- 関
- 血液製剤類
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- 効能又は効果/用法及び用量 効能又は効果 貧血又は赤血球の機能低下に用いる。 用法及び用量 ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。 用法及び用量に関連する使用上の注意 1.輸血用器具
- 作成又は改訂年月 **2009年8月改訂 (第3版) *2008年1月改訂 (第2版) 日本標準商品分類番号 876342 薬効分類名 血液成分製剤 承認等 販売名 照射解凍赤血球-LR「日赤」(血液200mLに由来する赤血球1袋) 販売名コード
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
照射解凍赤血球濃厚液「日赤」
組成
組成・性状
- 本剤は、ヒト血液200mL又は400mLから血漿の大部分を除去した赤血球層に凍害保護液を加えて凍結保存したものを解凍後、凍害保護液を洗浄除去した深赤色の液剤であり、他の赤血球製剤と比べて1バッグ中の上清ヘモグロビン量の多いことが認められる。[採血国:日本][採血方法:献血]
本剤には、輸血による移植片対宿主病 (GVHD: graft versus host disease)2, 3)を予防する目的で、15Gy以上50Gy以下の放射線が照射されており、本剤は放射線を照射しない製剤よりも保存に伴い上清中のカリウム濃度が増加することが認められる。[400mL由来の本剤1袋に含まれる上清中の総カリウム量 (カリウム濃度) は、製造直後で平均0.2mEq (11.2mEq/L)、製造後12時間で平均0.7mEq (39.1mEq/L)である注)。放射線を照射しない場合は、製造後12時間で平均0.6mEq (33.9mEq/L)である。]
注) 数値は採血後5日目の400mL由来赤血球M・A・P「日赤」を原料として冷凍した赤血球を解凍した後に、15Gyの放射線を照射し製造した場合のもの (n=6)
最終洗浄液
- 塩化ナトリウム 0.8g
ブドウ糖 0.2g
リン酸水素ナトリウム水和物 0.294g
リン酸二水素ナトリウム 0.049g
―――――――――――――――――――――
注射用水を加えて溶かし、全量を100mLとする。
効能または効果
- ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。
輸血用器具
- 生物学的製剤基準・通則45に規定する輸血に適当と認められた器具であって、そのまま直ちに使用でき、かつ、1回限りの使用で使い捨てるものをいう。
輸血速度
- 成人の場合は、通常、最初の10〜15分間は1分間に1mL程度で行い、その後は1分間に5mL程度で行うこと。また、うっ血性心不全が認められない低出生体重児の場合、通常、1〜2mL/kg(体重)/時間の速度を目安とすること。なお、輸血中は患者の様子を適宜観察すること。(「適用上の注意」の項参照)
慎重投与
次の患者には慎重に輸血すること。
- 本剤の成分に対し、ショック等の免疫学的副作用の既往歴がある患者
- サイトメガロウイルス(CMV)抗体陰性の胎児、低出生体重児、新生児、骨髄移植患者及び免疫不全患者[間質性肺炎、肝炎等の重篤な症状があらわれることがある。]
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(様)反応
(0.1%未満)
- ショック、チアノーゼ、皮膚潮紅、血管浮腫、喘鳴等のアナフィラキシー(様)反応12)があらわれることがある。(初期症状は全身違和感、皮膚潮紅、腹痛、頻脈等で、アナフィラキシー(様)反応の多くは輸血開始後10分以内に発現する。) これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、適切な処置を行うこと。
感染症
(0.1%未満)
- B型、C型等の肝炎ウイルス13)、HIV-114)、HIV-215)に感染し、発症することがある (「重要な基本的注意」の項参照)。感染が認められた、あるいは症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
また、HTLV-116)、CMV17)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)18)、ヒトパルボウイルスB1919)、マラリア原虫20)、E型肝炎ウイルス(HEV)21)等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。観察を十分に行い、感染が確認された場合には適切な処置を行うこと。
呼吸障害・輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury)22)
(0.1%未満)
- 輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury) 等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
輸血後紫斑病 (PTP: post transfusion purpura)23)
(0.1%未満)
- 輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがあるので、患者の経過観察を行い、これらの症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
心機能障害・不整脈
(0.1%未満)
- 心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には輸血を中止するなど、適切な処置を行うこと。
腎機能障害
(0.1%未満)
- 急性腎不全等の重篤な腎機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
肝機能障害
(0.1%未満)
- AST、ALTの著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- hemocyte, blood corpuscle, hematocyte
- ラ
- hemocytus
- 同
- 血液細胞 blood cell
- 関
- 血液
血球の割合
|
個数(/ul)
|
|
個数(/ul)
|
個数(%)
|
赤血球
|
男:500万 女:450万
|
|
5000000
|
95.1
|
白血球
|
5000-10000
|
|
7500
|
0.1
|
血小板
|
15万-35万
|
|
250000
|
4.8
|
寿命
- 赤血球:120日
- 好中球:6-8時間
- 血小板:10日
- 形質細胞:1-3日
- メモリー細胞:数年
血球の特徴
|
|
赤血球
|
単球
|
好酸球
|
好中球
|
好塩基球
|
リンパ球
|
大きさ
|
7~8μm
|
12~20μm
|
10~15μm
|
10~13μm
|
9~12μm
|
7~15μm
|
赤血球と比べた大きさ
|
------
|
かなり大きい
|
2倍以上
|
約2倍
|
2倍弱
|
小リンパ球は同じ程度
|
細胞質
|
|
アズール顆粒。 広く不規則な突起
|
橙赤色の粗大円形顆粒
|
暗紫色に染まる微細な顆粒 アズール顆粒
|
赤紫色の大小不同の顆粒
|
狭く淡い青色
|
核
|
|
くびれ有り
|
2葉、眼鏡型
|
桿状好中球 分葉好中球
|
格の上にも顆粒あり
|
球形
|
[★]
- 英
- erythrocyte (Z), red blood cell (Z), RBC
- 関
- 血液、貧血、血液像
- 直径:7.62±0.61μm → 7-8μm
- 厚さ:1.0-2.0μm
- 容積:90μm3
- 表面積:130μm2
- 比重:1.097
分化
基準値
2007前期解剖学授業プリント
♂:420万 - 570万 (/μl) 495万±75万 x 10^6 (/μl)
♀:380万 - 550万 (/μl) 465万±85万 x 10^6 (/μl)
-2007前期生理学授業プリント
♂:450万 - 610万 /μl
♀:380万 - 530万 /μl
-PT.233
♂:500万 /mm3
♀:450万 /mm3
-異常値の出るメカニズム第5版 p.79
男:400万-700万/ul
女:350万-600万/ul
-HIM
男:430–560 x 10^4/μl
女:400–520 x 10^4/μl
寿命
赤血球の増加
- テストステロン、低酸素、コルチゾール、エリスロポエチン
[★]
- 英
- radiation、irradiation、bombardment、radiate、irradiate、illuminate
- 関
- 照射法、放散、放射、放射線、電磁波、放射線照射、電磁放射
[★]
- 英
- bulbus (KH)
- ラ
- bulbus cerebri
- 同
- 延髄
[★]
- 英
- thawing、thaw、defrost
- 関
- 霜を除く、(PC)tar