出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/12/04 17:32:20」(JST)
リョクトウ | ||||||||||||||||||||||||
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リョクトウ
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Vigna radiata (L.) R.Wilczek |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
ヤエナリ/リョクトウ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
mung bean green gram |
100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 1,452 kJ (347 kcal) |
炭水化物
|
62.62 g
|
糖分 | 6.6 g |
食物繊維 | 16.3 g |
脂肪
|
1.15 g
|
飽和脂肪酸 | 0.348 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.161 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.384 g |
タンパク質
|
23.86 g
|
トリプトファン | 0.26 g |
トレオニン | 0.782 g |
イソロイシン | 1.008 g |
ロイシン | 1.847 g |
リシン | 1.664 g |
メチオニン | 0.286 g |
シスチン | 0.21 g |
フェニルアラニン | 1.443 g |
チロシン | 0.714 g |
バリン | 1.237 g |
アルギニン | 1.672 g |
ヒスチジン | 0.695 g |
アラニン | 1.05 g |
アスパラギン酸 | 2.756 g |
グルタミン酸 | 4.264 g |
グリシン | 0.954 g |
プロリン | 1.095 g |
セリン | 1.176 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量
β-カロテン
ルテインと
ゼアキサンチン |
(1%)
6 μg (1%)
68 μg0 μg
|
チアミン (B1) |
(54%)
0.621 mg |
リボフラビン (B2) |
(19%)
0.233 mg |
ナイアシン (B3) |
(15%)
2.251 mg |
パントテン酸 (B5)
|
(38%)
1.91 mg |
ビタミンB6 |
(29%)
0.382 mg |
葉酸 (B9) |
(156%)
625 μg |
ビタミンB12 |
(0%)
0 μg |
コリン |
(20%)
97.9 mg |
ビタミンC |
(6%)
4.8 mg |
ビタミンD |
(0%)
0 IU |
ビタミンE |
(3%)
0.51 mg |
ビタミンK |
(9%)
9 μg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(1%)
15 mg |
カリウム |
(27%)
1246 mg |
カルシウム |
(13%)
132 mg |
マグネシウム |
(53%)
189 mg |
リン |
(52%)
367 mg |
鉄分 |
(52%)
6.74 mg |
亜鉛 |
(28%)
2.68 mg |
マンガン |
(49%)
1.035 mg |
セレン |
(12%)
8.2 μg |
他の成分 | |
水分 | 9.05 g |
|
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%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
リョクトウ(緑豆)はマメ亜科の一年生植物、ヤエナリ(八重生、学名:Vigna radiata)の種子のこと。食品および食品原料として利用される。別名は青小豆(あおあずき)、八重生(やえなり)、文豆(ぶんどう)。アズキ (V. angularis) とは同属。
インド原産で、現在はおもに東アジアから南アジア、アフリカ [1]、南アメリカ、オーストラリアで栽培されている。日本では17世紀頃に栽培の記録がある[1][nb 1]
ヤエナリは一年生草本、葉は複葉で3枚の小葉からなる。花は淡黄色。自殖で結実し、さやは5-10cm、黄褐色から黒色で、中に10-15の種子を持つ。種子は長さが4-5mm、幅が3-4mmの長球形で、一般には緑色であるが黄色、褐色、黒いまだらなどの種類もある。
日本においては、もやしの原料(種子)として利用されることがほとんどで[1]、ほぼ全量を中国(内モンゴル)から輸入している[3][4]。
中国では、春雨の原料にする[1]ほか、甘い餡や、粥、天津煎餅のような料理の材料としても食べられる。北京独特の飲料としてリョクトウからデンプンを採る際の上澄みを原料に、これを発酵させた豆汁がある[5]。涼粉の原料にも使われる[6]。
朝鮮半島では16世紀前半の『需雲雑方』に、リョクトウのデンプンを水溶きして加熱し、これを孔をあけたヒョウタンの殻に入れて、孔から熱湯にたらし麺状にして水にさらす食品が記載されている[7][nb 2]。1670年頃の『飲食知味方』では、同様な製法で麻糸のようにした食品を匙麺(サミョン)として記している[7]。また、伝統的にリョクトウデンプンはネンミョンのつなぎとして利用されていた[8]。 咸鏡道ではリョクトウのデンプンのみを使った押しだし麺がある[9]。中国と同様に餡にする他、チヂミの一種ピンデトッにしたり、デンプンを漉しとってムクという寄せものにする。なお、朝鮮語ではこのリョクトウにちなんで、デンプンのことを一般的に「녹말」(綠末、「緑豆粉末」の略)と呼ぶ。
香港やシンガポール、ベトナムでは、甘く煮て汁粉の様なデザートにされることが多い。これを冷やし固めたようなアイスキャンディーもある。
緑豆糕(りょくとうこう)と呼ばれる、木型に入れて成形した菓子は、ベトナムのハイズオンや中国の北京、桂林などの名物となっている。
インドやネパール、アフガニスタン、パキスタンでは、去皮して二つに割ったリョクトウをダール(豆を煮たペースト)にする。リョクトウと米を炊きあわせたキチュリ(キチディー)という料理は、南アジアから中央アジアにかけて広く食べられている。
また、漢方薬のひとつとして、解熱、解毒、消炎作用があるとされる。
リョクトウには、血糖値を抑制する効果のあるα-グルコシダーゼ阻害作用がある[10]。
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ウィキスピーシーズにリョクトウに関する情報があります。 |
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リンク元 | 「greengram」「mung bean」「Vigna radiata」「Phaseolus radiatus」 |
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