- 英
- trichotillomania
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- an irresistible urge to pull out your own hair
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/01 22:47:29」(JST)
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抜毛症 |
分類及び外部参照情報 |
抜毛症の一例
|
ICD-10 |
F63.3 |
ICD-9 |
312.39 |
DiseasesDB |
29681 |
MedlinePlus |
001517 |
eMedicine |
derm/433 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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抜毛症(ばつもうしょう、Trichotillomania、トリコチロマニア)とは、正常な毛を引き抜いてしまう性癖によって脱毛斑が出現する精神疾患。抜毛癖(ばつもうへき)[1]とも呼ばれ、また主に頭髪を引き抜く症例が目立つことから禿頭病(とくとうびょう)とも呼ばれる。DSM-IV及びICD-10では、習慣および衝動の障害 (habit and impulse disorders) の中の一項目として挙げられている。本人が全く自覚せずに、無意識のうちに抜いている場合もある[2][1]。 人によっては症状が5.6年経っても治らない人もいる。
目次
- 1 頻度
- 2 原因
- 3 症状
- 4 治療
- 5 サプリメント
- 6 関連項目
- 7 脚注
頻度
一説によると人口の0.5〜2%が抜毛症だとされる。しかし、医者の考えや判断によってこの割合はかなり変化するため、あまり正確な情報ではない。小学生から思春期の女子に多いが[2]、成人も発症する[1]。頻度としては円形脱毛症の10〜20%であるが、抜毛行為自体は学童期の癖としてはかなり多い。また、家庭や学校での人間関係で悩んでいる場合が多い。知能低下はないことが多い。大人しい内向的性格に多いとされる。
原因
様々な要素が複合して起こるものとされ、明確な一つの原因はない。かつては、ストレスや不安が主な原因であると考えられていた。しかし、最近では抜毛症は神経細胞と脳のコミュニケーションの一部に支障があるために起こるという説も有力である。ただ、現段階ではいずれの説も推測の域を越えてはいない。
症状
脱毛斑は手の届きやすい前頭部に多い。前の方が利き腕側に偏って脱毛し、直線上の脱毛斑になる。毛の太さも正常で抜けやすさはない。毛を食べてしまう食毛症を合併している場合がある。 また、頭髪のみならず、眉毛やまつげなどの体毛を抜くこともある[1]。脱毛に因る地肌の傷が出来た際、かさぶたを無理にはがして食べることや、爪噛みをして爪を食べることも、広義においては認められる。
治療
よく患児の悩みを聞くとともに、毛を抜くことを怒ったりせず母親や周囲の人々が温かく接することが大事である。症状が強い場合、精神科などでの治療も必要である[1]。
サプリメント
N-アセチルシステイン投与で一部に改善が見られたとの報告がある。[3]
関連項目
脚注
- ^ a b c d e 嵯峨賢次 『家庭医学大全科-ビッグ・ドクター-最新版』「抜毛癖」 法研、2004年。
- ^ a b 小林太刀夫監修 『最新家庭の医学』 第12次改訂版、時事通信社、2001年。
- ^ Grant, J. E.; Odlaug, B. L.; Won Kim, S. (2009). "N-Acetylcysteine, a Glutamate Modulator, in the Treatment of Trichotillomania: A Double-blind, Placebo-Controlled Study". Archives of General Psychiatry 66 (7): 756–63. doi:10.1001/archgenpsychiatry.2009.60. PMID 19581567.
精神と行動の障害(ICD-F - 290-319) |
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器質性 / 症状性 |
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認知症
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- 軽度認知症
- アルツハイマー型認知症
- 多発性脳梗塞認知症
- ピック病
- クロイツフェルト・ヤコブ病
- ハンチントン病
- パーキンソン病
- AIDS認知症症候群
- 前頭側頭型認知症
- 日没症候群
- 認知症徘徊
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その他
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- せん妄
- 脳振盪後症候群
- 器質脳症候群
- 他の症状性を含む器質性精神障害
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精神作用物質使用、薬物乱用による障害 |
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- 薬物中毒 / オーバードース
- 身体依存
- 薬物依存症
- 反跳作用
- 二重反跳
- 離脱
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気分障害(感情障害) |
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- 躁病
- 双極性障害(I型 - II型 - 気分循環症)
- 抑うつ症状(大うつ病 - 気分変調症 - 季節性情動障害 - 非定型うつ病 - メランコリー型うつ病)
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神経症 - ストレス関連 - 身体表現性障害 |
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不安障害
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恐怖症
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- 広場恐怖症
- 社会恐怖 / 社交不安障害(対人恐怖)
- 単一恐怖(閉所恐怖症)
- 単一社会恐怖
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その他
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- パニック障害
- 全般性不安障害
- 強迫性障害
- ストレス(急性ストレス障害 - PTSD)
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適応障害
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身体表現性障害
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- 身体化障害
- 身体醜形障害
- 心気症
- 疾病恐怖
- ダ・コスタ症候群
- 疼痛性障害
- 機能性神経症状症(ガンザー症候群 - 咽喉頭異常感症)
- 神経衰弱
- Mass Psychogenic Illness
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解離性障害
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- 解離性同一性障害
- 解離性健忘
- 解離性遁走
- 離人感・現実感消失障害
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生理的・身体的 |
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摂食障害
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- 神経性無食欲症
- 神経性大食症
- 反芻性障害
- 特定不能の摂食障害
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非器質性睡眠障害
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- 過眠症
- 不眠症
- 睡眠時随伴症(レム睡眠行動障害 - 夜驚症 - 悪夢)
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性機能障害
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- 性的欲求(性欲低下障害 - 性欲亢進)
- 性的関心・興奮 (女性の性的関心・興奮障害)
- 勃起障害
- オルガスム(無快楽症 - 射精遅延 - 早漏 - 性的冷感)
- 疼痛(膣痙 - 性交疼痛)
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産後
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成人のパーソナリティと行動 |
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性と性同一性
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- 性成熟障害
- 自我異和的性的志向性
- 性的関係機能障害
- 性的倒錯(性依存症 - 窃視症 - フェティシズム)
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その他
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- パーソナリティ障害
- 衝動制御障害(窃盗症 - 抜毛症 - 放火癖)
- 体を対象とした反復的行動
- 虚偽性障害(ミュンヒハウゼン症候群)
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小児の精神障害 |
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精神遅滞
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精神発達(発達障害)
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感情・行動の障害
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- ADHD
- 行為障害(反抗挑戦性障害)
- 情動障害(分離不安症)
- 社会的機能(場面緘黙症 - 愛着障害 - 脱抑制性愛着障害)
- チック症(トゥレット障害)
- 言語障害(吃音症 - 早口症)
- 運動障害(常同運動症)
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未分類 |
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- 緊張病
- 想像妊娠
- 間欠性爆発性障害
- 精神運動性激越
- 常同症
- 心因性非てんかん性発作
- Kluver-Bucy症候群
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Japanese Journal
- 18. 当院心療内科を受診した抜毛癖9例の臨床的検討(一般口演,第51回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 抜毛癖の子どもの臨床像と情緒行動特性の関連 : CBCL教師版(TRF)を用いた検討
- 学校メンタルヘルス = Journal of school mental health 16(2), 129-139, 2013
- NAID 40020192258
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