薬剤性過敏症症候群
- 英
- drug-induced hypersensitivity syndrome DIHS
- 同
- drug rash with eosinophilia and systemic symptoms DRESS,drug-induced delayed multiorgan hypersensitivity syndrome DIDMOS
- 関
- 薬疹
概念
- 高熱と臓器障害を伴う薬疹で、医薬品中止後も遷延化する。多くの場合、発症後2-3週間後にHHV-6の再活性化を生じる。(参考1)
病因
- 薬剤アレルギーとHHV-6の再活性化で起こる。
原因薬物
- 原因薬物としては芳香族抗てんかん薬とスルホンアミド系抗菌薬が最も多い (参考2)
- 芳香族抗てんかん薬:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール
- スルホンアミド系抗菌薬:スルファメトキサゾール STX
- 非芳香族抗てんかん薬(ラモトリジン、バルプロ酸)
- その他:アロプリノール、ミノサイクリン、抗うつ薬、NSAID、ACE阻害薬、βブロッカー)
- 参考3
- carbamazepine、phenytoin、phenobarbital、zonisamide、DDS、salazosulphapyridine、メキシレチン mexiletine、アロプリノール allopurinol、ミノサイクリン minocycline
病態
- 特定の薬剤を服用した2-6週間後に突然の発熱と紅斑を来たし、ついには紅皮症を呈する。
- リンパ節腫脹、血液学的異常、肝機能障害を伴う。
- 肺炎、腎不全、心筋炎、甲状腺炎、神経学的症状を呈することがある。(参考2)
症状
- 全身症状:発熱、関節痛
- 皮膚症状:紅斑・紅皮症
身体所見
- 顔面浮腫
- リンパ節腫脹
検査
- 血算:白血球増多、異型リンパ球有り、好酸球増多
- 血清学的検査:IgM-抗HHV-6抗体陽性
検査異常の出現頻度
- 参考2
- 肝炎:51%
- 間質性腎炎:11%
- 血液学的異常(好酸球増多、異型単核球):30%
診断基準
- 参考1
- 1. 限られた薬剤投与後に遅発性に生じ、急速に拡大する紅斑。多くの場合、紅皮症に移行する
- 2. 原因薬剤中止後も2週間以上遷延する
- 3. 38 ℃以上の発熱
- 4. 肝機能障害
- 5. 血液学的異常:a、b、c のうち1 つ以上
- a. 白血球増多(11,000/mm3 以上)
- b. 異型リンパ球の出現(5%以上)
- c. 好酸球増多(1,500/mm3 以上)
- 6. リンパ節腫脹
- 7. HHV-6 の再活性化
- 典型DIHS:1 - 7 すべて
- 非典型DIHS:1 - 5 すべて。ただし4 に関しては、その他の重篤な臓器障害をもって代えることができる。
治療
- 薬剤の中止、全身ステロイド療法(要するに静注ということか)。(参考1)
予後
- 完全に治癒する。重症例では生命予後不良。(参考1)
参考
- 1. 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群
- <click2in>http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1a09.pdf</click2in>
- 2. [charged] Drug eruptions - uptodate [1]
- CLASSIC DRUG REACTION PATTERNSの1項目として記載。
- 3.
- <click2in>www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM1012_01.pdf</click2in>