逆流性食道炎

出典: meddic

reflux esophagitis
peptic esophagitis
胸骨下痛食道炎バレット食道胃食道逆流症 GERD

概念

  • 胃食道の逆流防止機構が十分に作動せず、胃・小腸内容液の逆流から粘膜傷害をきたした状態(IMD)。
  • 上位の疾患概念に胃食道逆流症 GERDがある。

分類

リスク

  • 肥満、妊娠(腹腔内圧上昇、エストロゲン・プロゲステロンによるLES圧低下)、過食、高カロリー食(チョコレート、和菓子、高脂肪食、餅)・刺激物、食後臥位(3時間以内)、喫煙、アルコール、薬剤(Ca拮抗薬、硝酸薬、テオフィリン)


症状

  • 食道症状:胸焼け、呑酸、嚥下困難
  • 食道外症状:咳嗽、胸骨後部痛、嚥下困難

検査

  • 確定診断のために、食道内24時間pHモニター、食道内圧測定、内視鏡検査が重要。特に食道内24時間pHモニターでpHの低下が証明できなければ、胃食道逆流症は否定的。(QB.A-53)

24-hour pH monitoring

  • pH4以下が一日の10%以上


治療

  • 生活習慣改善指導
  • 食後の就寝禁止、就寝直前の飲食禁止、就寝時Fowler体位
  • 薬物療法:
  • (胃酸分泌抑制)H2受容体阻害薬、プロトンポンプ阻害薬
  • (胃の逆流阻害)消化管運動促進薬  ←  本当?
  • 粘膜保護薬 (QB.A-53)
  • 術後胃で十二指腸液の逆流があるばあいには酸分泌抑制薬は無効であり、メシル酸カモスタットが用いられる。

プロトンポンプ阻害薬

hospitalist vol.2 no.3 2014.9 P.741
  • 血液濃度が低い:腸溶コーティングされたPPIが長時間胃に留まると胃の中で溶解してしまい成分が失活して、血液中濃度が十分に上昇しない場合がある。腸管運動の運動改善薬が有効なことがある。
  • rapid metabolizer:PPIはCYP2C19の代謝を受けるが、遺伝子多形により代謝の速度が異なる(homozygous extensive metabolizer, heterozygous extenstive metabolizer, poor metabolizer)。ランソプラゾールでは多型の影響をうける。エソメプラゾールラベプラゾールは影響が少ない。
  • 胃内環境が酸性でない:PPIの活性化には酸性環境が必要であるが、食後など胃内に大量の食物がある場合には胃酸が希釈されて酸性環境が得られない場合がある。これに対して腸管の運動改善薬や食前内服が等の対策が必要。

胃酸以外の逆流の可能性


国試




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和文文献

  • 逆流性食道炎の危険因子の検討
  • 志賀  智子,森吉  百合子
  • 東京女子医科大学雑誌 80(8), 248-248, 2011-08-25
  • 第41回消化器病センター例会 平成22年1月16日(土) 東京女子医科大学弥生記念講堂
  • NAID 120003519080
  • PS-190-5 胃全摘後逆流性食道炎ラットモデルにおけるPPI(パリエット)の効果(PS-190 ポスターセッション(190)食道:良性,第111回日本外科学会定期学術集会)
  • 橋本 直樹
  • 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 836, 2011-05-25
  • NAID 110008685640
  • PS-086-5 食道癌術後再建胃管の収縮運動と逆流性食道炎,逆流症状との関連性についての検討(PS-086 ポスターセッション(86)食道:合併症・その他,第111回日本外科学会定期学術集会)
  • 中林 利博,橋本 信次,持木 彫人,桑野 博行
  • 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 653, 2011-05-25
  • NAID 110008684907

関連リンク

逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)とは、胃酸や十二指腸液が、食道に逆流 することで、食道の粘膜を刺激し粘膜に ... 逆流性食道炎」は内視鏡による重症度分類 は様々なものが提唱されているが、ロサンゼルス分類が一般に広く用いられている。 ...
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★リンクテーブル★
先読み胸骨下痛
国試過去問108I047」「097A023」「097D022」「095C017」「098D030」「102D030」「100H016」「101H025」「095D022」「101A025」「105I025」「099E029」「095B031」「102I036」「105C008
リンク元100Cases 84」「胸痛」「胃食道逆流症」「オメプラゾール」「下部食道括約筋
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関連記事食道」「逆流」「」「食道炎」「逆流性

胸骨下痛」

  [★]

substernal pain
胸骨後部痛 retrosternal pain 胸骨後痛胸骨下痛 infrasternal pain
[show details]



108I047」

  [★]

  • 57歳の男性。[動悸]]を主訴に来院した。半年前に早期胃癌の診断で幽門側胃切除術を受けた。術後、 1回の食事量を少なくしてよくかんで食べるように心掛けていた。徐々に体調も良くなり、 3か月前から食欲も増して食事量も多くなってきた。 2か月前から時々、気分が悪くなり冷や汗が出て、胸がどきどきするようになった。症状は食後 2~ 3時間で出現し、 30~40分ほど持続して消失する。症状出現時に間食を摂ると症状は軽快する。運動時の胸痛や食後の胸やけはないが、心配になり受診した。既往歴は早期胃癌以外に特記すべきことはない。脈拍 72/分、整。血圧 138/72mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108I046]←[国試_108]→[108I048

097A023」

  [★]

  • 55歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。3か月前から食事の時につかえる感じが出現し、1か月前から固型物のつかえ感が顕在化してきた。水を大量に飲んで流しこむ状態で、この3か月で体重が5kg減少した。横臥すると数時間前に食べたものが口腔内に逆流してくる。逆流内容物は食物残渣のみで、血液の混入はなく、酸味もない。食道造影写真を以下に示す。
  • この患者で除外できるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 097A022]←[国試_097]→[097A024

097D022」

  [★]

  • 73歳の女性。昨夜コップ1杯の吐血があり来院した。1年前から時々胸やけを生じている。2か月前から心房細動のためワーファリンの服用を開始しているが、それ以外の薬剤は服用していない。血液所見:赤血球412万、Hb13.8g/dl、Ht41%、白血球7,800、血小板32万。食道内視鏡写真を以下に示す。
  • 吐血の原因として最も考えられるのはどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 097D021]←[国試_097]→[097D023

095C017」

  [★]

  • 36歳の女性。微熱と手足の関節痛とを訴えて来院した。数年前から家事で冷水を使用すると手指が白くなることに気付いた。また最近、労作時の息切れも自覚するようになった。体温36.5℃。脈拍96/分、整。血圧136/88mmHg。手指、手背および顔面皮膚の硬化と舌小帯の短縮とを認める。抗核抗体1,280倍(基準20以下)、抗Scl-70抗体陽性。この疾患でみられるのはどれか。
  • a. (1)(2)(3)
  • b. (1)(2)(5)
  • c. (1)(4)(5)
  • d. (2)(3)(4)
  • e. (3)(4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 095C016]←[国試_095]→[095C018

098D030」

  [★]

  • 74歳の女性。胸やけを主訴に来院した。
  • 10年前から前屈あるいは高脂防食摂取で増悪する胸やけの症状があり、制酸薬と酸分泌抑制薬との処方を受けていた。服薬による改善と中断による再燃とを繰り返してきた。
  • 食道造影写真を以下に示す。
  • 考えられるのはどれか。2つ選べ。


[正答]
※国試ナビ4※ 098D029]←[国試_098]→[098D031

102D030」

  [★]

  • 55歳の男性。嚥下困難と嘔吐とを主訴に来院した。2か月前から食物のつかえ感を自覚した。5日前から固形物をとると嘔吐し、水分のみが摂取可能となった。喫煙は30本/日を35年間。身長168cm、体重55kg。眼瞼結膜に貧血を認める。食道内視鏡写真を以下に示す。
  • 診断はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 102D029]←[国試_102]→[102D031

100H016」

  [★]

  • 58歳の男性。食後の胸やけと夜間の胃液の逆流とを主訴に来院した。3年前から同様の症状があり、近医で制酸薬の投与を受けていたが、服薬中断で容易に症状が再発している。
  • 内視鏡検査のほかに、病態診断のために行う検査はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100H015]←[国試_100]→[100H017

101H025」

  [★]

  • 65歳の女性。2か月前から続く咳嗽を主訴に来院した。痰は伴わず、胸やけがあり、鼻汁と鼻閉とが時々ある。喫煙歴はない。身体所見に異常を認めない。3か月前の健康診査での胸部エックス線写真は正常である。
  • 原因として頻度が低いのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 101H024]←[国試_101]→[101H026

095D022」

  [★]

  • 60歳の男性。人間ドックの上部消化管造影で食道の異常を指摘され来院した。食道内視鏡写真と病変部生検組織H-E染色標本とを以下に示す。診断はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 095D021]←[国試_095]→[095D023

101A025」

  [★]

  • 54歳の男性。胸やけを主訴に来院した。1年前から食後に胸やけの症状がある。食道内視鏡写真を以下に示す。
  • 診断はどれか。


[正答]
※国試ナビ4※ 101A024]←[国試_101]→[101A026

105I025」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 105I024]←[国試_105]→[105I026

099E029」

  [★]

  • 逆流性食道炎の治療に最も有用なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099E028]←[国試_099]→[099E030

095B031」

  [★]

  • BillrothI法の胃切除術後合併症でみられないのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095B030]←[国試_095]→[095B032

102I036」

  [★]

  • ヘリコバクター・ピロリ除菌の適応となるのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102I035]←[国試_102]→[102I037

105C008」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 105C007]←[国試_105]→[105C009

100Cases 84」

  [★]

☆case84 嘔吐
症例
32歳 男性
主訴
現病歴:2 amにからり酔っぱらって救急部受診。11.45 pmに気分が悪くなり2度嘔吐嘔吐物は最初は苦く感じられ、それは食べ物と2Lのビールであった。1時間程度後に、何度か猛烈に吐き気を催した。1 amに鮮赤血を吐いた(bright red blood)。患者が言うには最初少量だったが、2回目にはかなり多い量であった。服用薬なし。時々マリファナを吸う。タバコ1日10本、アルコール2-3 unit/week
既往歴:特記なし
家族歴:特記なし
生活歴:
・身体診断
酔っぱらっているように見える。口の周りに乾燥した血液付着を認める。脈拍:102/分。(臥位(lying))血圧:134/80 mmHg立位でも血圧変化は認められない。心血管系呼吸器系に異常を認めず。腹部:上腹部(心窩部)にわずかに圧痛
検査
(血液生化学)
異常なし
解説
(第1パラグラフ)
 もっともな診断は、下部食道もしくは胃上部における吐血を引き起こす粘膜裂傷である(Mallory-Weiss lesion/Mallory-Weiss tear/Mallory-Weiss laceration)。激しい嘔吐やむかつきによる機械的外傷で生じる。本症例では、なれない大量飲酒によって生じた。
(第2パラグラフ)
患者の話から出血量見積もるのは難しい。吐血はびっくりするような出来事であり、吐血の量を多く見積もりがちである。ヘモグロ分派性状であり、急性出血では吐血量を見積もる手がかりにならない。急性期にヘモグロ分が低ければ慢性出血をほのめかす。著しい失血最初サイン頻脈と起立時の血圧低下であることがある。本症例の彼の脈波速いが、これは不安関連しているのかもしれない。
(第3パラグラフ)
吐血の他の原因胃炎消化性潰瘍である。何度か血液を含まない胃内容物のむかつきと嘔吐の話はマロリーワイス症候群特徴的である。この疾患普通介入を必要としない良性病態である。確定診断上部消化管内視鏡必要とするが、典型的症例ではいつも必要になるわけではない。時に、出血がもりひどかったり、壁の解離粘膜より深いこともあり、穿孔につながる。
(第4パラグラフ)
この症例管理は注意深い観察嘔吐で失われた体液を戻すための静脈内輸液である。出血が激しい場合には血液検査のために採血するが、輸血は必ずしも必要ない。彼は生徒大とH2 blocker治療された。嘔吐は収まりそれ以上出血も見られなかった。彼は将来のパーティでは通院しすぎないように決めた。
管理(内科診断学 第2版 医学書院)
①本疾患大多数安静絶食制酸薬粘膜保護薬の投与保存的治療できる。
輸血必要なほどの貧血は稀である。
内視鏡検査時に出血している症例に対しては内視鏡的止血術を行う。
④クリッピング法(図4-89) [図] 、純エタノール局注法、アルゴンプラズマ凝固(APC)法などさまざまあるが、いずれの方法でも良好な止血成績を得られる。
鑑別診断 (内科診断学 第2版 医学書院 p.843)
・特発性食道破裂(ブールハーフェ症候群)
逆流性食道炎
食道静脈瘤破裂
出血性胃潰瘍
急性粘膜病変(AGML)
■KEYPOINT
吐血の前の血液を伴わない激しい嘔吐とむかつきの既往は、上部消化管裂傷示唆する。
患者血液の量を見積もるのが困難と分かるので、吐血で失われた失血程度多糸かでないし、消化管の中にとどまっている血液の量は分からない。
アルコールは救急入院の約1/4と直接連関があるという研究がある。
□マロリーワイス症候群(内科診断学 第2版 医学書院)
 嘔吐などにより腹腔内圧が急激上昇して噴門部近傍に裂創発生し、これを出血源として顕出血をきたしたもの。30-50歳代の男性に多く、全消化管出血例の約3-15%を占める。 アルコール多飲原因となることが多いが、ほかに妊娠悪阻、乗り物酔い、脳腫瘍髄膜炎医原性のものとしては上部消化管内視鏡検査心肺蘇生術など、原因となるものは種々である。 ②嘔吐などにより急激腹圧上昇すると、急激に胃内圧が上昇し、これにより食道胃接合部近傍に裂創が生じる。
吐血 hematemesis (内科診断学 第2版 医学書院)
 コーヒー残渣用の吐血 melanemesis
 鮮血吐血 hematoemesis
急性粘膜病変 acute gastric mucosal lesion AGML
急性胃炎劇症型であり、急速に起こる腹痛(時に、吐血下血)をきたし、潰瘍びらん出血が混在した病態を呈する。
病因アルコール薬物(アスピリンステロイド)、薬品ストレス食物(激辛食品など)、アニサキス中枢神経系障害熱傷外科手術
glossary
inebriate
vt. (人)を酔わせる(make drunk)。~を有頂天にする
adj. 酔っぱらいの、大酒飲みの
n. 酔っぱらい、大酒飲み
pint n. (液体単位)1パイント = 1/2クオート=(米)28.8753 inch cube = 0.473 liter = (英) 0.568 liter = 約500cc
retch
vi. むかつく、吐き気を催す、無理に吐こうとする
vt. 吐く
n. むかつく。ヒック(吐き気を催すときの音)
lager n. ラガー(ビール)(貯蔵ビール日本普通ビール)
violently adj. 激しく、猛烈に
drunk adj. (pred)酔って。(fig)酔いしれて
epigastrium n. 上腹部心窩部
blood grouping 血液判定血液検査
indulge
vt. ~にふけらせる。気ままにさせる、(子どもを)甘やかす。(欲求などを)思いのままに満たす。喜ばせる、楽しませる。
vi. (快楽・趣味などに)ふける、身を任す(in)。(略式)たらふく食べる、痛飲する。(~に)従事する。(好ましくないことに)かかわる(in)
□Hematemesis and Melena(Differential Diagnosis in Primary Care 4th)
吐血喀血を見分けたい場合はnitrazine paperを使って判定
・身体開口部(body orifice)からの出血鑑別するとき解剖学的アプローチがよい。
(食道)
静脈瘤逆流性食道炎癌腫、マロリーワイス症候群
・外来異物も忘れるな。
先天性まれな病因として異所性胃粘膜によるバレット食道炎と潰瘍もある。
大動脈瘤縦隔腫瘍肺癌食道潰瘍化させ出血させることもある。
(胃)
炎症胃炎と胃潰瘍アスピリンアルコールも良くある原因
・幽門部静脈瘤出血するかもしれない
出血がひどく、他の原因が見つからなければ血液疾患検索する。
(診断への道)
吐血の確固たる証拠がある時、内視鏡をつかえる状況にあれば問診とか検査無駄時間を使わずに内視鏡診断治療をやってしまえ。
血液検査血液クロスマッチ?して輸血準備凝固検査など鑑別必要検査をやりなさい。内視鏡検査準備をしている間に、アルコールアスピリン、そのほかの薬品服用潰瘍既往食道疾患既往を聴け
ひどい出血最近の急な吐血既往がなければ(内視鏡を使わずに?)伝統的アプローチでも良い
吐血の前に血液を伴わない嘔吐があればマロリーワイス症候群診断の助けとなる。


胸痛」

  [★]

chest pain, thoracodynia, pectoralgia
胸部痛
胸壁痛胸部圧迫感


鑑別疾患

診断エッセンシャルズ新訂版

救急疾患

その他

鑑別診断

DIF.84

胸痛の質

  • 圧迫されるような痛み:狭心症、心筋梗塞
  • 刺すような痛み:心膜炎、胸膜炎、肋間神経痛


胸痛と呼吸困難

参考1
  • 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全

診察

【現病歴】
 誘因、発生様式(突発、緩徐)、経時的変化(一定、動揺、増悪/寛解傾向)、部位(一番痛い部位、放散する部位)、軽快因子、増悪因子、(反復するエピソードあれば)前回との比較、随伴症状

【既往歴】基礎疾患(DM, HT, DL)
【嗜好】smoking, alcohl
【服用薬】
【職業】

【身体所見】
Appearance: Face anguish, Diaphoresis, Cyanosis
Vital:
 Consciousness: 
 BT , BP / , HR  (L Arm/R Arm, Lower Extrimity), RR , SpO2
Lymphnode: swollen/no swollen, breath sound →/↑/↓
Chest
 Heart:Is →/↑/↓, IIs →/↑/↓, IIIs(±)/IVs(±), murmur, friction rub ±
 Lung: crackle/rale
Abdomen: soft/hard, tenderness
Extremity: cold/pulse/edema
Skin: dry/wet/hot/cold

【検査】
ECG: ST segment change
Blood test:
 biochemistry: CK-MB, Troponine T, AST, LDH, H-FABP
 Blood count: WBC
 Arterial blood gas: PaO2 torr
  A-aDO2 = 150 - PaCO2/ 0.8 (torr) - PaO2 (normal below 20 Torr)
Chest XP:
Heart echography:

参考

  • 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf



胃食道逆流症」

  [★]

gastroesophageal reflux disease GERD
酸逆流症胃食道逆流症
[show details]

概念

  • 胃内容物が食道側に逆流する現象により不快な症状や合併症を伴うもの

疫学

  • 60歳以上、女性で頻度増加

胃食道逆流症に含まれる疾患概念

  • 胃食道逆流症 gastroesophageal reflux disease
  • 逆流性食道炎(びらん性食道炎)。症状あり内視鏡的食道炎あり
  • 非びらん性胃食道逆流症 non erosive reflux disease。症状あり内視鏡的食道炎なし
  • 無症候性GERD(sGERD)。症状なし内視鏡的食道炎あり

症状

食道症状

  • 不愉快な症状:胸焼け、呑酸、胸痛、食道外症状
  • 合併症:逆流性食道炎、食道狭窄、バレット食道、バレット癌

食道外症状

  • 胸痛、咳、咽頭不快感、嚥下困難感

分類

  • 胃食道逆流症(GERD)の下位概念に以下のようなものがある
  • 症状(+)、内視鏡異常(+):びらん性食道炎、逆流性食道炎
  • 症状(+)、内視鏡異常(-):非びらん性胃食道逆流症, NERD
  • 症状(-)、内視鏡異常(+):無症候性GERD

検査

[show details]
  • 食道内圧測定

治療

薬物療法

  • H2受容体阻害薬、プロトンポンプ阻害薬
  • (カルシウム拮抗薬服用の場合)他剤への切り替え  ←  平滑筋弛緩作用によりLES圧の低下を招く

手術療法

合併症


オメプラゾール」

  [★]

omeprazole
オメプラゾールナトリウム omeprazole sodium
エンプラールオブランゼオメプトロールオメプラールオメプラゾンオメプロトンオメラップ, Prilosec
プロトンポンプ阻害薬

分類

  • 攻撃因子抑制剤

適応

相互作用

併用禁忌

副作用



下部食道括約筋」

  [★]

lower esophageal sphincter, LES
上部食道括約筋食道括約筋食道


LES圧

LESS圧低下の原因

  • 非特異性
  • 逆流性食道炎
  • 膠原病
  • 内分泌性
  • 医原性
  • 食物、嗜好品

臨床関連

  • LES圧が高い状態
  • LES圧が低い状態


胃切除術後逆流性食道炎」

  [★]

reflux esophagitisafter gastrectomy
術後食道炎 postoperative esophagitis、術後逆流性食道炎 postoperative reflux esophagitis


術後逆流性食道炎」

  [★]

postoperative reflux esophagitis
胃切除術後逆流性食道炎


アルカリ性逆流性食道炎」

  [★]

alkaline reflux esophagitis


食道」

  [★]

esophagus (Z)
消化器系



解剖

  • 正中面付近を下行してくるが、横隔膜近傍で左側に寄り、背面で胸大動脈と交叉する。
  • L10椎体の高さで、食道裂孔を食道神経叢と共に通過して腹腔に入る

部位区分

SSUR.456
    O:食道入口部 esophageal orifice
Ce: 頚部食道 cervical esophagus    
  S: 胸骨上縁 margin of the sternum
Te: 胸部食道 thoracic esophagus Ut: 胸部上部食道 upper thoracic esophagus    
   
Mt: 胸部中部食道 middle thoracic esophagus B: 気管分岐部下縁 tracheal bifurcation
 
Lt: 胸部下部食道 lower thoracic esophagus  
  D: 横隔膜 diaphragm
  H: 食道裂孔 esophageal hiatus
Ae: 腹部食道 abdominal esophagus  
    EGJ: 食道胃接合部 esophagogastric junction

生理的狭窄部 (KL.283, KH. 139)

  • 第1狭窄部位:輪状軟骨狭窄部:cricopharyngeal constriction
    • 切歯から15cm
    • 食道の上端で、咽頭に連なる部位
    • 下咽頭収縮筋が食道を囲み、輪状軟骨に付き、この筋の緊張によると考えられる
  • 第2狭窄部位:大動脈狭窄部:bronchoaortic constriction
    • 切歯から25cm
    • 食道の中部で、大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧される。つまり大動脈弓の
  • 第3狭窄部位:横隔膜狭窄部:diaphragmatic constriction
    • 切歯から38-40cm
    • 下部で横隔膜を貫く部位

運動 (SP.720)

部位 名称 筋肉 神経 運動性 シナプスする構造 最終的な伝達物質 運動
上部1/3 上食道括約部 UES 横紋筋 舌咽神経迷走神経(疑核) 随意性 運動終板のアセチルコリン受容体 アセチルコリン 弛緩
平滑筋 迷走神経 不随意性 壁内コリン作動性運動神経
下端部 下食道括約部 LES 平滑筋 迷走神経 不随意性 壁内非アドレナリン作動性抑制運動神経 NO, VIP 弛緩
交感神経 平滑筋α受容体 アドレナリン 収縮

組織

  • 食道腺は粘膜筋板の下に存在する。 ← 粘膜下組織に腺があるのは食道の固有食道腺と十二指腸のブルンネル腺だけ
  • 食道は横隔膜より上位では漿膜がなく、癌が周囲に浸潤しやすい

食道の上皮と上皮下の組織

      層構造 1 2 3 4 5 6
      器官 単層扁平上皮 単層立方上皮 単層円柱上皮 角化重層扁平上皮 非角化重層扁平上皮 上皮表層の構成細胞 粘膜固有層 腺の構成細胞 粘膜筋板 粘膜下組織
(大抵、粗結合組織)
筋層 漿膜(結合組織+単層扁平上皮)
外膜(結合組織のみ)
      食道           食道噴門腺
(咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
粘液細胞
(スムーズに食べ物を流す)
縱層
(縦走筋のみ)
固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム) 内輪筋層
外縱筋層
(食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
外膜(横隔膜まで)
漿膜

臨床関連

  • 食事の通過障害は生理的狭窄部でおこりやすい。特に第1狭窄部で異物が見られる (KH.141)
  • 生理的狭窄部は癌の好発部位であり、第2,第3狭窄部位に多い (KH.141)




逆流」

  [★]

reversal flow, reverse flow, retrograde flow, reflux, regurgitation, regurgitate, backflush
還流弁閉鎖不全逆流症閉鎖不全症



炎」

  [★]

  • n.
  • comb form.
  • (炎症の接尾辞)itis
炎光炎症


食道炎」

  [★]

esophagitis


-esophagitis


逆流性」

  [★]

regurgitantrefluxed




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