EBウイルス

出典: meddic

Epstein-Barr virus, EB virus, EBV
エプスタイン-バーウイルス エプスタイン-バー・ウイルスエプスタイン・バーウイルス
EBウイルス感染症ウイルス

ウイルス学

EBV関連抗原

  • EA, early antigen
  • VCA, virus capsid antigen
  • EBNA, EB virus determined nuclear antigen
  • LMA, late membrane antigen
  • LYDMA, lymphocyte-detected membrane antigen

EBV特異抗体

感染症

感染経路

  • 唾液感染

疫学

  • 日本では3歳までに80%が感染する (SMB.530)

検査

  • 急性期・回復期に、VCA-IGM, VCA-IgG, EA(早期抗原, early antigen)の高値、EBNA(核内抗原)の陰性を証明
EBNAは感染後3ヶ月以上経たないと立ち上がらない。




和文文献

  • EBウイルス
  • EB ウイルス感染T/NK細胞リンパ増殖症 : 臨床病態と感染標的細胞
  • 大賀 正一,Ohga Shouichi,オオガ ショウイチ
  • 福岡医学雑誌 102, 41-47, 2011-03-25
  • Epstein-Barr virus(EBV)は1964年にBurkitt リンパ腫株より分離された. このウイルスはヒトに初感染して伝染性単核症(infectious mononucleosis : IM)をおこし, 生涯潜伏する. 分子生物学と移植医療の飛躍的な進歩に伴い, 感染, 免疫, そして腫瘍におけるEBV の関与が明らかになった. EBV 感染を制御する特異的, 非特異的エフェクター …
  • NAID 120003043289
  • EBウイルス性扁桃炎に併発した小脳失調例
  • 鈴木 祐輔,太田 伸男,青柳 優
  • 耳鼻咽喉科臨床. 補冊 = Practica otologica. Suppl. (130), 124-130, 2011-03-01
  • NAID 10027794552
  • 慢性活動性EBウイルス感染症に伴った重症蚊刺過敏症の1例
  • 馬場 直子
  • 日本小児皮膚科学会雑誌 = Journal of pediatric dermatology 30(1), 45-49, 2011-02-28
  • NAID 10027866920

関連リンク

EBウイルスはさまざまな症状を引き起こすので症状が出たら医師にすぐかかるように しましょう。
慢性活動性EBウイルス感染症(Chronic Active Epstein-Barr Virus infection : CAEBV)は、EBウイルス (Epstein-Barr virus) が慢性的に体内で活動、増殖を続ける 稀な疾患である。現在有効な治療が確立されておらず、血球貪食症候群を併発したり、 最終的 ...

関連画像


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★リンクテーブル★
国試過去問103I072」「099C006」「107I045」「100I039」「104I005」「098H070」「103A008」「104A008」「098G061」「099E070」「107D014」「101F010」「101F072」「102I033」「097H066」「096G066
リンク元」「心筋炎」「伝染性単核球症」「性感染症」「生活習慣病
拡張検索EBウイルス核内抗原」「EBウイルス肝炎」「EBウイルス関連T細胞リンパ腫」「慢性活動性EBウイルス感染症
関連記事ウイルス」「EB」「E

103I072」

  [★]

  • 2歳の男児。白血球増多と血小板減少の精査のため入院した。4日前から38℃以上の発熱と下痢のため近医で治療を受けていた。症状は改善傾向にあった。意識は清明で活気がある。身長 83cm、体重 11.8kg。体温 37.2 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 100/56 mmHg。頸部に径1cmのリンパ節を数個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。右肋骨弓下に肝を4cm、左肋骨弓下に脾を3cm触知する。血液所見:赤血球 443万、Hb 11.6g/dl、Ht 34%、白血球 21,300、血小板 9.6万。血液生化学所見:総蛋白5.8 g/dl、アルブミン 3.2 g/dl、尿素窒素 3.0 mg/dl、クレアチニン 0.2 mg/dl、尿酸4.1 mg/dl、総ビリルビン0.4 mg/dl、AST 423 IU/l、ALT 586 IU/l、LD<LDH> 1,059 IU/l(基準260~530)。CRP 0.9 mg/dl。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
  • 病原体として考えられるのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 103I071]←[国試_103]→[103I073

099C006」

  [★]

  • 26歳の女性。1週前からの全身倦怠感、発熱および咽頭痛を主訴に来院した。扁桃は発赤し、白苔が付着している。頭部にリンパ節腫脹を認める。胸部聴診では心音、呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を2cm触知し、肺濁音界の拡大を認める。
  • 血液所見:赤血球386万、Hb11.5g/dl、Ht35%、白血球11,000(桿状核好中球10%、分葉核好中球30%、好酸球2%、好塩基球1%、リンパ球45%、異型リンパ球12%)、血小板13万。
  • 血清生化学所見:総ビリルビン1.0mg/dl、AST186単位、ALT196単位、LDH670単位(基準176~353)。
  • 予想される病原体はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099C005]←[国試_099]→[099C007

107I045」

  [★]

  • 33歳の男性。発熱と顔面の皮疹とを主訴に来院した。幼少期からアトピー性皮膚炎があり、治療を受けていた。2日前から38℃台の発熱、顔面の紅斑、びらん及び小水疱が出現している。顔面の写真(別冊No.8A)と水疱内容のTzanck試験のMay-Giemsa染色標本(別冊No.8B)とを別に示す。
  • 原因として最も考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 107I044]←[国試_107]→[107I046

100I039」

  [★]

  • 2歳の女児。発熱と発疹とを主訴に来院した。3日前から39℃台の発熱がみられた。今日は37℃台に下がったが、顔面、胸腹部および背部に半米粒大の紅斑が出現し、手足に広がってきた。機嫌は悪くなかった。胸部聴診と腹部触診とに異常を認めない。頸部に小豆大のリンパ節を数個触れる。咽頭に軽度の発赤を認める。白血球7,200。CRP0.7mg/dl。
  • 原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100I038]←[国試_100]→[100I040

104I005」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 104I004]←[国試_104]→[104I006

098H070」

  [★]

  • 疾患と病原体の組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098H069]←[国試_098]→[098H071

103A008」

  [★]

  • 正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 103A007]←[国試_103]→[103A009

104A008」

  [★]

  • EBウイルスについて正しいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104A007]←[国試_104]→[104A009

098G061」

  [★]

  • ウイルスと腫瘍の組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098G060]←[国試_098]→[098G062

099E070」

  [★]

  • 易感染性宿主(compromised host)における間質性肺炎の原因として頻度が高いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099E069]←[国試_099]→[099E071

107D014」

  [★]

  • 胎児期の感染が感音難聴の原因となるのはどれか。2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 107D013]←[国試_107]→[107D015

101F010」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 101F009]←[国試_101]→[101F011

101F072」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 101F071]←[国試_101]→[101F073

102I033」

  [★]

  • ヘルパンギーナを起こすのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102I032]←[国試_102]→[102I034

097H066」

  [★]

  • EBウイルス感染が発症に関連しないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097H065]←[国試_097]→[097H067

096G066」

  [★]

  • 空気感染するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096G065]←[国試_096]→[096G067

癌」

  [★]

cancer
悪性腫瘍


種類

  • 癌腫(carcinoma):上皮性
  • 肉腫(sarcoma):間葉系
  • carcinoma:腺癌(adenocarcinma)、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、移行上皮癌(transitional cell carcinoma)
  • sarcoma:骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫

Neoplasm Causes Effect
Small cell lung carcinoma ACTH or ACTH-like peptide Cushing’s syndrome
Small cell lung carcinoma and intracranial neoplasms ADH SIADH
Squamous cell lung carcinoma, renal cell carcinoma, breast carcinoma, multiple myeloma, and bone metastasis (lysed bone) PTH-related peptide, TGF-β, TNF-α, IL-1 Hypercalcemia
Renal cell carcinoma, hemangioblastoma Erythropoietin Polycythemia
Thymoma, small cell lung carcinoma Antibodies against presynaptic Ca2+ channels at neuromuscular junction Lambert-Eaton syndrome (muscle weakness)
Leukemias and lymphomas Hyperuricemia due to excess nucleic acid turnover (i.e., cytotoxic therapy) Gout, urate nephropathy
  • 最新癌統計
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
●2005年の死亡数が多い部位は順に
  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 肝臓 結腸 膵臓 結腸と直腸を合わせた大腸は4位
女性 結腸 肝臓 乳房 結腸と直腸を合わせた大腸は1位
男女計 肝臓 結腸 膵臓 結腸と直腸を合わせた大腸は3位
 
●2001年の罹患数が多い部位は順に
  1位 2位 3位 4位 5位  
男性 結腸 肝臓 前立腺 結腸と直腸を合わせた大腸は2位
女性 乳房*1 結腸 子宮*1 結腸と直腸を合わせた大腸は1位
男女計 結腸 乳房*1 肝臓 結腸と直腸を合わせた大腸は2位
*1上皮内がんを含む。


癌の素因となる遺伝子

HIM.494
Table 79-1 Cancer Predisposition Syndromes and Associated Genes
Syndrome Gene Chromosome Inheritance Tumors
ataxia telangiectasia ATM  11q22-q23 AR breast cancer
autoimmune lymphoproliferative syndrome FAS 10q24 AD lymphomas
FASL 1q23  
Bloom syndrome BLM  15q26.1 AR cancer of all types
Cowden syndrome PTEN  10q23 AD breast, thyroid
familial adenomatous polyposis APC  5q21 AD intestinal adenoma, colorectal cancer
familial melanoma p16INK4  9p21 AD melanoma, pancreatic cancer
familial Wilms tumor WT1  11p13 AD pediatric kidney cancer
hereditary breast/ovarian cancer BRCA1 17q21 AD breast, ovarian, colon, prostate
BRCA2 13q12.3  
hereditary diffuse gastric cancer CDH1  16q22 AD stomach cancers
hereditary multiple exostoses EXT1 8q24 AD exostoses, chondrosarcoma
EXT2 11p11-12  
hereditary prostate cancer HPC1  1q24-25 AD prostate carcinoma
hereditary retinoblastoma RB1  13q14.2 AD retinoblastoma, osteosarcoma
hereditary nonpolyposis colon cancer (HNPCC) MSH2 2p16 AD colon, endometrial, ovarian, stomach, small bowel, ureter carcinoma
MLH1 3p21.3  
MSH6 2p16  
PMS2 7p22  
hereditary papillary renal carcinoma MET  7q31 AD papillary renal tumor
juvenile polyposis SMAD4  18q21 AD gastrointestinal, pancreatic cancers
Li-Fraumeni TP53  17p13.1 AD sarcoma, breast cancer
multiple endocrine neoplasia type 1 MEN1  11q13 AD parathyroid, endocrine, pancreas, and pituitary
multiple endocrine neoplasia type 2a RET  10q11.2 AD medullary thyroid carcinoma, pheochromocytoma
neurofibromatosis type 1 NF1  17q11.2 AD neurofibroma, neurofibrosarcoma, brain tumor
neurofibromatosis type 2 NF2  22q12.2 AD vestibular schwannoma, meningioma, spine
nevoid basal cell carcinoma syndrome (Gorlin's syndrome) PTCH  9q22.3 AD basal cell carcinoma, medulloblastoma, jaw cysts
tuberous sclerosis TSC1 9q34 AD angiofibroma, renal angiomyolipoma
TSC2 16p13.3  
von Hippel–Lindau VHL  3p25-26 AD kidney, cerebellum, pheochromocytoma
癌遺伝子癌抑制遺伝子

癌の危険因子

生活習慣病#生活習慣病などのリスクファクターを改変
疾患 危険因子 防御因子
悪性腫瘍 胃癌 塩辛い食品、喫煙、くん製製品、ニトロソアミン土壌、腸上皮化生Helicobacter pyroli ビタミンC、野菜、果実
食道癌 喫煙飲酒、熱い飲食物 野菜、果実
結腸癌 高脂肪食、肉食、低い身体活動、腸内細菌叢の変化、遺伝(家族性大腸腺腫症)  
肝癌 HBVキャリア・HCVキャリア、アフラトキシン住血吸虫飲酒  
肺癌 喫煙(特に扁平上皮癌)、大気汚染、職業的暴露(石綿(扁平上皮癌悪性中皮腫)、クロム) 野菜、果実
膵癌 高脂肪食喫煙  
口腔癌 喫煙(口唇・舌-パイプ)、ビンロウ樹の実(口腔)、飲酒  
咽頭癌 EBウイルス(上咽頭癌)、飲酒  
喉頭癌 喫煙男性アルコール  
乳癌 高年初産、乳癌の家族歴、肥満、未婚で妊娠回数少ない、無授乳、脂肪の過剰摂取、低年齢初経、高年齢閉経 母乳授乳
子宮頚癌 初交年齢若い、早婚、多産、性交回数が多い(売春)、貧困、不潔]、HSV-2HPV流産、人工妊娠中絶回数が多い  
子宮体癌 肥満糖尿病ピルエストロゲン常用、未婚、妊娠回数少ない、乳癌後のタモキシフエン内服  
膀胱癌 喫煙鎮痛剤乱用、ビルハルツ住血吸虫サッカリン防腐剤  
皮膚癌 日光(紫外線)、ヒ素(Bowen病)  
白血病 放射線ベンゼン、地域集積性(ATL)、ダウン症(小児白血病)  
骨腫瘍 電離放射線  
甲状腺癌 ヨード欠乏または過剰  


心筋炎」

  [★]

myocarditis

概念

  • 種々の原因により心筋が局所的・びまん性に炎症性が生じた病態

分類

経過

病理学的

  • (特発性)巨細胞性心筋炎:心筋生検あるいは剖検による組織学的検索で、炎症巣に多核巨細胞を認める場合で、なおかつ心臓サルコイドーシスが除外されるもの。好酸球とリンパ球の浸潤が強く、心筋壊死が高度である。
  • 好酸球性心筋炎:心筋生検にて好酸球の浸潤・脱顆粒、心筋の破壊、末梢血における好酸球の増加が認められるもの。

類縁疾患

年齢

  • 小児心筋炎

ガイドラインによる分類

病因分類 組織分類 臨床病型分類
ウイルス リンパ球性 急性
細菌 巨細胞性 劇症型
真菌 好酸球性 慢性(遷延性/不顕性)
リケッチア 肉芽腫性  
スピロヘータ    
原虫,寄生虫    
その他の感染症    
薬物,化学物質    
アレルギー,自己免疫    
膠原病,川崎病    
サルコイドーシス    
放射線,熱射病    
原因不明,特発性    

疫学

  • 日本の剖検例では0.15%に見られる(IMD)

病因

  • 感染性
参考1より
ウイルス科 ウイルス属
ピコルナウイルス コクサッキーA群
コクサッキーB群
エコーウイルス
ポリオウイルス
A型肝炎ウイルス
オルソミクソウイルス A型インフルエンザ
B型インフルエンザ
パラミクソウイルス RSウイルス
ムンプスウイルス
麻疹ウイルス
フラビウイルス C型肝炎ウイルス
デング熱ウイルス
黄熱病ウイルス
トガウイルス 風疹ウイルス
チクニングニアウイルス
ラブドウイルス 狂犬病ウイルス
レトロウイルス HIVウイルス
ポックスウイルス ワクチニアウイルス
ヘルペスウイルス 帯状庖疹ウイルス
サイトメガロウイルス
単純ヘルペスウイルス
EBウイルス
アデノウイルス アデノウイルス
パルボウイルス パルボウイルス
  • 薬物性
  • 続発性:全身性疾患(例えば血管炎)

YN.C-137

  • ウイルス(コクサッキーB、エコーウイルス、ヘルペスウイルス。風疹ウイルス、ムンプスウイルス、インフルエンザウイルスでも生じる)、細菌、心筋、原虫(シャーガス病)。
  • 化学物質、放射線、膠原病、特発性

病理

  • 実質性心筋炎 parenchymatous myocarditisと間質性心筋炎 interstitial myocarditisの像がみられる。
  • 心筋細胞の融解、間質浮腫、円形細胞浸潤、壊死巣形成

病態

  • ウイルス性の場合、免疫反応に基づき心筋を障害する。
  • 薬剤性の場合は、薬剤による心筋障害
  • 心筋の障害 → 伝導障害、不整脈、心不全、ショック

経過

  • 急性の場合、かぜ症状や消化器症状に続発。これらの初発症状から数時間から数日で心症状が出現(YN.C-137)。

身体所見

心臓

  • 心音:
  • (重症の場合)muffled first heart sound, along with a third heart sound (HIM.1486)
  • (心不全に至れば)奔馬調律(gallop rhythm) (YN.C-138)
  • 心雑音:(重症の場合)a murmur of mitral regurgitation (HIM.1486)
  • 心膜摩擦音:心膜炎を伴った場合に聴取

  • (心不全に至れば)ラ音の聴取

症状

  • 動悸、呼吸困難

検査

心電図、心エコー所見、単純胸部X線写真、及び症状がが短時間に変化していくのはacute myocarditisを示唆(IMD)
  • 心電図:(特異的な変化はない)非特異的ST-T変化、QRS低電位、異常Q、ST上昇(心膜炎があれば)、心室内伝導障害、房室ブロック
  • 血液検査:心筋障害、炎症を示唆する様な結果
  • CK-MB、LDH、AST上昇、CRP陽性、ESR亢進、WBC増加
  • ウイルス学的検査:
  • 心エコー:壁運動低下、(間質に浮腫が認められれば)壁肥厚、心室腔拡大(心不全)、心嚢液貯留(心膜炎)
  • 心筋生検:心臓への炎症細胞の浸潤。
  • 好酸球増加性心疾患による心筋炎:急性期に心内膜を中心とした好酸球の浸潤:*自己免疫疾患(劇症型心筋炎、重症筋無力症、潰瘍性大腸炎など)による心筋炎:多核巨細胞の出現
  • 核医学検査:67Ga,99Tc-ピロリン酸の心臓への集積。

診断

  • 心筋生検が確定診断

鑑別疾患

  • 心筋梗塞
  • 甲状腺機能低下症、心筋障害を伴うミオパチー
  • 膠原病
  • (慢性心筋症の鑑別)拡張型心筋症

治療

  • ウイルス性心筋炎では根治療法がなく、対症療法にとどまる。
  • 不整脈:(完全房室ブロック)体外式一時ペーシング、(頻脈性不整脈)除細動・抗不整脈薬
  • 心不全:SGカテーテルで血行動態を見ながら、利尿薬、血管拡張薬、カテコラミンを使用する。
  • 重症心不全・ショック:経皮的心肺補助(PCPS)、大動脈内バルーンパンピング(IABP)
  • ステロイド、免疫グロブリン:考慮されることがあるがエビデンスなし。

予後

  • 急性型は予後良好であるが、劇症型心筋炎、拡張型心筋症にいたる場合もある。

参考

  • 1. 急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン - 日本循環器学会



伝染性単核球症」

  [★]

infectious mononucleosis
キス病 kissing disease伝染性単核症EBウイルス感染症 Epstein-Barr virus infection腺熱 glandular fever
単核球症EBウイルス

概念

疫学

  • 多く(90%以上)は幼児期に初感染し、無症状(不顕性感染)か軽症である。
  • 学童期から青年期(14-18歳)に多い。成人になってからの初感染では症状が出る。 → 肝炎様症状
  • 日本では成人の80%が既感染者。健常者咽頭粘液:10-20%陽性

潜伏期間

  • 一ヶ月? 4-14日? 4-6週(YN.H-75)

病原体

感染経路

  • 唾液感染、経口飛沫感染

病態

  • 飛沫感染 → 咽頭粘膜上皮細胞やリンパ組織で増殖 → Bリンパ球を介して全身に散布 → 増殖能を獲得したBリンパ球によるIgの産生(ポール・バンネル反応ペニシリンアレルギーと関連)・腫瘍化したBリンパ球対して活性化した細胞障害性T細胞(異型リンパ球)の増加
  • EBウイルスがB細胞に感染して癌化させる。ガン化にはEBウイルスが産生する核内抗原(EBNA)と表面抗原(LMA)が重要な役割りを果たす。ガン化したB細胞に対する傷害性T細胞が異型リンパ球として観察される

経過

  • 1-3週間で自然治癒
その後、EBウイルスは持続感染する

症候

  • 発熱、全身性リンパ節腫脹、絶対的リンパ球増加(10%以上の異型リンパ球)
  • 発熱(1-2週間持続,90%)、扁桃炎咽頭炎(咽頭痛・嚥下困難、発赤・腫脹)、全身性リンパ節腫脹(圧痛)、肝脾腫(10-50%)、結膜の充血、麻疹様・風疹様の発疹(10-40%)
  • 扁桃炎・咽頭炎は溶連菌による扁桃炎に似て発赤が強く膿苔を伴うことが多い (SPE.340) → 扁桃白苔とも表現される(滲出性扁桃炎の所見)


検査

血算

  • 末梢血白血球↑、単核球↑?:白血球分画のリンパ球・単核球?が60%以上となる。  ←  Bリンパ球で増殖するため減少、Tリンパ球は反応性に増殖
  • 末梢血異型リンパ球(~50%)
  • まれ:溶血性貧血、血小板減少症、再生不良性貧血、TTP、HUS、DIC (QB.H-196 参考1)  ← 時に見られる造血系の異常は、EBウイルスにたいする抗体との交差反応によるもの、らしい(参考1)

免疫血清検査

  • 1. ペア血清:VCA-IgM↑、VCA-IgG↑ ← VCA-IgMは一過性上昇  ←  急性期に上昇
  • VCAとはウイルスキャプシド抗原(virus capsid antigen)
  • 2. EBNA抗体:陰性   ←  慢性期に上昇
  • 陽性→潜伏感染
  • EBNA抗原はゆっくりと上昇し3ヶ月後に陽転する。

肝臓酵素

  • 肝逸脱酵素↑:AST、ALT、ALP、γ-GTP

診断

鑑別診断

治療

  • 特異的治療法無し
  • 対症療法:解熱薬や肝庇護薬の投与、輸液など

合併症

注意

  • ペニシリン系・セフェム系薬物の投与は禁忌:発疹などのアレルギー反応が起こる

予防

  • 困難

予後

参考

  • 1. [charged] Infectious mononucleosis in adults and adolescents - uptodate [1]

国試



性感染症」

  [★]

sexually transmitted disease, STD, STI
性行為感染症
性病

定義

  • 性行為を介して、ヒトからヒトへ病原微生物が直接伝播する感染症の総称
  • 性行為は性交のみに限らず、また異性間の場合も同性間の場合も含まれ,性器以外の性交に類似した行為も該当する。

疫学

♂:淋菌性尿道炎 > クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ ♀:クラミジア性尿道炎 > 性器ヘルペス > 尖圭コンジローマ > 淋菌性尿道炎

性感染症

病原体 感染症 原因ウイルス
ウイルス 性器ヘルペス 単純ヘルペスウイルス
尖圭コンジローマ子宮頚癌 ヒト乳頭腫ウイルス
B型肝炎 B型肝炎ウイルス
C型肝炎 C型肝炎ウイルス
エイズ ヒト免疫不全ウイルス
成人T細胞白血病 ヒトTリンパ球向性ウイルス
サイトメガロウイルス感染症 サイトメガロウイルス
伝染性軟属腫 伝染性軟属腫ウイルス
伝染性単核症 EBウイルス
細菌 梅毒 梅毒トレポネーマ
性器クラミジア感染症 クラミジア・トラコマチス
淋病 淋菌
軟性下疳 ヘモフィルス・デュクレイ
鼠径部肉芽腫 肉芽腫カリマトバクテリウム
赤痢 赤痢菌
非淋菌性尿道炎 クラミジア・トラコマチスマイコプラズマウレアプラズマ
真菌 口腔カンジダ症 カンジダ
非淋菌性尿道炎 カンジダ
寄生虫、
原虫
いろいろ トリコモナス
非淋菌性尿道炎 腟トリコモナス
アメーバ赤痢 赤痢アメーバ
毛ジラミ症 Phthirus pubis
疥癬 疥癬虫
白癬 Trichophyton rubrum, Trichophyton mentagrophytes
ランブル鞭毛虫下痢症 ランブル鞭毛虫

治療薬

QB.Q-265
淋疾 淋菌 ペニシリン、セフェム(セフトリアキソン)
非淋菌性尿道炎 クラミジア・トラコマティスなど テトラサイクリンマクロライド
外陰ヘルペス 単純ヘルペス アシクロビル
梅毒 梅毒スピロヘータ ペニシリン
鼡径リンパ肉芽腫症 クラミジア・トラコマティス テトラサイクリンマクロライド
軟性下疳 ヘモフィルス・デュクレイ マクロライドテトラサイクリン
疥癬 疥癬虫 安息香酸ベンジル
伝染性単核球症 EBウイルス  

URL

  • 性感染症
http://sks.oriaca.net/
  • STDの現状と取り扱い
http://www.jsog.or.jp/PDF/51/5109-203.pdf




生活習慣病」

  [★]

lifestyle-related disease


  • 古くは成人病

生活習慣病などのリスクファクター (サブノート.155 改変)

疾患 危険因子 防御因子
悪性腫瘍 胃癌 塩辛い食品、喫煙、くん製製品、ニトロソアミン土壌、腸上皮化生Helicobacter pyroli ビタミンC、野菜、果実
食道癌 喫煙飲酒、熱い飲食物 野菜、果実
結腸癌 高脂肪食、肉食、低い身体活動、腸内細菌叢の変化、遺伝(家族性大腸腺腫症)  
肝癌 HBVキャリア・HCVキャリア、アフラトキシン住血吸虫飲酒  
肺癌 喫煙(特に扁平上皮癌)、大気汚染石綿(扁平上皮癌悪性中皮腫) 野菜、果実
膵癌 高脂肪食喫煙  
口腔癌 喫煙(口唇・舌-パイプ)、ビンロウ樹の実(口腔)、飲酒  
咽頭癌 EBウイルス(上咽頭癌)、飲酒  
喉頭癌 喫煙男性アルコール  
乳癌 高年初産、乳癌の家族歴、肥満、未婚で妊娠回数少ない、無授乳、脂肪の過剰摂取、低年齢初経、高年齢閉経 母乳授乳
子宮頚癌 初交年齢若い、早婚、多産、性交回数が多い(売春)、貧困、不潔]、HSV-2HPV流産、人工妊娠中絶回数が多い  
子宮体癌 肥満糖尿病ピルエストロゲン常用、未婚、妊娠回数少ない、乳癌後のタモキシフエン内服  
膀胱癌 喫煙鎮痛剤乱用、ビルハルツ住血吸虫サッカリン防腐剤  
皮膚癌 日光(紫外線)、ヒ素(Bowen病)  
白血病 放射線ベンゼン、地域集積性(ATL)、ダウン症(小児白血病)  
骨腫瘍 電離放射線  
甲状腺癌 ヨード欠乏または過剰  
バーキットリンパ腫 EBウイルス  
循環器疾患 脳出血 高血圧、重筋肉・夜勤労働、蛋白摂取不足、低アルブミン血症食塩、家族歴、初老期の男、過度の習慣性飲酒、ストレス寒冷  
脳梗塞 高血圧運動不足糖尿病肥満食塩喫煙家族歴加齢高脂血症 有酸素運動
虚血性心疾患 高血圧高脂血症喫煙HDLコレステロール低値、糖尿病肥満、過度の飲酒、運動不足年齢ストレス 適度の飲酒
高血圧疾患 寒冷食塩肥満飲酒カリウム(野菜、果物)の摂取不足、ストレス 減量
2型糖尿病 家族歴肥満脂肪の過剰摂取運動不足喫煙、薬剤(降圧薬etc.)  
肝硬変 HCVHBV、飲酒(多量)  


EBウイルス核内抗原」

  [★]

EB virus nuclear antigen, EBNA
EBウイルス



EBウイルス肝炎」

  [★]

EB virus hepatitis, EBV hepatitis


EBウイルス関連T細胞リンパ腫」

  [★]

EB virus-associated T-cell lymphoma


慢性活動性EBウイルス感染症」

  [★]

chronic active EB virus infection


ウイルス」

  [★]

virus
ウイルス粒子 virus particleビリオン virion
微生物学抗ウイルス薬国試に出がちなウイルス

ウイルス一覧

感染経路による分類 SMB.374

呼吸器粘膜の局所感染 ライノウイルス
アデノウイルス
コロナウイルス
RSウイルス
インフルエンザウイルス
全身感染 ムンプスウイルス
麻疹ウイルス
風疹ウイルス
ハンタウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
ラッサウイルス
天然痘ウイルス

学名

目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)

増殖過程

  • 吸着 absorption
  • 侵入 penetration
  • 脱殻 uncoating
  • ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
  • ウイルス粒子の組み立て assembly
  • 放出 release

感染の分類

持続時間

  • 急性感染
  • 慢性感染

ゲノム

  • 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。




EB」

  [★]


E」

  [★]

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「the 5th letter of the Roman alphabet」
e




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