乳酸アシドーシス

lactic acidosis
乳酸アシドーシス

概念

  • 種々の原因によって血中乳酸値が上昇し、代謝性アシドーシスを来した病態

病因

HIM.290
  • type A(末梢組織への酸素供給不全):循環不全(ショック、心不全)、重度貧血、ミトコンドリア酵素の不全、酸素呼吸の阻害薬(一酸化炭素、シアン)
  • type B(有酸素性代謝の障害):悪性腫瘍、核酸類似物質(HIV治療薬としての逆転写酵素阻害薬)、糖尿病、腎不全、肝不全(糖新生異常)、チアミン欠乏、重症感染症(コレラ、マラリア)、てんかん発作、薬物・毒物(ビグアニド系薬、エタノール、メタノール、プロピレングリコール、イソニアジド、フルクトース)、ミトコンドリア糖尿病、糖原病I型(フォン・ギールケ病)

治療

HIM.290
  • 原因疾患の治療
  • 可能な限り血管収縮薬は避ける → 末梢循環を悪化させる
  • pH7.15未満となるような重度のアシドーシスに対してはNaHCO3を投与してもよい。
  • 重症でない場合NaHCO3の投与は? → NaHCO3の投与によりcardiac performanceを抑制し、乳酸の産生を促進(HCO3-はphosphofruktokinaseの活性を亢進させる)して乳酸アシドーシスを悪化させることがある。

予後

  • 不良