急性胃粘膜病変
まとめ
- 突発する臨床症状に加え内視鏡所見で診断される疾患である。臨床症状としては急性に起こる腹痛があり、時に出血、下血を伴う。内視鏡所見としては多発性の浮腫・発赤・びらん・出血が混在して認められる。原因としては薬剤性(特にNSAID。ステロイド、抗菌薬)が多く、ストレス(手術、外傷、熱傷、出血)、アルコールがこれに次ぐ。発生機序としては粘膜の血流障害が考えられている。治療は酸分泌抑制(H2受容体拮抗薬)が用いられる。(QB.A-83 SSUR.503)
定義
- 1968年、Katzらが疾病分類学的概念として提唱
- 急性びらん性胃炎、急性胃潰瘍、出血性胃炎をまとめた病態
- 激しい症状で急激に発症し、胃および上部消化管(食道、十二指腸)にびらんなどの多彩な粘膜病変を生じ、誘因の除去によって早期に治癒する病態
- 急性胃炎の劇症型であり、急速に起こる腹痛(時に、吐血、下血)をきたし、潰瘍・びらん・出血が混在した病態を呈する。(消化器 090615 III,IV)
参考1
- 臨床検査にて胃粘膜に異常所見を認めるもの。 病理的には急性胃炎と急性胃潰瘍病変を伴うもの。 すなわち粘膜固有層のみの炎症病変と粘膜筋板を浸潤する潰瘍病変が同時に生じる。
病因
- 発症には胃粘膜の血流障害が関与するとされている。
- アルコール
- 薬物(アスピリン、ステロイド)、薬品
- ストレス
- 食物(激辛食品など)
- アニサキス
- 中枢神経系障害
- 熱傷
- 外科手術
QB.A-82
- 60%:薬剤性(約60%がNSAIDs、10%がステロイド、10%が抗菌薬)
- 15%:アルコール
- 15%:ストレス
SSUR.503
- 出血や心窩部痛などの急激な症状に対し、内視鏡検査が行われ急性びらん、急性潰瘍、あるいは出血潰瘍のいずれかが認められた場合。
治療
- 薬物療法
- (酸分泌抑制)H2受容体拮抗薬
- (腹痛)抗コリン薬
- 内視鏡的止血術:出血例
参考
- 1.
- <click2in>http://d.hatena.ne.jp/pebbleinsky/20091231</click2in>
- 写真
- <click2in>http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/p/pebbleinsky/20100116/20100116155625.jpg</click2in>
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