- 英
- benzyl alcohol
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ベンジルアルコール |
|
|
|
別称
フェニルメタノール
benzenemethanol (CAS名)
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
100-51-6 |
KEGG |
D00077 |
|
特性 |
化学式 |
C6H5CH2OH |
モル質量 |
108.14 |
外観 |
無色の液体 |
密度 |
1.046 g/cm3 |
相対蒸気密度 |
3.7 |
融点 |
−15.3
|
沸点 |
205
|
溶解度 |
g/100 mL ( ℃) |
溶解度 |
g/100 mL ( ℃) |
出典 |
ICSC |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ベンジルアルコール (benzyl alcohol) は、示性式 C6H5CH2OH、分子量 108.14 の芳香族アルコール。融点 −15.3 ℃、沸点 205 ℃ の無色の液体。CAS登録番号は [100-51-6]。フェニルメタノール(phenylmethanol) とも呼ばれる。
性質と反応
単体は無色透明の液体で、ほのかな心地よい芳香臭がある。比重 1.046 で水溶性は低く (4 g/100 mL)、水とほとんど分離する。
溶剤として優れており、毒性が低く、蒸気圧が小さい。アルコールとエーテルに溶けやすい。空気中で酸化されて安息香酸に変化する。
酢酸、安息香酸、セバシン酸などの酸と反応することで、エステルなどの化合物を生成する。特にエステルの酢酸ベンジルは、ジャスミン、イランイランの芳香成分として有名。
用途
ベンジルアルコールは、インク、塗料、ラッカー、エポキシ樹脂塗膜などの溶剤として用いられる。石鹸や香料に用いるさまざまなエステルの原料としても使用される。写真の現像のほか、香りが良いことから殺菌剤としても用いられている。揮発保留剤としても使われる。
製法
実験的には、ベンズアルデヒド (C6H5CHO) を触媒下で水素化したり、還元剤を使って還元したりすると得られる。
また、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)の存在下、塩化ベンジル (C6H5CH2Cl) を加水分解することで製造できる。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 討論会レビュー 講演賞 非ヘム鉄四価錯体によるベンジルアルコール類のスカンジウムイオン共役電子移動酸化反応
- 森本 祐麻
- Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry (59), 99-101, 2012-05
- NAID 40019399475
- 高校化学におけるジブチルクレゾールおよびヒドロキシジブチルベンジルアルコールの酸素酸化反応
Related Links
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ゲンタマイシン硫酸塩注射液10mg「日医工」
組成
容量(1管中)
有効成分
含量
添加物
- ベンジルアルコール15mg,乾燥亜硫酸ナトリウム0.3mg,ピロ亜硫酸ナトリウム1.7mg
禁忌
- 本剤の成分並びに他のアミノグリコシド系抗生物質及びバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
<適応菌種
- ゲンタマイシンに感性のブドウ球菌属,大腸菌,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,緑膿菌
<適応症
- 敗血症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,肺炎,膀胱炎,腎盂腎炎,腹膜炎,中耳炎
- 通常,成人ではゲンタマイシン硫酸塩として1日3mg(力価)/kgを3回に分割して筋肉内注射または点滴静注する。増量する場合は,1日5mg(力価)/kgを限度とし,3〜4回に分割して投与する。
小児では,1回2.0〜2.5mg(力価)/kgを1日2〜3回筋肉内注射または点滴静注する。
点滴静注においては30分〜2時間かけて注入する。
なお,年齢,症状により適宜減量する。
- 本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 腎障害のある患者には,投与量を減ずるか,投与間隔をあけて使用すること。(「慎重投与」の項参照)
- 成人に1日最大5mg(力価)/kgまで増量した場合,副作用の発現を防ぐため,臨床的改善が認められた場合は,速やかに減量すること。
慎重投与
- 腎障害のある患者[高い血中濃度が持続し,腎障害が悪化するおそれがあり,また,第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。]
- 肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
- 重症筋無力症の患者[神経筋遮断作用がある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者,全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
- 低出生体重児,新生児(「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,チアノーゼ,呼吸困難,胸内苦悶,心悸亢進,血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
急性腎不全(頻度不明)
- 急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し適切な処置を行うこと。
第8脳神経障害(頻度不明)
- 眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止することが望ましいが,やむを得ず投与を続ける必要がある場合には慎重に投与すること。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ゲンタマイシン硫酸塩(Gentamicin Sulfate)
略号
化学名
ゲンタマイシンC1硫酸塩:
- (6R )-2-Amino-2,3,4,6-tetradeoxy-6-methylamino-6-methyl-α-D-erythro -hexopyranosyl-(1→4)-[3-deoxy-4-C -methyl-3-methylamino-β-L-arabinopyranosyl-(1→6)]-2-deoxy-D-streptamine sulfate
ゲンタマイシンC2硫酸塩:
- (6R )-2,6-Diamino-2,3,4,6-tetradeoxy-6-methyl-α-D-erythro -hexopyranosyl-(1→4)-[3-deoxy-4-C -methyl-3-methylamino-β-L-arabinopyranosyl-(1→6)]-2-deoxy-D-streptamine sulfate
ゲンタマイシンC1a硫酸塩:
- 2,6-Diamino-2,3,4,6-tetradeoxy-α-D-erythro -hexopyranosyl-(1→4)-[3-deoxy-4-C -methyl-3-methylamino-β-L-arabinopyranosyl-(1→6)]-2-deoxy-D-streptamine sulfate
性状
- 白色〜淡黄白色の粉末である。
水に極めて溶けやすく,エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
本品は吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
ベンジルアルコール
[★]
- 英
- dichlorobenzyl alcohol
[★]
- 英
- alcohol
- 関
- エタノール
アルコールによる酩酊の分類
-
-
- 0.5 mg/ml 以上で酒気帯び → 道路交通法(0.5 mg/ml以上で運転能力の低下、1.5 mg/ml以下では著しい低下。1.5-2.0 mg/mlがもっとも危険。これ以上では運転できない)
- 血中アルコール濃度と酩酊の状態
- 0.0-0.5 mg/ml::殆ど無症状か、わずかな熱覚、味覚や嗅覚の低下
- 0.5-1.0 mg/ml:弱度酩酊:顔面紅潮、抑制からの解放、陽気、多幸感、不安や緊張の緩和、反応時間の延長など
- 1.0-1.5 mg/ml:軽度酩酊:多弁、大胆、感覚の軽度麻痺、気分爽快、多弁など
- 1.5-2.5 mg/ml:中程度酩酊:眠気に襲われる、言語不明瞭、平衡感覚が鈍麻し、千鳥足になる、理解・判断力鈍麻など
- 2.5-3.5 mg/ml:強度酩酊:歩行困難、顔面蒼白、悪心、嘔吐、感覚麻痺、精神運動性興奮、言語不明瞭、諸反射の消失など
- 3.5-4.5 mg/ml:重度酩酊、泥酔:意識消失、筋力消失、呼吸困難、体温低下、昏睡状態
- 4.5- mg/ml:呼吸麻痺、心機能不全などで死亡する。
アルコールの慢性症状
- アルコール中毒の患者において、脳神経でchromatosisが見られるが、ニューロンの脱落は末期まで見られない。小脳では虫部のニューロンが優先的に脱落する。大脳辺縁系の乳頭体に強い病変が見られる → ウェルニッケ・コルサコフ症候群と関連
- 振戦譫妄
- アルコール幻覚症
- コルサコフ症候群
- アルコール痴呆
- アルコールてんかん
アルコールによる非精神症状
アルコールによる疾患
- 身体疾患:アルコール性肝疾患(脂肪肝)、膵炎(急性膵炎、慢性膵炎)、大腿骨頭壊死症、末梢神経障害
- 精神疾患:急性アルコール中毒、慢性アルコール中毒、アルコール依存症、アルコール精神病
- (国試)100B077、095B075
アルコールの摂取と疾患
- ホジキンリンパ腫:掻痒症を呈する患者もいるが、そのばあい飲酒をすると当該部位に痛みが出現する(APT.83)
- 急性膵炎:増悪
アルコールの胎児への影響
- SUB.260
アルコールの摂取量
- 21世紀における国民健康づくり運動の目標値では節度ある適度な飲酒とは1日平均純アルコールで20g程度としている。 → ビール(5%) 400ml、日本酒(15%) 133.3ml
- 脳卒中治療ガイドライン2009ではクモ膜下出血の発症予防には過度の飲酒(1週間に150g以上)を避けることが推奨されている。
アルコールの単位
- アルコール摂取量の基準とされるお酒の1単位とは、純アルコールに換算して20g。
[★]
- 英
- (フェニルメチル基)benzyl、benzylic
- 関
- ベンジリック