卵巣出血

ovarian hemorrhage
haemorrhagia ovarii
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概念

  • 腹腔内出血を来す婦人科急性腹症では異所性妊娠についで頻度が高い
  • 狭義には、卵巣から病理的原因をほかに認めず生じる出血とされるが、

分類


産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2017
  • 外因性卵巣出血
  • 外傷性:IVF-ETなどの採卵、卵巣手術、腹部外傷など
  • 非外傷性:子宮内膜症や悪性腫瘍などの卵巣への波及による
  • 内因性卵巣出血
  • 全身性の血液凝固異常や抗凝固剤の服用、過排卵刺激に起因する局所の循環動態の破綻など
  • 特発性卵巣出血
  • 卵胞出血:排卵に伴う断裂血管からの出血
  • 出血性黄体嚢胞:卵胞出血による血液が黄体内に貯留して血腫を形成し嚢胞化したもの

症状

疫学

  • 12-52歳

症状

  • 急性の下腹部痛

徴候

  • 消化器:悪心、嘔吐、下痢
  • 腹部:圧痛、筋性防御

診断

  • 年齢、突然発症した腹腔内出血(超音波検査で確認)、妊娠反応陽性、予定月経の1週間前
  • 排卵期(卵胞出血の場合)や黄体期(月経第15-28日)のタイミングで発症することが多い。

治療

  • 全身状態が安定していれば、入院・外来で経過観察
  • 大量出血や出血の持続がある場合、緊急手術 → 血算で確認
  • 手術を要するのは全体の18%程度