防已黄耆湯

ぼういおうぎとう

目標

  • 太陰病期、虚証
  • 比較的体力が低下し色白で筋肉が軟らかく、いわゆる水肥り体質の人が、全身倦怠感、多汗傾向を訴える場合に用いる。
  • 浮腫、尿量減少、関節(特に膝関節)の腫脹・疼痛等を伴う場合(中年以降の女性の肥満者で、運動不足のものに多い)

適応

  • 色白で筋肉軟らかく水ぶとりの体質で疲れやすく、汗が多く、小便不利で下肢に浮腫を来し、膝関節の腫痛するものの次の諸症:腎炎、ネフローゼ、妊娠腎、陰嚢水腫、肥満症、関節炎、癰、せつ、筋炎、浮腫、皮膚病、多汗症、月経不順(ツムラのみ適応承認)。
  • 色白で疲れやすく汗のかきやすい傾向のある次の諸症:肥胖症(筋肉のしまりのない、いわゆる水ぶとり)、関節痛、むくみ(クラシエのみ適応承認)

鑑別

  • 1)越婢加朮湯:体力中等度以上、顔面の紅潮、口渇、尿量減少
  • 2)桂枝加朮附湯:体力中等度以下、筋の攣縮、下肢の冷え
  • 3)防風通聖散:体力中等度以上、肥満、顔面紅潮、充実した腹力、便秘傾向
  • 4)よく苡仁湯:体力中等度以上、患部の熱感あり、口渇を伴わない
  • 5)麻杏よく甘湯:体力中等度、急性関節炎、関節の発赤、腫脹、口渇はない
  • 6)大柴胡湯:体力充実、口苦、胸脇苦満、充実した腹壁、便秘

注意

高齢者

  • 生理機能が低下しているので減量など考慮

妊婦、産婦、授乳婦

  • 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。