高アミラーゼ胆汁

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和文文献

  • 高アミラーゼ胆汁と胆嚢癌合併を認めた choledochocele の1例
  • 笠原善郎
  • 日膵管胆道合流異常13回研会プロシーディング. 1990, 1990
  • NAID 50003448052

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緑色胆汁で混濁. ・細菌感染により胆嚢胆道の炎症(高頻度). ○血性の胆汁. ・胆道系 の悪性腫瘍(高頻度) ・胆石症 ・出血性胆嚢炎 ・検査による出血. ○腫瘍細胞(+)→ 悪性腫瘍 ○砂や石が含む→胆石症 ○高アミラーゼ胆汁→膵・胆管合流異常症 ...
胆汁高アミラーゼを来たした胆嚢背景粘膜の臨床病理学的検討. 御鍵 和弘1). 岡部 義信2). 赤須. 玄1). 吉富 宗宏1). 勝本. 充1). 川原 隆一1). 酒井 丈典1). 堀内 彦之1 ). 木下 壽文1). 加治 亮平2). 石田 祐介2). 内藤 嘉紀3). 要旨:胆汁内高アミラーゼを ...

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関連記事胆汁」「アミラーゼ

胆汁」

  [★]

bile
肝臓胆嚢胆管


  • 0.5-1.0 L/day, pH 8.0-8.6
  • 消化酵素を含まないアルカリ性の分泌液である

分泌部位

部位	胆汁		割合
肝細胞	毛細管胆汁	2/3
胆細管	胆細管胆汁	1/3

分泌経路

  • 肝臓胆汁が総肝管を経由して胆嚢にいたり、ここで濃縮を受けて胆嚢胆汁となる。

機能

  • 1. 脂肪乳化作用
  • 胆汁酸により、直径1μm以下の脂肪滴が形成され、表面積拡大によりリパーゼと反応しやすくなる。
  • 2. ミセルの形成
  • ミセルの直径5nm。胆汁酸は両親媒性であり親水基と疎水基を持つ。
  • 親水性: OH基,ペプチド結合,カルポキシル基
  • 疎水性: 上記部分以外
  • 胆汁に含まれる胆汁酸とリン脂質により、モノグリセリド・脂肪酸とミセルを形成することができる。
  • 3. コレステロールとビリルビンの排出
  • 4. 胃酸の中和

組成

1. 胆汁酸

see HBC.236
  1次胆汁:コレステロールより合成
    コール酸
    キノデオキシコール酸
  2次胆汁:1次胆汁の腸内細菌による代謝(7位の部位のOH基が除去される)
    デオキシコール酸
    リトコール酸
  3次胆汁:肝臓から分泌される状態(可溶性)
    タウロコール酸(タウリンと抱合)
    グリココール酸(グリシンと抱合)

2. 胆汁色素

  ビリルビン:Hbの代謝産物
  間接型(不溶性)
  ↓←グルクロン酸抱合
  直接型(水溶性)(抱合型ビリルビン)
  ↓
  ウロビリノーゲン(腸管)
  ↓
  ステルコピリン(腸管)
  ↓
  排泄

3. 脂質

  リン脂質(主にレシチン)
    不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性)
  コレステロール
    不溶性であるが胆汁酸存在下でミセル形成(可溶性)

4.電解質成分

  陽イオン:Na+(主)、その他K+,Ca2+
  陰イオン:Cl-,HCO3-(アルカリ性)

胆汁の分泌と排出

1. 毛細管胆汁  1-1. 胆汁酸依存性胆汁    胆汁酸と水分の分泌:胆汁酸の腸肝循環に依存。    腸肝循環:肝臓から分泌された胆汁が小腸で吸収され、門脈を経て肝臓に戻り、再び排泄されること。    タウロコール酸・グルココール酸      陰イオンに解離しやすく吸収されやすい。    リトコール酸      非解離型なので糞便中に排泄される。    分泌された胆汁酸の95%は腸肝循環により再利用される。

 1-2. 胆汁酸非依存性胆汁    胆汁酸以外の分泌:Na+,K+,Ca2+,Cl-,HCO3-,ビリルビン(有機陰イオン)    等張性     :Na+,Cl-,HCO3-は血漿濃度に類似

2. 胆細管胆汁  2-1. Na+,HCO3-(高濃度),水の分泌---セクレチンによる  2-2. Na+,Cl-の吸収

3. 胆汁の濃縮(胆嚢)   電解質吸収(Na+,Cl-の能動的吸収)とそれに伴う水の吸収→5-50倍に濃縮

4. 胆汁排出   食後30分で胆嚢収縮開始。液性の調節機構による排出が主である。  4-1. 液性   十二指腸内食物→CCK分泌→オッディ括約筋弛緩・胆嚢収縮   十二指腸内食物→セクレチン分泌→CCKの作用に拮抗   胃内食物→ガストリン分泌→胆嚢収縮  4-2. 神経性   迷走神経性反射→オッディ括約筋弛緩,胆嚢収縮(関与の程度不明)

臨床関連

  • 胆道系に形成された結石。半数以上は無症状SilentStoneである
  • 食後3時間程度で痛痛発作、黄痘などを呈する事がある。
  • コレステロール系結石(全体の70%):コレステロールの過飽和による。
  • ビリルビン系結石(全体の30%):黒色石+ビリルビンCa石
  • その他:炭酸カルシウム石など
  • 皮膚、強膜、粘膜が黄色くなる。
1. ビリルビンの生成過多
2. 肝細胞によるビリルビンの取り込み減少
3. グルクロン抱合障害
4. 胆汁へのビリルビン分泌障害
5. 胆管閉塞
  • 胆汁により皮膚に痒みが出る


アミラーゼ」

  [★]

amylase, AMY, Amy
ジアスターゼ diastase
唾液アミラーゼ


  • 図:LAB.599(血清アミラーゼ異常をきたす疾患)

基準値

  • 4–400 U/L (HIM.Appendix)

判別

検査の本

基準上限以上(高値)(高アミラーゼ血症)

基準下限以下(減少)(低アミラーゼ血症)

  • [可能性]膵全摘後、慢性膵炎や膵癌による膵実質の荒廃、唾液腺摘出後

異常値を示すメカニズム

OLM.265

高アミラーゼ血症

  • 原因:
  • 膵臓
  • 膵実質の破壊病変:膵炎(原発性・続発性(穿通性十二指腸潰瘍、腹膜炎))、慢性膵炎(頻度低い)、膵癌(頻度低い)
  • 膵液分泌経路の閉塞:膵管・総胆管・Vater乳頭部の閉塞によりAMYが血流に逆流する。
  • 腸管からの吸収増加:小腸上位に腸閉塞が起こると、十二指腸の拡張によりVater乳頭部を圧迫し、閉塞性増加を来し、また十二指腸の壊死がおこると分泌されたアミラーゼが再吸収されてしまう。
  • 腹腔からの吸収:消化管穿孔においてはアミラーゼを含む消化液が腹腔に漏出し、これが腹膜より吸収されるため。(QB.A-353)
  • 唾液腺
  • 唾液腺の病変:ムンプス、耳下腺腫瘍、唾石
  • その他
  • 肝障害:肝炎、アルコール肝障害。この場合S型AMYが上昇
  • 肺癌による異所性AMY:肺癌や卵巣癌でS型AMYが産生される。
  • 子宮外妊娠破裂:S型AMy上昇
  • 腎不全:血清AMYの約1/3は腎糸球体を通して尿中に排泄されるが、腎機能低下例では増加する
  • マクロアミラーゼ血症:血清中のAMYの一部が免疫グロブリンや多糖体吐血尾久して大きな分子集団を作ることがある。
  • 心因性拒食症、胸痛、手術後:S型AMY上昇

低アミラーゼ血症

  • 膵や唾液腺の摘出後、慢性膵炎や膵癌による膵実質の荒廃

血清アミラーゼとアイソザイムの異常

LAB.599
膵型アミラーゼ活性の異常 活性増加 急性膵炎
慢性膵炎増悪
膵癌、膵嚢腫、膵仮性嚢胞などでの随伴性膵炎
胆道系の炎症性疾患
ERCP後、PS試験後
ステロイドホルモン投与後
唾液腺型アミラーゼ活性低下による相対的な膵型優位
活性低下 慢性膵炎
膵癌(末期)
膵切除後
唾液腺型アミラーゼ活性の異常 活性増加 流行性耳下腺炎
術後、外傷後、ショック後、熱傷後
糖尿病ケトアシドーシス
人工心肺使用後
アミラーゼ産生腫瘍(肺癌、卵巣癌など)
肺炎、肺結核
腎疾患
唾液腺造影後
膵型アミラーゼ活性低下による相対的な唾液腺型優位
活性低下 放射線治療後(下顎部、頚部など)
シェーグレン症候群
膵型・唾液腺型共に活性増加 腎不全
肝硬変、慢性肝炎の一部
膵型・唾液腺型に分類不能の活性増加 マクロアミラーゼ血症
アミラーゼ産生腫瘍の一部




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