過多月経

出典: meddic

hypermenorrhea
月経過多症、月経過多 menorrhagia
月経異常過少月経月経


  • 月経時の子宮出血が異常に多いもの

病因

  • 器質性過多月経
  • 機能性過多月経:器質的な原因が除外された場合
  • ホルモン分泌異常
  • 骨盤内のうっ血


UpToDate Contents

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和文文献

  • 過多月経と漢方 (特集 女性の医療と漢方--これだけは知っておきたい漢方の知識)
  • 月経困難症・過多月経 (日常診療でよくみる症状・病態--診断の指針・治療の指針) -- (女性生殖器の異常)
  • 過多月経 (今月の臨床 婦人科内分泌療法--病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント) -- (月経異常)
  • 南 佐和子,八木 重孝,井箟 一彦
  • 臨床婦人科産科 65(4), 408-411, 2011-04
  • NAID 40018806605

関連リンク

よく過多月経という説明がしてありますが、あなたは、この過多月経だと思いますか? そう思われる方は 生理ナプキンに生理の何日目にこのくらいの量の出血がある。など できるだけ具体的に表現して下さい。 ...
2010年4月18日 ... 月経血は、どのくらい量なら「多い」のでしょうか。ちなみに、「月経血の量が多い」という 状態は、専門用語では「過多月経」といいます。個人差があるので難しいところですが、 今回は大体の目安を考えて見ましょう。

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過多月経】の原因は何ですか 経血量が多い「過多月経」の 月経過多に効く♪漢方薬13種類 過多月経を起こす原因は?過多月経は身体の不調サイン?過多月経手術(MEA) - 熊本 過多月経、過少月経/ミル 過多月経


★リンクテーブル★
先読み過少月経
国試過去問102D060」「107I068」「101A040」「104A038」「108E056」「108A013」「108I036」「099E046」「105F012
リンク元子宮体癌」「無排卵周期症」「月経異常」「カウフマン療法」「menorrhagia
関連記事過多」「月経

過少月経」

  [★]

hypomenorrhea ← これには過短月経の意味もあるらしく・・・
月経異常


  • 月経の出血量が異常に少ないもの

病因 NGY.152


102D060」

  [★]

  • 40歳の女性。以前から過多月経があり、人間ドック小球性低色素性貧血を指摘され来院した。便潜血反応陰性。子宮頸部細胞診クラスII。骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像を以下に示す。
  • 薬物療法として適切なのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 102D059]←[国試_102]→[102E001

107I068」

  [★]

  • 25歳の女性。高血圧の精査のため来院した。6か月前に胃腸炎症状で自宅近くの診療所を受診し高血圧を指摘された。3か月前から食欲が亢進し体重が4kg増加した。身長154cm、体重64kg。脈拍76/分、整。血圧156/100mmHg。顔面は赤ら顔で丸く、ざ瘡を認める。尿所見:糖1+。
  • 所見として予想されるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107I067]←[国試_107]→[107I069

101A040」

  [★]

  • 30歳の女性。未経妊。月経不順過多月経とを主訴に来院した。内診では子宮は正常大で、付属器には腫瘤を触知しない。経膣超音波検査では、子宮内膜の厚さは24mmで、卵巣の被膜下には多数の小嚢胞を認め、軽度に腫大している。
  • 検査として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101A039]←[国試_101]→[101A041

104A038」

  [★]

  • 35歳の女性。 3回経妊、 2回経産。月経痛過多月経とを主訴に来院した。子宮は硬(手拳大に腫大し、付属器は触知しない。CA125 150U/ml(基準35以下)。骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像(別冊No. 17)を別に示す。
  • 診断はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 104A037]←[国試_104]→[104A039

108E056」

  [★]

  • 46歳の女性。月経周期が短くなったことを主訴に来院した。もともと月経周期は28日型、整であったが、数年前から 22~26日に短縮しているという。過多月経はみられない。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108E055]←[国試_108]→[108E057

108A013」

  [★]

  • 正常月経周期を有する女性の骨盤部 MRIのT2強調矢状断像 (別冊 No. 3)を別に示す。この患者にみられる症状はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108A012]←[国試_108]→[108A014

108I036」

  [★]

  • 骨盤部 MRIの T2強調矢状断像 (別冊 No. 9)を別に示す。
  • この疾患でみられる症状はどれか。2つ選べ。



[正答]


※国試ナビ4※ 108I035]←[国試_108]→[108I037

099E046」

  [★]

  • 子宮内膜症に特徴的なのはどれか。
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 099E045]←[国試_099]→[099E047

105F012」

  [★]

  • 双合診の有用性が低い主訴はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105F011]←[国試_105]→[105F013

子宮体癌」

  [★]

uterine corpus cancer, carcinoma of uterine corpus, cancer of the uterine body
carcinoma corporis uteri
子宮内膜癌 endometrial carcinoma endometrial cancer
子宮腫瘍産婦人科学子宮内膜増殖症(前癌病変)
  • G9M.157(進行期分類)

定義

  • 子宮体部内膜に発生する上皮性悪性腫瘍。

疫学

  • 発生頻度は欧米に多く、日本では少ない(女性人口10万当たり4)→高齢化、生活習慣との関連
  • 発症年齢は50歳代が最も多く、閉経後が7割を占める。40歳以下の婦人は5%程度。
  • 妊娠中および分娩後5年以内に体癌が発見されることはほとんどない。
  • 日本では近年増加傾向。子宮癌全体の30%を占める(みえる9.150)

リスクファクター

プロゲステロンに拮抗されずに、エストロゲンに長期暴露されることによる
  • 典型像:60歳くらいの太った未産の女性
  • 未婚不妊、閉経後、高い初婚・初妊年齢、少ない妊娠・出産回数、卵胞ホルモン服用歴、肥満
  • 卵巣機能異常(無排卵周期症PCOSなどの既往) → 正常量のエストロゲンが存在するものの、これに拮抗するプロゲステロンが欠乏する
出典不明

症状

  • ほとんどの場合に症状がある。
  • 9割で不正性器出血がみられる。そのほか過多月経、異常帯下、下腹部痛など。

子宮体癌の組織的分類

()内の頻度はG9M.155
  • 子宮内膜癌
  • 腺癌:ほとんどが腺癌

G9M.155

  • 腺癌(95%以上)
  • 類内膜癌(80-90%) → 類内膜腺癌(60-70%)、扁平上皮への分化を伴う類内膜腺癌(20-30%)
細胞異型が強い場合にはGradeを上げる。
  • Grade1(高分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の5%以下。プロゲステロン受容体陽性率高。予後良好
  • Grade2(中分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の6-50%。プロゲステロン受容体陽性率中。予後中等度
  • Grade3(低分化型)充実増殖の占める割合が腺癌成分の50%超。プロゲステロン受容体陽性率低。予後不良
  • その他(扁平上皮癌など(5%以下))

発生機序による分類

  • type I:エストロゲン依存性。発症は遺伝子変異とエストロゲンの長期持続刺激による子宮内膜細胞の異常増殖
  • type II:エストロゲン非依存性。子宮内膜異型増殖症を介さないで癌化する
  I型子宮体癌 II型子宮体癌
発生機序 エストロゲンへの長期暴露 de novo癌
好発年齢 閉経前-閉経早期  
頻度 80-90% 10-20%
病巣周辺の
子宮内膜異型増殖症
あり なし
組織型 類内膜腺癌 漿液性腺癌
明細胞腺癌
分化度 高分化型 低分化型
筋層浸潤 軽度 高度
予後 比較的良好 不良
遺伝子変異 K-ras, PTEN p53

検査

超音波エコー(経膣超音波)

腫瘍マーカー

MRI

  • T2画像が有用。
  • junctional zoneの菲薄化・欠損
  • 子宮内膜>腫瘍>筋層>junctional zone

診断

  • スクリーニング:細胞診
  • 子宮腔内の吸引あるいは擦過細胞診による検出率:90%以上
  • 子宮頚・腟部からの細胞採取による検出率:50%以下
  • 確定診断:子宮内膜の試験掻爬組織診

手術進行期分類 (日産婦 1995,FIGO1998)

原則として手術進行期分類を用い、手術を行っていない例では臨床進行期分類を用いる
体 → 頚 → 骨盤内 → 骨盤外
0期: 子宮内膜異型増殖症
I期: 子宮体部に限局
Ia期: 子宮内膜に限局
Ib期: 浸潤が子宮筋層1/2以内
Ic期: 浸潤が子宮筋層1/2を越える
II期: 子宮頸部に及ぶ
IIa期: 頸管腺のみ
IIb期: 頸部間質浸潤
III期: 子宮外に広がるが小骨盤腔を越えない、または所属リンパ節転移
IIIa期: 漿膜浸潤、付属器浸潤、腹膜細胞診陽性
IIIb期: 膣転移
IIIc期: 所属リンパ節転移(骨盤リンパ節傍大動脈リンパ節)
IV期: 小骨盤腔を越える、または明らかな膀胱または腸粘膜を侵す
IVa期: 膀胱、腸粘膜へ浸潤
IVb期: 遠隔転移(腹腔内リンパ節、鼠径リンパ節転移を含む)


転移

  • 直接浸潤
  • リンパ行性転移

症状

  • 不正性器出血、腹痛

治療

  • 手術療法、放射線療法、薬物療法(抗ガン剤、ホルモン療法)
  • 治療法の基本は手術療法(単純子宮全摘術、準広汎子宮全摘術、広汎子宮全摘術)。
  • 補助的に摘出術を追加することがある:両側付属器切除術、リンパ節郭清、部分大網切除術
  • 薬物療法・放射線療法:手術不能例、再発例、術後の補助療法

薬物療法

抗悪性腫瘍薬

  • シスプラチン、アドリアマイシン、タキサン系の多剤併用療法
化学療法のレジメン
参考:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/nmk/cr/report/200702/502818.htm

ガイドライン的には「アンスラサイクリン系とプラチナ製剤を含む薬剤の選択が薦められている(グレードB)。タキサン系製剤も併用さているが、その十分な根拠は得られていない(グレードC)。(子宮体癌の治療ガイドライン2006年)

一般的な抗腫瘍薬による副作用

ホルモン療法

  • ホルモン療法単体:挙児希望のGrade1のIa期:高用量MPA
  • 術後補助療法:再発リスクの低い場合、高用量黄体ホルモン療法は非推奨(グレードD)(参考2)

手術療法

  • 1. 子宮摘出術
  • 単純子宮全摘術
  • 子宮体部に限局しているとき
  • 準広汎子宮全摘術
  • 子宮体部に限局しているとき
  • 広汎子宮全摘術
  • MRIや肉眼で明らかな頸部間質浸潤が認められるとき。
  • 2. 両側付属器切除術
  • 3. リンパ節郭清
  • 骨盤リンパ節郭清:基本的に施行。省略するのは、類内膜癌Grade1で、画像診断で病変が子宮内膜に限局すると推定される場合のみ。
  • 傍大動脈リンパ節郭清
  • 鼠径リンパ節郭清
  • 4. 部分大網切除術

傍大動脈リンパ節郭清術と部分大網切除術の適応

転移リスクが高いため
  • 1. 骨盤リンパ節転移例
  • 2. 付属器転移例
  • 3. 筋層浸潤が1/2を超す例
  • 4. 予後不良例(組織型が類内膜癌Grade3、漿液性腺癌明細胞腺癌、癌肉腫など)。太字の物は特に大網転移率が高い。

放射線療法

  • 子宮頚癌(扁平上皮癌)より放射線は有効ではない。 → 放射線療法は腺癌に奏効しづらい!!!

子宮温存を希望する若年性子宮体癌

  • 根治治療ではなく、いずれは子宮全摘が必要。
  • 再発例では子宮全摘

適応

  • 画像診断上Ia期(内膜限局)
  • G1の類内膜腺癌

治療

  • 子宮内膜全面掻爬
  • 高用量黄体ホルモン療法

予後

予後規定因子

  • 筋層浸潤の深さ、頚部浸潤、子宮外進展、リンパ節転移、病理組織型、組織学的分化度、血管・リンパ管侵襲

5年生存率

臨床進行期 5年生存率(%)
出典不明(相対) NGY.229
I 86 79
II 68 66.8
III 42 37.5
IV 16 8.5

国試


症例

  • 55歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。未経妊、閉経51歳。不妊治療をした経験がある。子宮は鶏卵大で卵巣は両側とも触知しない。経膣超音波で子宮内膜の肥厚が見られる。

子宮体癌治療ガイドライン(2006年)

  • FIGOは子宮体癌の手術進行期分類を採用。
  • 1)進行期決定のために手術術式の選択が必要である。
  • 2)子宮体癌は放射線感受性が低く、抗ガン剤の標準治療の確立が遅れている。
  • このことから子宮体癌では手術療法が第一選択。高齢や内科的合併症などの理由で、放射線療法が選択される場合もある。

参考

  • 1.
[display]http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/10/post_d2b6.html
  • 2. 子宮体がん治療ガイドライン2009年版:(金原出版)
http://www.jsgo.gr.jp/guideline/taigan.html
  • 3. ガイドライン
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0050/1/0050_G0000135_GL.html



無排卵周期症」

  [★]

anovulatory menstrual cycle (G9M)
無排卵周期

疫学

病因

  • エストロゲン分泌の急激な減少 → 卵胞期において未熟な卵胞が退縮しエストロゲン分泌が低下 → 消退出血  月経周期は28日よりも短くなる(25日未満)
  • エストロゲン分泌の継続 → 卵胞期において未熟な卵胞が存在し続けプロゲステロンが出ないまま未排卵に終わる → らせん動脈が子宮内膜を栄養仕切れず消退出血  月経周期は延長する(39日~3ヶ月)

徴候

NGY.152

月経異常」

  [★]

menstrual abnormality
異常月経


  • 月経発来の異常
  • 月経周期の異常:25-38日
  • 月経量の異常
  • 過短月経:過少月経と合併することがあり、月経2日以内
  • 過多月経
  • 過長月経:過多月経と合併することがあり、月経8日以上


カウフマン療法」

  [★]

Kaufmann therapy
Kaufmann療法エストロゲン-プロゲストーゲン交代療法 estrogen-progestogen sequential treatment



menorrhagia」

  [★] 過多月経

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「abnormally heavy or prolonged menstruation; can be a symptom of uterine tumors and can lead to anemia if prolonged」
hypermenorrhea


過多」

  [★]

excessrepletionoversupply
過剰超過過度過剰量

月経」

  [★]

menstruation, menses
月経周期





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