- 英
- arch
- 関
- 弓状
WordNet
- a passageway under a curved masonry construction; "they built a triumphal arch to memorialize their victory" (同)archway
- (architecture) a masonry construction (usually curved) for spanning an opening and supporting the weight above it
- a curved shape in the vertical plane that spans an opening
- expert in skulduggery; "an arch criminal"
- a curved bony structure supporting or enclosing organs (especially the inner sides of the feet)
- (used of behavior or attitude) characteristic of those who treat others with condescension (同)condescending, patronizing, patronising
- form an arch or curve; "her back arches"; "her hips curve nicely" (同)curve, arc
- naughtily or annoyingly playful; "teasing and worrying with impish laughter"; "a wicked prank" (同)impish, implike, mischievous, pixilated, prankish, puckish, wicked
PrepTutorEJDIC
- (建物の)『アーチ』,迫持(せりもち) / アーチ型の記念碑,弓形門 / 『弓形のもの』 / (足の)土踏まず / …'を'弓形にする / …‘に'アーチをかける / 弓形になる,弓状に伸びる
- 《名詞の前にのみ用いて》おもな,主要な(chief) / (おもに女・子供が)ずるそうな,いたずらそうな(mischievous)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/01/14 17:43:12」(JST)
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この項目では、建築構造について説明しています。
- 競走馬については「アーチ (競走馬)」をご覧ください。
- 日本のディスクジョッキーについては「ARCHE」をご覧ください。
- ホームランについては「本塁打」をご覧ください。
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アーチは、中央部が上方向に凸な曲線形状をした梁、もしくは上方向に凸な曲線形状そのものを言う。大拱門とも。
目次
- 1 概要
- 2 アーチの構造
- 3 擬似アーチ
- 4 歴史
- 5 ギャラリー
- 6 エアアーチ
- 7 脚注・出典
- 8 参考文献
- 9 関連項目
- 10 外部リンク
概要
梁の2つの支点間を長く取ったり、カーブの曲率を上げて高く大きな下部空間を得ることが可能であるため、大スパンを掛け渡す橋や、大きな開口部を持つ壁を造る際に使われる。アーチ形状の構造物内では、鉛直方向の荷重の大部分の力は圧縮力であり両端の支点まで伝えられる。これは、大部分が曲げモーメントとせん断力として力が伝わる直線形状の梁と対照的である。したがってアーチは、圧縮力に強く、せん断力や引張力(曲げモーメントは構造物内に引っ張り力を引き起こす)に弱い組積造の構造物において特に有効であるといえる。なお、開口部が開口しておらず壁になっている(通り抜けできない)アーチもあり、これは特にブラインド・アーチと呼ばれる[1]。
西洋に残る建築物の多くは石造、すなわち組積造であるため、技術としてのアーチの発展は、建築史を語る上で非常に重要な要素である。アーチは古代エジプト、バビロニア、ギリシャ、アッシリアなどで古くから使われていたが、その多くは地下の構造物であり、地上において大きく発展させたのは古代ローマであろう。ユゼスの湧き水を50km離れたニームにまで運んだアーチ橋ポン・デュ・ガールは、古代ローマ人がアーチの効果を深く理解していたことを示すものであると言える。また、コロッセオではオーダーと組み合わせることで、装飾的な外壁を生み出している。
アーチは2次元内に収まるものであるが、これを3次元に展開したものがヴォールトとドームである。ヴォールトはアーチに属する平面に垂直な直線上を移動させた際の軌跡が描く立体であり、ドームはアーチの対称軸周りにアーチを回転させた際の軌跡が描く立体である。いずれも大きな空間を、組積造にて実現するには欠かせない技術である。
アーチの構造
アーチの力学的効果は、その形状が完成してはじめて得られるものである。つまり組積造のアーチの建設中においては、アーチ下部を支保工にて支えて施工しなければならない。そして最後に楔状の石を、アーチ中央部に上から打ち込むことによって、アーチ構造が完成する。最後に打ち込むこの石をキーストーン(楔石、要石)といい、組積造ではないアーチにおいても、これをモチーフとした装飾を見ることができる。
擬似アーチ
詳細は「持送りアーチ」を参照
擬似アーチとは、図のようにアーチ部分の石を水平に少しずらしながら空間を得る構造である。持送りアーチまたは迫り出しアーチとも呼ばれる。ただし力学的にはアーチと異なる。クメール様式で知られるアンコール遺跡に残る遺跡に数多く見ることができる。
歴史
高さ65mにも及ぶアグアス・リーブル水道橋の尖頭アーチ(リスボン)
アーチはメソポタミアのウラルトゥ、ペルシア、ハラッパー、古代エジプト、バビロン、古代ギリシア、アッシリアといった文明で知られていたが、それほど多用されることはなく、側面からの推す力の問題がほとんどない排水路などの地下構造物にほぼ限定されていた。アーチを使った最古の都市の門は、青銅器時代中ごろのもので、イスラエルのアシュケロンで8フィートの幅のものが見つかっている。
古代ローマ人はエトルリア人からアーチを学び、それを洗練させ、初めて地上の建造物でアーチを多用するようになった。
- 「アーチ、アーチ型屋根やドームの利点を最大限利用した、ヨーロッパ初、いやおそらく世界初の建築者は、ローマ人である」[2]
ローマ帝国では、ローマ橋、ローマ水道、門などのアーチ構造が建設された。また、軍事的記念碑として凱旋門が作られるようになった。さらにホールや寺院など広い部屋の天井に、ドーム構造の一種でもあるヴォールトが紀元前1世紀ごろから使われ始めた。
ローマのアーチは半円形で、奇数個のアーチ用の石(迫石)で構成されている。奇数個の石になるのは、アーチの頂上に要石が1つ必要だったからである。ローマのアーチは建設が容易だが、強度は最強というわけではない。側面が外側にふくらむ傾向があり、それを相殺するために石積みの重量が逆方向にかかるよう余分に石が必要になる。ローマ人は水道、宮殿、円形競技場などの建築物に、この半円形のアーチを多用した。
ヨーロッパでは、半円アーチに続いてゴシックアーチまたは尖頭アーチが生まれた。これらは中心に向かってより大きな力がかかるようになっており、したがって半円アーチよりも強い。半円アーチを少しつぶした形の楕円アーチはサンタ・トリニタ橋などに見られる。ゴシック建築の体系を賞賛していたスペインの建築家アントニ・ガウディは、自然法則に見られる形状を建築に導入することに熱心で、そのひとつがカテナリーを上下逆にしたアーチ「カテナリーアーチ」である。彼は「建築学的松葉杖」と呼ぶ飛梁を嫌いカテナリーアーチを使用した。カテナリーアーチは、今日では力学的に安定であることがわかっている(直感的には、懸垂状態において部材の引っ張り力のみでバランスが取れている形状なのだから、それを逆にしたものは圧縮力のみでバランスが取れる、と理解できる)。こんにちでは、カテナリに似た、放物線その他の曲線が使われることもある。
馬蹄形アーチは半円アーチに基づいているが、両側が一旦広がってから窄んでいる。この形状のアーチとしては、紀元1世紀のインドで岩に彫ったものが知られているが、くみ上げられた馬蹄形アーチとしては、3世紀から4世紀のアクスム王国(現在のエチオピアからエトルリア)のものとシリアのものが知られている[3]。スペインの西ゴート様式の建築、イスラーム建築、ムデハル様式の建築で使われ、ダマスカスのモスクやムーア風建築に見られる。馬蹄形アーチは強度よりも装飾性を重視したものである。
メソアメリカの文明では、様々な擬似アーチ(迫り出しアーチ)が使われていた。例えばチョルーラの大ピラミッドの内部通路など、マヤ文明でよく使われていた。ペルーではインカ帝国の建築物に台形アーチがよく使われていた。
アーチは橋などで今日も使われている。
ギャラリー
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Porta Rosa と呼ばれる石積み橋(紀元前4世紀、ヴェーリア)
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コンスタンティヌス1世の紀元312年の勝利を記念して建てられたコンスタンティヌスの凱旋門(イタリア ローマ)
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セントルイスのゲートウェイ・アーチ。カテナリーアーチ。
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ハバナの Casa Simón Bolívar のアーチ
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エトワール凱旋門は19世紀の建築物だが、古代ローマの様式をモデルにしている。
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エアアーチ
マラソン大会や橋梁の開通式などの屋外イベントに用いられる仮設の構造物として、空気を入れて設置するエアアーチがある。
脚注・出典
- ^ 辻本敬子/ダーリング常田益代 2003, p. 44
- ^ Robertson, D.S.: Greek and Roman Architecture, 2nd edn., Cambridge 1943, p.231
- ^ Stuart Munro-Hay, Aksum: A Civilization of Late Antiquity. Edinburgh: University Press. 1991. ISBN 0-7486-0106-6, p.111.
参考文献
- Roth, Leland M (1993). Understanding Architecture: Its Elements History and Meaning. Oxford, UK: Westview Press. ISBN 0-06-430158-3. pp. 27-8
- 辻本敬子/ダーリング常田益代 『ロマネスクの教会堂』、2003年。ISBN 4-309-76027-9。2013年3月閲覧。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、アーチに関連するメディアがあります。 |
- アーチ橋
- アーチダム
- アーケード (建築物)
- 吊り橋
- 凱旋門
外部リンク
- 世界最古と言われているアーチ イラクで米軍兵士が撮影したもの
- DIYinfo.org - DIY関連ウィキ。レンガなどでアーチを造る方法を解説している(英語)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- アーチスト錠1.25mg 慢性心不全治療剤
- アーチスト錠2.5mg 慢性心不全治療剤、頻脈性心房細動治療剤
- アーチスト錠10mg 持続性 高血圧・狭心症治療剤、慢性心不全治療剤、頻脈性心房細動治療剤
- アーチスト錠20mg 持続性 高血圧・狭心症治療剤、頻脈性心房細動治療剤
販売名
アーチスト錠1.25mg
組成
有効成分
添加物
- 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、プロピレングリコール、ジメチルポリシロキサン、二酸化ケイ素、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ
禁忌
- 気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者[気管支筋を収縮させることがあるので喘息症状の誘発、悪化を起こすおそれがある。]
- 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[心筋収縮力の抑制が増強されるおそれがある。]
- 高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロックのある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 心原性ショックの患者[循環不全症が悪化するおそれがある。]
- 強心薬又は血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全患者[心収縮力抑制作用により、心不全が悪化するおそれがある。]
- 非代償性の心不全患者[心収縮力抑制作用により、心不全が悪化するおそれがある。]
- 肺高血圧による右心不全のある患者[心拍出量が抑制され症状が悪化するおそれがある。]
- 未治療の褐色細胞腫の患者(「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- ○本態性高血圧症(軽症〜中等症)
- カルベジロールとして、通常、成人1回10〜20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- ○腎実質性高血圧症
- カルベジロールとして、通常、成人1回10〜20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- ○狭心症
- カルベジロールとして、通常、成人1回20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- ○次の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療を受けている患者
虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全
- カルベジロールとして、通常、成人1回1.25mg、1日2回食後経口投与から開始する。1回1.25mg、1日2回の用量に忍容性がある場合には、1週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量し、忍容性がない場合は減量する。用量の増減は必ず段階的に行い、1回投与量は1.25mg、2.5mg、5mg又は10mgのいずれかとし、いずれの用量においても、1日2回食後経口投与とする。通常、維持量として1回2.5〜10mgを1日2回食後経口投与する。
なお、年齢、症状により、開始用量はさらに低用量としてもよい。また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は適宜増減する。
- ○頻脈性心房細動
- カルベジロールとして、通常、成人1回5mgを1日1回経口投与から開始し、効果が不十分な場合には10mgを1日1回、20mgを1日1回へ段階的に増量する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最大投与量は20mgを1日1回までとする。
効能又は効果 |
錠1.25mg |
錠2.5mg |
錠10mg |
錠20mg |
本態性高血圧症 (軽症〜中等症) |
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− |
○ |
○ |
腎実質性高血圧症 |
− |
− |
○ |
○ |
狭心症 |
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− |
○ |
○ |
虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全 |
○ |
○ |
○ |
− |
頻脈性心房細動 |
− |
○ |
○ |
○ |
- 褐色細胞腫の患者では、単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断薬で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断薬を併用すること。
- 慢性心不全を合併する本態性高血圧症、腎実質性高血圧症、狭心症又は頻脈性心房細動の患者では、慢性心不全の用法及び用量に従うこと。
- 慢性心不全の場合
- 慢性心不全患者に投与する場合には、必ず1回1.25mg又はさらに低用量の、1日2回投与から開始し、忍容性及び治療上の有効性を基に個々の患者に応じて維持量を設定すること。
- 本剤の投与初期及び増量時は、心不全の悪化、浮腫、体重増加、めまい、低血圧、徐脈、血糖値の変動、及び腎機能の悪化が起こりやすいので、観察を十分に行い、忍容性を確認すること。
- 本剤の投与初期又は増量時における心不全や体液貯留の悪化(浮腫、体重増加等)を防ぐため、本剤の投与前に体液貯留の治療を十分に行うこと。心不全や体液貯留の悪化(浮腫、体重増加等)がみられ、利尿薬増量で改善がみられない場合には本剤を減量又は中止すること。低血圧、めまいなどの症状がみられ、アンジオテンシン変換酵素阻害薬や利尿薬の減量により改善しない場合には本剤を減量すること。高度な徐脈を来たした場合には、本剤を減量すること。また、これら症状が安定化するまで本剤を増量しないこと。
- 本剤を中止する場合には、急に投与を中止せず、原則として段階的に半量ずつ、2.5mg又は1.25mg、1日2回まで1〜2週間かけて減量し中止すること。
- 2週間以上休薬した後、投与を再開する場合には、「用法及び用量」の項に従って、低用量から開始し、段階的に増量すること。
- 頻脈性心房細動を合併する本態性高血圧症、腎実質性高血圧症又は狭心症の患者に投与する場合には、頻脈性心房細動の用法及び用量は1日1回5mg投与から開始することに留意した上で、各疾患の指標となる血圧や心拍数、症状等に応じ、開始用量を設定すること。
慎重投与
- 特発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、絶食状態、栄養状態が不良の患者[低血糖症状を起こしやすく、かつその症状をマスクしやすいので血糖値に注意すること。]
- 糖尿病を合併した慢性心不全患者[血糖値が変動するおそれがある。]
- 重篤な肝機能障害のある患者[血中濃度が上昇するので、投与量を減ずるか投与間隔をあけて使用すること(「薬物動態」の項参照)。また、肝機能が悪化するおそれがある。]
- 重篤な腎機能障害のある患者[血中濃度の上昇が報告されている(「薬物動態」の項参照)。また、特に慢性心不全の患者では腎機能が悪化するおそれがある。]
- 房室ブロック(I度)のある患者[房室伝導時間が延長し、症状が悪化するおそれがある。]
- 徐脈のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 末梢循環障害のある患者(レイノー症候群、間欠性跛行症等)[末梢血管の拡張を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
- 過度に血圧の低い患者[血圧をさらに低下させるおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
下記の重大な循環器系の副作用があらわれることがあるので、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行い、このような症状があらわれた場合には減量又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明注)
イ)ショック
ウ)完全房室ブロック
エ)心不全
オ)心停止
肝機能障害、黄疸
頻度不明注)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
急性腎不全
頻度不明注)
- 急性腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
頻度不明注)
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー
頻度不明注)
- アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- カルベジロールは、β受容体遮断作用に加え、α1受容体遮断作用を主とした血管拡張作用をも有し、総末梢血管抵抗及び主要臓器の血管抵抗を維持、減少させる。
交感神経β受容体遮断作用
- 無麻酔犬におけるイソプレナリン頻脈に対して持続的な非選択的β受容体遮断作用を示した。また、狭心症患者で運動負荷時の心拍数増加を単回投与後24時間においても抑制した。
降圧作用
- 高血圧自然発症ラット、腎性高血圧ラット17)において速やかで持続的な降圧作用を示した。本態性高血圧症患者に1日1回投与した場合、血圧日内変動に影響を与えず、24時間にわたって安定した降圧作用を示した7)。
血管拡張作用
- 各種実験において血管拡張作用が認められ、作用機序にはα1受容体遮断作用が主に関与していると考えられている18)。健康成人においてもα及びβ受容体遮断作用を示し、その作用比はおよそ1:8である19)。
血行動態改善作用
- 高血圧自然発症ラットにおいて、脳、心、腎などの主要臓器血流を維持し、良好な循環動態を示した。本態性高血圧症患者では、総頸動脈血流量、四肢動脈血流量の増加、また狭心症患者20)では、左室拡張末期容積の減少及び安静時の左室駆出分画の増加が認められた。
腎機能への影響
- 腎障害合併高血圧モデルにおいて降圧作用、腎血流量増加作用を示し21)、血清クレアチニン上昇・尿蛋白増加の抑制を示した17)。
麻酔犬を用いた実験により、腎輸入細動脈を選択的に拡張し、腎血流量を増加し、糸球体濾過量を維持することが明らかにされている22)。
抗狭心症作用
- イヌ及び健康成人でイソプレナリン負荷、あるいは運動負荷による心拍数の増加を抑制し、心筋酸素消費量を減少させた。
また、狭心症患者で、長時間心電図上、心拍数の減少及びST下降、とくに無症候性ST下降の抑制を示し23)、また運動負荷による血圧上昇、心拍数の増加及びST変化の抑制が認められている。
虚血心筋保護作用
- ラット摘出虚血再灌流心においてATP、ATP/ADP比、エネルギーチャージ[(ATP+1/2ADP)/(ATP+ADP+AMP)]の減少を有意に抑制した。また、ブタ、イヌ虚血再灌流心ではその梗塞サイズをプロプラノロールに比し有意に減少した24)。
抗心不全作用
- 冠動脈結紮心不全モデルラットにおいて、本剤投与群(結紮の翌日より投与)は溶媒投与群に比べ左室機能(左室駆出率、左室拡張末期圧)の改善を示した。Dahl食塩感受性ラットにおいて、本剤投与群(心不全発症前より投与)は溶媒投与群に比べ左室機能(左室拡張末期圧)及び生存率の改善を示した。また、冠動脈塞栓心不全モデルイヌにおいて、本剤投与群は無投与群に比べ左室機能(左室駆出率)の改善ならびに左室リモデリングの進展抑制(左室収縮末期容積及び左室拡張末期容積の縮小)を示した25)。
その他の薬理作用
- ラット、ウサギにおいて膜安定化作用が認められた。また、内因性交感神経刺激作用は認められなかった。
さらにラット脳ホモジネートにおいて脂質過酸化抑制作用が認められた26)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (2RS )-1-(9H -Carbazol-4-yloxy)-3-{[2-(2-methoxyphenoxy)ethyl]amino}propan-2-ol
分子式
分子量
性状
酢酸(100)に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
メタノール溶液(1→100)は旋光性を示さない。
融点
分配係数
★リンクテーブル★
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- 関
- arcuate
[★]
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- arcuate、arch
- 関
- アーチ、弓形
[★]
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- 同
- insole