MRI

出典: meddic

magnetic resonance imaging核磁気共鳴画像、磁気共鳴撮像、磁気共鳴断層撮影 magnetic resonance computed tomography MR-CT、磁気共鳴映像法磁気共鳴画像法核磁気共鳴画像診断法




頭部MRIにて使用するシークエンス

  • 造影剤を使わない方法
  • TOF法(time-of-flight法)
  • 流入してくるプロトンの量を強調→流入する血流のみを高信号に描出
  • PC法(phase contrast法)
  • 流速に応じた位相の変化を利用
  • 造影剤を使用する方法
  • MRDSA(MR digital subtraction angiography)
  • 造影剤の急速注入→適応:動静脈病変、血行動態、例えば脳動静脈奇形
  • T2*強調画像:出血性病変
  • ダイナミックMRI:下垂体、vascularity
Perfusion imaging:vascularity
  • 頭蓋内スクリーニング(T2より病変がわかりやすい)
  • 適応:急性期脳梗塞

MRIの撮像条件と信号強度

  脂肪
T1強調画像 T1WI
T2強調画像 T2WI
FLAIR
拡散強調画像 DWI

基本的な物質のMRI画像

参考2 SOR.122
T2

調

高信号          










 
               
               
               
              脂肪
               
               
        線維組織      
               
    皮質骨
空気
血流
           
低信号                
   

  .
 
 
  .
 
 
  .
 
 
 .
 
 
  .
 
 
  .
 
 


    T1強調画像



YN.J-60

  • MRIの組織間信号強度
  • MRIの血液信号の強度 経時的変化(脳出血)

整形外科分野でのMRI信号強度(SOR.122)

脳のCT, MRIの比較

  CT MRI
T1 T2
灰白質 high low high
白質 low high low
CSF low low high
血液 high void void

疾患とMRI

脳出血


wiki_jaを引用改変
病期 ヘム鉄の性状 磁性 局在 T2WI T1WI CT
超急性期(24時間以内) オキシヘモグロビン oxyhemoglobin Fe2+/反磁性 赤血球内 軽度高信号 軽度低信号 高吸収域
急性期(3日以内) デオキシヘモグロビン deoxyhemoglobin Fe2+/常磁性 赤血球内 低信号 軽度低信号 高吸収域
急性期(7日以内) メトヘモグロビン methemoglobin Fe3+/常磁性 赤血球内 低信号 高信号 高吸収域
亜急性期(2週間以内) フリーメトヘモグロビン   Fe3+/常磁性 赤血球外 高信号 高信号 辺縁部から低下
慢性期(1か月以後) ヘモジデリン hemosiderin Fe3+/常磁性 赤血球外 低信号 低信号 低吸収域

脳梗塞

  • CTでは発症早期の所見は取りづらく(early CT signは除く)、12-24時間後に低吸収が出現するため、拡散強調画像(DWI)による発症1-3時間後の高信号をとらえるのが早期診断に有用である。

肝臓

SRA.482
  • 正常:T1 >筋肉、脾臓、T2 脾臓、腎臓> >筋肉。
  • 病変:T1 軽度低信号、T2 敬語高信号
  • T1強調画像で高信号:脂肪沈着を伴う病変(脂肪肝、肝細胞癌、線種様過形成)、高蛋白貯留液を含む嚢胞性病変(粘液性嚢胞、感染後の嚢胞)、線種様過形成、常磁体物の沈着(亜急性期メトヘモグロビン)、メラニン、ガドリニウム
  • T2強調画像で著明な高信号:液体の貯留 → 肝嚢胞海綿状血管腫
  • T2強調画像で低信号:水分減少を伴う病変(凝固壊死、線種様過形成)、メラニンデオキシヘモグロビンヘモジデリン

血腫

参考5改変
血腫におけるヘモグロビンの変性とMRI所見
出血 血液成分 T1強調画像 T2強調画像
直後(~24時間) オキシヘモグロビン 軽度低信号 軽度高信号
1~3日(急性期) デオキシヘモグロビン 軽度低信号 低信号
3日~1カ月(亜急性期) 血球外メトヘモグロビン 高信号 高信号
1カ月以上(慢性期) ヘモジデリン 軽度低信号 低信号

T1とT2

  • T1が場所、T2が性質を知るために行う?

造影

  • ガドリニウム:MRIで造影といえばこれ。
  • 超磁性体酸化鉄粒子 SPIO:肝網内系をターゲットとした造影剤である。SPIOはKupffer細胞に貪食されリソソームにクラスター化される家庭でT2*緩和時間およびT2緩和時間を短縮させる。ゆえにKupffer細胞を含む正常肝組織の信号が低下し、含まない腫瘍とのコントラストを強調することができる。(参考1)

磁場

参考3 参考4
  • 2010年現在、臨床で主流となっているMRIは1.5Tが主流。3Tも入り始めている、らしい。
  • 臨床で使用可能な磁場強度の上限は厚労省が決めているらしい。

参考

  • 1. 多様化する肝転移治療の選択|肝転移の画像診断:Cancer Therapy.jp:コンセンサス癌治療
[display]http://www.cancertherapy.jp/liver_metastasis/2007_autumn/02.html
  • 2. C.産婦人科検査法 9.婦人科疾患のMRI 診断 - 日産婦誌59巻5号
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5905-113.pdf
  • 3. MR検査室 - 慶応大学病院
[display]http://www.hosp.keio.ac.jp/kensa/hoshasen/m0.htm
  • 4. MRI開発史と科学者たち 物理学専攻 M1 24B07054 森尾豊
[display]http://www-het.phys.sci.osaka-u.ac.jp/~higashij/lecture/coe07/4hanmorio.pdf
  • 5. B.産婦人科検査法 9.婦人科疾患のMRI 診断 - 日産婦誌53巻6号
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5306-099.pdf


Wikipedia preview

出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/01 00:03:19」(JST)

wiki ja

[Wiki ja表示]

wiki en

[Wiki en表示]

UpToDate Contents

全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.

英文文献

  • Analytical methods for brain targeted delivery system in vivo: Perspectives on imaging modalities and microdialysis.
  • Zhang X, Liu L, Zhang X, Ma K, Rao Y, Zhao Q, Li F.SourceCollege of Pharmaceutical Science, Zhejiang Chinese Medical University, Hangzhou 310053, China; The First Affiliated Hospital, College of Medicine, Zhejiang University, Hangzhou 310003, China.
  • Journal of pharmaceutical and biomedical analysis.J Pharm Biomed Anal.2012 Feb 5;59:1-12. Epub 2011 Sep 22.
  • Since the introduction of microdialysis in 1974, the semi-invasive analytical method has grown exponentially. Microdialysis is one of the most potential analysis technologies of pharmacological drug delivery to the brain. In recent decades, analysis of chemicals targeting the brain has led to many i
  • PMID 22088476
  • Multifunctional nanoprobes for upconversion fluorescence, MR and CT trimodal imaging.
  • Xing H, Bu W, Zhang S, Zheng X, Li M, Chen F, He Q, Zhou L, Peng W, Hua Y, Shi J.SourceState Key Laboratory of High Performance Ceramics and Superfine Microstructures, Shanghai Institute of Ceramics, Chinese Academy of Sciences, 1295 Ding-xi Road, Shanghai 200050, PR China.
  • Biomaterials.Biomaterials.2012 Feb;33(4):1079-89. Epub 2011 Nov 5.
  • Early diagnosis probes that combine fluorescence, X-ray computed tomography (CT) and magnetic resonance (MR) imagings are anticipated to give three dimensional (3D) details of tissues and cells of high resolution and sensitivity. However, how to combine these three modalities together within a sub-5
  • PMID 22061493
  • A key role for experimental task performance: Effects of math talent, gender and performance on the neural correlates of mental rotation.
  • Hoppe C, Fliessbach K, Stausberg S, Stojanovic J, Trautner P, Elger CE, Weber B.SourceDepartment of Epileptology, University of Bonn Medical Centre, Germany.
  • Brain and cognition.Brain Cogn.2012 Feb;78(1):14-27. Epub 2011 Nov 15.
  • The neurophysiological mechanisms underlying superior cognitive performance are a research area of high interest. The majority of studies on the brain-performance relationship assessed the effects of capability-related group factors (e.g. talent, gender) on task-related brain activations while only
  • PMID 22088776
  • Cognition and lobar morphology in full mutation boys with fragile X syndrome.
  • Meguid NA, Fahim C, Sami R, Nashaat NH, Yoon U, Anwar M, El-Dessouky HM, Shahine EA, Ibrahim AS, Mancini-Marie A, Evans AC.SourceDepartment of Research on Children with Special Needs, Medical Genetics Division, The National Research Centre, Cairo, Egypt.
  • Brain and cognition.Brain Cogn.2012 Feb;78(1):74-84. Epub 2011 Nov 8.
  • The aims of the present study are twofold: (1) to examine cortical morphology (CM) associated with alterations in cognition in fragile X syndrome (FXS); (2) to characterize the CM profile of FXS versus FXS with an autism diagnosis (FXS+Aut) as a preliminary attempt to further elucidate the behaviora
  • PMID 22070923

和文文献

  • ボリュームデータにおける三次元物体の部分認識
  • 長尾 英里,石川 由羽,高田 雅美,城 和貴
  • 情報処理学会研究報告. MPS, 数理モデル化と問題解決研究報告 2014-MPS-101(9), 1-6, 2014-12-02
  • … 本稿では,ボリュームデータにおける 3 次元物体の部分認識の手法を提案する.病院の診察で利用される検査方法として,MRI(magnetic resonance imaging) や CT (Computed Tomography) で身体の内部を撮影する方法がある.これらはスライス画像群として撮影されている.このスライス画像を 3 次元構築し,可視化することにより,3 次元物体をイメージできる.また,抽出したい部位の選択を自動化することによって,病原の情報を素早く容易に診 …
  • NAID 110009848666
  • 臨床報告 造影MRIが診断に有用であった眼窩先端部病変の2症例
  • 安達 功武,伊藤 忠,佐藤 章子
  • 臨床眼科 68(13), 1741-1748, 2014-12
  • NAID 40020279446
  • 症例報告 Cubital bursitisの1例
  • 倉石 夏紀,田村 敦志
  • 臨床皮膚科 = Japanese journal of clinical dermatology 68(13), 1064-1066, 2014-12
  • NAID 40020279362
  • 脊髄神経の痛みの実際と診療最前線 : 全身MRI検査が可能な神経刺激システムの登場が痛み治療にもたらす変化 (特集 神経筋疾患の疼痛医療)

関連リンク

医療用MRIでは、ほとんどすべての場合、水素原子1Hの信号を見ている。ところが、 上記のMRIの原理を満たす原子核(核スピンが0以外)であれば、全て画像にすることが 可能であり、そのような原子核は1H以外にもたくさんある。しかし、それらは1Hと比べれ ば ...
三菱総合研究所は、総合シンクタンクならではの科学的・学際的なアプローチでお客様 の抱える高度で複雑な課題を解決いたします。
「MRI」とは - Magnetic Resonance Imaging system(磁気共鳴画像装置)の略称。 磁場と電波を用いて体内などの画像を撮影する装置。または、それを用いる検査をさす。 被曝の心配がなく、また、脳の中や脊椎など、C...

関連画像

mriלמעלה מ-5 מיליון דולר The Scary MRI MachineMRI Diagnostic Machine 1 by FantasyStockMagnetic Resonance Imaging (MRI)Description MRI-Philips.JPGMy MRI Experience of using MRI scans as a screening tool


★リンクテーブル★
国試過去問104I055」「097I039」「106I069」「095G017」「106I076」「106I067」「104I059」「103G017」「101B090」「096H051」「103E035」「104E040」「100G089」「106I017」「101B092」「082B059
リンク元100Cases 33」「100Cases 48」「100Cases 58」「成熟嚢胞性奇形腫」「コンピュータ断層撮影
拡張検索シネMRI」「FLAIR technique in MRI
関連記事M」「MR

104I055」

  [★]

  • 60歳の女性。未経妊。51歳で閉経。子宮がん検診を定期的に受けている。半年前の検診では異常がなかったが、最近3か月間断続的に性器出血を認める。2年前から糖尿病で治療を受けている。身長 155cm、体重 75kg。経腟超音波検査で子宮内膜厚は35mm。子宮内膜組織のH-E染色標本(別冊No.13)を別に示す。
  • 患者に対する説明で適切なの柱どれか。2つ選べ。
  • a 「MRIで詳しく調べましょう」
  • b 「子宮腔内を子宮鏡で調べましょう」
  • c 「子宮頚部を拡大鏡で検査しましょう」
  • d 「6か月間ほどホルモン補充療法をしましょう」
  • e 「子宮がん検診で異常がないのでしばらく様子をみましょう」


[正答]


※国試ナビ4※ 104I054]←[国試_104]→[104I056

097I039」

  [★]

  • 30歳の初妊婦。妊娠33週。胎動が少ないとの訴えで来院した。妊娠初期・中期の諸検査に異常はなかった。1週前の妊婦健康診査では血圧は正常であったが、蛋白尿と下肢に軽度の浮腫を認め、子宮内発育遅延を疑われていた。その後、胎動が次第に減少してきたので不安になり早めに受診した。血圧130/70mmHg。尿所見:蛋白1+、糖(-)。浮腫の増強はない。
  • まず行う検査はどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 097I038]←[国試_097]→[097I040

106I069」

  [★]

  • 78歳の男性。右腰痛立ちくらみとを主訴に来院した。今朝、居間でテレビを見ていたときに突然、右腰部に激痛を感じた。しばらくして痛みは軽快したものの、立ちくらみが出現したために受診した。 65歳時に高血圧を指摘されたが受診はしていない。意識は清明。身長168cm、体重89kg。体温36.2℃。脈拍96/分、整。血圧102/68mmHg。呼吸数14/分。腹部に拍動性の腹痛を触知する。尿所見:潜血(-)、白血球反応(-)。
  • 次に行うべき検査として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I068]←[国試_106]→[106I070

095G017」

  [★]

  • 39歳の男性。2日前から咽頭痛発熱とが出現し、昨夜から呼吸困難嚥下痛および嚥下困難が増強したため、明け方に救急外来を受診した。独歩できるが、喘鳴が強く、呼吸回数も多い,扁桃は軽度の発赤のみで腫脹や白苔付着はない。喉頭部で強い狭窄音を聴取するが、その他の聴診所見で異常を認めない。頚部の腫脹はなく、触診で腫瘤を触れない。この患者でまず行うべき検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095G016]←[国試_095]→[095G018

106I076」

  [★]

  • 生後0日の新生児。在胎32週3日、 2,060gで出生した。 Apgarスコアは7点(1分)、 8点(5分)であった。出生後4時間で無呼吸が出現した。心拍数136/分。呼吸数20/分。 SpO2 97%(roomair)。体動は弱い。看護師によると、間欠的に手足を突っ張るような発作があるという。
  • まず行うべき検査はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I075]←[国試_106]→[106I077

106I067」

  [★]

  • 22歳の男性。オートバイに乗って40km/時で走行中に、交差点で乗用車と衝突したため搬送中である。救急隊からの報告によると、意識は清明だが、衝突場所から10m離れた場所まで飛ばされており、右の側胸部から右上腹部にかけて強い疼痛を訴えているという。 10分後に到着予定である。
  • 初期診療に必要でないのはどれか。
  • a 酸素
  • b MRI
  • c 超音波診断装置
  • d 心電図モニター
  • e エックス線撮影装置


[正答]


※国試ナビ4※ 106I066]←[国試_106]→[106I068

104I059」

  [★]

  • 68歳の女性。6か月前からの右膝の疼痛腫脹とを主訴に来院した。膝関節痛は夜間と階段昇降時に増強する。右膝のエックス線写真(別冊No.15)を別に示す。
  • 診断に最も有用なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 104I058]←[国試_104]→[104I060

103G017」

  [★]

  • a. 感染性関節疾患に適応がある。
  • b. 骨粗鬆症のある患者には適応がない。
  • c. 骨セメント硬化時、一過性に血圧が上昇する。
  • d. 深部静脈血栓症のリスクが高い。
  • e. 術後の磁気共鳴画像検査(MRI)は禁忌である。
[正答]


※国試ナビ4※ 103G016]←[国試_103]→[103G018

101B090」

  [★]

  • 妊娠30週の胎児診断の組合せで適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101B089]←[国試_101]→[101B091

096H051」

  [★]

  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 096H050]←[国試_096]→[096H052

103E035」

  [★]

  • 先天異常の診断を行う妊娠時期と方法の組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103E034]←[国試_103]→[103E036

104E040」

  [★]

  • 正常脊柱MRIのT1強調像とT2強調像とで、ともに低信号を呈するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104E039]←[国試_104]→[104E041

100G089」

  [★]

  • 医師の放射線被曝が避けられないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100G088]←[国試_100]→[100G090

106I017」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106I016]←[国試_106]→[106I018

101B092」

  [★]

  • 画像検査でヨード造影剤が用いられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101B091]←[国試_101]→[101B093

082B059」

  [★]

  • a. 視神経乳頭耳側蒼白
  • b. 三叉神経領域の疼痛
  • c. 髄液中の細胞数の著増
  • d. 末梢神経伝導速度の低下
  • e. MRIでみられる白質病変

100Cases 33」

  [★]

☆case33 頭痛と混乱
glossary
accompany
vt.
(人)と同行する、(人)に随行する。(もの)に付随する。~と同時に起こる。~に加える(添える、同封する)(with)
slurred n. 不明瞭
強直間代痙攣 tonic-clonic convulsion
 意識消失とともに全身随意筋強直痙攣が生じ(強直痙攣tonic convulsion)、次いで全身の筋の強直弛緩とが律動的に繰り返される時期(間代痙攣clonic convulsion)を経て、発作後もうろう状態を呈する一連発作
症例
28歳、女性 黒人 南アフリカ 手術室看護師 ロンドン住在
主訴頭痛と混乱
現病歴過去3週間で頭痛が続いており、ひどくなってきた。現在頭痛持続しており、頭全体が痛い。友人曰く「過去六ヶ月で体重が10kg減っていて、最近、混乱してきたようだ」。発話は不明瞭救急室にいる間に強直間代痙攣を起こした。
診察 examination
やせている。55kg。38.5℃。口腔カンジダ症(oral candidiasis)。リンパ節腫脹無し。心血管呼吸器系、消化器系正常。痙攣前における神経検査では時間場所、人の見当識無し。神経局所症状無し(no focal neurological sign)。眼底両側に乳頭浮腫有り。
検査 investigation
血算:白血球増多
血液生化学ナトリウム低下
CT供覧
キーワード着目するポイント
口腔カンジダ症(oral candidiasis)
頭痛精神症状強直間代痙攣
・眼底両側に乳頭浮腫
CT所見
・低ナトリウム血症は二次的なもの
アプローチ
口腔カンジダ症(oral candidiasis) → 細胞免疫低下状態(DM免疫抑制AIDSなど) or 常在細菌叢の攪乱(長期抗菌薬の使用)
 ・The occurrence of thrush in a young, otherwise healthy-appearing person should prompt an investigation for underlying HIV infection.(HIM.1254)
 ・More commonly, thrush is seen as a nonspecific manifestation of severe debilitating illness.(HIM.1254)
精神症状強直間代痙攣 → 一次的、あるいは二次的な脳の疾患がありそう
頭痛 → 漠然としていて絞れないが、他の症状からして機能性頭痛ではなく症候性頭痛っぽい。
・眼底両側に乳頭浮腫 → 脳圧亢進徴候 → 原因は・・・脳腫瘍、ことにテント下腫瘍側頭葉腫瘍クモ膜下出血、脳水腫など、そのほか、眼窩内病変、低眼圧などの局所的要因、悪性高血圧、血液疾患大量出血肺気腫などの全身的要因 (vindicate本のp342も参考になる)
 ・頭痛脳圧亢進 → 頭蓋内圧占拠性病変脳炎(IMD.274)
CT所見 → ringform病変脳浮腫脳圧亢進
・低ナトリウム血症 → 脳ヘルニア続発して起こることがあるらしい。実際には下垂体トキソプラズマによる病変形成されることにより起こりうる。
・そのほか出身地、体重減少もHIVを疑わせる点
パターン認識HIV + 精神症状 + てんかん発作(強直間代痙攣) + 脳圧亢進 + CT所見 = 一番ありそうなのはToxoplasma gondiiによるトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis (トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitis)
Toxoplasma gondii
 原虫 胞子原虫
(感染予防学 080521のプリント、CASES p,92、HIM p.1305-)
疫学:西洋では30-80%の成人トキソプラズマ感染既往がある・・・うぇ(CASES)。日本では10%前後(Wikipedia)。
生活環
 ・終宿主ネコネコ小腸上皮細胞で有性・無性生殖 糞便オーシスト排泄
 ・中間宿主ヒト.ブタを含むほ乳類と鳥類無性生殖増殖シスト形成
   急性期増殖盛んな急増虫体tachyzoiteシスト内の緩増虫体bradyzoite
病原病因 phathogenesis
 ・緩増虫体(bradyzoite)、接合子嚢(oocyst)
感染経路
 1. オーシスト経口摂取
 2. 中間宿主の生肉中のシスト経口摂取
 3. 初感染妊婦からの経胎盤感染。既感染なら胎盤感染しないらしい(HIM.1306)
 (4)移植臓器、輸血確率は低い(at low rate)(HIM.1306)
病態
 1. 先天性トキソプラズマ症 congenital toxoplasmosis
   ①網脈絡膜炎、 ②水頭症、 ③脳内石灰化、 ④精神運動障害
 2. 後天性トキソプラズマ症 acquired toxoplasmosis
  (1) 健常者
   ・多くは不顕性感染発熱リンパ節腫脹、皮疹(rash)
   ・(少数例)筋肉痛、暈疼痛、腹痛、斑状丘疹状皮疹(maculopapular rash)、脳脊髄炎、混乱(HIM.1308)
   ・(まれ)肺炎心筋炎脳症心膜炎多発筋炎
   ・網膜脈絡叢瘢痕や、脳に小さい炎症性病変を残すことあり(CASES)。
   ・急性感染症状は数週間で消失 筋肉中枢神経系緩増虫体残存
  (2)HIV感染者、臓器移植例、がん化学療法例
   シスト緩増虫体急増虫体播種性の多臓器感染
   AIDSでは、トキソプラズマ脳炎が指標疾患 AIDS-defineing illness(CASES)
治療
 (日本)アセチルスピラマイシンファンシダール(感染予防学 080521)
トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitisトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis
症状
 発熱頭痛、混乱m、痙攣認知障害、局所神経徴候(不全片麻痺歯垢脳神経損傷視野欠損、感覚喪失)(CASES)
・画像検査
 (CT,MRI)多発性両側性ring-enhancing lesion、特に灰白質-白質境界、大脳基底核脳幹小脳が冒されやすい(CASES)
鑑別診断(臨床症状画像診断所見で)
 リンパ腫、結核、転移性脳腫瘍(CASES)
病歴と画像所見からの鑑別診断
 リンパ腫、結核、転移性腫瘍
このCTcerebral toxoplasmosis特徴的かは不明
最後に残る疑問
 AIDSWBC(leukocyte)の数はどうなるんだろう???AIDSの初診患者ではWBCが低い人が多いらしいし()、HIVCD4+ T cellmacrophage感染して殺すから、これによってB cellは減るだろうし、CD8+ T cellも若干減少するだろうからWBCは減るんじゃないか?!好中球AIDSとは関係ない?好中球は他の感染症に反応性増加している?ちなみに、好酸球寄生虫(原虫)の感染のために増える傾向にあるらしい(HIMのどこか)。
スルファジアジン
sulfadiazine
ピリメタミン
pyrimethamine
葉酸拮抗剤である。
サルファ剤と併用され、抗トキソプラズマ薬、抗ニューモシチス・カリニ薬として相乗的に働く。
ST合剤
SMX-TMP
スルファメトキサゾールトリメトプリム合剤 sulfamethoxazole and trimethoprim mixture
AIDS定義(http://en.wikipedia.org/wiki/CDC_Classification_System_for_HIV_Infection_in_Adults_and_Adolescents)
A CD4+ T-cell count below 200 cells/μl (or a CD4+ T-cell percentage of total lymphocytes of less than 14%).
or he/she has one of the following defining illnesses:
People who are not infected with HIV may also develop these conditions; this does not mean they have AIDS. However, when an individual presents laboratory evidence against HIV infection, a diagnosis of AIDS is ruled out unless the patient has not:
AND
AIDSのステージング
参考文献
HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
IMD = 内科診断学第2版


100Cases 48」

  [★]

44歳 女性
主訴頭痛
現病歴:前年より頭痛が続いていた。頭痛増強してきたたため、当院受診となった。
なお頭痛両側性であり、夜に向かって増悪し、視覚障害、または嘔気は伴わない。その他に食欲減退早朝覚醒を伴う睡眠障害がある。
嗜好歴:喫煙 15/day飲酒 15units/week (350mlの缶ビール 10本)
社会歴:パートタイムのoffice cleaner離婚している。2人の子供(10歳と12歳)の世話をしている。
家族歴:母が脳腫瘍死亡
既往歴皮疹過敏性腸症候群(当時はそれ以外になにも問題なかった)
服用薬:頭痛に対してパラセタモールイブプロフェン
身体所見 examination
全身:引きこもっているように見える(withdrawn)。
脈拍:74/分、整。血圧:118/76 mmHg
システミックレビュー:心血管系呼吸器系消化器系胸部および網内系正常神経学所見正常。眼底所見は正常
Q1. 診断は?
Q2. 鑑別診断は?
Q3. 管理方法は?
■鑑別診断
頭痛 問診:(典型例では)眼症状に続く片側性拍動性頭痛で、悪心嘔吐もあり、数時間持続。家族歴
群発頭痛 問診眼窩激烈な痛み(行動不能になる程度)。
占拠病変による頭痛
その他 
 副鼻腔炎 問診頭重感鼻汁の有無、発熱診察上顎洞前頭洞圧痛触診、扁桃腺視診頚部リンパ触診
 歯牙障害 歯科コンサルト
 頚椎症 加齢による退行性変性を考慮しつつ、頚部の可動制限、疼痛、凝り感を問診単純X線、MRI診断
 緑内障 問診視野検査視力眼圧視野、視神経乳頭形態、隅角検査
 外傷頭痛 外傷既往歴頭皮視診
unit
1 unit = 10 ml of ethanol
□350ml アルコール5%
350x0.05/10=1.75 unit
glossary
withdrawn
 v.
  withdrawのpp.
 adj.
  1.(人が)引きこもった、内にこもった、世間と交わらない
  She looks withdrawn.
  2.人里離れた、遠くにある
  3.(商品などが市場から)回収された
  4.(競争などから)撤退した
reticuloendothelial system
細網内皮系 = 網内系
dental disorder 歯牙障害
bereavement 
 n.
  死別
sneezing


100Cases 58」

  [★]

63歳 女性
主訴口渇頻尿
来院のきっかけ:(GPから)多尿精査のために泌尿器科医に紹介された。
症状
 (主訴にまつわる症状)
 ・多尿:(発症時期)4週間前。(発症様式)突然。(頻度)一晩に5回排尿
 (主訴以外の症状)
 ・全身倦怠感:3ヶ月間体中調子悪い。
背部痛
 ・体重減少:3ヶ月前から3kg体重減少
 ・頭痛悪心:朝に悪心持続する前頭部頭痛。(増悪因子)臥床咳嗽
既往症:8年前、乳癌のために乳房切断術放射線照射をうけた。
職業歴:市に公務員に勤めていたが、現在退職している。
嗜好歴:喫煙歴無し。飲酒は10 units/week
服薬歴:なし
身体所見 examination
全身:やせている。筋肉萎縮(muscles are wasted)。
循環器系脈拍 72 /分、血圧 120/84 mmHg頚静脈怒張なし。I, II音に亢進減弱無く、過剰心音雑音を認めない。
四肢浮腫なし
呼吸器系腹部神経系に異常所見なし。
眼:眼底乳頭浮腫を認める。
検査所見 investigations
高値Ca(軽度高値)、アルカリホスファターゼ
尿検査蛋白(-)、血尿(-)
frequency n.頻尿
pass urine 排尿する
servant n. 公務員
mastectomy 乳房切断術
乳癌が脳に転移し、視床下部浸潤圧迫尿崩症を来している。頭痛悪心頭蓋内圧によるもので、眼底の乳頭浮腫はこれを指示している。また、朝の頭痛頭蓋内圧亢進症に特徴的らしい。また、咳や体位により増悪するのも頭蓋内圧亢進によるものということを支持している。背部痛があるので、胸椎から腰椎骨転移しており、骨破壊によりCa, AlP上昇を来していると理解される。
尿崩症尿比重血液検査
頭蓋内圧亢進症:頭部MRI。利尿剤によって頭痛が軽快するか検査
骨転移胸部or腰部MRI。ガリウムシンチグラフィーで全身転移巣を精査


成熟嚢胞性奇形腫」

  [★]

mature cystic teratoma
皮様嚢胞腫
卵巣腫瘍未熟奇形腫

概念

疫学

検査

NGY.99
  • 超音波検査:様々な像を認める(皮脂、毛髪、歯などが混在するため。
  • MRI:脂肪はT1で高信号、T2で中等度の高信号を呈する
  • T1:高信号
  • T2:中等度の信号
  • 脂肪抑制画像:低信号 ⇔ チョコレート嚢胞では抑制されて低信号にならないので鑑別に有用(T1,T2では信号強度の振る舞いは同じ)
[show details]
  • 腫瘍マーカー

合併症

  • 卵巣茎捻転(卵巣嚢腫茎捻転):急性腹症の原因。卵巣腫瘍の中で成熟嚢胞性奇形腫や線維腫(最も重い)は重く周囲の癒着がないために茎捻転を起こしやすい。卵巣茎捻転でみられる最多の原因が成熟嚢胞性奇形腫である。(G9M.177)

治療

  • 治療方針:病理組織的に確定診断を行うため、また卵巣頚捻転、破裂、あるいは悪性転化のリスクを下げるために手術による摘出を行う。
  • 卵巣嚢胞摘出術
  • 卵管卵巣摘出術:妊容性温存が必要ない場合

予後

  • 35歳以上で約1%の確率で悪性転化する。ほとんどが扁平上皮癌である。(G9M.176)
  • 0.2-2%の例で悪性転化(malignant transformation)する。悪性転化した奇形腫は全悪性胚細胞腫の2.9%を占める。(参考1)

参考

  • 1. [charged] Ovarian germ cell tumors: Pathology, clinical manifestations, and diagnosis - uptodate [1]

国試



コンピュータ断層撮影」

  [★]

computed tomography CT, computerized tomography
CTスキャン CT scanコンピューター断層撮影コンピュータ断層撮影法
コンピュータ体軸断層撮影 computed axillar tomography computerized axial tomography CAT、axial computed tomography、computerized trans axial tomography、
X線CT X-ray computed tomography X-CT、CT-scanner

CT値

  • 水:0、空気:-1000とした。脂肪は-100程度。
  • 血腫:40-95 > 灰白質:36-46 > 白質(脂質richだから?):2-32

脳のCT, MRIの比較

  CT MRI
T1 T2
灰白質 high low high
白質 low high low
CSF low low high
血液 high void void

脳出血とCT/MRI




シネMRI」

  [★]

(n
シネ磁気共鳴画像法


FLAIR technique in MRI」

  [★]

fluid-attenuated inversion recovery


M」

  [★] メチオニン methionine

WordNet   license wordnet

「the 13th letter of the Roman alphabet」
m

PrepTutorEJDIC   license prepejdic

「Mach number / mark[s] / Monsieur」


MR」

  [★]


"http://meddic.jp/MRI" より作成


★コメント★

[メモ入力エリア]
※コメント5000文字まで
ニックネーム:
コメント:




表示
個人用ツール


  meddic.jp

リンク
連絡