- 英
- levamisole
- 同
- レバミソール
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/08/15 12:59:14」(JST)
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レバミゾール |
|
IUPAC名
(S)-6-phenyl-2,3,5,6-tetrahydroimidazo[2,1-b][1,3]thiazole
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
14769-73-4 |
KEGG |
D08114 |
特性 |
化学式 |
C11H12N2S |
モル質量 |
204.292 |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
レバミゾール(英:levamisole)とは線虫駆虫薬の1種。線虫の体内におけるフマル酸の還元およびコハク酸の酸化を遮断することにより炭水化物代謝を抑制し、駆虫効果を発揮する。ベルギーの製薬会社であるJanssen Pharmaceutica社により1966年に発見された。
目次
- 1 臨床での使用
- 2 研究目的での使用
- 3 出典・脚注
- 4 参考文献
- 5 関連項目
臨床での使用[編集]
レバミゾールは主に動物の駆虫薬として使用される。経口投与された場合、代謝は肝臓で行われる。
駆虫以外の効果として、ある種の刺激に対して免疫誘導効果を示すことが報告されている。抗癌剤 であるフルオロウラシルとレバミゾールを併用することで、大腸癌治療への効果が検討されたが、臨床試験では良好な成績を得られなかった。また、インフルエンザに対しインターフェロン誘導剤として効果があるという報告も成されている[1]。 ステロイド依存性小児特発性ネフローゼ症候群の治療に用いられることもある[2]。
研究目的での使用[編集]
レバミゾールは小腸、胎盤型を除くほとんどのアルカリホスファターゼアイソフォームを可逆的・非競合的に阻害する[3]。このため、in situ ハイブリダイゼーションやウェスタンブロッティングなどを用いたシグナル検出において、余分なアルカリホスファターゼ活性を減らすための抑制剤として使用される。
出典・脚注[編集]
- ^ Grishchenko SV, Lavrukhina LA, Ketiladze ES, Krylov VF, Ershov FI (1984). “Results of combined therapy using levamisole for patients with influenza complicated by pneumonia” (Russian). Vopr Virusol 29 (2): 175-9. PMID 6203228.
- ^ “Levamisole for corticosteroid-dependent nephrotic syndrome in childhood. British Association for Paediatric Nephrology”. Lancet 337 (8757): 1555-7. (1991). PMID 1675705.
- ^ Van Belle H (1976). “Alkaline phosphatase. I. Kinetics and inhibition by levamisole of purified isoenzymes from humans”. Clin Chem 22 (7): 972-6. PMID 6169.
参考文献[編集]
- Donald C. Plumb著 佐藤宏 監訳 『プラム 動物用医薬品ハンドブック 原書第3版』 株式会社ワハ2003年
- 伊藤勝昭 他編 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
関連項目[編集]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 尾井 睦夫,森 文男,涌井 明,森本 正則,駒井 功一郎
- 近畿大学資源再生研究所報告 (8), 33-38, 2010-03-00
- [Synopsis] The trunk-injection agent including levamisole hydrochloride as an active ingredient for control of the pinewood nematode evaluated during 2008 to 2009 in campus of school of agriculture, …
- NAID 120003184670
- モノクロロ酢酸およびレバミゾール免疫誘導による乳頭腫治療法
- めん羊牧場における捻転胃虫症の被害と駆虫対策の検討
- 柄 武志,中川 和克,川口 めぐみ [他],山西 富野,中谷 英嗣,松本 容二,國吉 佐知子,村上 久志
- 日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association 59(9), 607-611, 2006-09-20
- クエン酸ジエチルカルバマジン製剤を定期的に投与していたAめん羊牧場で、捻転胃虫症によるめん羊の高率の斃死例が認められていた。そこでイベルメクチン(IVM)または塩酸レバミゾール(LEV)製剤を用いた駆虫プログラムを3年間実施した結果、20%前後で推移していた死亡率は減少し、3年目に2.8%となった。駆虫薬投与にともなう虫卵数(EPG)の変化は経皮吸収性IVM剤でほとんどなかったが、注射用IVM剤お …
- NAID 10018069185
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