出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/09/04 23:02:50」(JST)
この項目では、施設について説明しています。その他の用法については「アリーナ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
アリーナ (英語 arena) は、スタンド(傾斜がある階段状の観客席)に全周またはほぼ全周を囲まれた、闘技場・競技場・劇場などの施設。アレーナ (ラテン語:arena) とも。競技などをする中央のフィールドを指す場合と、スタンドを含めた施設全体を指すこととがある。
ラテン語のarena(またはharena)の原義は「砂」で、そこから「流血を吸収するために砂を撒いた闘技場」の意味に転じ、さらに、そのような闘技場が設けられたアンフィテアトルム(古代ローマの円形闘技場)のような施設の意味に転じた。
競技場としては、バスケットボール・アイススケートなど室内競技用の競技場を特にアリーナと呼ぶ。それに対し、アリーナのようなスタンドがあっても、野球・サッカー・陸上競技など屋外競技用の競技場はスタジアムと呼び区別することが多い。なお、野球場、スケートリンクなどと言った場合は、観客席の形態・有無を問わない。
特定用途の小規模な施設を除けば、一般的な多目的のアリーナは、定員1万人〜2万人前後である。コンサートなどのイベント会場として、日本ではこの規模の会場を「アリーナクラス」と呼ぶ。定員数万人の「スタジアムクラス(ドームクラス)」と、定員数千人の「ホールクラス」の間に位置づけられる。
アリーナ席 (arena seats) は、中央のフィールドに臨時に増設された座席である。コンサートや格闘技など狭い面積しか使わないイベントで設けられる。一時的な座席のため、折り畳みか積み重ねができるパイプ椅子などが使われる。
イベントによって座席配置は異なり、また配置が事前に公表されることは少ない。一般に、スタンド席より良席とみなされるが、後部はステージからかなりの距離になり、また、スタンド席のような傾斜がなく、前の客の頭で見づらいことがある。
例外的に、横浜アリーナでは、通常の施設のアリーナ席に当たる座席はセンター席と呼び、スタンドの最下部の可動座席をアリーナ席と呼ぶ。
アイススケートやアイスホッケー用にスケートリンクを備えたアリーナを、特にアイスアリーナと呼ぶ。
多くの場合リンクは常設で、これらの競技専用だが、リンクを一時的に撤去して他の用途に使える施設もある。
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リンク元 | 「arena」「競技場」「活動領域」 |
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