- 英
- isopod
- 関
- 等脚目
WordNet
- any of various small terrestrial or aquatic crustaceans with seven pairs of legs adapted for crawling
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/19 06:10:16」(JST)
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等脚目 |
ワラジムシ Porcellio scaber
|
分類 |
界 |
: |
動物界 Animalia |
門 |
: |
節足動物門 Arthropoda |
亜門 |
: |
甲殻亜門 Crustacea |
綱 |
: |
軟甲綱 Malacostraca |
亜綱 |
: |
真軟甲亜綱 Eumalacostraca |
上目 |
: |
フクロエビ上目 Peracarida |
目 |
: |
等脚目 Isopoda |
|
学名 |
Isopoda
Latreille, 1817 |
亜目 |
- フレアトイクス亜目 Phreatoicidea
- スナナナフシ亜目 Microcerberidea
- ミズムシ亜目 Asellota
- カラボゾア亜目 Calabozoidea
- ワラジムシ亜目 Oniscidea
- ヘラムシ亜目 Valvifera
- コツブムシ亜目 Sphaeromatidea
- ウオノエ亜目 Cymothoida
- キクイムシ亜目 Limnoriidea
- Phoratopidea
- Tainisopidea
|
ワラジムシ目は節足動物門 甲殻亜門 軟甲綱 真軟甲亜綱 フクロエビ上目に属する分類群の名称。伝統的には等脚目の名が使われてきた。ワラジムシ、フナムシ、ダンゴムシなどを含む。陸上、海水、淡水に住み、体長は0.5-1.5cmのものが多い。雑食性であるが、寄生性の種や海中の木材に穴をあける種もいる。
目次
- 1 概要
- 2 形態
- 3 分類
- 3.1 フレアトイクス亜目 Phreatoicidea
- 3.2 スナナナフシ亜目 Microcerberidea
- 3.3 ミズムシ亜目 Asellota
- 3.4 カラボゾア亜目 Calabozoidea
- 3.5 ワラジムシ亜目 Oniscidea
- 3.6 ヘラムシ亜目 Valvifera
- 3.7 ヤドリムシ亜目 Epicaridea
- 3.8 コツブムシ亜目 Spaheromatidea
- 3.9 ウオノエ亜目 Cymothoida
- 3.10 キクイムシ亜目 Limnoriidea
- 3.11 Phoratopidea
- 3.12 Tainisopidea
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
概要
ワラジムシ目(等脚目)には非常に多様な動物が含まれる。甲殻類中最も多様との声もある。陸に進出したものが多いのもこの類である。その種類数は約5000種とされ、フクロエビ上目では最も多い。あまり大きくなるものは少なく、ほとんどが小型の動物である。最大のものはダイオウグソクムシ(体長50cm)である。
体は扁平気味で細長く、背甲が大きく発達しないため、全体に体節に分かれ、腹面に足が並ぶ様子は端脚目にも似ている。陸産種もあり、身近なものも含まれるが、その多様性の大部分が海中にある、という点でも共通している。
形態
以下のような共有派生形質を持つ。
- 複眼に柄が無く、固着眼となっている
- 背甲が発達しない
- 胸節の附属肢は歩脚状で、外肢を欠く
- 第二触角は単枝型
- 第6腹節が尾節と癒合し、腹尾節 (pleotelson) となる
- 二相性の脱皮(biphasic moulting、体の前半・後半の殻を別々に脱ぐ)を行う
- 心臓が後方(胸節から腹節)にある
- 主に腹肢でガス交換を行う
- 中腸以外の消化管が外胚葉性
- 横紋筋に特有の微細構造を持つ
- 第一顎脚に触肢を持たない
- 第一触角は単枝型、触角鱗はない
- 尾脚は常に単関節
この内1-4は端脚類、5はタナイス目の一部と共通する[1]。
頭部、胸部、腹部は外見からはっきり区別できる。全体に同じような体節がならんでいるように見える例が多い。
頭部に見える節は胸部の第1節(時に第2節まで)が融合しているので、実際には頭胸部であるが、実質的には頭部をなす。
胸部の附属肢のうち、第1対は顎脚となる。腹部の附属肢は2叉形。この部分が拡張して育児嚢となる例も多い。陸産種ではここに腔所を生じて空気呼吸する。
分類
フレアトイクス亜目 Phreatoicidea
スナナナフシ亜目 Microcerberidea
ミズムシ亜目 Asellota
カラボゾア亜目 Calabozoidea
ワラジムシ亜目 Oniscidea
- フナムシ科 Ligiidae
- ナガワラジムシ科 Trichoniscidae
- ヒゲナガワラジムシ科 Olibrinidae
- ウミベワラジムシ科 Scypacidae
- ヒメワラジムシ科 Philosciidae
- ホンワラジムシ科 Oniscidae
- ハヤシワラジムシ科(トウヨウワラジムシ科) Trachelipidae
- ワラジムシ科 Porcellionidae
- コシビロダンゴムシ科 Armadillidae
- オカダンゴムシ科 Armadillidiidae
- ハマダンゴムシ科 Tylidae
ヘラムシ亜目 Valvifera
ヤドリムシ亜目 Epicaridea
コツブムシ亜目 Spaheromatidea
- コツブムシ科 Sphaeromatidae
- イソコツブムシ属 Gnorimosphaeroma
- シオムシ属 Tecticeps
ウオノエ亜目 Cymothoida
- ウミナナフシ科 Paranthuridae
- Anthuridae
- Hyssuridae
- Antheluridae
- エビヤドリムシ科 Bopyridae
- エビヤドリムシ属 Bopyrus
- エビヤドリムシ Bopyrus squillarum
- Cryptoniscidae
- ウミクワガタ科 Gnathiidae
- スナホリムシ科 Cirolanidae
- Bathynomus
- オオグソクムシ Bathynomus doederleini : 日本最大のワラジムシ目
- ジャイアントアイソポッド(ダイオウグソクムシ) Bathynomus giganteus (Giant isopod) : 体長35cm。ワラジムシ目中最大の種。
- グソクムシ科 Aegidae
- ウオノエ科 Cymothoidae
- Rhexanella
- タイノエ Rhexanella verrucosa
- Nerocila
- ウオノコバン Nerocila acuminata
キクイムシ亜目 Limnoriidea
- キクイムシ科 Limnoriidae
- キクイムシ属 Limnoria
- キクイムシ Limnoria tripunctata :体長1~4mm程度。黄白色をしていて体表には細かい毛が密生している。木材などにも穿孔するが褐藻アラメの仮根部などからも見つかる。
Phoratopidea
Tainisopidea
脚注
- ^ “Isopoda in ToLWeb”. 2012年9月4日閲覧。
参考文献
関連項目
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ウィキスピーシーズにワラジムシ目に関する情報があります。 |
|
ウィキメディア・コモンズには、ワラジムシ目に関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク
Japanese Journal
- 流れ藻葉上動物群集の形成パターン(シンポジウム:海洋生物の漂流-沿岸からの輸送と生態-)
- 青木 優和,田中 克彦,熊谷 直喜 [他],伊藤 敦,サバン ベギネール,小松 輝久
- 沿岸海洋研究 46(2), 137-140, 2009-02-27
- … 合域で採集された流れ藻では,採集場所に拘らず葉上動物群集の組成が類似する傾向があり,群集多様度はガラモ場葉上動物相と比して一般的に低く,沖合のものほど低い傾向が認められた.優占動物上位は主に等脚類と端脚類で,最も卓越し海域と流れ藻の種類によらず出現した種がナガレモヘラムシだが,海域によってその個体群組成は異なった.端脚類のうちヨコエビ類で優占したのは基質藻体を食するヒゲナガヨコエビ …
- NAID 110007611197
- Impacts of deer overabundance on soil macro-invertebrates in a cool temperate forest in Japan: a long-term study (特集 ニホンジカの森林生態系へのインパクト--芦生研究林)
- 齋藤 星耕,水田 瞳,菱 拓雄 [他],塚本 次郎,金子 信博,武田 博清
- 森林研究 (77), 63-75, 2008-12-00
- … 過去と現在の間の変化は尾根と谷とで類似しており、腐植食者のミミズ類、等脚類、端脚類、倍脚類と、捕食者であるイシムカデ類、ジムカデ類、クモ類、ザトウムシ類が個体数や現存量に負の影響を受けていた。 …
- NAID 40016480751
- 相模湾のミズムシ亜目等脚類 : 甲殻綱:フクロエビ上目
- 下村 通誉
- 国立科学博物館専報 41, 43-63, 2006-00-00
- … 相模湾沿岸よりミズムシ亜目等脚類(甲殻綱:フクロエビ上目)を7種得たので報告する.このうちJaniralata sagamiensisを新種として報告した.本種は頭部額角の突出が弱い点,腹尾節末端が丸く凹部を持たない点,頭部に前方へよく突出した側葉を持つ点,胸節の前節が太い点,雄第1腹肢の拡長部がわずかに上方へ湾曲する点,雄第2腹肢の交尾針が短い点等によって他種と区別できる.Janiralata chuni (Thielemann)は今回得られた標本に基づい …
- NAID 110005998862
Related Links
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