冠性T
WordNet
- the 20th letter of the Roman alphabet (同)t
- a tough youth of 1950s and 1960s wearing Edwardian style clothes (同)Teddy boy
PrepTutorEJDIC
- tritiumの化学記号
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 18)急性前壁心筋梗塞再灌流後の冠性T波の経過 : 冠血流波形との比較(第87回日本循環器学会中国・四国合同地方会)
- 吉岡 亮,前川 清明,飛岡 徹,佐藤 哲也,齋藤 博則,福家 聡一郎,川本 健治
- Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 70(Supplement_II), 1053, 2006-04-20
- NAID 110004871217
- 小沢 友紀雄,斎藤 穎,渡辺 一郎,笠巻 祐二
- 心電図 = Electrocardiology 23, 2-5, 2003-03-25
- NAID 10012626295
Related Links
- ST上昇→異常Q波の出現→陰性T波(冠性T波) という変化をとります。(イラスト2) (イラスト3) 一般外来で心筋梗塞の患者をみた場合、発症後数時間以内のことが多いため、急性期(発症数時間以内)の心電図変化を知っておく ...
- 解説 一般的に,T波の高さがR波の10分の1以下であれば平低T波,陰性であれば陰性T波と呼び,1mV以上の深い陰性T波は巨大陰性T波として区別されている。陰性T波は種々の疾患と関連して見られ,特に,急性冠症候群や肺血栓塞栓症と ...
- 急性心筋梗塞時の経時的な波形の変化について解説します。 急性心筋梗塞時の経時的な波形の変化 急性心筋梗塞の心電図では、以下のような経時的な波形の変化がみられます。 主に異常Q波や冠性T波、STの変化は、心筋壊死を示すと ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- acute myocardial infarction, AMI
- 関
- 心筋梗塞
症状
- 胸痛:デルマトームC7-T1への放散痛(PHD.179)。デルマトームT1-T4への放散痛(IMD.418)→胸骨裏側、左上肢の尺側側、頚部、下顎部
- 痛みは虚血により生じた代謝産物(アデノシン、乳酸)が局所の神経終末を刺激することで生じる
PDH.179
特徴的な疼痛
|
持続性で、ひどい痛み、典型的には胸骨下痛
|
交感神経による作用
|
発汗
|
皮膚が湿って冷たく感じられる
|
副交感神経による作用
|
悪心・嘔吐
|
倦怠感
|
炎症反応
|
中程度の発熱
|
心臓の所見
|
IV音ギャロップ(うっ血性心不全があればIII音も)
|
その他
|
運動異常を伴う膨隆(前壁梗塞なら)
|
心膜摩擦音(心膜炎があれば)
|
収縮期雑音(僧帽弁閉鎖不全症や心室中隔欠損があれば)
|
肺のラ音(うっ血性心不全があれば)
|
頚動脈の拡大(右室梗塞)
|
身体所見(ST-segment elecation MI HIM.1533)
- 不安、不穏、ベットの上で場所を変えたり身体を曲げたりして痛みを和らげようとしている。
- 蒼白
- 四肢の冷感
- 30分以上持続する後胸骨痛 + 発汗 → ST上昇心筋梗塞を示唆
- 多くの患者は最初の1時間は脈拍、血圧、正常
- 前壁梗塞の患者の1/4は交感神経が興奮 → 頻脈、高血圧
- about one-fourth of patients with anterior infarction have manifestations of sympathetic nervous system hyperactivity (tachycardia and/or hypertension)
- 下壁梗塞の1/2は副交感神経興奮 → 徐脈±低血圧
- up to one-half with inferior infarction show evidence of parasympathetic hyperactivity (bradycardia and/or hypotension)
検査
血液生化学検査: マーカー
時系列
→→→→→→→→→→→→→→→→→→
|
myo
|
W
|
TnT
|
myo
|
AST
|
LDH
|
CRP
|
H
|
CK
|
2-3時間 ~~~~~~半日~ 1日
|
|
心電図
- PECG.168
- (超急性期:発症直後~数時間)T波先鋭化、非特異的ST上昇
- (急性期 :数時間~12時間)特異的ST上昇(上に凸)、R波減高、異常Q波出現
- (亜急性期:24時間~1週間)ST上昇は減高、T波が陰転化(冠性T波:左右対称な陰性T波)。しばしばQT延長を伴う。
- 全層虚血でのST上昇は対側誘導でST低下が見られる。
- 異常Q波 + ST上昇 が数週間持続 → 高度の壁運動の異常 → 心室瘤の形成を示唆
診断
- 心筋梗塞を疑ったら診察は、病歴、心電図変化、心筋マーカーの上昇で行う。心エコーで心筋壁の障害が認められ、CAGで冠動脈の閉塞または狭窄所見が見られたら確実(YN.C81)
治療
初期治療
- PHD.187 ガイドライン1
- アスピリン:治療開始から退院後も継続的に服用。
- 未分画ヘパリン:冠動脈の開存性を保つ。
- βブロッカー:酸素需要減少。拡張期の延長による障害心筋への灌流を改善。静脈投与→経口投与。
- 禁忌:喘息、低血圧、著しい徐脈。
- 硝酸薬:前負荷・後負荷軽減による心筋酸素需要量低減、冠攣縮の解除・予防、側副路の血流増加。
- 使用不可:収縮期血圧<90mmHg or 通常血圧より30mmHg以上血圧低下、高度徐脈(<50bpm)、頻脈(>100bpm)、下壁梗塞・右室梗塞合併疑い例
- 禁忌:勃起不全治療薬服用後24時間以内。
- 未分画ヘパリン:PCIが施行される場合にはヘパリンをactivated clotting timeが250を越えるように使用。tPAを使用した血栓溶解を行った後にはヘパリン48時間投与し、APTTを50-70秒に保つ。
- 鎮痛薬:塩酸モルヒネ:硝酸薬使用後も疼痛が持続する場合。
再灌流療法
- 適応:発症後12時間以内 (救急医療パーフェクトマニュアル p.43)
二次予防
- 患者教育
- 禁煙指導
- 食事療法:血圧管理、脂質管理、体重管理、糖尿病管理
- 運動療法
- 抗血小板薬
- 脂質異常症治療薬
- RAA系阻害薬
- βブロッカー
- カルシウム拮抗薬:血圧管理や狭心症が他の薬剤でコントロールできない場合に限る(心筋梗塞発症早期での短時間作用型カルシウム拮抗薬投与による総死亡低下に対する有効性が確認されなかったため)。,STEMI患者への短時間作用型ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬投与は通常禁忌。(ガイドライン1)
- ニコランジル
- ワルファリン
合併症
機械的合併症
- NSU.424 SSUR.397
- 心筋梗塞の破裂は全心筋梗塞例の2-4%でみられ、3/4の例で左室自由壁破裂、1/4の例で心室中隔穿孔、僧帽弁乳頭筋断裂はごく稀(SSUR.397)。
-
- 心室中隔を栄養する血流の途絶により中隔の壊死を来たす。左右シャントを生じ、原疾患である心筋梗塞による心不全を増悪させ、前方不全、すなわち低心拍出量症候群をきたす。増悪すれば、心原性ショックに陥る。右室は容量負荷をうけ右心不全をきたすことがある。症状は苦悶、血液低下、尿量減少を来たし、半数例においては心原性ショックが見られる。治療は循環が悪化している場合にはドパミン、ドブタミン、ニトログリセリンが用いられるが一時的であり、大動脈内バルーンパンピングによって循環動態を安定させる。その後、速やかに手術を施行する。循環動態が安定している例では2-3週間後に手術を行う(NSU.424)。手術は心停止下に左室梗塞部を切開して中隔穿孔部をダクロンパッチで閉鎖する。
- 2. 虚血性僧帽弁不全症(急性:乳頭筋断裂、慢性:乳頭筋機能不全)
- 乳頭筋断裂の75%は下壁梗塞に合併して後乳頭筋に発生し、残りは前乳頭筋に生ずる。僧帽弁尖の逸脱が起こり急性僧帽弁閉鎖不全症の病態を呈する。原疾患の心筋梗塞による心不全に加え、急性僧帽弁閉鎖不全症により心原性ショックに陥る。治療はIABPを挿入して循環動態を安定化後、僧帽弁置換術を行う。
-
- 自由壁破裂は左室に多く、健常部と梗塞部位の境界に多い。病型は急激に大出血するblow-out型とじわじわ出血するoozing型がある。いずれの場合でも出血による心タンポナーデを来たし、低心拍出量の低下、さらに心原性ショックに陥る。症状は血圧低下、意識消失、呼吸停止、徐脈、心停止に至る。治療は直ちにPCPSにより循環の維持を図り(oozing型の場合は心嚢穿刺によるタンポナーデの解除を行う)、開胸手術により出血部のフェルトを用いた縫合閉鎖を行う。
ガイドライン
- 1. 急性心筋梗塞(ST上昇型)の診療に関するガイドライン
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2008_takano_h.pdf
国試
[★]
- 英
- T wave
- 同
- 再分極波 repolarization wave
- 関
- Ta波、冠性T波、心電図、ST-T変化
- see 心電図の読み方パーフェクトマニュアルp.36
T波の電気生理
- 心室筋の再分極相に一致して記録される心電図上の電位変化。通常QRS波と同じ極性となる → 心室筋の再分極の方向は脱分極の方向と逆なため
- 正常な心室筋の再分極の方向は、脱分極の逆。
-
- なぜ、心内膜側で再分極が遅れるのか → 左室壁側にうける圧力の差により、心内膜下側の興奮時間が延長するのではないか。
正常のT波 心電図の読み方パーフェクトマニュアルp.36
- I,II,V2-V6:陽性
- aVR:陰性
- III,aVL,aVF,V1では陰性でもいい
- 高さ:12mm未満かつ、R波の1/10以上の高さ
- 若年者ではV2,V3に陰性T波がみられることがある。若年T波 juvenile T wave
T波の異常
- (未分類)
- 急性心筋梗塞超急性期:上行脚が上に凸のT波
- 高カリウム血症:テント状T
- その他疾患:僧帽弁狭窄症、脳血管障害急性期、急性心膜血腫
- 非特異的変化:体位、運動、過呼吸
異常
[★]
- 英
- coronary T
- 関
- 冠性T波、急性心筋梗塞 AMI
- (超急性期:発症直後~数時間)T波先鋭化、非特異的ST上昇
- (急性期 :数時間~12時間)特異的ST上昇(上に凸)、R波減高、異常Q波出現
- (亜急性期:24時間~1週間)ST上昇は減高、T波が陰転化(冠性T波:左右対称な陰性T波)。しばしばQT延長を伴う。
- PHD.105
- 心筋梗塞後1-2日後より出現。数週間後には正常化する。
[★]