ラミブジン
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エピビル錠150
組成
成分・含量
添加物
- 結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、ヒプロメロース、マクロゴール400、ポリソルベート80
禁忌
効能または効果
下記疾患における他の抗HIV薬との併用療法
- 本剤は単独投与しないこと。また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、他の抗HIV薬と併用すること(「臨床成績」の項参照)。
- 無症候性HIV感染症に関する治療開始については、CD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量が指標とされている。よって、本剤の使用にあたっては、患者のCD4リンパ球数及び血漿中HIV RNA量を確認するとともに、最新のガイドライン1)〜3)を確認すること。
- 通常、成人には他の抗HIV薬と併用して、ラミブジンとして1日量300mgを1日1回又は2回(150mg×2)に分けて経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
- 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること。
慎重投与
- 膵炎を発症する可能性のある小児の患者(膵炎の既往歴のある小児、膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法を受けている小児)[膵炎を再発又は発症する可能性がある。(「重要な基本的注意」の項参照)]
- 腎機能障害(クレアチニンクリアランスが50mL/分未満)のある患者[高い血中濃度が持続するので、クレアチニンクリアランスを測定し、減量するか又は投与間隔を延長すること。(「薬物動態」の項参照)]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 妊婦・授乳婦[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
- 小児等[「小児等への投与」の項参照]
重大な副作用
次のような症状があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重篤な血液障害
- 赤芽球癆(0.03%)、汎血球減少(0.6%)、貧血(6.1%)、白血球減少(2.2%)、好中球減少(0.8%)、血小板減少(1.2%)
膵炎(0.3%)
乳酸アシドーシス(0.5%)及び脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)(0.3%)
横紋筋融解症(0.1%)
精神神経系
- ニューロパシー(0.8%)、錯乱(頻度不明注))、痙攣(0.1%)
心不全(0.1%)
薬効薬理
作用機序
- ラミブジンは細胞内でリン酸化され、HIVを感染させた細胞内での半減期が約12時間の5'-三リン酸化体に変換される16)。ラミブジン5'-三リン酸化体はHIVの逆転写酵素によりウイルスDNA鎖に取り込まれ、DNA鎖の伸長を停止することによりHIVの複製を阻害する17)。また、ラミブジン5'-三リン酸化体はHIVの逆転写酵素を競合的に阻害する17)。一方、in vitroで、ヒト末梢血リンパ球、リンパ球系・単球−マクロファージ系の株化細胞18)及び種々のヒト骨髄前駆細胞に対するラミブジンの細胞毒性は弱かった。
抗ウイルス作用
- In vitroでのラミブジンのHIV-1(RF、GB8、U455及びIIIB)に対するIC50値は670nM以下、HIV-2 RODに対するIC50値は40nMであり18)、ジドブジンと併用することにより相乗的な抗ウイルス作用が認められた19)。また、ラミブジンは単独で、ジドブジン耐性臨床分離株の平均p24抗原量を薬物無処置群に比べ66〜80%低下させた。
薬剤耐性
- ラミブジンを含む抗HIV薬で治療を受けたHIV-1感染患者で発現するラミブジン耐性HIV-1には、ウイルス逆転写酵素の活性部位に近い184番目のアミノ酸のメチオニンからバリンへの変異(M184V)がみられる20)。このM184V変異の結果、ウイルスのラミブジンに対する感受性は著明に低下し20),21)、in vitroでのウイルスの複製能力は低下する22)。in vitroで、ジドブジン耐性ウイルスはジドブジン及びラミブジンの投与によりラミブジンに対して耐性を獲得すると、ジドブジンに対して感受性は回復する。また、抗HIV薬の治療経験のない患者にジドブジン及びラミブジンを併用することにより、ジドブジン耐性ウイルスの出現が遅延する23)。さらに、抗HIV薬(ラミブジンを含む)の多剤併用療法はM184V変異ウイルスを有する患者と同様、抗HIV薬の治療経験のない患者においても有効性が確認されている24),25)。
交差耐性
- ジドブジン及びサニルブジンは、ラミブジン耐性HIV-1に対し抗ウイルス活性を維持する21),23),26)。アバカビルはM184V変異のみが認められているウイルスに対しては、抗ウイルス活性を維持する27)。また、ジダノシン及びザルシタビンは、M184V変異ウイルスに対して感受性が低下するという報告があるが、これらの感受性の低下と臨床効果の関係は明らかにされていない28)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (-)-1-[(2R,5S)-2-ヒドロキシメチル-1,3-オキサチオラン-5-イル]シトシン
分子式
分子量
性状
- 白色〜微黄白色の結晶性の粉末である。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、水にやや溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- lamivudine, 3TC
- 商
- エピビル、エプジコム配合、コンビビル配合、ゼフィックス
- 関
- 抗ウイルス薬
適用
薬理機序
- 核酸系逆転写酵素阻害薬。
- 細胞内でリン酸化され,三リン酸となりHIVのDNA鎖の伸長反応を停止することにより,抗ウイルス効果を発現する。
重篤な副作用
[★]
- 英
- epi
- 関
- 上
[★]
- 英
- building
- 関
- 建物