- 英
- trifluridine
- 商
- ロンサーフ配合
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ロンサーフ配合錠T15
組成
成分・含量
- 1錠中
トリフルリジン 15mg
チピラシル塩酸塩 7.065mg
添加物
- 乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、ヒプロメロース、ステアリン酸、マクロゴール6000、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム
禁忌
- 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(標準的な治療が困難な場合に限る)
- 検証的な試験成績は得られていない。
- 本剤の一次治療及び二次治療としての有効性及び安全性は確立していない。
- 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
- 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。
- 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし(トリフルリジンとして約35mg/m2/回)、朝食後及び夕食後の1日2回、5日間連続経口投与したのち2日間休薬する。これを2回繰り返したのち14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量の表参照)
体表面積(m2) |
初回基準量 (トリフルリジン相当量) |
〜1.07未満 |
35mg/回(70mg/日) |
1.07以上〜1.23未満 |
40mg/回(80mg/日) |
1.23以上〜1.38未満 |
45mg/回(90mg/日) |
1.38以上〜1.53未満 |
50mg/回(100mg/日) |
1.53以上〜1.69未満 |
55mg/回(110mg/日) |
1.69以上〜1.84未満 |
60mg/回(120mg/日) |
1.84以上〜1.99未満 |
65mg/回(130mg/日) |
1.99以上〜2.15未満 |
70mg/回(140mg/日) |
2.15以上〜 |
75mg/回(150mg/日) |
- 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
- 空腹時に本剤を投与した場合、食後投与と比較してトリフルリジン(FTD)のCmaxの上昇が認められることから、空腹時投与を避けること(「薬物動態」の項参照)。
- 本剤の投与にあたっては、以下の基準を参考に必要に応じて、減量又は休薬すること。
- 各コース開始時、「投与開始基準」を満たさない場合は本剤を投与しない。また、「休薬基準」に該当する有害事象が発現した場合は本剤を休薬し、「投与再開基準」まで回復を待って投与を再開する。
投与開始基準
投与再開基準
血色素量
好中球数
血小板数
総ビリルビン
AST(GOT)、ALT(GPT)
- 施設基準値上限の2.5倍(肝転移症例では5倍)以下
クレアチニン
末梢神経障害
非血液毒性
- Grade 1以下(脱毛、味覚異常、色素沈着、原疾患に伴う症状は除く)
休薬基準
血色素量
好中球数
血小板数
総ビリルビン
AST(GOT)、ALT(GPT)
- 施設基準値上限の2.5倍(肝転移症例では5倍)を超える
クレアチニン
末梢神経障害
非血液毒性
- 前コース(休薬期間を含む)中に、「減量基準」に該当する有害事象が発現した場合には、本剤の投与再開時において、コース単位で1日単位量として10mg/日単位で減量する。ただし、最低投与量は30mg/日までとする。
減量基準
好中球数
血小板数
- 本剤50mg/日を投与する場合は、朝食後に20mgを、夕食後に30mgを投与する。
慎重投与
- 骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が増強するおそれがある。]
- 感染症を合併している患者[骨髄抑制により、感染症が悪化するおそれがある。]
- 腎機能障害のある患者[骨髄抑制等の副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 中等度及び重度の肝機能障害のある患者[使用経験がない。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
骨髄抑制:
- 白血球減少(76.5%)、好中球減少(73.1%)、リンパ球減少(33.6%)、貧血(63.9%)、血小板減少(41.2%)、発熱性好中球減少症(4.2%)等の骨髄抑制があらわれることがあるので、頻回に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
感染症(15.1%):
- 敗血症(0.8%)、肺炎(2.5%)等の感染症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
間質性肺疾患(頻度不明):
- 間質性肺疾患があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤を投与するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗腫瘍効果4,5)
- ヒト結腸・直腸癌由来COL-1細胞株及びHCT-116細胞株を皮下移植したヌードマウスにおいて、本剤は腫瘍増殖抑制効果を示した。また、ヒト結腸・直腸癌由来KM20C細胞株を腹腔内移植したヌードマウスにおいて、本剤は延命効果を示した。
作用機序6〜8)
- ヒト腫瘍由来細胞株を皮下移植したヌードマウスにおいて、DNAに取り込まれたFTDの量と腫瘍増殖抑制効果が相関したことから、本剤の腫瘍増殖抑制効果はFTDに基づき、また、DNAにFTDが取り込まれることによって腫瘍増殖抑制効果が発揮されると推測される。
また、サルにFTDを単独で経口投与した場合、血中にFTDはほとんど認められないが、FTDの分解酵素であるTPaseを阻害するTPIを併用することによりFTDの血中濃度が維持された。
有効成分に関する理化学的知見
トリフルリジン
一般名
化学名
- 2'-Deoxy-5-(trifluoromethyl)uridine
分子式
C10H11F3N2O5
分子量
融点
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノールに溶けやすく、水及びエタノール(99.5)にやや溶けやすい。
チピラシル塩酸塩
一般名
- チピラシル塩酸塩(Tipiracil Hydrochloride)
化学名
- 5-Chloro-6-[(2-iminopyrrolidin-1-yl)methyl]pyrimidine-2,4
(1H,3H)-dione monohydrochloride
分子式
C9H11ClN4O2・HCl
分子量
融点
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水にやや溶けやすく、メタノールに極めて溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
会社名
大鵬
成分
薬効分類
その他の腫瘍用薬
薬効
治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(標準的な治療が困難な場合に限る)
[★]
- 英
- lysine, Lys, K ≠ ricin
- 同
- リシン
- 関
- アミノ酸、アルギニン、ヒスチジン
-CH2-CH2-CH2-CH2-NH2
α β γ ε >εアミノ基を有する。即ち、側鎖には炭素が4つ含まれる。
- ヒストンにLysが豊富なこと、Lysのεアミノ基がアセチル化を受けると正電荷が失われる。-NH-CO-CH3
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類