出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/05/05 23:25:05」(JST)
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サクソフォーン | ||||||||||
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別称:サックス、サキソフォン、サキソフォーン | ||||||||||
各言語での名称 | ||||||||||
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アルトサクソフォーン |
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分類 | ||||||||||
木管楽器、シングルリード族 |
サクソフォーン(英語:saxophone、サキソフォン)は、金属製の木管楽器の一種である。縮めて「サックス」(sax)と呼ばれることが多い。
目次
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1840年代にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックス(Antoine-Joseph "Adolphe" Sax)によって考案された。1846年に特許を取得している。saxophoneの名は彼にちなむ。元々吹奏楽団における木管楽器と金管楽器の橋渡しを目的に開発された。構造上、木管楽器に分類されるが、真鍮を主とした金属で作られており、木管楽器の運動性能の高さ、金管楽器のダイナミックレンジの広さを兼ね備えている。新しい楽器の恩恵として、洗練された運指、発音の容易さは他の吹奏楽器に類がない。
クラシック音楽からポップス、ロック、ジャズに至るまで、様々な分野の音楽で用いられる。吹奏楽やビッグバンドには欠かせない存在である。オーケストラにも曲によっては参加することがある。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4本のサクソフォーンで演奏されるサクソフォーン四重奏は、クラシカルサクソフォーンの代表的な合奏形態のひとつである。サクソフォーン四重奏のためのオリジナル作品も多数存在する。様々な種類と大きさのものが存在する。
現在、テナー・サックス、アルト・サックス、バリトン・サックス、ソプラノ・サックスの4種類がもっともよく使われる。クラシカルサクソフォーンにおいてはアルトが標準的な楽器として用いられているが、ジャズ、ポピュラーミュージックにおいては、アルト、テナーの存在は同列と考えてよいだろう。
サクソフォーンは大小さまざまな楽器があるが、それぞれの楽器はほとんど相似な形状をしている。サクソフォーンの管は、マウスピースに近い方からベルに近い方に向かって、ほぼ一定の割合で太さが増しており、全体として円錐状になっている。このためサクソフォーンは整数倍の倍音を出すことができ、物理学的には開管楽器に分類される。一方、構造上サクソフォーンにもっとも近い楽器であるクラリネットは、管の太さがほぼ一定の円柱状であるため偶数倍の倍音は出すことができず、物理学的にも閉管楽器に分類される。
この開管楽器である事を奏法に応用する例として、オーバートーンとアルティッシモ(フラジオレット)が挙げられる(弦楽器のフラジオレットとは原理が異なる)。喉の開き、口腔内、アンブシュア、通常とは異なる運指を総合的に変化させ、リードの振動を通常の状態より多くする事で倍音を発生し、通常運指の音域よりも更に高音を出す事を可能にしている奏法である。20世紀後半までは主にジャズ系の奏者がアドリブの中で多用する奏法であったが、21世紀に入ってからはクラシック奏者も演奏の幅を広げる為に利用しており、またそのような現代曲も多数書かれている。
ソプラニーノおよびソプラノは一般にほぼまっすぐの直管(ストレート)である。一方、アルトからコントラバスまでは管の長さが長いため、一般には何回か管が曲げられた曲管(カーブド)の形状をしている。管の折り返し部分はその形状からU字管と呼ばれる。カーブド・ソプラノと呼ばれる曲管のソプラノやストレート・アルト、テナーと呼ばれる直管のアルト、テナーも存在するが、生産本数はそれほど多くない。管が直管であるか曲管であるかは音色にも大きな影響を与える。
一般には真鍮で作られるが、銀や洋白が使われたり、銅の比率をあげたりすることもある。透明及び薄い色のラッカーで塗装されているものが一般的ではあるが、黒色や白色のラッカーの他、銀、金、プラチナ、ニッケル等でメッキされたものも多い。また、鏡面仕上げが一般的だが、艶消し仕上げのもの、アンラッカー仕上げなどバリエーションが存在する。
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サクソフォーンは楽器の成立時期、あるいはその性格から、ジャズやポップスで使用されることも多い。一方、西洋音楽ではその音色と機能性を活かした独奏曲や、管弦楽への使用例が特に近代音楽以降、多く見られるようになった。
ほか多数
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詳細は「ジャズ音楽家の一覧#サクソフォーン」を参照
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