- 英
- thiazole
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/23 16:01:18」(JST)
[Wiki ja表示]
チアゾール |
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
288-47-1 |
|
特性 |
沸点 |
116-118 °C
|
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
チアゾール (thiazole) は有機化学における複素環式化合物の一種で、5員環の1位に硫黄、3位に窒素原子を持つ。全体として芳香族性を持つ。C3H3NSの分子式で表され、沸点は約116℃、CAS番号は[288-47-1]。ピリジンに似た臭いを持つ淡黄色液体である。ビタミンB1(チアミン)・エポチロン他、天然物にも部分構造として含まれている。窒素原子を含むが、ピリジンなどに比較して塩基性は弱い。
目次
- 1 合成
- 2 チアゾールの反応
- 3 その他
- 4 関連項目
|
合成
チオアミドとα-ハロケトンまたはα-ハロアセタールと反応させることにより合成する。N-(2-メルカプトエチル)アミドを塩化チオニルなどで脱水環化し、DDQなどで酸化することによっても得られる。天然物に含まれるチアゾール環は、多くの場合システインを含むペプチドからこれと同様な変換を受けてできていると考えられる。
チアゾールの反応
チアゾール環においては2位が求核的、5位が求電子的サイトとして反応する。チアゾールに対してグリニャール試薬やアルキルリチウムなどを作用させると2位の水素が引き抜かれ、メタル化される。
2-クロロチアゾールに対してアミンなどの求核剤を作用させると置換反応が起きる。
その他
2-アミノチアゾールオキシム構造は第三世代セファロスポリン系抗生物質の共通構造の一つで、グラム陰性菌への抗菌力を増強させることに役立っている。
関連項目
単純芳香環 |
|
単環 |
五員環 |
フラン - ピロール - イミダゾール - チオフェン - ホスホール - ピラゾール - オキサゾール - イソオキサゾール - チアゾール
|
|
六員環 |
ベンゼン - ピリジン - ピラジン - ピリミジン - ピリダジン - トリアジン - テトラジン
|
|
|
二環 |
五員環+六員環 |
ベンゾフラン - イソベンゾフラン - インドール - イソインドール - ベンゾチオフェン - ベンゾ(c)チオフェン - ベンゾホスホール - ベンゾイミダゾール - プリン - インダゾール - ベンゾオキサゾール - ベンゾイソオキサゾール - ベンゾチアゾール
|
|
六員環+六員環 |
ナフタレン - キノリン - イソキノリン - キノキサリン - キナゾリン - シンノリン
|
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 2-III-16 ユーグレナにおけるチアミン・チアゾール部へのグリシンの取り込み(一般演題要旨,ビタミン・バイオファクター研究のさらなる魅力〜大和まほろぱからの発信〜,第67回大会講演要旨)
- 溶媒抽出した硫黄架橋イソプレンゴムのスルフィド構造解析
- 溶媒抽出した硫黄架橋イソプレンゴムのスルフィド構造解析
Related Links
- 当サイトの掲載情報の正確性については万全を期しておりますが、本会は利用者 が当サイトの情報を用いて行う一切の行為について何ら責任を負うものではありません。 チアゾール
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - チアゾールの用語解説 - 化学式 C3H3NS 。硫黄原子と窒素原子を1,3位にもつ複素環式化合物。無色でピリジン臭のある液体。沸点 117 。吸湿性,多くの有機溶媒に可溶。その誘導体は医薬,染料 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
パッチテストテープ「硫酸ニッケル」160μg
組成
※成分・含量(試験片1枚中)
※添加物
※試験片の色
効能または効果
効能又は効果
- パッチテストテープを皮膚面に貼付する。貼付2日後にパッチテストテープを剥がし、剥がしてから30分から1時間後及び1日又は2日後に反応を以下の基準により判定する。なお、必要に応じて剥がしてから3〜5日後にも同様に判定する。
− :反応なし
? :点在性紅斑 (疑わしい反応)
+ :紅斑及び浸潤、点在性丘疹 (弱陽性反応)
++ :紅斑、浸潤、丘疹及び小水疱 (強陽性反応)
+++ :紅斑、浸潤及び小水疱の融合 (極度の陽性反応)
IR :刺激反応
- 誤った判定をすることがあるので、にきび、損傷、皮膚炎のある部位にはパッチテストを行わないこと。
- 副腎皮質ホルモンは陽性反応を抑制することがあるので、パッチテストを行う2週間前よりテスト部位への局所適用、内服又は注射を原則として避けること。
- 多部位に陽性反応が見られた患者は刺激反応又は偽陽性の可能性があるため、判定には十分注意し、後日の再試験実施を考慮すること。
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
- 本診断薬に含まれているアレルゲンのいずれかに対し、強度の全身性又は局所性の反応を示したことがある又は疑われる患者。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- clomethiazole、chlormethiazole
- 関
- クロルメチアゾール
[★]
- 英
- sulfathiazole
- 同
- ノルスルファゾール norsulfazole
[★]
- 英
- chlormethiazole
- 関
- クロメチアゾール
[★]
- 英
- methylthiazole tetrazolium、MTT