- 英
- coxib
- 関
- シクロオキシゲナーゼ2阻害薬、シクロオキシゲナーゼ-2阻害薬。非ステロイド性抗炎症薬
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 化学療法抵抗性頭部血管肉腫に実施した新規治療 : サリドマイド・セレコキシブ併用内服療法,胸郭X線照射治療,胸腔内化学療法
- 症例報告 内服終了翌日に発症したセレコキシブ(セレコックス)による多形紅斑型薬疹の1例
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- 【新薬】非ステロイド性消炎鎮痛薬「セレコックス錠」 セレコキシブ:日本初のコキシブ系COX-2選択的阻害薬 ... 2007年1月26日、非ステロイド性消炎鎮痛薬のセレコキシブ(商品名:セレコックス錠100mg、錠200mg)が製造 ...
- 薬事分科会に報告される。セレコキシブはCOX ”2阻害作用を念頭に開発されたコキシブ系製剤として、国内承認の第一号となる。 セレコキシブは新有効成分医薬品で、原体をファイザーが輸入し、アステラス製薬が製造販売 ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 非ステロイド性消炎・鎮痛剤(COX-2選択的阻害剤)
販売名
セレコックス錠100mg
組成
有効成分(1錠中)
添加物
- 乳糖水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム
禁忌
- 本剤の成分又はスルホンアミドに対し過敏症の既往歴のある患者
- アスピリン喘息(非ステロイド性消炎・鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[重症喘息発作を誘発するおそれがある。]
- 消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。(「慎重投与」の項参照)]
- 重篤な肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者[腎障害を悪化させるおそれがある。]
- 重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用に基づくナトリウム・水分貯留傾向があるため心機能を悪化させるおそれがある。]
- 冠動脈バイパス再建術の周術期患者[外国において、類薬で心筋梗塞及び脳卒中の発現が増加するとの報告がある。]
- 妊娠末期の婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
- 関節リウマチ
- 通常、成人にはセレコキシブとして1回100〜200mgを1日2回、朝・夕食後に経口投与する。
- 本剤を使用する場合は、有効最小量を可能な限り短期間投与することに留め、長期にわたり漫然と投与しないこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
- 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対する使用において、本剤の投与開始後2〜4週間を経過しても治療効果に改善が認められない場合は、他の治療法の選択について考慮すること。
- 本剤の1年を超える長期投与時の安全性は確立されておらず、外国において、本剤の長期投与により、心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっては致命的な心血管系血栓塞栓性事象の発現を増加させるとの報告がある。[国内では1年を超える臨床経験がない。]
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
- 変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎
- 通常、成人にはセレコキシブとして1回100mgを1日2回、朝・夕食後に経口投与する。
- 本剤を使用する場合は、有効最小量を可能な限り短期間投与することに留め、長期にわたり漫然と投与しないこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
- 慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症等)に対する使用において、本剤の投与開始後2〜4週間を経過しても治療効果に改善が認められない場合は、他の治療法の選択について考慮すること。
- 本剤の1年を超える長期投与時の安全性は確立されておらず、外国において、本剤の長期投与により、心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっては致命的な心血管系血栓塞栓性事象の発現を増加させるとの報告がある。[国内では1年を超える臨床経験がない。]
手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛
- 通常、成人にはセレコキシブとして初回のみ400mg、2回目以降は1回200mgとして1日2回経口投与する。なお、投与間隔は6時間以上あけること。
頓用の場合は、初回のみ400mg、必要に応じて以降は200mgを6時間以上あけて経口投与する。ただし、1日2回までとする。
- 本剤を使用する場合は、有効最小量を可能な限り短期間投与することに留め、長期にわたり漫然と投与しないこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
- 急性疾患(手術後、外傷後並びに抜歯後の消炎・鎮痛)に対する使用において、初回の投与量が2回目以降と異なることに留意すること。また、患者に対し服用方法について十分説明すること。
- 本剤の1年を超える長期投与時の安全性は確立されておらず、外国において、本剤の長期投与により、心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっては致命的な心血管系血栓塞栓性事象の発現を増加させるとの報告がある。[国内では1年を超える臨床経験がない。]
慎重投与
- 心血管系疾患又はその既往歴のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 心機能障害のある患者[水、ナトリウムの貯留が起こる可能性があり、心機能障害を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧症のある患者[水、ナトリウムの貯留が起こる可能性があり、血圧を上昇させるおそれがある。]
- 消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させるおそれがある。]
- 非ステロイド性消炎・鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎・鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与すること。]
- 気管支喘息のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
- 肝障害又はその既往歴のある患者[これらの患者では血中濃度が高くなるとの報告があるので、用量を減らすなど慎重に投与すること。(「薬物動態」の項参照)]
- 腎障害又はその既往歴のある患者[腎血流量低下及び水、ナトリウムの貯留が起こる可能性があり、腎障害を悪化又は再発させるおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明注))
- ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、血管浮腫、血管炎、気管支痙攣等の重篤な過敏症の発現が報告されているので、このような症状が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
消化性潰瘍(0.2%)、消化管出血(0.1%未満)、消化管穿孔(頻度不明注))
- 消化性潰瘍、消化管出血、消化管穿孔の発現が報告されているので、吐血、下血(メレナ)等の症状が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
心筋梗塞、脳卒中(いずれも頻度不明注))
- 心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっては致命的な心血管系血栓塞栓性事象が報告されているので、このような症状が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
心不全、うっ血性心不全(いずれも頻度不明注))
- 心不全、うっ血性心不全の発現が報告されているので、このような症状が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝不全、肝炎(いずれも頻度不明注))、肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明注))
- 肝不全、肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、ビリルビン等の上昇、黄疸の発現が報告されているので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症(いずれも頻度不明注))
- 再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、白血球減少症、血小板減少症の発現が報告されているので、このような異常が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全、間質性腎炎(いずれも頻度不明注))
- 急性腎不全、間質性腎炎等の重篤な腎障害の発現が報告されているので、定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明注))
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎等の重篤で場合によっては致命的な皮膚症状の発現が報告されているので、観察を十分に行い、発疹、粘膜障害もしくは他の過敏症に関連する徴候が認められた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎(頻度不明注))
- 間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序
- セレコキシブは、シクロオキシゲナーゼ(COX)に対する阻害活性を検討するヒト組換え酵素を用いた実験及びCOX-1、COX-2をそれぞれ発現したヒト由来細胞を用いた実験において、COX-2に対して選択的な阻害作用を示した46)47)。セレコキシブは、炎症局所に誘導されるCOX-2を選択的に阻害し、COX-2由来のプロスタグランジン類の合成を抑制することにより、消炎・鎮痛作用を示すと考えられる。
抗炎症及び鎮痛作用
- セレコキシブは、慢性炎症モデルであるラットのアジュバント関節炎モデルにおいて、ロキソプロフェン及びインドメタシンと同程度の抗炎症及び鎮痛作用を示した48)。
消化管に対する作用
- セレコキシブは、ラットに対して胃及び小腸粘膜障害作用を示さなかった。一方、インドメタシン、ロキソプロフェン、ジクロフェナク及びナプロキセンは用量依存的に胃及び小腸粘膜障害を惹起した47)。
血小板凝集に対する作用
- セレコキシブは、ヒト末梢血血小板においてアラキドン酸惹起血小板凝集を抑制しなかった。一方、ロキソプロフェン、インドメタシン、ジクロフェナク及びイブプロフェンは濃度依存的に血小板凝集を抑制した47)。
ニューキノロン系抗菌薬との併用
- 一部のニューキノロン系抗菌薬は、ある種の非ステロイド性消炎・鎮痛剤を併用することで、まれに痙攣を誘発することが知られている49)。セレコキシブとエノキサシン等のニューキノロン系抗菌薬をマウスに併用投与しても、痙攣は誘発されなかった50)。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
融点
性状
- セレコキシブは白色の粉末である。アセトニトリル又はメタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cyclooxygenase-2 inhibitor、COX-2 inhibitor
- 関
- シクロオキシゲナーゼ2阻害薬、コキシブ、シクロオキシゲナーゼ2阻害剤、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤
[★]
- 英
- cyclooxygenase-2 inhibitor
- 関
- コキシブ、シクロオキシゲナーゼ2阻害剤、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、シクロオキシゲナーゼ-2阻害薬
[★]
コキシブ
- 関
- COX-2 inhibitor、cyclooxygenase-2 inhibitor
[★]
- 英
- celecoxib
- 商
- セレコックス、Celebrex
- 関
- 非ステロイド性消炎鎮痛薬
[★]
- 英
- parecoxib
- コキシブ系非ステロイド性抗炎症薬;COX-2選択的阻害
[★]
- 英
- valdecoxib
- 同
- Bextra(Pfizer)
- 関
- 非ステロイド性抗炎症薬
[★]
- 英
- rofecoxib
- 商
- Vioxx
- 関
- 非ステロイド性抗炎症薬