会社名
グラクソ・スミスクライン
成分
薬効分類
その他の腫瘍用薬(再発又は難治性のCD20陽性の慢性リンパ性白血病用薬)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アーゼラ点滴静注液100mg
組成
容量(1バイアル中)
有効成分
添加物
- 酢酸ナトリウム水和物 34mg
エデト酸ナトリウム水和物 0.095mg
ポリソルベート80 1mg
L-アルギニン 50mg
その他、添加物としてpH調節剤及び等張化剤を含有する。
禁忌
効能または効果
- フローサイトメトリー法等により検査を行い、CD20抗原が陽性であることが確認された患者に使用すること。
- 通常、成人には週1回、オファツムマブ(遺伝子組換え)として、初回は300mg、2回目以降は2000mgを点滴静注し、8回目まで投与を繰り返す。8回目の投与4〜5週後から、4週間に1回2000mgを点滴静注し、12回目まで投与を繰り返す。
- 本剤投与時に発現するinfusion reaction(発熱、発疹、疼痛、咳嗽等)を軽減させるために、本剤投与の30分から2時間前に、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤及び副腎皮質ホルモン剤の前投与を行うこと。なお、3回目以降の投与において、副腎皮質ホルモン剤の前投与は、患者の状態により適宜実施すること。(「警告」、「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)
- 本剤は生理食塩液を用い希釈後の総量として1000mLとなるよう、下記のとおり、用時希釈調製して使用すること。(「適用上の注意」の項参照)
初回投与時
2回目以降の投与時
- 2000mg/1000mL
- 本剤は下記の投与速度で投与すること。
初回投与時
- 12mL/時の投与速度で点滴静注を開始し、患者の状態を十分に観察しながら、投与速度を30分毎に上げることができるが、投与速度の上限は400mL/時とする。
時間:0〜30分
時間:31〜60分
時間:61〜90分
時間:91〜120分
時間:121〜150分
時間:151〜180分
時間:181分〜
2回目以降の投与時
- 直近の投与時に重度のinfusion reactionが発現しなかった場合には、25mL/時の投与速度で点滴静注を開始することができる。その後、患者の状態を十分に観察しながら、投与速度を30分毎に上げることができるが、投与速度の上限は400mL/時とする。
時間:0〜30分
時間:31〜60分
時間:61〜90分
時間:91〜120分
時間:121分〜
- Infusion reactionが発現した場合には、直ちに投与を中断すること。投与を再開する場合には、患者の状態が安定した後に、下記のとおり、投与速度を変更すること。
軽度又は中等度のinfusion reactionが発現した場合
- 中断時の半分の投与速度で投与を再開し、患者の状態を十分に観察しながら、前項の投与速度の規定に従い投与速度を上げることができる。なお、中断時の投与速度が12mL/時の場合には、12mL/時の速度で投与を再開する。
重度のinfusion reactionが発現した場合
- 12mL/時の速度で投与を再開し、患者の状態を十分に観察しながら、前項の投与速度の規定に従い投与速度を上げることができる。
- 本剤の投与にあたっては、インラインフィルター(0.2μm)を使用すること。
- 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
慎重投与
- 肺機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投与中又は投与直後に気管支痙攣や低酸素症を伴う急性の呼吸器障害があらわれ、肺機能を悪化させるおそれがある。]
- 肝炎ウイルスの感染又は既往を有する患者[B型肝炎ウイルスの再活性化により肝炎があらわれるおそれがある(「警告」、「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)。]
- 心機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投与中又は投与後に不整脈、狭心症等を悪化又は再発させるおそれがある。]
- 感染症(敗血症、肺炎、ウイルス感染等)を合併している患者[免疫抑制作用により病態を悪化させるおそれがある。]
- 重篤な骨髄機能低下のある患者[好中球減少及び血小板減少を増悪させ重篤化させるおそれがある。]
- 降圧剤による治療中の患者[本剤投与中に一過性の血圧下降があらわれることがある。]
重大な副作用
Infusion reaction
(49.8%)
- アナフィラキシー様症状、発熱、悪寒、発疹、疼痛、咳嗽、呼吸困難、気管支痙攣、血圧下降等を含むinfusion reactionがあらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。重篤なinfusion reactionが認められた場合には本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。(「警告」、「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「重要な基本的注意」の項参照)
腫瘍崩壊症候群
(0.4%)
- 腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
進行性多巣性白質脳症(PML)
(0.4%)
- 進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察すること。意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合には、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎、肝炎の増悪
(頻度不明)
- B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎又は肝炎があらわれることがあるので、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、直ちに抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。(「警告」、「慎重投与」及び「重要な基本的注意」の項参照)
肝機能障害、黄疸
(0.9%)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(2.2%)、好中球減少(15.2%)、貧血(5.8%)、血小板減少(1.8%)
- 重篤な血球減少があらわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には休薬等の適切な処置を行うこと。
感染症
(19.7%)
- 細菌、真菌、あるいはウイルスによる重篤な感染症(敗血症、肺炎等)があらわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
(頻度不明)
- 間質性肺炎があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
心障害
(頻度不明)
- 心不全、心筋梗塞、肺水腫、心筋症等があらわれることがあるので、これらの症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)
(頻度不明)
- 中毒性表皮壊死融解症等の重篤な皮膚障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腸閉塞
(頻度不明)
- 腸閉塞があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重篤な腎障害
(頻度不明)
- 腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。尿量減少、血清クレアチニンやBUNの上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血圧下降
(頻度不明)
- 一過性の血圧下降があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序
- オファツムマブはCD20の細胞外小ループ及び大ループに特異的に結合し、補体依存性細胞傷害(CDC)活性及び抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性によりB細胞を溶解すると考えられる3)。
抗腫瘍活性
- オファツムマブは、CD20を発現する慢性リンパ性白血病由来細胞(B-CLL細胞)に対してCDC活性及びADCC活性を示した4)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- オファツムマブ(遺伝子組換え)
Ofatumumab(Genetical Recombination)(JAN)
本質
- オファツムマブは、遺伝子組換えヒト抗ヒトCD20モノクローナル抗体であるIgG1である。
オファツムマブは、マウスミエローマ(NS0)細胞により産生される。
オファツムマブは、452個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2分子及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2分子で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。
分子式
- C6480H10022N1742O2020S44(糖鎖部分を含まない)
分子量