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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/15 11:06:48」(JST)
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雑種第一代(ざっしゅだいいちだい、first filial generation)とは、生物において、ある異なった対立遺伝子をホモで持つ両親の交雑の結果生じた、第一世代目の子孫のこと[1][2]。F1 と略記される。
一般には、F1品種の農作物は、その一世代に限って安定して一定の収量が得られる品種として知られ、多くの種苗会社が力を入れる分野となっている。
雑種第一代は両親の遺伝子をヘテロで持ち、遺伝子型は均一である。雑種第一代の示す形質が両親のいずれよりも優れる場合、この現象を雑種強勢という。逆に劣る場合には雑種弱勢と呼ばれる。特に前述の雑種強勢を利用して、より有用な形質を伸ばす方向に品種改良されたものは一代雑種や一代交配種などと呼ばれ[3]、家畜や農作物などの農産物の改良に応用されている[4]。
出典
- ^ 生物学辞典 【雑種第一代】
- ^ 遺伝学用語辞典 【雑種第一代】 p135
- ^ 遺伝子工学キーワードブック 【一代雑種】 p37
- ^ デジタル大辞泉 【一代雑種】
参考文献
- 『生物学辞典』 八杉竜一ほか、岩波書店、1996年、第4版。ISBN 978-4000800877。
- R. C. King, W. D. Stansfield 『遺伝学用語辞典』 西郷薫・佐野弓子・布山喜章 監訳、東京化学同人、2005年、第6版。ISBN 978-4-8079-0629-1。
- 緒方宣邦・野島博 『遺伝子工学キーワードブック』 羊土社、2000年、第2版。ISBN 978-4897066370。
関連項目
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Japanese Journal
- indica品種におけるヘテロシス,およびUr1遺伝子がF_1の収量に及ぼす作用(日本作物学会四国支部第45回講演会講演要旨)
- 堂崎 敦志,BARNOR Michael Teye,早川 宗志,KC Hari Bahadur,井芹 真也,竹村 泰雄,浦部 光治,村井 正之
- 日本作物学会四国支部会報 (45), 40-41, 2008-12
- … ヘテロシスとは,遺伝的に異なる2つの系統間の交配により生まれる雑種第一代(F_1)が収量などにおいて両親系統よりも優れていることである.他方,稲の不完全優性遺伝子Ur1は1穂穎花数を増加させるが,穂数,千粒重および登熟歩合を減少させる.本研究では,indica稲のF_1においてヘテロシスならびにUr1が収量,収量構成要素などにいかなる効果を及ぼすかを検討した. …
- NAID 110007226093
- コムギとミズタカモジの雑種第一代の耐湿性と根の特徴
- 小柳 敦史,川口 健太郎,高田 兼則,笹沼 恒男
- 根の研究 = Root research 16(4), 192, 2007-12-28
- NAID 10020024745
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- 英
- hybrid、mongrel、crossbreeding、bastard、filial
- 関
- 交雑、交雑種、ハイブリッド、モングレル、混成体、混成、複合型、子、非嫡出子、私生児
[★]
- 英
- primarily
- 関
- 一次的、主、主要、本来