食道カンジダ症
概念
- 正常人の約半数に口腔内や胃内にカンジダが存在するが、何らかの原因により食道粘膜を主座にカンジダが増殖した疾患。
- 全身の重症疾患や抗生剤、ステロイド剤、抗癌薬などの使用例、胃切除例など全身的免疫機構(特に細胞性免疫)低下時に発症頻度が増す。
原因
- 全身的要因
- 悪性腫瘍、膠原病、AIDS、糖尿病、腎不全、肝硬変、高用量ステロイドの長期投与、広域抗菌薬長期投与
- 局所的要因
- 食道炎
- 食物・異物の停留にともなう機械的な食道粘膜傷害
- 吸入ステロイド
- プロトンポンプ阻害薬
症状
軽症例ではほとんどが無症状時
- 嚥下困難、嚥下時痛、胸骨後部、悪心、嘔吐、吐血
身体所見
- 口腔内:(AIDSの場合)鵞口瘡を伴う
検査
- 上部消化管内視鏡:数mm前後で光沢のない小隆起性の白色付着物(白苔)がびまん性、縦列状に存在。白苔は水洗しでも落ちにくい。重症例では白苔が増大癒合し、縦列融合や地図状白苔を形成する。
- 培養検査:サブロー培地(Sabouraud培地)で培養。検鏡ではHE染色、PAS染色、グラム染色にて菌体を同定する。
鑑別診断
治療
- 以前はアムホテリシンBの投与が行われていたが、抗真菌薬のゼリー剤で治療できるようになってきている。