- 英
- Holocene epoch、Holocene
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- approximately the last 10,000 years (同)Holocene_epoch, Recent, Recent epoch
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- =the Recent現世の, 完新世の, the ... 完新世
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/16 15:39:48」(JST)
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完新世(かんしんせい、Holocene)は地質時代区分(世)のうちで最も新しいもの。第四紀の第二の世であると同時に、現代を含む。かつての沖積世(Alluvium)[1]とはほぼ同義である。
最終氷期が終わる約1万年前から現在まで(近未来も含む)のこと。その境界は、大陸ヨーロッパにおける氷床の消滅をもって定義された。
目次
- 1 出来事
- 2 脚注
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
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出来事[編集]
- 気候環境が一転して地球全体が温暖化し、氷河がモレーン(堆石)を残して後退した。
- 地球各地が湿潤化して森林が増加、逆に草原が減少してマンモスやトナカイなどの大型哺乳類の生息環境が縮小し、彼らを絶滅させた。
- 期間が短いため大規模な大陸の移動などはないが、完新世の初期には、大陸氷床の融解によって海面が130m以上急激に上昇した。特に完新世の気候最温暖期と呼ばれる時代には、現在より3メートルから5メートルほど海水準(陸地に対する海面の相対的な高さ)が高かったとされる(縄文海進)。その後、海面は緩やかに下降し、海水準は直近の2,000年ほどは比較的安定している。
- スンダランドが海中に没し、現在のインドネシアやフィリピンなどに相当する地域がユーラシア大陸から分離して島となった。
- ベーリング海に存在した陸橋ベーリンジアが温暖化の海進により水没し、北米大陸はユーラシア大陸から分離した。
- 9600年前ころ、ドーバー海峡ができ、グレートブリテンが大陸から切り離される[2]。
- ヤンガードリアス (Younger Dryas:YD) と呼ばれる「寒の戻り」期(約1万4000~1万1500年前)があった。8200年前にも寒冷期が認められる[3]。
- 約7300年前に南九州の鬼界アカホヤが噴火する。同時に巨大地震や巨大津波が発生した[4]。
- 更新世末から完新世初めにかけて、人類の直接の祖先であるヒト(ホモ・サピエンス・サピエンス)が世界規模で拡散する。人類の生活はそれまで、遊動しながらの狩猟(漁労)採集活動生活であったが、大きな川の流域などで定住農耕牧畜生活に大きく転換した。徐々に人類が文明を築き始めたことは人類史にとって重要な変化であった[5]
「世界の歴史」および「紀元前10千年紀以前」も参照
脚注[編集]
- ^ 沖積世の名は、地質学に時期区分が導入された17世紀のヨーロッパでこの時代の地層がノアの洪水以降に生成されたと信じられたことによる。現在では神話に結びつけることは望ましくないことと、より厳密な定義が必要とされたことにより、この区分名は使われなくなった。
- ^ 鈴木秀夫著『気候変化と人間 -1万年の歴史-』原書房 2004年 19ページ
- ^ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 13ページ
- ^ 日本第四紀学会・町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 24ページ
- ^ 佐藤宏之「持続的資源利用の人類史」/ 日本第四紀学会、町田洋・岩田修二・小野昭編著 『地球史が語る近未来の環境』 東京大学出版会 2007年 154-155ページ
参考文献[編集]
- 鈴木秀夫著『気候変化と人間 一万年の歴史』原書房 2004年 ISBN 4-562-09053-7
関連項目[編集]
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ウィキメディア・コモンズには、完新世に関連するカテゴリがあります。 |
- 地質時代 - 顕生代 - 新生代 - Neogene(2004年における国際地質科学連合の改定により、更新世と完新世が含まれるようになった。これまで新第三紀と呼ばれていたが、今後の訳語は未確定)
- 世
- 地球史年表
- 新石器時代
- 沖積層
- 沖積平野
- 大量絶滅#完新世
- 人新世/アントロポセン(Anthropocene)
外部リンク[編集]
- 仲田崇志 (2009年10月29日). “地質年代表”. きまぐれ生物学. 2011年2月14日閲覧。
地質時代 |
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- フィリピン・ルソン島中央平原パイタン湖における完新世の湖底堆積物の粒度変化と古植生
- 貝形虫群集を用いた中海における過去1,700年間の古環境変遷
- アムール下流域における土器出現期の研究(2)オシノヴァヤレーチカ10遺跡における2012年,2013年調査の概要
- 橋詰 潤,シェフコムード I. Y.,内田 和典 [他]
- 資源環境と人類 : 明治大学黒耀石研究センター紀要 = Natural resource environment and humans : proceedings of the Meiji University Center for Obsidian and Lithic Studies (5), 19-36, 2015-03
- NAID 40020414039
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 完新世の用語解説 - 地質時代の年代区分の一つで,約 1万1700年前から現在までの世。沖積世 Alluvium Epoch,現世 Recent Epochともいう。更新世の最終氷期以後(→後氷期)をさすので,氷期 ...
- 完新世(かんしんせい、Holocene)は地質時代区分(世)のうちで最も新しい時代である。第四紀の第二の世であると同時に、現代を含む。かつての沖積世(Alluvium) [注 1] とはほぼ同義である。 最終氷期が終わる約1万年前から現在まで ...
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