出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/12/10 23:35:39」(JST)
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シンボル(英: symbol)は、記号(sign) の種類で、その厳密な定義は一つではないが、記号のうちその対象との関係が非本来的・隠然的であるものがシンボルとされる。「象徴記号」と訳されることもある。
目次
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記号論の祖チャールズ・サンダース・パースによれば、シンボルは記号のうち「約定性」により対象を表すものとして定義される。
シンボル以外の記号にはイコン (icon) とインデックス (index) がある。イコンは「類似性」により対象を表す、つまり、対象そのものを象った記号である。インデックスは「因果性」により対象を表す、つまり、対象と時間的または空間的に結びついた物を使った記号である。
それらに対しシンボルは、書き手と読み手(あるいは話し手と聞き手)の間の約束事による記号である。純粋なシンボルは、記号自体にはイコンやインデックスのような対象を表す要素はない。ただし実際のシンボルには、イコンやインデックスの性質を併せて持つものも多い。
典型的なシンボルとして言語がある。旗や紋章なども、基本的にはシンボルである。
日本語表記 | 英語の音声 | 国旗 | ISO 3166-1 | ナショナルカラー |
392 |
+ イコン | + インデックス |
記号を、特定的・実践的なシグナル (signal) と、普遍的・観念的なシンボルとに分けることもある。
会社、団体、個人、作品などを象徴するためにシンボルが使われる。
家紋、紋章、ロゴマークのように特にシンボルとなる記号又は図柄のことをシンボルマークと呼ぶ。例えば、刀が、武士のシンボルとされるように、あるものから、別のあるものへと思い起こされるもの。また、企業を表すためにニューヨーク証券取引所で採用される、3文字の記号からなるティッカーシンボルのように、そのための特徴的な図案、意匠のようなものをシンボルとして用いることも多い。地方公共団体、企業、学校、大学、スポーツ、国際見本市、国際会議などでは、シンボルとしてのマスコットキャラクターが採用されたり、学生を選ぶコンテストが行なわれたりすることも多い(ミスキャンパス・ミスターキャンパス)。
情報工学やソフトウェア工学で、データに含まれる一塊の記号や、プログラミングで用いられる名前を指して用いられる。例えばコンパイラはソースコードからオブジェクトコードを生成する際、機能的な「実体」を構成する一連の機械語命令に加え、それを指す「シンボル」をも生成する。これらのシンボルを用いて、リンカが複数のモジュールの間の関係を構成する。近年のコンパイラが複雑な方法を用いてシンボルを生成することに関しては名前修飾を参照されたい。
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リンク元 | 「記号的」「symbol」 |
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