間接ビリルビン

出典: meddic

indirect bilirubin
ビリルビン


  • ポリフィリンが開裂してビリルビンとなるが不溶性であるために、血中ではアルブミンと結合する(これが、間接ビリルビン)。肝臓に運ばれた後、グルクロン酸抱合を受けて水溶性となったビリルビンが直接ビリルビンである。

基準値

  • (HIM A-4)
総ビリルビン 0.3-1.3 mg/dL
直接ビリルビン 0.1-0.4 mg/dL
間接ビリルビン 0.2-0.9 mg/dL

鑑別疾患

  • 0.9-5mg/dl(軽度増加)
  • 5-20mg/dl(中等度増加)
  • 20mg/dl以上(高度増加)


LAB 568


ジェネラリストのための内科外来マニュアル. 384



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和文文献

  • ブリ養殖現場で確認した低魚粉飼料へのタウリン添加効果
  • 栩野 元秀,長野 泰三,佐藤 秀一,白鳥 勝,植田 豊
  • 水産増殖 = The aquiculture 57(4), 595-600, 2009-12-20
  • … 血液成分を比較すると、血中の間接ビリルビン値が、低魚粉のものほど高い値を示したが、その上昇量はわずかで、ブリを無魚粉や低魚粉の飼料で飼育した場合に見られる、緑肝を示す個体も観察されなかった。 …
  • NAID 10029845417
  • 市販薬およびフルバスタチンナトリウムによる薬物性肝障害を発症した Gilbert 症候群の1例
  • 綾田 穣,石川 哲也,奥村 明彦,堀田 直樹,広瀬 昭憲,増子 和郎,各務 伸一
  • 肝臓 50(3), 139-144, 2009-03-25
  • … 性肝障害を疑い,内服を中止.肝障害は軽快した.退院後,高脂血症に対しフルバスタチンナトリウムを投与したところ再び肝障害が出現した.内服中止により,肝障害は改善したが,以後も持続する間接ビリルビン優位の高ビリルビン血症を認めた.Gilbert症候群を疑い,遺伝子解析により同症候群と確定診断した.Gilbert症候群は,bilirubin UDP-glucuronyl transferase(UGT1A1)活性の低下によるビリルビンのグルクロン酸抱 …
  • NAID 10024804922
  • 短期海外滞在前後の生理学,血液生化学的検査値の変動
  • 中村 隆人,高橋 駿介,尾山 真理,土屋 康雄,中村 和利,斉藤 トシ子,鈴木 栄一
  • 新潟医学会雑誌 121(6), 351-359, 2007-06
  • … り,さらに得られた結果のほとんどは日本で得られた値の変動幅の範囲内であった.出国前と帰国後の血液生化学的検査値は対象によって変動項目が異なっていた.2人共通に10%以上の変動が見られたものは,間接ビリルビン(上昇)と,CPK,リン脂質,無機リン(低下)であった.しかし,これらのほとんどは個人の生理的変動の範囲内にあった.また,出国前と帰国後ではいずれの対象においても体重変動は見られなかった.なお,ハワイで …
  • NAID 110006483815
  • 黄疸の検査 (周産期医学必須知識 第6版) -- (Part5 新生児 検査・モニタリング)

関連リンク

間接ビリルビンとは、ビリルビンが蛋白と結合したもので、体内での生成の増加・肝臓で のグルクロン酸抱合障害が起こると高値を示します。このページでは、間接ビリルビンの 概要などを分かりやすく解説しております。
間接ビリルビンは肝臓に運ばれ、蛋白質が取り除かれ、グルクロン酸抱合と呼ばれる 処理が行われます。 このグルクロン酸抱合を受けたビリルビンを直接ビリルビンと呼び ます。 直接ビリルビンは胆汁中に排泄されます。 胆汁中に排泄された直接ビリルビンは 、腸 ...

関連画像

ステップ1)分解/間接型ビリルビンのグ イメージ 2そして腸管で腸内細菌の作用で 病理」間接ビリルビン優位の黄疸図30 ビリルビンの生成


★リンクテーブル★
国試過去問097C019」「097D032」「098B019」「095B034
リンク元甲状腺機能低下症」「核黄疸」「黄疸」「総ビリルビン」「ルーシー・ドリスコール症候群
拡張検索高間接ビリルビン血症
関連記事ビリルビン」「間接」「ビン

097C019」

  [★]

  • 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
  • 48歳の男性。全身倦怠感、食欲不振、尿の濃染および黒色便を訴えて来院した。
  • 現病歴 : 5日間連続して毎日、日本酒5合以上を飲み体調を崩した。腹部の膨隆や両下肢の浮腫が次第に明瞭となり、今朝、黒色便を排出した。常習飲酒家である(3合/日)。
  • 既往歴 : 27歳の時、交通事故で輸血を受けた。
  • 現症 : 意識は清明。身長169cm、体重61kg。体温36.8℃。脈拍64/分、整。血圧142/86mmHg。眼瞼結膜はやや貧血様、眼球結膜には軽度の黄疸を認める。胸部に異常は認めない。腹部では腹壁に静脈怒張が認められ、肝を剣状突起下で3cm触知する。腹水と両下肢の浮腫とを認める。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ビリルビン1+。
  • 血液所見:赤血球320万、Hb9.6g/dl、白血球4,200、血小板9.2万、プロトロンビン時間60%(基準80~120)。血清生化学所見:総蛋白6.6g/dl、アルブミン2.9g/dl、γーグロブリン34.5%、尿素窒素48mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸5.2mg/dl、総コレステロール126mg/dl、総ビリルビン2.8mg/dl、直接ビリルビン1.4mg/dl、AST224単位(基準40以下)、ALT185単位(基準35以下)、γーGTP462単位(基準8~50)。HCV抗体陽性。ICG試験(15分値)32.4%(基準10以下)。
  • この患者において関連のない組合せはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097C018]←[国試_097]→[097C020

097D032」

  [★]

  • 46歳の女性。貧血の精査を目的に紹介され来院した。2年前から両側手指・手背、肘および膝の関節痛と腫脹とがあり、関節リウマチと診断され治療を受けている。体格栄養は中等度。体温36.8℃。脈拍76/分、整。血圧124/76mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。リンパ節腫大と肝脾腫とは認めない。血液所見:赤沈78mm/1時間、Hb7.8g/dl、MCV75μm3(基準83~93)、白血球7,800、血小板38万。血漿フィブリノゲン580mg/dl(基準200~400)。CRP6.5mg/dl(基準0.3以下)。
  • この患者でみられる検査所見はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097D031]←[国試_097]→[097D033

098B019」

  [★]

  • 63歳の男性。意識障害と発熱とがあり救急車で搬入された。緊急検査で貧血と血小板減少とが認められた。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。考えられるのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 098B018]←[国試_098]→[098B020

095B034」

  [★]

  • 間接ビリルビンが優位に増加するのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095B033]←[国試_095]→[095B035

甲状腺機能低下症」

  [★]

hypothyroidism
甲状腺機能不全症
粘液水腫甲状腺ホルモン甲状腺
甲状腺機能亢進症

概念

病因

先天性甲状腺機能低下症

原発性甲状腺機能低下症

二次性甲状腺機能低下症

三次性甲状腺機能低下症

病態

参考1
  • 甲状腺ホルモンの低下
 → 代謝の低下
 → 多くの組織の組織間隙にグリコサミノグリカンが蓄積

症候

  • 全身:全身倦怠感、易疲労感、体重増加、低体温、嗄声、貧血(EPO↓)、滲出液貯留(心膜液貯留(約30%の症例で見られる)、胸水貯留 ←血管透過性の亢進による)
  • 消化器:絶肥大、便秘、食欲低下
  • 循環器:粘液水腫心、心拍出量の低下?
  • 骨格筋:こむらがえり、アキレス腱反射の子癇層の遅延(Lamberts徴候)、筋力低下(骨格筋ミオパチー)、筋肥大(Hoffmann症候群)、筋痛
  • 皮膚 :四肢・顔面の粘液水腫、発汗減少、皮膚乾燥、頭皮脱毛、眉毛外1/3の脱毛、皮膚の黄染
  • 神経 :末梢神経と中枢神経のいずれも影響が生じる。 (参考1)
  • 橋本脳症:疾患概念についてはcontroversial
  • 粘液水腫性昏睡(ICU.762)(低体温、浮腫性皮膚、意識レベル低下)
  • 手根管症候群:よく見られる合併症。ホルモン療法により軽快。 ← 組織間質にグリコサミノグリカンが蓄積して手根管を狭窄せしめるのか
  • 精神 :記銘力低下、計算力低下、言語緩慢、活動性低下
  • 生殖系:月経不順(月経過多、無月経)。不妊、流産。   ←  初期に月経過多、後期に無月経を起こす(出典不明)。
  • その他:乳汁分泌(三次性以外。TRH↑)、難聴、貧血。 ← 甲状腺ホルモンがエリスロポエチンの分泌を亢進させるので

生殖系の異常

  • 月経の異常の割合(参考1)
月経前の婦人集団 集団サイズ(人) 患者全体に占める割合(%)
月経周期正常 無月経・希発月経 過多月経
甲状腺機能低下症 171 77 16 7
健常者 214 92 7 1

検査

胸部単純X線写真

心電図

  • 低電圧、徐脈、陰性T波

血液検査

AST,LDH,CKなど筋酵素が増加
  • (1)心拍出量の低下 → 頚動脈圧受容器 → ADH分泌 (時に尿Na濃度が低下せず、SIADHの基準を満たす例がある)
  • (2)GFR低下((1)の影響?) → ヘンレループの上行脚(diluting segment)に至る尿量減少 → 排泄できる自由水減少

診断基準

原発性甲状腺機能低下症

a)かつb)を満たすもの
  • a)臨床所見
  • 無気力、易疲労感、眼瞼浮腫、寒がり、体重増加、動作緩慢、嗜眠、記憶力低下、便秘、嗄声等いずれかの症状
  • b)検査所見
  • 遊離T4低値およびTSH高値

治療

  • 治療のトリガー:TSH>10.0となる症例。

参考

  • 1. [charged] 甲状腺機能低下症の臨床症状 - uptodate [1]
  • 2. [charged] 甲状腺機能低下症における低ナトリウム血症 - uptodate [2]
  • 3. [charged] 甲状腺機能低下症の治療 - uptodate [3]
  • 4. [charged] 甲状腺機能低下性ミオパチー - uptodate [4]
  • 5. 甲状腺機能低下症 - 甲状腺疾患診断ガイドライン
[display]http://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html%23teika





核黄疸」

  [★]

kernicterus, nuclear jaundice, nuclear icterus
ビリルビン脳症 bilirubin encephalopathy
新生児黄疸


小児科学第2版 p.423-

概念

  • 新生児において高度の高間接ビリルビン血症(5mg/dL異常)の持続により、血管脳肝門を通過したビリルビンが脳に蓄積して生じる。生後3-7日で症状が出現する。

症状

ビリルビン脳症の症状である
  • 急性ビリルビン脳症(核黄疸)
  • 1期(発病約2-3日)
  • 嗜眠、筋緊張低下、吸啜反射減弱
  • 2期(発病約3-1週)
  • 3期(発病約1週以降)
  • 筋緊張亢進症状消失
  • 慢性ビリルビン脳症(核黄疸後遺症)
  • 過渡的症状(約1年以内)
  • ほ乳不良、甲高い鳴き声、筋緊張低下(深部反射亢進)、運動発達千円
  • 核黄疸後遺症(約1.5年以降)

核黄疸の臨床所見(Praaghの分類)

治療

出生体重  光線療法  交換療法
<1,500g 0.3μg/dl 0.8μg/dl
≧1,500g 0.6μg/dl 1.0μg/dl
  • 光線療法
  • 光によりビリルビンが光学異性体となり、血流に入る
  • 適応

予後

  • 第1期症状(Moro反射が消失し元気がなくなる)で治療を行えば、障害は防ぐことができる。
  • 後弓反張や落陽現象、痙攣など神経学的所見が明らかになった症例では、アテトーゼを伴う脳性小児麻痺、高温域の感音性難聴の後遺症を残すリスクが高い。



黄疸」

  [★]

jaundice (prejndiceと似ている?), choloplania
icterus
ビリルビン新生児黄疸


  • 基準値:総ビリルビン(TB) 0.2-1.2 mg/dl
総ビリルビンが2.0 mg/dl を超えると肉眼的に黄疸が認められる

黄疸の原因 (内科診断学 第2版)

間接ビリルビン優位 産生過剰 網内系赤血球破壊 先天性溶血性貧血
後天性溶血性貧血
血管内溶血 発作性夜間血色素尿症
寒冷凝集素症
血液型不適合溶血
血栓性血小板減少性紫斑病
骨髄内無効造血 シャントビリルビン血症
悪性貧血
肝臓摂取障害 シャント形成 肝硬変
抱合障害 Crigler-Najjar症候群(I,II型)
Gilbert症候群
直接ビリルビン優位 排泄障害 Rotor症候群
Dubin-Johnson症候群
肝細胞障害 急性肝炎
慢性肝炎
肝硬変
胆管障害 肝内胆汁うっ滞 原発性胆汁性肝硬変
原発性硬化性胆管炎
薬物性胆汁うっ滞
閉塞性黄疸


jaundice
付録16


総ビリルビン」

  [★]

total bilirubin, T-Bil, TB
ビリルビン

意義

単位

  • 1 μmol/L = 0.058 mg/dl

基準値

  • 0.2-1.0 mg/dL(流れが分かる実践検査マニュアル上巻 p.13)
  • 5.1-22μmolL, 0.3-1.3 mg/dl (HIM.A-4)

総ビリルビンの異常値と黄疸(LAB.568)

黄疸の程度

  • 潜在的黄疸:1-2 mg/dl : 17.2-34.5 μmol/l
  • 軽度黄疸:2-10 mg/dl : 34.5-172.4 μmol/l
  • 中程度黄疸:10-20 mg/dl : 172.4-344.8 μmol/l
  • 高度黄疸:20mg/dl以上 : 344.8 μmol/l

黄疸の種類

  • 閉塞性黄疸
  • 不完全閉塞:10-15 mg/dl : 172.4-258.6 μmol/l
  • 完全閉塞:20-30 mg/dl : 344.8-517.2 μmol/l
  • 肝細胞性黄疸:1-70 mg/dl : 17.2-1206.9 μmol/l
  • 溶血性黄疸:5 mg/dlを超えることはまれ : 86.2 μmol/l

肝機能障害のマーカーとして

  • AST, ALTが最大値を示した1週間後に最大値をしめす。急性期のマーカーとしては使えない。(QB.B-264)


ルーシー・ドリスコール症候群」

  [★]

Lucey-Driscoll syndrome
Lucey-Driscoll症候群
家族性非抱合型高ビリルビン血症間接ビリルビン黄疸母乳UGT


高間接ビリルビン血症」

  [★]

indirect hyperbilirubinemia
高非抱合型ビリルビン血症, unconjugated hyperbilirubinemia, indirect-reacting hyperbilirubinemia


ビリルビン」

  [★]

bilirubin
ヘマトイジン類血素 hematoidin
黄疸

血清ビリルビンの由来

  • 70-80%が網内系での老廃赤血球の破壊に由来、20-30%が骨髄での無効増血と肝臓での代謝回転の早いヘム由来のシャントビリルビンに由来。
  • 70-75%が脾臓、肝臓などで老化赤血球に由来、10-20%が骨髄の無構造血、約10%が肝臓などのヘム蛋白に由来。1日に250-300mg生成される。
  • 細網系由来:ヘモグロビンは細胞内秘計でヘムとグロビンに分解され、ヘムはヘムオキシゲナーゼにより開裂切断を受けてビリベル人となり、さらにビリベル人還元酵素の作用を受けて遊離型ビリルビンになる。遊離型ビリルビンは水溶性が低いため血中で血清アルブミンと結合して存在し、肝臓に運ばれてミクロソーム内のUDP-グルクロニダーゼにより、グルクロン酸抱合されて抱合型ビリルビンとなる。抱合型ビリルビンの大部分は胆道系を経て胆汁に排泄され、一部は血液中に漏れだし、尿中に排泄される。胆汁中の縫合ビリルビンは腸内に排泄され腸内細菌により還元されウロビリノゲン隣、大部分は便中に排泄される。一部のウロビリノゲンは小腸で再吸収されて血液中に移行し、大部分は肝臓で処理され胆汁に移行(腸肝循環)するが、一部は尿中に排泄される(LAB.563)。

基準値

血清ビリルビン

単位:1 μmol/L = 0.058 mg/dl

(流れが分かる臨床検査マニュアル上 p.13)

HIM.A-4

  • total bilirubin: 5.1-22μmolL, 0.3-1.3 mg/dl
  • direct bilirubin: 1.7-6.8μmolL, 0.1-0.4 mg/dl
  • indirect bilirubin: 3.4-15.2μmolL, 0.2-0.9 mg/dl

ビリルビンの吸収波長

  • 450-460nm


臨床関連




間接」

  [★]

indirect
間接型間接的

ビン」

  [★]

bottle
ビンづめ




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