- 英
- plasmid
WordNet
- a small cellular inclusion consisting of a ring of DNA that is not in a chromosome but is capable of autonomous replication (同)plasmid_DNA
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/07/17 19:32:45」(JST)
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原核細胞の構造。Capsule:莢膜、en:Cell wall:細胞壁、en:Plasma membrane:細胞膜、en:Cytoplasm:細胞質、en:Ribosomes:リボソーム、en:Plasmid:
プラスミド、Pili:性繊毛、Bacterial flagellum:真正細菌鞭毛、en:Nucleoid( en: Circular DNA):核様体
プラスミド (plasmid) は細胞内で複製され、娘細胞に分配される染色体以外のDNA分子の総称。1952年にレーダーバーグによって提案された。
細菌や酵母の細胞質内に存在し、染色体のDNAとは独立して自律的に複製を行う。一般に環状2本鎖構造をとる。 細菌の接合を起こすもの(Fプラスミドなど)、抗生物質に対する耐性を宿主にもたらすものなどがある。
遺伝子工学分野においては、遺伝子組み換えの際に多く用いられる。様々な人工的な改変がなされた数 kbpのプラスミドが多く作られており、研究用キットとして市販されている(詳細はベクターを参照。) 細菌のみではなく酵母や哺乳類の細胞内で複製・維持されるものもある。
大腸菌を用いた遺伝子クローニングでは、まずプラスミドを取り出し、次いで制限酵素で切断し、切断部位に増幅しようとするDNA断片(プラスミドと同じ制限酵素で切り出したもの)をDNAリガーゼで結合させる。この組み換えプラスミドを大腸菌に導入し、大腸菌の大量培養により組み換えDNAを増幅する。 土壌菌の一種であるアグロバクテリウムがもつTiプラスミドは植物の遺伝子導入において頻繁に利用される。
複製機構が類似しているプラスミド同士は同一宿主菌内では共存できない(不和合性,incompatibility)。
関連項目
参考文献
- Lederberg, L. 1952, Cell Genetics and Hereditary Symbiosis, Physiol. Rev. 32, 403-430
- James D. Watson et al., Molecular Biology of the Gene 5th edition
核酸 |
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構成要素 |
核酸塩基 · ヌクレオシド · ヌクレオチド
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リボ核酸 |
mRNA (pre-mRNA/hnRNA) · tRNA · rRNA · aRNA · gRNA · miRNA · ncRNA · piRNA · shRNA · siRNA · snRNA · snoRNA · stRNA · ta-siRNA · tmRNA
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デオキシリボ核酸 |
cDNA · cpDNA · gDNA · msDNA · mtDNA
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核酸アナログ |
GNA · LNA/BNA · PNA · TNA · モルホリノ
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クローニングベクター |
ファージミド · プラスミド · ラムダファージ · コスミド · P1ファージ · フォスミド · BAC · YAC · HAC
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主要な生体物質
ペプチド - アミノ酸 - 核酸 - 炭水化物 - 脂肪酸 - テルペノイド - カロテノイド
テトラピロール - 補因子 - ステロイド - フラボノイド - アルカロイド - ポリケチド - 配糖体 |
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- シンポジウム「統合医科学研究所(TIIMS)の紹介と今後の展望」(3)遺伝子機能解析から疾患解析へ
- 三谷 昌平
- 東京女子医科大学雑誌 81(3), 204-209, 2011-06-25
- … 生殖細胞にプラスミドやPCR産物などのDNAをインジェクションすることで、トランスジェニック個体を作出することができる。 …
- NAID 110008585265
- <Original Papers> Genetic instability of Acetobacter pasteurianus revealed by whole genome analyses
- Azuma Yoshinao
- Memoirs of the Faculty of Biology-Oriented Science and Technology of Kinki University (27), 7-28, 2011-3
- … そのゲノム解析からその複合菌系に共通する特徴として、2.9Mbpの環状ゲノムDNAと6つの環状プラスミドを有し、合計3107遺伝子をコードすることが明らかとなった。 … 形質の変化しやすさ、つまりゲノムの易変異性はそのプラスミドの多さに加え、トランスポゾンが全遺伝子の9%にも及ぶ280存在することが原因すると考えられる。 …
- NAID 120003002880
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- 英
- episome
- 関
参考
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- 英
- plasmid AmpC beta-lactamase
- 関
- βラクタマーゼ
[★]
- 英
- virulence plasmid
- 同
- ビルレンスプラスミド
[★]
- 英
- R plasmid
- 関
- R因子、抵抗因子