僧帽弁狭窄症

MS
mitral stenosis, MS, mitral valve stenosis
僧帽弁狭窄弁膜症
  • distolic murmur at mitral area.
  • opening snap at mitral area

疫学

  • 女性に多い。男女比1:3。
  • 50%が20歳代。20-40歳に多い。
  • 既往にリウマチ熱がある事が多い。

病因

  • 先天的な僧帽弁尖の狭窄
  • 高齢者の前尖の石灰化
  • 心内膜炎で弁尖に疣贅ができて弁口を閉塞


  • 僧帽弁の弁口:MSでは2cm^2、健常人では4-6cm^2

病態

  • 拡張期に左心房の血液を左室に駆出する抵抗が大きくなり、左心房に圧負荷がかかる!!
  • 心房細動の合併で重症化する。

合併症

  • 感染性心内膜炎:僧帽弁閉鎖不全症は感染性心内膜炎を来しやすい疾患であると認識してよいが,僧帽弁狭窄症の感染性心内膜炎は比較的少ない。よって僧帽弁狭窄症をハイリスクとすべきかどうかは議論が分かれる。(ガイドライン1より抜粋)

検査

  • 聴診
  • I音の亢進
  • 僧帽弁開放音 (open snap)
  • 心尖部拡張中期雑音:低音(low-pitched)、ランブル(rumbling)
  • 前収縮期雑音:(洞調律の時に聴取され、心房細動では消失)
  • 重症例 → グラハム・スティール雑音(肺高血圧を来した場合にPRを来し、拡張期に2-3LSBで聴取される。
  • 超音波エコー検査
  • 経胸心エコー:
  • 経食道心エコー:左房内血栓の描出に適する。

治療

  • 内科的治療
NYHA I度、かつ軽度僧帽弁狭窄症
  • 侵襲的治療
NYHA II度以上、かつ中等度以上僧帽弁狭窄症

手術療法の適応

ガイドライン2
次の1.~2.が適応を判断するのに重要である。ガイドライン2ではOMC, MVRの推奨基準やNYHA別のフローチャートが示されている。
  • 1. PTMCはNYHA II度以上の臨床症状出現 ← 僧帽弁弁口面積≦1.5cm2で左房から左室への血液流入障害が生じる。弁口面積≦1.0cm2では安静時にも左室への血液流入が障害されると肺うっ血・肺高血圧、心房細動が固定化、TRによる右心不全もきたす。
  • 2. 心房臓細動の出現
  • 3. 血栓塞栓症状の出現


QB. C-444
  • PTMCはNYHA II度以上、OMC,MVRはNYHA III度以上
  • 弁口面積1.5cm2以下で臨床症状を有する
  • NYHA I度であっても塞栓の既往や左房内血栓が疑われる場合  ←  経食道エコーで確認
  • 左房平均圧15mmHg以上


出典不明
症状と治療法の選択
  • 無症状例:保存的療法。心不全と血栓を予防。
  • 症状有り:経皮経静脈的僧帽弁交連裂開術、僧帽弁置換術


ガイドライン

  • 1. 感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)
<click2in>http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2003_miyatake_h.pdf </click2in>
  • 2. 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2007_matsuda_h.pdf


国試