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- chaotropic
- 関
- 不安定化
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/03/29 16:38:00」(JST)
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カオトロピック(chaotropic)薬剤(またはchaotrope)とは、水分子間の相互作用を減少させ、それによる構造を不安定化させる物質のことである。即ち、水のエントロピーを増大させるような溶質のことである。これらの中には、タンパク質間、水素結合、ファン・デル・ワールス力や疎水結合などに影響を与えることにより、その分子構造を不安定化するものもある。対立概念はコスモトロピック(kosmotropic)である。
代表的なカオトロピック試薬としては、グアニジニウムイオン、尿素、ヨウ化物イオンなどがあり、これらは蛋白質や核酸の変性剤、あるいはアガロースゲルの溶解剤などとして利用される。
水和による自由エネルギー変化が大きい方がカオトロピック性が大きい傾向があり、イオン性物質のカオトロピック性の傾向は塩析の起きやすさを表すホフマイスター系列(離液系列)とほぼ逆の関係になる。
外部リンク[編集]
- Kosmotropes and Chaotropes (水の構造と振るまい) 英語
Japanese Journal
- カオトロピックエッチング法による細胞培養用マイクロウェルの作成
- 玉井 暢洋,森口 裕之,高山 祐三,神保 泰彦,鈴木 郁郎,安田 賢二
- 電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society 127(10), 1568-1574, 2007-10-01
- Formation of simple neuronal networks in vitro is one of the promising methods to study biological information processing. Agarose microchambers have several advantages to form and maintain simple net …
- NAID 10019958299
- 3P152 水の蛍光スペクトルに及ぼすカオトロピックイオンの影響(水・水和/電解質))
Related Links
- 抽出原理(カオトロピック効果について) •「chaotropism」カオトロピズムについて 水の構造の秩序を破壊する物質(通常はSCN-、ClO 4 -、グアニジウムといった イオン)の性質で、それによって極性溶媒(例えば水)での非極性物質の溶解度を
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カオトロピック、不安定化の
- 関
- destabilization、destabilize、labilization
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