アファチニブ

afatinib
ジオトリフ


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/30 16:51:32」(JST)

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Japan Pharmaceutical Reference

薬効分類名

  • 抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤

販売名

ジオトリフ錠20mg

組成

成分・含量

  • アファチニブマレイン酸塩29.56mg(アファチニブとして20mg)

添加物

  • 乳糖水和物、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、クロスポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール400、酸化チタン、タルク、ポリソルベート80

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

  • EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌
  • EGFR遺伝子変異検査を実施すること。EGFR遺伝子変異不明例の扱い等を含めて、本剤を投与する際は、日本肺癌学会の「肺癌診療ガイドライン」等の最新の情報を参考に行うこと。
  • 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
  • がん化学療法歴等について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。
  • 通常、成人にはアファチニブとして1日1回40mgを空腹時に経口投与する。
    なお、患者の状態により適宜増減するが、1日1回50mgまで増量できる。
  • 副作用が発現した場合は、症状、重症度等に応じて、以下の基準を考慮し、休薬、減量又は中止すること。
    [「重大な副作用」の項参照]

副作用のグレード注1):グレード1又は2

  • 休薬及び減量基準:同一投与量を継続

副作用のグレード注1):グレード2(症状が持続的注2)又は忍容できない場合)若しくはグレード3以上

  • 休薬及び減量基準:症状がグレード1以下に回復するまで休薬する。回復後は休薬前の投与量から10mg減量して再開する注3)、4)
  • 注1)グレードはNCI-CTCAE 3.0版による。
  • 注2)48時間を超える下痢又は7日間を超える皮膚障害
  • 注3)1日1回20mg投与で忍容性が認められない場合は、投与中止を考慮すること。
  • 注4)一旦減量した後は、増量を行わないこと。
  • 1日1回40mgで3週間以上投与し、下痢、皮膚障害、口内炎及びその他のグレード2以上の副作用が認められない場合は1日1回50mgに増量してもよい。
  • 食後に本剤を投与した場合、Cmax及びAUCが低下するとの報告がある。食事の影響を避けるため食事の1時間前から食後3時間までの間の服用は避けること。
    [「薬物動態」の項参照]
  • 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。

慎重投与

  • 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者
    [間質性肺疾患が増悪し、死亡に至る可能性がある。(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)]
  • 重度の肝機能障害のある患者
    [安全性は確立していない。(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」、「薬物動態」の項参照)]
  • 重度の腎機能障害のある患者
    [安全性は確立していない。(「薬物動態」の項参照)]
  • 心不全症状のある患者又はその既往歴のある患者
    [症状が悪化するおそれがある。(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)]
  • 左室駆出率が低下している患者
    [症状が悪化するおそれがある。(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)]

重大な副作用

間質性肺疾患(3.1%)

  • 間質性肺疾患(間質性肺炎、肺浸潤、肺臓炎、急性呼吸窮迫症候群、アレルギー性胞隔炎等)があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行うこと。

重度の下痢(27.3%)

  • 重度の下痢があらわれることがある。また、重度の下痢に伴って脱水症状をきたし、急性腎不全に至った症例も報告されているので、患者の状態を十分に観察し、止瀉薬(ロペラミド等)の投与、補液等の適切な処置を行うとともに、本剤の休薬・減量又は投与中止を考慮すること。

重度の皮膚障害(22.7%)

  • 重度の発疹、ざ瘡等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には休薬・減量等の適切な処置を行うこと。なお、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導すること。

肝不全(頻度不明注5))、肝機能障害(6.3%)

  • ALT(GPT)、AST(GOT)、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあり、肝不全により死亡に至った症例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の休薬・減量又は投与中止など、適切な処置を行うこと。

心障害(0.8%)

  • 左室駆出率低下があらわれ、心不全等の重篤な心障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注5)

  • 皮膚粘膜眼症候群等の重篤な水疱性・剥脱性の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

消化管潰瘍、消化管出血(頻度不明注5)

  • 消化管潰瘍、消化管出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、内視鏡、腹部X線、CT等の必要な検査を行い、本剤の投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

抗腫瘍効果

  • 本剤は、in vitro試験において、EGFRErbB1)遺伝子野生型を有する非小細胞肺癌由来H1666細胞株、EGFR遺伝子のL858R変異を有する非小細胞肺癌由来NCI-H3255細胞株及びL858R変異とT790M変異を有する非小細胞肺癌由来NCI-H1975細胞株の増殖を抑制した17), 18)

作用機序

  • 本剤は、EGFR及びEGFR変異だけではなく、ErbB受容体ファミリーに属する他の受容体HER2(ErbB2)及びErbB4(HER4)のチロシンキナーゼ活性を不可逆的に阻害し、ErbB受容体ファミリー(EGFR、HER2、ErbB3(HER3)並びにErbB4)が形成するホモ及びヘテロダイマーの活性を阻害することにより、異常シグナルを遮断し、腫瘍細胞の増殖を抑制する19)〜22)

有効成分に関する理化学的知見

分子式

  • C24H25ClFN5O3・2C4H4O4

分子量

  • 718.08

性状

  • 白色〜黄褐色の粉末である。本品は水又はジメチルスルホキシドに溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくい。

分配係数

  • log P=4.7(pH9以上)、log D=3.8(pH7.4)

★リンクテーブル★
リンク元ジオトリフ

ジオトリフ」

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会社名

ベーリンガー

成分

薬効分類

その他の腫瘍用薬

薬効

EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌