頚静脈孔

出典: meddic

jugular foramen
foramen jugulare
内頚静脈

通過する構造物 (N.10)

  1. 下錐体静脈洞
  2. 舌咽神経
  3. 迷走神経
  4. 副神経
  5. S状静脈洞
  6. 後硬膜動脈


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


和文文献

  • Transcondylar fossa approach(顆窩経由法)の微小外科解剖(<特集>手術アプローチの選択とピットフォールII-第24回微小脳神経外科解剖セミナーより-)
  • 河島 雅到,松島 俊夫
  • 脳神経外科ジャーナル 19(11), 810-816, 2010-11-20
  • … 今回われわれは,大孔外側部の微小外科解剖を述べるとともに,transcondylar fossa approach(TCFA)について解説した.TCFAでは,環椎後頭関節を傷つけずに顆窩から頚静脈結節にかけて骨削除することにより,頚静脈孔レベルで延髄外側部に広い術野を確保することができる.また,実際にこの部位の病変を手術する際は,cerebello-medullary fissureを片側性に大きく開放することにより小脳の牽引を容易にし,さらなる広い術野を期待できる. …
  • NAID 110007817757
  • 合併経錐体到達法の適応と手術の実際について(<特集>手術アプローチの選択とピットフォールII-第24回微小脳神経外科解剖セミナーより-)
  • 後藤 剛夫,大畑 建治
  • 脳神経外科ジャーナル 19(11), 802-809, 2010-11-20
  • … 離の工夫について実際の手術手順に沿って詳細に報告する.胸鎖乳突筋を茎とする筋膜骨膜弁による硬膜欠損部補填によって,髄液漏およびそれに伴う感染を予防できた.S状静脈洞は,横静脈洞との移行部から頚静脈孔側へと順行性に静脈壁を骨から剥離することで静脈壁を損傷することなく安全にかつ迅速に剥離が可能であった.半規管同定には,乳突洞の開放と内リンパ嚢の同定が有用であった.腫瘍切除時にテント切開に …
  • NAID 110007817708
  • 26 頚静脈孔部髄膜腫の1手術例(北日本脳神経外科連合会第27回学術集会)
  • 柳澤 俊晴,鈴木 明,太田 徹,笹嶋 寿郎,木内 博之,溝井 和夫,石川 和夫
  • 新潟医学会雑誌 118(1), 53, 2004-01-10
  • NAID 110004780277

関連リンク

頸静脈孔神経鞘腫を専門的に手術する脳神経外科医が手術法の特徴につき解説。
直静脈洞は、大脳鎌と小脳テントが融合する部位に存在し、静脈洞交会に注ぎ込む。 6: Sigmoid sinus S状静脈洞 (Sinus sigmoideus). S状静脈洞は横静脈洞に引き続いて 側頭骨乳突部内面を下内側に屈曲して走り、頚静脈孔で内頚静脈につづく。

関連画像

 内耳道, 頚静脈孔, 舌下神経管頚静脈孔神経鞘腫左 頚静脈孔(けい Gray562.pngイメージ 1症例36:頚静脈孔神経鞘腫


★リンクテーブル★
先読み内頚静脈
国試過去問090D018
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関連記事頚静脈」「静脈

内頚静脈」

  [★]

internal jugular vein (Z)
vena jugularis interna
内頸静脈
前頚静脈外頚静脈


  • 図:N.27
  • 頭頚部における主要な静脈

終止

走行

臨床関連

  • 内頚静脈穿刺 (M.561)



090D018」

  [★]

  • 59歳の男性。5日前から右眼の奥に痛みが生じてきた。2日前から右眼瞼が下がり、物が二重に見えるようになってきたので来院した。神経学的には右前頭部の表在感覚は低下している。右眼は外転位で、内転はできない。瞳孔径は右6mm、左4mm。視力は正常。項部硬直はない。四肢の筋力、深部腱反射及び感覚はいずれも正常。
  • 病変部位はどれか。

脳神経」

  [★]

cranial nerve, cranial nerves
nervi craniales
脊髄神経

脳幹における脳神経核の所在

脳幹障害時には同側の脳神経麻痺(下位運動ニューロン障害)と、対側の体幹運動神経麻痺(上位運動ニューロン障害)
  脳神経 同側の脳神経症状 代表的症候群
中脳 III IV     内転筋の麻痺、眼球の外方変異 Weber症候群MLF症候群Benedikt症候群
V VI VII VIII 顔面の麻痺 Millard-Gubler症候群
延髄 IX X XI XII 嚥下障害、構音障害 Wallenberg症候群

脳神経核の支配

  • 対側大脳皮質の片側性支配:CN VII(下部顔面筋), CN VII(舌の筋) → 中枢性障害(上位ニューロンの障害)で支配筋の障害が生じる
  • 両側性支配:上記以外の運動性神経 → 中枢性障害(上位ニューロンの障害)でも支配筋の障害は生じない

脳神経一覧

CN# 一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
CN I 嗅神経           嗅上皮           篩骨篩板の穴 左右の鼻腔の天井、鼻中隔の上部、上鼻甲介の粘膜からの嗅覚
CN II 視神経           網膜           視神経板  
CN III 動眼神経                     上眼窩裂 支配筋:上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋
                  毛様体神経節 上眼窩裂 副交感神経:瞳孔収縮筋、毛様体筋
CN IV 滑車神経                     上眼窩裂 支配筋:上斜筋
CN V   三叉神経                            
V1 眼神経           三叉神経節           上眼窩裂 角膜、前頭部、頭皮、眼瞼、鼻の皮膚、鼻腔と副鼻腔の粘膜からの感覚
V2 上顎神経           三叉神経節           正円孔 上唇を含む上顎部の顔の皮膚、上顎の歯、鼻粘膜、上顎洞、口蓋の感覚
V3 下顎神経           三叉神経節           卵円孔 下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の2/3の感覚
                    支配筋:咀嚼筋、顎舌骨筋、顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋、膨膜張筋
CN VI 外転神経                       上眼窩裂 支配筋:外側直筋
CN VII 顔面神経           膝神経節           内耳道、顔神経管、茎乳突孔 外耳道の皮膚の感覚
          膝神経節           舌の2/3,口腔底、口蓋の味覚
                  翼口神経節、顎下神経節 副交感神経:顎下腺、舌下腺、涙腺、鼻と口蓋の腺
                    支配筋:顔の表情筋、中耳のアブミ骨、茎突舌骨筋、顎二腹筋の後腹
CN VIII 内耳神経                            
前庭神経           前庭神経節           内耳道 半規管、球形嚢、卵形嚢からの前庭感覚
蝸牛神経           ラセン神経節           ラセン器からの聴覚
CN IX 舌咽神経           脳神経IXの下神経節           頚静脈孔 外耳からの皮膚感覚
          脳神経IXの上神経節           耳下腺、頸動脈小体、頸動脈洞、咽頭、中耳からの臓性感覚
          脳神経IXの下神経節           舌の後ろ1/3からの味覚
                  耳神経節 副交感神経:耳下腺
                    支配筋:茎突咽頭筋(嚥下を助ける)
CN X 迷走神経           脳神経Xの上神経節           頚静脈孔 耳介、外耳道、後頭蓋窩からの感覚
          脳神経Xの上神経節           舌底、咽頭、喉頭、器官、気管支、心臓、食道、胃、腸の臓性感覚
          脳神経Xの下神経節           喉頭蓋と口蓋の味覚
                  内臓近傍のニューロン 副交感神経:平滑筋(気管、気管支、消化管)、心筋(心臓)
                    支配筋:咽頭収縮筋、口蓋帆張筋を除く口蓋の筋、食道上2/3の横紋筋
CN XI 副神経                            
延髄根                     頚静脈孔 支配筋:軟口蓋、咽頭の横紋筋、喉頭(いずれも脳神経Xに加わる神経を経由)
脊髄根                     支配筋:胸鎖乳突筋と僧帽筋
CN XII 舌下神経                     舌下神経管 支配筋:舌筋(口蓋舌筋を除く)





迷走神経」

  [★]

vagus nerve (KL,N,M), vagal nerve (B)
nervus vagus
第10脳神経 第X脳神経 第十脳神経 cranial nerve X CNX CN X, the tenth cranial nerve tenth cranial nerve
脳神経



一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
          脳神経Xの上神経節           頚静脈孔 耳介、外耳道、後頭蓋窩からの感覚
          脳神経Xの上神経節           舌底、咽頭、喉頭、器官、気管支、心臓、食道、胃、腸の臓性感覚
          脳神経Xの下神経節           喉頭蓋と口蓋の味覚
                  内臓近傍のニューロン 副交感神経:平滑筋(気管、気管支、消化管)、心筋(心臓)
                    支配筋:咽頭収縮筋、口蓋帆張筋を除く口蓋の筋、食道上2/3の横紋筋

由来

  • 延髄のオリーブの後側 (KL.652)

支配

  • 臓性感覚性
    • 舌底、咽頭、喉頭、気管、気管支、心臓、食道、胃、腸の臓性感覚
  • 特殊感覚性
    • 喉頭蓋と口蓋の味覚
  • 臓性運動性
    • 副交感神経:平滑筋(気管、気管支、消化管)、心筋(心臓)(M)
  • 鰓弓運動性
    • 嚥下・発声・構音に関与 (KL.654)
    • 支配筋:咽頭収縮筋、口蓋帆張筋を除く口蓋の筋、食道上2/3の横紋筋 (M)

走行

  • 頭部
    • 後頭蓋窩から頚静脈孔を通って頭蓋腔の外に出る(KL.321)
  • 頚部
    • 咽頭の左右両側で内頚動脈・総頚動脈の後外側に沿って(頚動脈鞘に包まれている)真っ直ぐに下行し、鎖骨下動脈の前を走って胸腔にはいる(KL.321)
    • 右迷走神経は右反回神経を分枝し、この枝は右鎖骨下動脈の腹側から背側に回り込む。
  • 胸部
    • 左迷走神経は大動脈弓の前を走って、肺根の後側を下行する(KL.321)
    • 左迷走神経は左反回神経を分枝し、この枝は動脈索の左側で大動脈弓の腹側から背側に回り込む。
    • 右迷走神経は肺根の後側を下行する(KL.321)
    • ここまで下行しながら細かく分枝し、肺神経叢と心臓神経叢を作っている
    • 食道に沿って下行し、食道の周囲で食道神経叢を作る(KL.321)
    • 食道の前と後ろで前迷走神経幹と後迷走神経幹を作る(KL.321)
    • 右迷走神経が後迷走神経幹、左迷走神経が前迷走神経幹を、主に作っている気がする (N.205をみるとそう思える)
    • 食道と共に食道裂孔を通って腹腔に達する
  • 腹部
    • 腹腔にはいると腹腔神経叢に加わり、交感神経と共に腹部の臓器に達する(KL.321)


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


臨床関連

  • 迷走神経の障害 (M.612)
    • 咽頭枝:嚥下障害
    • 上喉頭神経:咽頭上部の感覚脱出、輪状甲状筋の麻痺



舌咽神経」

  [★]

glossopharyngeal nerve (B), CN IX
脳神経
  • 頚静脈孔から頭蓋を出る。迷走神経副神経


一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
          脳神経IXの下神経節           頚静脈孔 外耳からの皮膚感覚
          脳神経IXの上神経節           耳下腺、頸動脈小体、頸動脈洞、咽頭、中耳からの臓性感覚
          脳神経IXの下神経節           舌の後ろ1/3からの味覚
                  耳神経節 副交感神経:耳下腺
                    支配筋:茎突咽頭筋(嚥下を助ける)





延髄根」

  [★]

cranial root (KH)
副神経


  • 副神経に分類される
  • 副神経の延髄根は延髄のオリーブの後ろから起こる (N.121)
  • 延髄根は、延髄から起こったあと脊髄根と合流する。
  • 頚静脈孔から頭蓋から出て迷走神経に合流し、迷走神経と共に走行する。
  一般感覚性 臓性感覚性 特殊感覚性 体性運動性 臓性運動性 鰓弓運動性 神経細胞(中枢神経外) 神経細胞(中脳) 神経細胞(橋) 神経細胞(延髄) 神経細胞(脊髄) ○-< 節後ニューロン 頭蓋からの出口 分布と機能
延髄根                     頚静脈孔 支配筋:軟口蓋、咽頭の横紋筋、喉頭(いずれも脳神経Xに加わる神経を経由)

軟口蓋麻痺」

  [★]

paralysis of soft palate
口蓋麻痺?、口蓋帆麻痺
軟口蓋
  • 主に迷走神経の麻痺により生じる。(KL.593)
  • 原因 (SOTO.454)


頚静脈孔症候群」

  [★]

jugular foramen syndrome
頸静脈孔症候群ヴェルネ症候群 Vernet syndrome
頚静脈孔



頚静脈孔腫瘍」

  [★]

頚静脈孔

国試


頚静脈」

  [★]

jugular vein
頸静脈
内頚静脈外頚静脈


臨床関連


静脈」

  [★]

vein (Z)
vena


  • 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。





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