Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/09/22 19:40:55」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この項目では、植物について説明しています。
- 片上鉄道の廃駅については「苦木駅」をご覧ください。
- 岡山県和気町の地名については「塩田村 (岡山県)」をご覧ください。
|
ニガキ |
ニガキ
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
ムクロジ目 Sapindales |
科 |
: |
ニガキ科 Simaroubaceae |
属 |
: |
ニガキ属 Picrasma |
種 |
: |
ニガキ P. quassioides |
|
学名 |
Picrasma quassioides (D.Don) Benn. |
シノニム |
*Picrasma quassioides (D.Don) Benn. var. glabrescens Pamp.
- Picrasma quassioides (D.Don) Benn. f. glabrescens (Pamp.) Kitag.
|
和名 |
ニガキ(苦木) |
ニガキ(苦木、学名 Picrasma quassioides)とはニガキ科ニガキ属の落葉高木。雌雄異株。東アジアの温帯から熱帯に分布する。全ての部分に強い苦味がある木で、名前の由来ともなっている。
目次
- 1 特徴
- 2 分布と生育環境
- 3 利用
- 4 ギャラリー
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
|
特徴
樹高は6-8mで、12m以上になるものもある。葉は枝に互生し、奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で、長さ15-25cmになる。小葉は7-13枚が対生し、形は卵状長楕円形で、先端は尖り、基部は鋭形。小葉の長さ3-7cm、幅1-3cmで、縁は鋭鋸歯になる。
花期は4-5月。葉腋から花序軸を出し、集散花序の小さい黄緑色の花を多数つける。雄花序には30-50個、雌花序には7-10数個の花がつく。花弁は4-5枚で、長さは、雄花が約2mm、雌花が約3mmになる。果実は2-3個の分果となり、緑黒色に熟す。
樹皮はなめらかで暗褐色、材からこの樹皮を取り除いて乾燥させたものは、生薬の苦木(にがき、くぼく)として知られ、薬用のほか殺虫剤の材料としても用いられる。
分布と生育環境
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、低地の林内に生育する。東アジアでは、朝鮮、中国、ヒマラヤに分布する。
利用
生薬
材から樹皮を剥ぎ取り、乾燥させると日本薬局方収録の生薬の苦木となる。苦木にはクワッシンを始めとする苦味成分が含まれ、強い抗菌作用や殺虫作用を持つといわれる。主に苦味健胃薬として用いられ、太田胃散などの薬に配合されている。ただし、伝統的な漢方方剤では、まず使わない。
殺虫剤
乾燥した木材を削ったもの、葉を乾燥させたもの等を湯などで煮出して煎剤をつくる。この煎汁(せんじゅう)は殺虫剤として使用され、農作物へ散布したり家畜へ散布して使用する。効果は農薬より劣るが、天然の殺虫成分のため有機農法などで使用されることがある。
木材
ニガキの心材は黄色がかっており、木目がはっきりしているため、細工小物などに使用される。軽量だが、堅質で、加工がしやすいため、細工物の材料に使用される。材質から多くの範囲に使用されてもおかしくは無いが、汁椀などの食器にすると使用中に苦味成分が漏れ出してしまうため使えず、臭いも少しあるため、狭い範囲で使用されている。
ギャラリー
参考文献
- 原色牧野和漢薬草大図鑑 著者:岡田稔ほか 出版社:北隆館 ISBN 483260810X
- 山渓カラー名鑑 日本の樹木 編者:林弥栄 ISBN 4635090175
- 佐竹義輔他編『日本の野生植物 木本Ⅰ』(1989)平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
外部リンク
|
ウィキメディア・コモンズには、ニガキに関連するメディアがあります。 |
Japanese Journal
- 属性ベース暗号を用いたオンラインストレージサービス用クライアントの実装評価(ネットワークセキュリティ,ライフログ活用技術,オフィス情報システム,情報通信マネジメント,一般)
- 松本 悦宜,苦木 大輔,内田 恵 [他],近藤 伸明,満永 拓邦,五十嵐 寛,力宗 幸男
- 電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム 111(383), 73-78, 2012-01-12
- 近年,クラウドコンピューティングが脚光を浴びている一方,企業が利用する場合,クラウドサービス内のデータの改ざん・漏洩といった危険性が不安視され,普及の足枷となっている.このため,利用者が暗号化してデータを保管するという対策が考えられるが,多数の利用者がデータを共同で利用することが想定されるクラウドサービスにおいては既存の公開鍵方式は適していない.この問題を解決するため,利用者が属性を指定して暗号化 …
- NAID 110009481794
- 属性ベース暗号を用いたオンラインストレージサービス用クライアントの実装評価(ネットワークセキュリティ,ライフログ活用技術,オフィス情報システム,情報通信マネジメント,一般)
- 松本 悦宜,苦木 大輔,内田 恵 [他],近藤 伸明,満永 拓邦,五十嵐 寛,力宗 幸男
- 電子情報通信学会技術研究報告. ICM, 情報通信マネジメント 111(382), 73-78, 2012-01-12
- 近年,クラウドコンピューティングが脚光を浴びている一方,企業が利用する場合,クラウドサービス内のデータの改ざん・漏洩といった危険性が不安視され,普及の足枷となっている.このため,利用者が暗号化してデータを保管するという対策が考えられるが,多数の利用者がデータを共同で利用することが想定されるクラウドサービスにおいては既存の公開鍵方式は適していない.この問題を解決するため,利用者が属性を指定して暗号化 …
- NAID 110009480823
Related Links
- 苦木駅跡(2004年4月28日) 現在はサイクリングロードの休憩所となっている。 苦木駅( にがきえき)は岡山県和気郡佐伯町(現・和気町)苦木に位置していた同和鉱業片上 鉄道の駅(廃駅)である。
Related Pictures