- 英
- alloxan
- 同
- メゾキサリル尿素 mesoxalylurea
- 関
- 実験的薬剤性糖尿病
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/10 11:44:42」(JST)
[Wiki ja表示]
アロキサン[1] |
|
IUPAC名
1,3-Diazinane-2,4,5,6-tetrone
|
別称
Mesoxalylurea
5-Oxobarbituric acid
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
50-71-5 , 2244-11-3 (Monohydrate) |
PubChem |
5781 |
ChemSpider |
5577 |
UNII |
6SW5YHA5NG |
MeSH |
Alloxan |
ChEMBL |
CHEMBL1096009 |
|
- InChI=1S/C4H2N2O4/c7-1-2(8)5-4(10)6-3(1)9/h(H2,5,6,8,9,10)
Key: HIMXGTXNXJYFGB-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/C4H2N2O4/c7-1-2(8)5-4(10)6-3(1)9/h(H2,5,6,8,9,10)
Key: HIMXGTXNXJYFGB-UHFFFAOYAQ
|
特性 |
化学式 |
C4H2N2O4 |
モル質量 |
142.07 g/mol |
融点 |
256 °C(分解)
|
水への溶解度 |
易溶 |
危険性 |
MSDS |
MSDS |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
アロキサン(alloxan)は、ピリミジンの酸化誘導体である。水溶液中では水和物として存在する。2,4,5,6-テトラオキシピリミジン(2,4,5,6-tetraoxypyrimidine)、2,4,5,6-ピリミジンテトロン(2,4,5,6-pyrimidinetetrone)とも。
歴史
アロキサンはBrugnatelliによって1818年に初めて単離され、WöhlerとLiebigにより1838年に命名された。Allantoin(アラントイン)とOxalsäure(シュウ酸)が名称の由来である。
合成
アロキサンは硝酸による尿酸の酸化で合成され、一水和物は三酸化クロムによるバルビツール酸の酸化により得られる[2]。
生物学的効果
アロキサンは毒性をもつグルコース類縁体である。齧歯動物や他の動物に投与すると膵臓のインスリン合成細胞(β細胞)を選択的に破壊する。これはヒトの1型糖尿病に特徴が似ており、これらの動物でインスリン依存型糖尿病(いわゆるアロキサン糖尿病)が引き起こされている。アロキサンがGLUT2グルコース輸送体によってβ細胞に選択的に蓄積されるのが原因である。アロキサンは細胞内のチオールの存在により、その還元体であるジアルル酸との間でサイクル反応を起こし、活性酸素種(ROS)を生成する。アロキサンのβ細胞毒性作用は酸化還元反応によって生成したフリーラジカルによって始められる。
出典
- ^ Merck Index, 11th Edition, 281.
- ^ Alloxan monohydrate Submitted by A. V. Holmgren and Wilhelm Wenner1. Checked by T. L. Cairns and R. W. Upson. Organic Syntheses, Coll. Vol. 4, p.23 (1963); Vol. 32, p.6 (1952).Link
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- FVB/Nを遺伝的背景に持つマウスにおけるアロキサンの膵島β細胞障害作用に対する腹腔内穿刺刺激の影響
- 天尾 弘実,岩元 レナ,小向 由美,土橋 悠,高橋 公正,藤平 篤志,仲間 一雅,遠山 紀代子
- Experimental animals 58(2), 151-158, 2009-04-01
- NAID 10024838317
- FVB/Nを遺伝的背景に持つマウスにおけるアロキサンの膵島β細胞障害作用に対する腹腔内穿刺刺激の影響
- AMAO Hiromi,IWAMOTO Rena,KOMUKAI Yumi,DOBASHI Yuu,TAKAHASHI Kimimasa,TOHEI Atsushi,NAKAMA Kazumasa,TOYAMA-HONDA Kiyoko
- Experimental Animals 58(2), 151-158, 2009
- The present study investigated whether pre-stimulation with intraperitoneal (i.p.) needling protects against development of diabetes in alloxan-treated transgenic (Tg) mice overexpressing the human Cu …
- NAID 130000122129
Related Links
- 図5 CCl4により肝臓障害を生じたマウスへ低線量γ線を照射した後の血清中トランスアミナーゼ活性の変化 2)膵臓障害(糖尿病発症)に対する作用 マウスにアロキサンという薬剤を投与すると、膵島(膵臓のランゲルハンス島)β ...
- hon p.1 [100%] 831 北海道薬科大学生化学研究室 e-mail: katomika@hokuyakudai.ac.jp YAKUGAKU ZASSHI122(10) 831―839 (2002) 2002 The Pharmaceutical Society of Japan ―Regular Articles― アロキサンとアスコルビン酸の反応 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- mesoxalylurea
- 関
- アロキサン
[★]
- 英
- alloxan diabetes
- 関
- ストレプトゾトシン糖尿病、実験的糖尿病、ストレプトゾシン糖尿病
[★]
- 英
- alloxan diabetes
- 同
- 実験的糖尿病 experimental diabetes
[★]
- 英
- allo
- 関
- 他、非自己