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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/09/12 21:56:37」(JST)
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太陽系の天体の分類
恒星(太陽) |
太陽の
周りを
回る
天体 |
惑星 |
地球型惑星 |
木星型惑星 |
天王星型惑星 |
準惑星 |
小惑星帯にあるもの
(ケレスのみ) |
冥王星型天体 |
太陽系
小天体 |
冥王星型天体以外の
太陽系外縁天体 |
小惑星 |
彗星 |
惑星間塵 |
太陽以外の
天体の周りを
回る天体 |
衛星(未定義) |
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惑星間塵(わくせいかんじん)または惑星間空間塵(わくせいかんくうかんじん)は太陽系に存在する塵で、太陽系小天体の最小メンバーである。センチメートルサイズ以下の天体と考えて差し支えない。多くはマイクロメートルサイズである。観測事実からその起源は太陽系形成時にあるのではなく、過去1億年以内の小惑星同士の衝突、彗星からの放出、外縁天体同士または外縁天体と星間塵との衝突により供給されていると考えられている。
大気の透明度が高く人工光や月明かりのない暗い土地で、日没後の西の空あるいは日の出前の東の空に見ることができる黄道光の原因にもなっている。
惑星間塵の運動には、太陽重力のほかに太陽の放射圧も効いている。重力は体積(正しくは質量)に比例するのに対して放射圧は断面積に比例するため、小さくなればなるほど太陽放射圧が無視できなくなるためである。太陽放射圧は太陽からの距離の2乗に反比例するので、見かけ上は太陽重力が弱くなったのと同じ効果をもたらす。このため、太陽重力下でのケプラー速度で運動する塵は“速度超過”となり、外側へ押し出されることになる。この効果のため、1マイクロメートル以下の小さな塵は太陽系の年齢に対してきわめて短い時間で太陽系外へ放出される。
これよりも大きい塵、典型的には10〜100マイクロメートルサイズのものには、別の効果が重要になる。塵は太陽光を反射するだけでなく吸収・再放射する。太陽放射場中でケプラー運動する塵が太陽光を吸収・再放射する過程では、光行差が効いて進行方向にブレーキがかかる(特殊相対性理論により説明できる)。すなわち、角運動量を失う。その結果、塵は太陽に向かってらせん軌道を描いて落ちていくことになる(ポインティング・ロバートソン効果)。この効果により、小惑星帯で発生した塵は1千万年以内に失われる。
参考文献
太陽系 |
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太陽・太陽圏 |
惑星(衛星・環) |
地球型惑星 |
|
木星型惑星 |
- 木星 (衛星・環)
- 土星 (衛星・環)
- 天王星 (衛星・環)
- 海王星 (衛星・環)
|
|
準惑星
(冥王星型天体) |
- ケレス
冥王星 (衛星)
- ハウメア (衛星)
- マケマケ (衛星)
- エリス (衛星)
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小天体 |
小惑星
(アステロイド) |
- バルカン群
- 地球近傍小惑星
- 小惑星帯(小惑星族)
- 木星トロヤ群
- ケンタウルス
- 海王星トロヤ群
- 小惑星の衛星
- 流星物質
小惑星の一覧も参照
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外縁天体 |
- カイパーベルト(冥王星族
- キュビワノ族)
- 散乱円盤天体
- 分離天体
準惑星候補の一覧も参照
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彗星 |
- 周期彗星
- 非周期彗星
- ダモクレス族
- ヒルズの雲
- オールトの雲
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関連項目 |
- 太陽系地球型惑星の地質
- 太陽系の元素組成
- 地球外の地形の一覧
- 太陽系の天体の一覧
- 太陽系の衛星の一覧
- 大きさ順の太陽系天体の一覧
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