陰窩膿瘍

出典: meddic

crypt abscess
炎症性腸疾患潰瘍性大腸炎




参考

  • [display]http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/patho1.dir/practice/Gintes2/ulcera-co.htm
  • [display]http://www.midb.jp/db/jp/disp.php?gid=1836



UpToDate Contents

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和文文献

  • 早期の皮膚生検が診断の一助となった Crohn 病の1例
  • 三輪 尚之,中澤 敦,永 滋敦,鳩貝 健,前田 憲男,重松 武治,水城 啓,向井 清,塚田 信廣
  • 日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy 52(3), 419-425, 2010-03-20
  • … 28歳女性.主訴は発熱,下痢で両下肢に有痛性結節性の紅斑を認めた.大腸内視鏡では横行結腸を中心に浅い縦走潰瘍を認めた.生検では陰窩膿瘍を伴う高度の炎症細胞浸潤がみられ,炎症性腸疾患の像であったが,肉芽腫性病変はなくCrohn病の確定診断に至らなかった.一方,足背の皮膚生検では皮下脂肪織に類上皮肉芽腫を認め,Crohn病の診断を支持する所見であった.Crohn病を疑い皮膚症状を伴った場合,早期の皮 …
  • NAID 10026909799
  • 全身性強皮症の経過中に潰瘍性大腸炎を発症した1例
  • 柳生 利彦
  • 日本大腸肛門病学会雑誌 62(7), 471-474, 2009-07-01
  • … 強皮症で皮膚科通院中,血便にて精査目的入院となった.大腸内視鏡では歯状線より全大腸にわたり粘膜血管透見消失,浮腫状粘膜所見を認めた.生検では粘膜固有層に炎症細胞浸潤とリンパ濾胞の形成,陰窩膿瘍を認めたが悪性所見は認めなかった.潰瘍性大腸炎の診断にて5-ASA 1,500mg投薬で症状改善し軽快退院したが3カ月後他院にて肺炎で死亡した.全身性強皮症と潰瘍性大腸炎の合併は極めてまれであり文献的考 …
  • NAID 10025190189
  • 直腸炎型潰瘍性大腸炎と強く関連する非びまん性胃病変の1例
  • 小沢 俊文,和知 栄子,齋藤 行世
  • 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 106(1), 61-68, 2009-01-05
  • … 性大腸炎があり緩解を維持していた.心窩部痛を主訴に来院し,内視鏡検査にて胃体部に発赤と小白苔をともなうびらんを散在性に認めたが,食道や十二指腸は異常を認めなかった.びらんからの生検では陰窩膿瘍類似で好中球主体の炎症細胞浸潤と非びまん性炎症の所見を得た.当初,酸分泌抑制剤や粘膜保護剤にて加療されたが改善はみられなかった.問診および各種検査よりNSAIDsやH.pyloriの関与は否定的であり, …
  • NAID 10024850257

関連リンク

活動期: 粘膜に炎症性細胞が浸潤→杯細胞が減少→陰窩に炎症性細胞(陰窩膿瘍); 緩解期: 浅い陰窩と萎縮した粘膜; 症状; 下痢で始まることが多い; 数週の経過のあと粘 血便; 少量頻回の便: 炎症による過敏性(腸運動亢進、腸管からの水分滲出増加、便意 ...
2009年3月7日 ... 好中球は腺管周囲や上皮間に侵入し陰窩炎cryptitisや陰窩膿瘍crypt abscessを形成 します。過去には陰窩膿瘍はUCに特異的とされてきましたが、昨今では必ずしもそう では無い事が判明しています。しかし現在でも陰窩膿瘍はUCに比較的 ...
主に直腸から発症し連続して全大腸に広がっていく。腸管粘膜の全層に炎症像が見 られるクローン病と異なり、粘膜上皮に限局した炎症像を呈し、固有筋層に炎症が及ぶ ことは比較的稀である。主な所見は以下の通り。 杯細胞の減少; 腸陰窩の萎縮・陰窩 膿瘍 ...

関連画像

豚の膿性カタルと陰窩膿瘍を 顕微鏡検査で陰窩膿瘍 crypt 詳細データがあります。豚鞭虫による陰窩膿瘍を伴う 活動期 ( pseudopolyp )


★リンクテーブル★
先読み潰瘍性大腸炎」「炎症性腸疾患
国試過去問108I022」「096H032
関連記事膿瘍」「陰窩

潰瘍性大腸炎」

  [★]

ulcerative colitis, UC
colitis gravis, colitis chronica gravis, colitis ulcerosa
炎症性腸疾患 inflammatory bowel diseaseクローン病難病

まとめ

  • (免疫応答の異常?)大腸粘膜までを侵し、びらんや潰瘍を形成する原因不明のびまん性非特異性炎症である。長期にわたって増悪寛解を繰り返す特定疾患治療研究事業の対象疾患である。男女差無く、若年者(25歳)と中年(50歳)に多い。病変は全大腸、左側結腸、もしくは直腸を侵す物に分類されるが、全大腸型が最も多い。症状は「下痢、血便、腹痛」が中心であり、発熱、体重減少、貧血などの全身症状も伴う。重症度は下痢、血便、発熱、脈拍、ヘモグロビン、血沈が指標となる。合併症としては、中毒性巨大結腸症、原発性硬化性胆管炎、壊疽性膿皮症、結節性紅斑、強直性脊椎炎、口内アフタなどがある。血液検査では炎症所見(CRP,WBC,ESR上昇)が認められる。注腸造影検査ではハウストラの消失、鉛管状の結腸が、また内視鏡検査では、連続病変、粘膜血管の不明瞭化、シュードポリープが認められる。組織像では粘膜下層までの炎症像、陰窩膿瘍がみられる。治療はサラゾスルファピリジン、メサラジン、ステロイド、免疫抑制剤、ATM療法などがある。手術療法は中毒性巨大症、穿孔・出血、大腸癌合併の時に適応となる。長期的には大腸癌のリスクが高くフォローが必要である。

概念

  • 大腸粘膜を侵し、びらんや潰瘍を形成する原因不明のびまん性非特異性炎症
  • 粘膜下組織まで炎症が見られる
  • 特定疾患治療研究事業の対象疾患である。

疫学

  • 日本では、1年間人口10万人対0.3人前後
  • 30歳以下の成人に多い。

病因

  • 反復する細菌感染?

症状

  • 急性・慢性に発症し、官界と再発を繰り返す。
  • 下痢血便腹痛
  • 食欲不振、体重減少、易疲労感

合併症

腸管症状

  • 腸管出血・穿孔・狭窄・膿瘍・瘻孔形成、貧血、低蛋白血症。重大なものは中毒性巨大結腸症と大腸癌
  • 中毒性巨大結腸症
  • 腸管の運動低下のために拡張をきたした状態。腹部は腸管拡張により膨隆し、腸管運動は減少または消失。
  • 若年発症、全大腸型、10年以上の長期経過例で発生頻度が高い。
  • 低分化癌が多い ⇔ (通常の大腸癌は高分化癌が多い)

腸管外症状

検査

  • 赤沈、CRP 上昇
  • 白血球 基準値以上
  • 赤血球 基準値以下
  • 血清総蛋白 基準値以下

内視鏡

  • 血管透見像消失
  • 細顆粒状
  • 偽ポリポーシス像
[show details]

注腸検査

  • ハウストラの消失

生検

  • 陰窩膿瘍

診断

臨床的重症度分類

参考1
  軽症 中等症 重症 分布 関連
1) 排便回数 ≦4回 重症と軽症との中間 ≧6回 腸管症状  
2) 顕血便 (+)~(-) (+++)  
3) 発熱 <37.5℃ ≧37.5℃ 全身症状 炎症
4) 頻脈 <90/分 ≧90/分 3)発熱,4)貧血による。
5) 貧血 >Hb 10g/dl ≦Hb 10g/dl 炎症あるいは2)血便による
6) 赤沈 正常 ≧30 mm/h 炎症
 
軽症 軽症項目全て満たす
重症 ( 1 and 2 ) and ( 3 or 4 ) ) and (6項目のうち4項目以上)
1,2は直腸の症状、3,4は全身症状、5は血便による貧血症状、6は炎症の程度を反映。

鑑別疾患

治療

YN.A-66
  クローン病 潰瘍性大腸炎
病因??? 炎症反応亢進 免疫応答の異常
寛解導入 栄養療法  
5-アミノサリチル酸(大: サラゾスルファピリジン、小: メサラジン) 5-アミノサリチル酸(大: サラゾスルファピリジン、小: メサラジン)
ステロイド ステロイド
抗TNF-α抗体  
シプロフロキサシンメトロニダゾール ATM療法
顆粒球吸着療法(白血球除去療法) 顆粒球吸着療法(白血球除去療法)
  免疫抑制薬
緩解維持 在宅経腸栄養法 無治療~5-アミノサリチル酸(大: サラゾスルファピリジン)
5-アミノサリチル酸  
免疫抑制薬  
外科 狭窄、難治性痔瘻 大出血、狭窄、穿孔、中毒性巨大結腸症、癌化

予後

潰瘍性大腸炎とクローン病の比較

Table 15-10. Distinctive Features of Crohn Disease and Ulcerative Colitis*
Feature Crohn Disease
(Small intestine)
Crohn Disease
(Colon)
Ulcerative Colitis
Macroscopic
Bowel region Ileum ± colon† Colon ± ileum Colon only
Distribution Skip lesions Skip lesions Diffuse
Stricture Early Variable Late/rare
Wall appearance Thickened Variable Thin
Dilation No Yes Yes
Microscopic
Pseudopolyps None to slight Marked Marked
Ulcers Deep, linear Deep, linear Superficial
Lymphoid reaction Marked Marked Mild
Fibrosis Marked Moderate Mild
Serositis Marked Variable Mild to none
Granulomas Yes (40% to 60%) Yes (40% to 60%) No
Fistulas/sinuses Yes Yes No
Clinical
Fat/vitamin malabsorption Yes Yes, if ileum No
Malignant potential Yes Yes Yes
Response to surgery‡ Poor Fair Good


参考

  • 1. 株式会社JIMRO IBDの診断と治療
[display]http://www.jimro.co.jp/ibd/index_ibd.htm
  • 2. ガイドライン
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0029/5/0029_G0000120_CQ.html
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0029/1/0029_G0000071_GL.html
  • 3. 潰瘍性大腸炎 - 難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/entry/218
  • 4. 認定基準
http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/009_s.pdf
  • x. まんが
http://nohira.web.fc2.com/
interesting!
  • [display]http://nohira.web.fc2.com/comic/uc/index.html

国試



炎症性腸疾患」

  [★]

inflammatory bowel disease, IBD
非特異性炎症性腸疾患 nonspecific inflammatory bowel disease
Crohn's disease, ulcerative colitis
症状:
  (消化器症状  ):下痢、腹痛、出血、貧血、体重減少
  (消化器外症状 ):関節炎、強直性脊椎炎、硬化性胆管炎、ぶどう膜炎、虹彩炎、壊疽性膿皮症、結節性紅斑



108I022」

  [★]

  • 潰瘍性大腸炎患者の直腸粘膜生検組織の H-E染色標本 (別冊 No. 5)を別に示す。
  • 矢印で示す所見はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108I021]←[国試_108]→[108I023

096H032」

  [★]

  • Crohn病に特徴的な所見はどれか。
  • (1) 旧縦走潰瘍
  • (2) 敷石像
  • (3) 結腸鉛管像
  • (4) 陰窩膿瘍
  • (5) 非乾酸性肉芽腫
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 096H031]←[国試_096]→[096H033

膿瘍」

  [★]

abscess
  • 組織、臓器に起こった化膿性炎(化膿)により好中球などの滲出物が蓄積した状態 (医学大辞典)
  • 腔が形成されており、そこに滲出物がたまる。



陰窩」

  [★]

tonsillar crypt (Z)




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