左脚前枝ブロック

left anterior fascicular block LAFB, left anterior hemiblock LAH LAHB
左脚前枝ヘミブロック
心室内伝導障害左脚ブロック左脚後枝ブロック束枝ブロック右脚ブロック




概念

  • 心室内刺激伝導路の左脚は前枝と後枝に分かれている。
  • 左脚前枝は左室前壁を左方に向かい、左脚後枝は後側壁を下方に向かう。
  • 左脚前枝はもっぱら左冠動脈前下行枝から血流を得ている。

心電図所見

心電図の読み方パーフェクトマニュアル.99
  • 電気軸:左軸偏位(-30゚~-80゚)
  • I,aVLがqR型(通常RaVL>RI)
  • II,III,aVFがrS型(SIII>SaVF>SII)

左脚前枝の走行

心電図の読み方パーフェクトマニュアル.99
  • 左室前壁を左方に向かう

興奮の伝達

心電図の読み方パーフェクトマニュアル.99
  • 後枝を下り、前枝を逆行性に左上方に伝達
  • QRS時間は延長せず、QRS軸は初期に下方、後期には左上方となる → -30~-80(左軸変位)


左脚前枝ブロックと左脚後枝ブロック 心電図パーフェクトマニュアルp.99

  左脚前枝ブロック 左脚後枝ブロック
走行 左室前壁を左方に向かう 後側壁を下降する
大動脈弁の近くを走行  
形状 より細長い  
栄養 左冠動脈前下行枝のみ 左冠動脈回旋枝、右冠動脈
疾患との関連   解剖学的特性より効果病変に巻き込まれやすく、障害されやすい。また、血流のバックアップに乏しく虚血に弱い  
心電図 QRS ほとんど延長しない ほとんど延長しない
電気軸 左軸偏位(-30°~-80°) 右軸偏位(+110°以上)
側壁誘導 qR rS
下壁誘導 rS qR