会社名
協和発酵キリン
成分
薬効分類
抗パーキンソン剤(レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるウェアリングオフ現象の改善用薬)
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- 平成25年3月に承認。薬価収載や発売は未定 【 ノウリアスト錠の特性 】 ①新規の非ドパミン系の作用メカニズムを持つパーキンソン病治療薬で、世界初のアデノシンA2A受容体拮抗薬です②L-ドパ含有製剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ノウリアスト錠20mg
組成
有効成分
添加物
- 黄色三二酸化鉄、日局カルナウバロウ、クロスポビドン、日局結晶セルロース、日局酸化チタン、日局ステアリン酸マグネシウム、トリアセチン、日局乳糖水和物、日局ヒプロメロース、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、日局マクロゴール4000
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 重度の肝障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。また、これらの患者での使用経験はない。]
効能または効果
- レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるウェアリングオフ現象の改善
- レボドパ含有製剤の投与量及び投与回数の調節を行ってもウェアリングオフ現象が認められる患者に対して使用すること。
- 本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。通常、成人にはイストラデフィリンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、症状により40mgを1日1回経口投与できる。
- 患者のオン時の運動機能の改善を期待する場合、40mgを1日1回経口投与できる。ただし、40mgでは、20mgを上回るオフ時間の短縮効果は認められていない。(「臨床成績」の項参照)
- 以下の患者では本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、1日1回20mgを上限とすること。
- ・中等度の肝障害のある患者(「慎重投与」、「薬物動態」の項参照)
- ・CYP3A4を強く阻害する薬剤を投与中の患者(「相互作用」、「薬物動態」の項参照)
慎重投与
- 肝障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。](「薬物動態」の項参照)
- 虚血性心疾患のある患者[不整脈が悪化する可能性がある。]
重大な副作用
- 幻視(4.5%)、幻覚(3.2%)、妄想(0.8%)、せん妄(0.6%)、不安障害(0.5%)、うつの悪化・抑うつ(0.5%)、被害妄想(0.3%)、幻聴(0.2%)、体感幻覚(0.2%)、躁病(0.2%)、激越(0.2%)、衝動制御障害(0.2%)等の精神障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤はアデノシンA2A受容体拮抗薬であり、線条体及び淡蒼球において当該受容体を遮断することによりパーキンソン病に対する治療効果を発現する。
薬理作用
- 本剤はレセルピン処置マウスの運動障害であるカタレプシー反応を改善する。本剤をレボドパと併用すると、カタレプシー改善作用は増強される16)。
- 本剤はパーキンソン病モデルである1-Methyl-4-phenyl-1,
2, 3, 6-tetrahydropyridine(MPTP)処置マーモセットの自発運動量を増加させ、運動機能障害を改善する。本剤をレボドパと併用すると、レボドパの作用は増強され、レボドパの作用持続時間が延長される17),18)。
- 本剤はMPTP処置マーモセットのレボドパによる不随意運動の強度に影響しない19)。
作用機序
- 本剤はヒト組換えアデノシンA2A受容体に対し、高い親和性を示すが、ヒト組換えアデノシンA1, A3受容体への親和性は低い(in
vitro)20)。
- 本剤はPC-12細胞においてアデノシンA2A作動薬CGS21680によるcAMP蓄積増加作用を阻害する(in
vitro)21)。
- ラットのパーキンソン病モデルである黒質線条体片側破壊ラットにおいて、増加している淡蒼球ガンマアミノ酪酸(GABA)細胞外濃度を減少させる22)。
有効成分に関する理化学的知見
性状
融点
分配係数
- logP′OCT=3.5
(測定法:フラスコシェイキング法
n-オクタノール/pH7.0緩衝液)