コックアップスプリント
- 英
- cock-up splint
- 関
- 装具、橈骨神経麻痺
- 手関節を背屈位に保持
- 掌屈拘縮のある患者に対してこれ以上の変形拘縮を予防。
- 例えば、橈骨神経麻痺に対する下垂手に対して用いられる
種類
- 背側型コックアップスプリント
- 掌側型コックアップスプリント
- 全周型コックアップスプリント
参考
- <click2in>http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/47/a5165d8d926992db88699760c0c3d40d.jpg</click2in>
- 服部 智,山口 淳,村尾 浩,田中 一成,木本 真史,貴寳院 永稔,井元 恵津子
- リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 45(SUPPLEMENT), S312, 2008-05-18
- 【はじめに】摸骨神経麻痺による下垂手や巧撒運動障害に対してコックアップスプリントが作製されることが少なくない。しかしその有用性に関する患者の立場からの検証は少ない。昨年、演者は利き手橈骨神経麻痺を発症し、医療者の立場からは抽出が難しかった問題点を経験、認識し得たのでここに報告する。
- 【経過】肘掛け付きの椅子で3時間うたた寝した後、橈骨神経領域の知覚鈍麻と下垂も全手指の伸展不能を自覚した。橈骨神経麻醇の診断のもと、2日後に熟可塑性プラスティックを用いた背側型コックアップスプリントをデスクワーク、とくに書字動作補助のために伸製した。しかし当初はペン保持による屈筋の過緊張のためず判読可能な音字は困難であった。同様に箸の使用も困難であった。 1週間が経過し手指の伸展はMMT1-2に改善したが、巧撤運動障害の程度に変化はなかった。 3週間経過すると手関節背屈筋力に改善が認められ、 4週目で手指・手関節ともに伸展筋力はMMT3レベルに改善した。この時点ではじめてスプリント装着下での書字/箸動作が実用的になった。しかし経過中、回復した筋力状況によりスプリントの修正が必要であった。その後5週目(MMT4)でスプリントを脱とし、 7週目でMMT5と改善した。
- 【考察】橈骨神経麻痺に対してスプリントが処方されることは多い。しかし実際には巧撤運動障害の種類や時期によって必ずしも有効でない場合もあり、また回復過程に応じて頻繁に修正が必要であることが確認できた。