出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/03/18 19:57:23」(JST)
ガルシニアカンボジア | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Garcinia gummi-gutta |
ガルシニア
ガルシニアとはガルシニアカンボジアと言うオトギリソウ科の植物の果実成分の由来物である。食欲を調整し脂肪合成を抑制するとされる。しかし、ラット試験において多量摂取による有害性が確認されており、摂取には注意が必要である。
目次
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オトギリソウ科の常緑樹で、熟果は生食、乾燥果皮はスパイスとして利用される。
ガルシニアのサプリメントはオトギリソウ科フクギ属の常緑樹ガルシニアカンボジアの果実成分である。有効成分(ヒドロキシクエン酸 HCA)が脂肪合成を阻害し、摂取者の空腹感を紛らわす事が発見された事によりダイエットの為に用いられる様になった。しかしガルシニアの摂取は減量には効果が無いと言う意見も出ており、加え有効とする臨床データが得られていない。過去の臨床試験では減量に有効であるとされたが、1998年の臨床試験で効果が見られず、過去の試験に問題があるなどの指摘をしている。この折以前の臨床データを用いて有効性を謳う商法もある為、利用には最新の情報に留意するなど今後とも注意が必要といえる。
また、1年間継続投与する動物実験により精巣障害、ホルモン分泌への影響等の有害性があるというデータが国立医薬品食品衛生研究所より発表されている。この時実験動物に投与された成分量は無毒量の5~8倍程度で該当作用が発現しており、これは食品衛生法で定められている人への許容目安の10分の1以下の範囲であり、摂取量が個人の自由意志で設定され含有量に幅があるサプリメントとして提供するには危険性が高いとされた。また有効成分とされるヒドロキシクエン酸自身の毒性も検証中である。
東南アジアでは、古くからその甘酸っぱさがスパイスとして使用されてきた。
ガルシニアの主成分であるヒドロキシクエン酸は、食欲と脂肪の組成を抑える働きがある。
ガルシニアは、アーユルヴェーダ(インド伝承医学)において、古来より胃潰瘍の治療に使われてきた。 2002年に発表された研究結果によると、ガルシニアの成分であるガルシノールが、胃の酸性状態を緩和する働きがあることが分かった。
またガルシニアの外皮は、下痢や赤痢に古くから使われてきた。
これまで確認された副作用は無いが、次の場合注意が必要である。
糖尿病、アルツハイマー病、妊娠または授乳中、処方薬を使っている
食事等から過剰に摂取された糖質はクエン酸サイクル(TCA回路)において、クエン酸からアセチルCoAに変換され、脂肪酸合成に利用される。この変換に関与する酵素がアデノシン3リン酸クエン酸リアーゼ(ATP:citrate oxaloacetate lyase, EC 4.1.3.8)。 ガルシニアのHCAはクエン酸と化学構造が類似しているため、この酵素の作用を阻害し、脂肪酸合成を抑制する。またこの阻害反応により変換されないクエン酸の増加により、グルコースからグリコーゲンの生成量の増大により血糖値の安定化により、空腹感の抑制に伴う過食予防による効果も期待される。
日常生活で摂取される食品と同等のものであり、摂取量を守る限り副作用が起こる可能性やその危険性は非常に低いとされている。
ダイエットの補助として、摂食抑制として、減量を目的として用いられるが、それぞれ人に対し有効なデータが得られていない。
有効とされるデータが報告されていない。
ラットに対して行われた実験で精巣障害が報告されている。
減量効果、食欲減退効果が何によって齎されているのか明確になっていない。またその効果がどの様な影響を人に与えるのか有効なデータが得られていない。
基原植物のガルシニアカンボジアはオトギリソウ科フクギ属の常緑樹でインドや東南アジアに分布する。インドやスリランカで酸味付けのスパイスとして用いられている。スリランカでは「ゴラカ」と呼ぶ。乾燥したものを水で戻して使い、食卓に出す際には取り除く。
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リンク元 | 「Garcinia cambogia」 |
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