅藻から作られる製品の原料となっている。
紅藻の葉緑体は、緑色植物のものと同様に二重膜に囲まれている。この2つの生物群(アーケプラスチダ)はおそらく祖先を共有していて、その葉緑体はシアノバクテリアの細胞内共生によって直接生じたものと考えられている。紅藻の葉緑体はクロロフィルaと様々なフィコビリンたんぱく質によって着色しており、これが紅藻の赤っぽい色調を成している。紅藻以外のクロロフィルbを欠く藻類は、色調はやや異なるものの、紅藻から葉緑体を獲得したと考えられている。
分類
紅藻類は5界説が受け入れられるに伴って原生生物界紅藻植物門として扱われるようになったが、近年の分子系統解析の成果からはCavalier-Smithの体系(8界説)のPlantae(広義の植物界)もしくはAdl et al. (2005) の体系におけるアーケプラスチダに位置づけられる傾向が強い。一方、綱・目レベルの分類は長らく放置されてきたが、最近になって伝統的な体系の問題点を改善する新しい体系が提唱されている。
伝統的な分類体系
伝統的な分類体系では主に藻体の成長様式に着目して次の2綱(または亜綱)のみを認める。このうち真正紅藻類が単系統であるのに対し、原始紅藻類は多系統であるとされる。
- 紅色植物門 Phylum Rhodophyta
- 原始紅藻綱 Class Bangiophyceae
- 真正紅藻綱 Class Florideophyceae
新しい分類体系
近年の分子系統解析に基づき提唱された分類体系2つを以下に紹介する。これらはいずれも正式発表された(validly published)体系ではあるが、未だに流動的なものであることに注意するべきである。この2つの体系の差異は、Cyanidiophyceaeとそれ以外の紅藻とを門・亜門のどちらで区別するか、Rhodellophyceaeを1綱とするかPorphyridiophyceae、Rhodellophyceae、Stylonematophyceaeの3綱に分けるか、の2点に要約される。
Saunders & Hommersand (2004) の体系
- Kingdom Plantae
- Subkingdom Rhodoplantae
- Phylum Cyanidiophyta
- Phylum Rhodophyta
- Subphylum Rhodellophytina
- Subphylum Metarhodophytina
- Class Compsopogonophyceae
- Subphylum Eurhodophytina
- Class Bangiophyceae
- Class Florideophyceae
- Subclass Hildenbrandiophycidae
- Subclass Nemaliophycidae
- Subclass Ahnfeltiophycidae
- Subclass Rhodymeniophycidae
Yoon et al. (2006) の体系
- 紅色植物門 Phylum Rhodophyta
- イデユコゴメ亜門 Subphylum Cyanidiophytina
- イデユコゴメ綱 Class Cyanidiophyceae: イデユコゴメ、シアニディオシゾン
- 紅藻亜門 Subphylum Rhodophytina
- ウシケノリ綱 Class Bangiophyceae: スサビノリ、アサクサノリ
- オオイシソウ綱 Class Compsopogonophyceae: オオイシソウ
- 真正紅藻綱 Class Florideophyceae
- ベニマダラ亜綱 Hildenbrandiophycidae
- ウミゾウメン亜綱 Nemaliophycidae: ダルス、ベニモヅク、フサノリ
- サンゴモ亜綱 Corallinophycidae
- イタニグサ亜綱 Ahnfeltiophycidae
- マサゴシバリ亜綱 Rhodymeniophycidae: テングサ、フノリ、ツノマタ
- チノリモ綱 Class Porphyridiophyceae: チノリモ
- ロデラ綱 Class Rhodellophyceae: ロデラ
- ベニミドロ綱 Class Stylonematophyceae: ベニミドロ
ギャラリー
マダラグサ科の1種Fauchea laciniata
イワノカワ属の1種 Peyssonnelia squamaria
イギス属の1種 Ceramium gracillimum
ベニミドロ属の1種Stylonema alsidii
脚注
- ^ N. J. Butterfield (2000). “Bangiomorpha pubescens n. gen., n. sp.: implications for the evolution of sex, multicellularity, and the Mesoproterozoic/Neoproterozoic radiation of eukaryotes”. Paleobiology 26 (3): 386–404. doi:10.1666/0094-8373(2000)026<0386:BPNGNS>2.0.CO;2. http://paleobiol.geoscienceworld.org/cgi/content/abstract/26/3/386.
参考文献
- Adl, S. M., et al. (2005). “The new higher level classification of eukaryotes with emphasis on the taxonomy of protists.”. J. Eukaryot. Microbiol. 52: 399-451. doi:10.1111/j.1550-7408.2005.00053.x. http://www-ssistoscana.dm.unipi.it/user/pisa/2005TheNewHigherLevelClassificationofEukaryoteswithEmphasisontheTaxonomyofProtists.pdf.
- Saunders, G. W., Hommersand, M. H. (2004). “Assessing red algal supraordinal diversity and taxonomy in the context of contemporary systematic data.”. Am. J. Bot. 91: 1494-1507. http://www.amjbot.org/cgi/reprint/91/10/1494.
- Yoon, H. S., et al. (2006). “Defining the major lineages of red algae (Rhodophyta).”. J. Phycol. 42: 482-492. doi:10.1111/j.1529-8817.2006.00210.x. http://dblab.rutgers.edu/home/downloads/Files/Yoon%20et%20al%20J%20Phycol%2006.pdf.
関連項目
外部リンク
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- “紅藻写真図鑑”. 海藻・海草標本図鑑. 2-11-4-3閲覧。 千葉大学海洋バイオシステム研究センター 銚子実験場
- “紅藻”. 神戸の海藻. 2011年4月3日閲覧。 神戸大学自然科学系先端融合学環 内海域環境教育研究センター
- “Divisioin Rhodophyta 紅色植物門”. Phycologicaal Image Contents. 2011年4月3日閲覧。 筑波大学生物科学系植物系統分類学研究室
- “紅藻綱 Rhodophyceae”. 海藻・海草写真. 2011年4月3日閲覧。 三重大学生物資源学部藻類学研究室
- “微細藻類の部屋 紅藻編”. 植物プランクトンの写真情報館. 2011年4月3日閲覧。
- “Phylum Rhodophyta”. AlgaBase Taxonomy Browser. 2011年4月3日閲覧。 AlgaBase
- “Rhodophyta”. 2011年4月3日閲覧。 Tree of Life
- “Rhodophyta”. 2011年4月3日閲覧。 Encyclopedia of Life
- “Taxonomy browser (Rhodophyta)”. 2011年4月3日閲覧。 NCBI Taxonomy Brower
- “Rhodophyta: Red algae”. 2011年4月3日閲覧。 The Seaweed Site: information on marine algae
典拠管理 |
- GND: 4178483-2
- NDL: 00575606
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Japanese Journal
- 食用海藻2種, キクトサカとトサカノリ(紅色植物門ミリン科)の光合成活性における光と温度の影響
- 食用海藻3種, カタメンキリンサイ, トゲキリンサイ, トサカノリ(紅色植物門ミリン科)の室内培養による生長及び光合成
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