- 英
- caisson
WordNet
- a chest to hold ammunition (同)ammunition chest
- large watertight chamber used for construction under water (同)pneumatic caisson, cofferdam
- a two-wheeled military vehicle carrying artillery ammunition
PrepTutorEJDIC
- ケーソン,潜函(せんかん)(橋やダムなどの水中工事で用いる) / (またcamel)浮き箱(沈没船を浮揚させるのに用いる) / (砲兵隊用の)二輪弾薬車
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/11 04:27:22」(JST)
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この項目では、土木工学用語について説明しています。朝鮮民主主義人民共和国の都市である開城については「開城」をご覧ください。 |
港湾工事で製作中のケーソン(常陸那珂港、2008年)
ケーソン(英: caisson)とは、防波堤などの水中構造物として使用され、あるいは地下構造物を構築する際に用いられるコンクリート製又は鋼製の大型の箱のことである。箱といっても、例えば明石海峡大橋の主塔基礎とした鋼製ケーソンは高さ65m、直径80mという巨大なものであった。
港湾工事や海洋工事では、波浪や潮流の条件が厳しい場合や、海底の支持層が比較的浅い場合によく用いられる。具体的には、ケーソンを沈めて海底に設置し、防波堤や橋梁の基礎とする。あるいは連続的に設置して海底トンネルを構築することもある。海で用いるケーソンは、陸上工事のケーソンと区別するため、設置ケーソンと呼ぶ。
陸上工事における工法は、大きく次の2つに分けられる。
- オープンケーソン工法(opened caisson method)
- 地上で構築して設置したケーソン本体の中空内部を人力あるいは機械で掘削しながら徐々にケーソンを沈下させ、支持層まで到達した後にケーソン本体を基礎構造物とするものである。
- ニューマチックケーソン工法(pneumatic caisson method)
- 潜函(せんかん)工法ともいう。オープンケーソン工法の場合、軟弱地盤や地下水の多い地盤を施工すると、水や泥が作業箇所に流入し掘削作業が非常に困難になる。よって、あらかじめ本体下部に作業室を設け、その中に圧縮空気を送り込んで気圧の高い状態にし、この圧気によって水や泥の流入を防止して掘削作業を行うものである。このため、加圧や減圧を行う設備など特殊な機械設備を備える。また、高気圧作業となるため、作業員がいわゆるケーソン病と呼ばれる病気にかかることがある。労働安全衛生管理には特別の配慮が必要である。
ケーソンを用いた基礎構造物の特徴としては、次の3つが挙げられる。
- 他の基礎に比べて断面が大きいので、剛性が大きく変位が小さくなる。
- 水平抵抗力と鉛直支持力が、ともに大きく期待できる。
- ケーソン基礎の中空内部が、完成後地下構造物として利用できる。
陸上におけるケーソンは戦後しばらくまで施工例が多かったが、その後の杭基礎工法の発達により取って代わられ、最近はあまり用いられなくなった。ただし、港湾・海洋工事や沈埋トンネル等の建設現場では今なおケーソン工法は不可欠なものであり、今も多くの施工例がある。
参考文献
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、ケーソンに関連するカテゴリがあります。 |
- 直接基礎
- 杭基礎
- 労働安全衛生法
- 労働安全衛生規則
- 高気圧作業安全衛生規則
外部リンク
- 首都圏中央連絡自動車道 裏高尾橋建設現場ブログ(リンク切れ)
- 東京都下水道局小松川第二ポンプ所建設現場ブログ(リンク切れ)
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関連項目 |
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Category:トンネル |
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Japanese Journal
- 最終氷期最盛期以降の海水面変動に関する研究 : 大阪湾および播磨灘の海水面変動
- 施工報告 国内最大規模の潜函によるポンプ場築造 : 堺市大和川ポンプ場建設工事 (特集 都市土木 : 最新土木技術の展開)
Related Links
- デジタル大辞泉 潜函の用語解説 - 土木・建築の基礎工事で、地下水などの流入を圧縮空気によって防ぎながら中で作業ができるようにした、コンクリート製・鋼製の箱。ケーソン。
- ニューマチックケーソンは、潜函又は空気ケーソンといわれておりコンクリート構造物を沈設させる工法で、高気圧を使用して地下水を排除しながら作業員が構造物下部(作業室)に入り、構造物の下の刃先部を掘削し沈下させる工法 ...
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