- 英
- cedar
WordNet
- any of numerous trees of the family Cupressaceae that resemble cedars (同)cedar tree
- any cedar of the genus Cedrus (同)cedar tree, true cedar
- durable aromatic wood of any of numerous cedar trees; especially wood of the red cedar often used for cedar chests (同)cedarwood
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- ヒマラヤスギ,セイヨウスギ;〈U〉杉材
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/17 10:09:02」(JST)
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ヒマラヤスギ |
ヒマラヤスギ
|
保全状況評価[1] |
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
球果植物門 Pinophyta |
綱 |
: |
マツ綱 Pinopsida |
目 |
: |
マツ目 Pinales |
科 |
: |
マツ科 Pinaceae |
属 |
: |
ヒマラヤスギ属 Cedrus |
種 |
: |
ヒマラヤスギ C. deodara |
|
学名 |
Cedrus deodara (Roxb.) G.Don, 1830[1][2] |
和名 |
ヒマラヤスギ、ヒマラヤシーダー[2] |
英名 |
Deodar Cedar, Himalayan Cedar |
ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉、学名:Cedrus deodara)は、マツ科ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹。ヒマラヤ山脈西部の標高1500mから3200mの地域が原産地である。高さは40m-50m、時には60mにまで成長し、幹の直径は3mに達する。樹冠は円錐形で、地面に水平な枝と垂れ下がった小枝がある[3]。
針のような形をした葉はほとんどが2.5-5cmの長さで、時には7cmに達することもある。細長く厚さは1mmほどである。芽は長く単独で生えるものと、短く20から30個で集団を作るものがある。色は明るい緑から青緑に変化する。雌花の松かさは樽形で、7-13cmの長さで5-9cmの幅がある。成熟(12か月)すると崩壊し、翼状の種子を落とす。雄花の松かさは4-6cmで、秋に花粉を放出する[3]。
目次
- 1 文化
- 2 栽培と利用
- 3 保全状況評価
- 4 脚注
- 5 関連項目
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文化
ヒンドゥー教において、ヒマラヤスギは聖なる樹木として崇拝されてきた。いくつかのヒンドゥーの伝説にはこの木についての言及がある[4][5]。ヒマラヤスギの森は古代インドの賢者が好んで住み、シヴァ神に祈りを捧げ、厳しい精神修行を積んでいたという。このような森は、古代のヒンドゥー神話とシヴァ神信仰の文書においてDarukavanaと表記され、聖なる場所としてのヒマラヤスギの森を意味している。
パキスタンはヒマラヤスギを国の木としている。
栽培と利用
ヒマラヤスギは園芸植物として広く利用され、公園や大きな庭園に植樹されている。栽培できるのは厳しい冬がない地域に限られ、-25℃以下で生育することは難しい。確実に成長できるのはハーディネスゾーン8(最低気温が-6.7℃から-12.2℃)より温暖な地域である[6]。西ヨーロッパ(スコットランドが北限)、地中海と黒海沿岸、中国中南部、北米(バンクーバーが北限)などに広く分布している。日本には明治初期に導入された。
もっとも寒冷に耐えられる品種は、カシミールとパクティヤー州に分布している。これらの地域から産出された品種は、Eisregen、Eiswinter、Karl Fuchs、Kashmir、Polar Winter、Shalimarなどと呼ばれる[7][8]。
建築材料
ヒマラヤスギは建築材料として大きな需要がある。耐久性、難腐敗性に優れ、良質で緻密な木目は磨けば美しいつやが出る。歴史的には、寺院とその周辺の造園に使われたことがよく記録に残っている。腐りにくい性質はシュリーナガルやカシミールの水上家屋に適していることが知られている。パキスタンとインドでは、イギリス領時代にバラックや公共施設、橋、運河や鉄道車両などに広く用いられた[5]。耐久性があるにも関わらず壊れやすい性質は、椅子のような頑丈さを必要とされるデリケートな加工には向いていない。
薬品
アーユルヴェーダでは、ヒマラヤスギには病気を治す力があるとされている[5][9]。
木には芳香があり、香料として用いられる。精油は防虫のために馬や牛、ラクダの足に使われる。また、カビを防ぐ効果も期待されている。樹皮と幹には収れん作用がある[10]。
セダー油は芳香族性があり、特にアロマテラピーで利用される。その特徴的な木の香りは乾燥によって多少変化する。天然のオイルは黄色、あるいは黒っぽい色をしている。石鹸の香料や家庭用スプレー、床磨き剤、殺虫剤、顕微鏡用洗剤にも用いられる[10]。
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver.2.3(1994))[1]
IUCNレッドリストでは、1998年版で軽度懸念に評価されたが、更新が必要とされている[1]。
脚注
- ^ a b c d Conifer Specialist Group 1998. Cedrus deodara. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 21 September 2011.
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList) - ヒマラヤスギ(2011年9月21日閲覧)
- ^ a b Farjon, A. (1990). Pinaceae. Drawings and Descriptions of the Genera. Koeltz Scientific Books ISBN 3-87429-298-3.
- ^ http://plainfieldtrees.blogspot.com/2007/06/cedars-gods-and-gilgamesh.html Plainfield trees.
- ^ a b c http://jcmcgowan.blogspot.com/2008/03/blog-post.html Edmund Hillary Foundation, World Wildlife Fund-The Deodar Tree: the Himalayan "Tree of God"
- ^ Odum, S. (1985). Report on frost damage to trees in Denmark after the severe 1981/82 and 1984/85 winters. Horsholm Arboretum, Denmark.
- ^ Welch, H., & Haddow, G. (1993). The World Checklist of Conifers. Landsman's ISBN 0-900513-09-8.
- ^ Krussmann, G. (1983). Handbuch der Nadelgeholze, 2nd ed. Paul Parey ISBN 3-489-62622-2 (in German).
- ^ http://www.herbalayurveda.com/herbdetail.asp?id=24, Herbal Ayurveda[リンク切れ]
- ^ a b http://www.fao.org/docrep/V5350e/V5350e12.htm Cedarwood Oils
関連項目
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- 東京大学理学系研究科・理学部ニュース 43(6), 6-15, 2012-03-00
- … 東大での半世紀/岡村定矩先生を送る/退職にあたって/神谷律先生を送る/ミクロとマクロの世界に魅せられて/久保野茂先生を送る/退職の辞/坂野仁先生を送る/退職にあたって/棚部一成先生を送る/欅とヒマラヤスギの間/濵口宏夫先生を送る/石の上にも…38年/松本さんを送る/大学人生活を終えるにあたって/山形俊男先生を送る/退職にあたって/山本正幸先生を送る/青木健一先生を送る …
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