Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2021/03/07 09:02:17」(JST)
[Wiki ja表示]
石油エーテル(せきゆエーテル、petroleum ether)とは、石油の低沸点留分の一種である。ほぼ無色透明の液体であり、溶剤として広く用いられている。水に不溶である。名称に「エーテル」が含まれているが、化学種としてのエーテルは含有していない。強い揮発性と引火性があり、消防法危険物の第四類第一石油類に指定されている[1]。
成分・性質
ISOとJISで若干異なるものの、概ね60度以下の低沸点留分を指す。
- ISO 6353-3による定義
- 密度(20 ℃) - 0.644 - 0.655 g/ml
- 留分(40 - 60 ℃) - 90 vol% 以上
- JIS K8593による定義
- 密度(20 ℃) - 0.620 - 0.660 g/ml
- 留分(30 - 60 ℃) - 90 vol% 以上
主成分はペンタンであり、イソペンタン、ヘキサンなど他の低級脂肪族炭化水素との混合物である。化学的性質は主成分であるこれら炭化水素に近いものとなる。
用途
研究室レベルではクロマトグラフィーの展開溶媒として用いられているが、日本ではヘキサンが用いられることが多い。また工業用としては洗浄用として利用されている。
石油エーテル可溶分として、界面活性剤等に含まれる不純物を抽出し、純度を確認するのに用いられる(界面活性剤・石油エーテル・水の3つを混合して分液ロートで振り混ぜると、界面活性剤は水層に、油脂などの不純物は石油エーテル層に溶解するので、分離した石油エーテル層から溶媒を除去した質量を測定することにより、不純物を定量できる)。
脚注
- ^ 職場のあんぜんサイト データシート 厚生労働省、2009年3月30日
|
この項目は、化学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:化学/Portal:化学)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
- 1. 結核の免疫学immunology of tuberculosis [show details]
…"cording" was associated with virulent tubercle bacilli . Subsequently, the toxic effect of petroleum ether extractable "cord factor" from M. tuberculosis was characterized in a murine model . This cord…
- 2. 熱傷の局所治療に使用する外用薬とドレッシング材topical agents and dressings for local burn wound care [show details]
…topical agents include combination antimicrobial ointments, silver sulfadiazine, bismuth-impregnated petroleum gauze, mafenide, and chlorhexidine . Other agents such as honey, povidone-iodine, and Dakin solution …
- 3. 火傷および熱傷の防止prevention of fire and burn injuries [show details]
…the number of injuries sustained from the use of natural gas (methane and ethane) and liquefied petroleum gas (LPG; eg, propane and butane). In Delhi, for example, LPG-related burns accounted for fewer … in particular polybrominated diphenyl ether (PBDE) mixtures and hexabromocyclododecane (HBCD),…
- 4. 全身性硬化症(強皮症)の危険因子および考えられる原因risk factors for and possible causes of systemic sclerosis scleroderma [show details]
…the development of SSc with anti-topoisomerase I antibodies . An association between exposure to petroleum distillates and the development of undifferentiated connective tissue disease was suggested by an…
- 5. 炭化水素の急性曝露:臨床毒性、評価、診断acute hydrocarbon exposure clinical toxicity evaluation and diagnosis [show details]
…with clinical toxicity determined by the chemical substance: Petroleum distillates, turpentine, and other aliphatic hydrocarbons – Petroleum distillates (eg, kerosene, gasoline, naphtha, and mineral spirits) …
Japanese Journal
- 化学物質 : point of view(第26回)石油エーテル
- ソバ粉天ぷら衣の嗜好性向上を目指したソバ内層粉の利用効果
- 谷口 明日香,京極 奈美,長尾 慶子,小林 理恵
- 日本調理科学会大会研究発表要旨集 31(0), 29, 2019
- <p>【目的】これまで我々は,数種の雑穀粉について天ぷら衣への利用適性を評価し報告した。そのうち,ソバ全層粉を用いると,極めて高い抗酸化能と低い吸油率を示し,食感や油っぽさが好ましい天ぷら衣となった。一方で天ぷら衣としての総合評価は低く,その要因は,評価点が小麦粉よりも有意に低いソバ特有の色であると推察した。そこで,比較的色の白いソバ内層粉の利用により,ソバ粉天ぷら衣の健康機能性を保持 …
- NAID 130007695725
- 雑穀粉を利用した天ぷら衣の力学特性及び嗜好性の客観的評価
- 谷口 明日香,丸山 里菜,京極 奈美,渡辺 裕子,飯村(久松) 裕子,長尾 慶子,小林 理恵
- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 69(0), 157, 2017
- 【目的】近年、雑穀粉の健康機能性に注目が集まっているが、これらはグルテンを形成しないため、調理への利用用途は限定的である。しかし、小麦粉のグルテン形成を抑制しながら揚げ加熱する天ぷら衣には利用の可能性が高い。そこで、小麦粉以外に天ぷら衣として利用例がみられる主穀のうるち米粉・もち米粉と共に、雑穀の大麦粉・ソバ粉・ハトムギ粉を用いた天ぷら衣の力学特性並びに外観及び吸油量とから客観的に嗜好性を評価した …
- NAID 130006958137
Related Links
- デジタル大辞泉 - 石油エーテルの用語解説 - 工業用ガソリンの一種。石油を蒸留して、沸点セ氏30~60度で得られる引火しやすい無色の液体。ヘキサンなどを主成分とし、エーテルによく溶ける。溶剤に用いる。
- 販売元コード 容量 検査成績書 画像 希望納入価格 在庫 製造元コード 価格は本体(税抜き)価格です 製品規格、包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なっていることがあります 161 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- ether
- 同
- ジエチルエーテル diethyl ether
[★]
- 英
- petroleum
- 関
- 粗製油