輸血

出典: meddic

blood transfusion
metachysis
  • WCG disease transmission in, 863-871
  • also see. ICU.183 出血と循環血液量減少

輸血用血液製剤

  • 赤血球製剤:2-6℃    :採血後21日間
  • 血漿製剤 :-20℃以下  :採血後1年間
  • 血小板製剤:20-24℃。振盪:採血後4日間
  • 全血製剤 :2-6℃    :採血後21日間

副作用

一般的な副作用

  • 1. 溶血性 :(急性)ABO型不適合輸血(血管内溶血)。(遅発性)Rh型不適合輸血(血管外溶血)
  • 2. 非溶血性:(急性)発熱、蕁麻疹、アナフィラキシーショック。(遅発性)輸血関連急性肺障害 TRALI
  • 3. 感染性:細菌、ウイルス(B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV-1, CMV)

その他の副作用

  • 高カリウム血症(血球の溶血)、代謝性アシドーシス(輸血製剤中では嫌気性代謝によりpHが低下しているため?)、代謝性アルカローシス(1-3日後にクエン酸が体内で代謝されて重炭酸イオンを生じるため)、肺うっ血(容量負荷)、低カルシウム血症(凝固薬として添加されているクエン酸によりカルシウムイオンがキレートされるため)、出血傾向(保存血中の血小板は減少してるため)

赤血球濃厚液

  • 1.ショック、アナフィラキシー(様)反応(0.1%未満)
  • 2.感染症(0.1%未満)
  • B型、C型等の肝炎ウイルス13)、HIV-114)、HIV-215)に感染し、発症することがある (「重要な基本的注意」の項参照)。感染が認められた、あるいは症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

また、HTLV-116)、CMV17)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)18)、ヒトパルボウイルスB1919)、マラリア原虫20)、E型肝炎ウイルス(HEV)21)等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。観察を十分に行い、感染が確認された場合には適切な処置を行うこと。

  • 3.呼吸障害・輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury)22)(0.1%未満)
  • 輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury) 等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。
  • 4.輸血後紫斑病 (PTP: post transfusion purpura)23)(0.1%未満)
  • 輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがあるので、患者の経過観察を行い、これらの症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
  • 5.心機能障害・不整脈(0.1%未満)
  • 心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には輸血を中止するなど、適切な処置を行うこと。
  • 6.腎機能障害(0.1%未満)
  • 急性腎不全等の重篤な腎機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
  • 7.肝機能障害

副作用に対する対処

アナフィラキシーショック

参考4
  • 通常輸血後10分以内に血圧低下や呼吸困難などが認められるなどアナフィラキシーショックが疑われた場合、直ちに輸血を中止し、アドレナリンを筋注する。

参考

  • 1. 照射解凍赤血球濃厚液「日赤」
[display]http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/iyakuhin_seihin_tenpu_ir-ftrc090805.htm
  • 2. 輸血製剤取扱いマニュアル
[display]http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/cli-lab/shiba/MANUAL-1/bloodManual2.pdf
  • 3. 日本輸血・細胞治療学会-輸血のQ&A
[display]http://www.yuketsu.gr.jp/qa/main.html
  • 4. 血液・呼吸器内科のお役立ち情報:アレルギー/アナフィラキシー:輸血の副作用とその対策(4)
[display]http://www.3nai.jp/weblog/entry/51024.html


国試

  • 106E053:輸血によるアナフィラキシーショックに対する処置
  • 102C016:宗教上の理由による輸血拒否
  • 103E056:輸血すべき赤血球濃厚液の量



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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/28 09:31:36」(JST)

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和文文献

  • 内視鏡外科手術における研究と治療の進歩(3)泌尿器科領域 (1)腎臓-腹腔鏡下移植用腎採取術の現況
  • 中島 一朗/渕之上 昌平
  • 東京女子医科大学雑誌 82(3), 145-152, 2012-06-25
  • … その手術成績は、平均手術時間は144.1+-38.1分で、出血量は39.7+-60.8gであり、開腹に移行した例や、輸血を必要とした例は皆無であった。 …
  • NAID 110009423406
  • UHF帯パッシブRFIDタグによる小型ME機器の院内所在管理 (MEとバイオサイバネティックス)
  • 保坂 良資,室橋 高男
  • 電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 112(101), 57-62, 2012-06-22
  • NAID 40019342895
  • iPS細胞をつかった血小板大量製造と輸血医療 (SKIL5周年記念 未来フォーラム 科学が拓く安心生活 : 異業種との共同研究を促進)
  • 江藤 浩之
  • JMS : Japan medical society -(186), 47-50, 2012-06
  • NAID 40019349168
  • 血液型不確定患者にO型輸血を施行した緊急手術の1症例
  • 竹内 梨紗,市原 靖子,星島 宏 [他]
  • 麻酔 61(6), 602-604, 2012-06
  • NAID 40019341806

関連リンク

学会総会案内、不適合輸血・輸血の副作用への対応などを掲載。
医師、臨床検査技師、看護師等を対象に血液製剤を適正に使用していただくための専門的な情報を提供しております。 ... ホームページ > 医薬品情報TOP > 輸血情報 輸血情報 2013/04 1304-135 輸血関連急性肺障害にご注意ください [PDF ...
1 血液型は、検査伝票で確認。患者本人及び家族に確認する。 2 看護師と薬剤師又は検査技師で輸血箋と輸血バッグを声に出して照合確認する。 3 医師は患者のところで患者氏名と輸血バッグの氏名を確認し、患者への輸血開始の説明を ...

関連画像

輸血資料3: 輸血前後感染症 teddy血液は 、人工的に造ることも 関連ページ輸血

添付文書

薬効分類名

  • 血液成分製剤

販売名

照射合成血−LR「日赤」(血液200mL相当に由来する血液量1袋)

組成

組成・性状

  • 本剤は、ヒト血液200mLから白血球及び血漿の大部分を除去し、洗浄したO型の赤血球層に、白血球の大部分を除去したAB型のヒト血漿をヒト血液200mLに由来する相当量加えた濃赤色の液剤であり、静置するとき、赤血球の沈層と黄色の液層とに分かれる。液層は脂肪により混濁することがあり、また、ヘモグロビンによる弱い着色を認めることがある。なお、ヒト血漿には原料血液由来の血液保存液 (CPD液) (ヒト血液200mLに対し28mL混合) を含有する。[採血国: 日本][採血方法: 献血]
    本剤には、輸血による移植片対宿主病 (GVHD: graft versus host disease)2,3) を予防する目的で、15Gy以上50Gy以下の放射線が照射されており、本剤は放射線を照射しない製剤よりも保存に伴い上清中のカリウム濃度が増加することが認められる。[400mL由来の本剤1袋に含まれる上清中の総カリウム量 (カリウム濃度) は、製造直後で平均1.1mEq (4.2mEq/L)、製造後24時間で平均1.7mEq (6.3mEq/L)である注)。放射線を照射しない場合は、製造後24時間で平均1.0mEq (4.2mEq/L)である。]
  • 注) 数値は採血当日の400mL由来赤血球濃厚液-LR「日赤」に15Gyの放射線を照射し、採血後5日目に製造した場合のもの (n=7)

血液保存液 (CPD液)

  •   クエン酸ナトリウム水和物         26.30g
      クエン酸水和物               3.27g
      ブドウ糖                   23.20g
      リン酸二水素ナトリウム          2.51g
    ――――――――――――――――――――
    注射用水を加えて溶かし、全量を1,000mLとする。

効能または効果

  • ABO血液型不適合による新生児溶血性疾患に用いる。
  • ろ過装置を具備した輸血用器具を用いて、静脈内に必要量を輸注する。

輸血用器具

  • 生物学的製剤基準・通則45に規定する輸血に適当と認められた器具であって、そのまま直ちに使用でき、かつ、1回限りの使用で使い捨てるものをいう。

慎重投与

次の患者には慎重に輸血すること。

  • 本剤の成分に対し、ショック等の免疫学的副作用の危険性がある患者
  • IgA等の血漿蛋白の欠損症のある患者[欠損蛋白に対する抗体を保有する患者では、アナフィラキシー (様) 反応があらわれることがある。]

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー (様) 反応

(0.1%未満)

  • ショック、チアノーゼ、皮膚潮紅、血管浮腫、喘鳴等のアナフィラキシー (様) 反応14) があらわれることがある (初期症状は全身違和感、皮膚潮紅、腹痛、頻脈等で、アナフィラキシー (様) 反応の多くは輸血開始後10分以内に発現する)。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、適切な処置を行うこと。

感染症

(0.1%未満)

  • B型、C型等の肝炎ウイルス15)、HIV-116)、HIV-217) に感染し、発症することがある (「重要な基本的注意」の項参照)。感染が認められた、あるいは症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

また、HTLV-118)、CMV19)、エプスタイン・バーウイルス (EBV)20)、ヒトパルボウイルスB1921)、マラリア原虫22)、E型肝炎ウイルス (HEV)23) 等に感染することがあり、その他血液を介するウイルス、細菌、原虫等に感染する危険性も否定できない。観察を十分に行い、感染が確認された場合には適切な処置を行うこと。

呼吸障害・輸血関連急性肺障害 (TRALI: transfusion related acute lung injury)24)

(0.1%未満)

  • 輸血中あるいは輸血後に喘鳴、低酸素血症、チアノーゼ、肺水腫、TRALI等を生じることがある。特にTRALIは輸血中あるいは輸血終了後6時間以内に、急激な肺水腫、低酸素血症、頻脈、低血圧、チアノーゼ、呼吸困難を伴う呼吸障害で、時に死亡に至ることがある。これらの症状があらわれた場合には直ちに輸血を中止し、酸素投与、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。

輸血後紫斑病 (PTP: post transfusion purpura)25)

(0.1%未満)

  • 輸血後約1週間経過して、急激な血小板減少、粘膜出血、血尿等があらわれることがあるので、患者の経過観察を行い、これらの症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。

心機能障害・不整脈

(0.1%未満)

  • 心不全、心筋障害、心房細動・心室細動等の重篤な心機能障害や不整脈があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には輸血を中止するなど、適切な処置を行うこと。

腎機能障害

(0.1%未満)

  • 急性腎不全等の重篤な腎機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。

肝機能障害

(0.1%未満)

  • AST、ALTの著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。


★リンクテーブル★
国試過去問107C030」「108G069」「100D030」「107F031」「097C019」「108E062」「101D038」「107D035」「099C034」「104H038」「100D049」「106H022」「100D044」「105B040」「096F042」「095F038」「102E043」「107D059」「103H031」「106E051
リンク元100Cases 33」「100Cases 84」「フェリチン」「ヘモグロビンA1c」「循環血液量

107C030」

  [★]

  • 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
  • 48歳の男性。腹部膨満感腰痛および腹痛を主訴に来院した。
  • 現病歴:2年前に胃癌で胃全摘術を受け、その後外来で約6か月間の抗癌化学療法を受け外来通院で経過観察となった。1年前に腫瘍マーカーの上昇と肝転移とを指摘され、再度抗癌化学療法を受けたが、食欲不振が高度となり、治療効果が認められず中止となった。4か月前から上腹部の膨満、咳および腰痛を自覚していた。画像診断で軽度の腹水貯留と肝、肺および腰椎への多発転移が認められた。利尿薬、鎮咳薬および非ステロイド性抗炎症薬の処方にて落ち着いていたが、3日前から新たに腹部の鈍痛が出現したため受診した。経口摂取は可能である。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は日本酒1合/日を20年間。
  • 家族歴:父親が肺癌のため70歳で死亡。
  • 現症:意識は清明。身長165cm、体重56kg。2年間で10kgの体重減少。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧134/80mmHg。呼吸数18/分。SpO2 96%。眼球結膜に黄染を認めない。心音に異常を認めない。呼吸音は左背部で減弱している。腹部はやや膨隆しているが軟で、心窩部に圧痛がある。心窩部に肝を触知し、両下肢に軽度の浮腫を認める。
  • 検査所見:血液所見:赤血球364万、Hb 10.3g/dl、Ht 32%、白血球6,400、血小板14万。血液生化学所見:血糖78mg/dl、総蛋白5.9g/dl、アルブミン2.4g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.4mg/dl、尿酸4.9mg/dl、総コレステロール187mg/dl、トリグリセリド143mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST 32IU/l、ALT 18IU/l、LD 387IU/l(基準176~353)、ALP 644IU/l(基準115~359)、γ-GTP 32IU/l(基準8~50)、アミラーゼ124IU/l(基準37~160)、Na 134mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l、Ca 6.5mg/dl。CEA 28.7ng/ml(基準5以下)、CA19-9 336U/ml(基準37以下)。CRP 3.4mg/dl。動脈血ガス分析(room air):pH 7.32、PaCO2 38Torr、PaO2 94Torr、HCO3- 19mEq/l。
  • まず行うべき治療はどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107C029]←[国試_107]→[107C031

108G069」

  [★]

  • 次の文を読み、 67~ 69の問いに答えよ。
  • 62歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。
  • 現病歴: 3か月前から時々心窩部不快感を自覚するようになった。最近、会社の同僚が同じような症状で胃癌の診断を受け手術を行ったため、自分も胃癌ではないかと心配になっていた。食欲低下も出現したため、市販の胃薬を内服したところ心窩部不快感と食欲不振とは改善した。その後仕事が忙しく、時々心窩部不快感はあったがそのままにしていた。 1週前に腰部を打撲し、自宅近くの診療所で治療を受け 2日後には軽快した。 3日前から心窩部痛が持続するようになり、夜間就寝中にも痛みで覚醒するようになった。テレビで胃癌の原因が Helicobacterpyloriの感染であることを聞いて心配になり、上部消化管内視鏡検査を希望し受診した。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
  • 現症:意識は清明。体温 36.7℃。脈拍 76/分、整。血圧 128/70 mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。心窩部に軽度の圧痛を認めるが、腫瘤は触知しない。直腸指診で異常を認めない。
  • 検査所見:尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 (-)。血液所見:赤血球 330万、 Hb11.8 g/dl、Ht 32%、白血球 7,200、血小板 24万。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。上部消化管内視鏡像 (別冊 No. 9)を別に示す
  • 治療として適切なのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108G068]←[国試_108]→[108H001

100D030」

  [★]

  • 遠山○男、48歳の男性。急性骨髄性白血病と診断され、現在、寛解導入化学療法中である。昨日の血液検査では白血球1,760、血小板2.6万であった。本日午前10時ころ、心窩部痛とともに大量の吐血があり血圧が低下した。救急部と消化器内科とから医師が呼ばれ、緊急の救命処置がとられた。緊急内視鏡検査で胃潰瘍からの動脈性の出血を認め、内視鏡的に止血を試みたが、充分な止血が得られなかった。緊急に輸血が必要と考え、A医師によってO型Rh(+)赤血球濃厚液6バッグが輸血部にオーダーされた。15分後、交叉試験済みの血液6バッグが病棟に届けられ、4バッグがすぐに輸血され、2バッグは病棟の冷蔵庫に保管された。この病棟では、血液保管用冷蔵庫は4つの部分に分けられ血液型ごとに分けて保管することになっていた。患者の血圧がさらに下がったため、A医師の指示で輸血が追加されることになった。冷蔵庫から輸血バッグが看護師によってベッドサイドに運ばれ、B医師によって輸液ルートにつながれた。約10分後、A医師が輸血されている輸血バッグはO型Rh(+)であるものの「遠藤△子」と記されていることに気付いて、直ちに輸血を止めた。
  • この事故において最も重大な過誤はどれか。
  • a. 余分の血液バッグを病棟で保存した。
  • b. 冷蔵庫の内部を血液型ごとに分けた。
  • c. 冷蔵庫から持ち出す際に名前を確認しなかった。
  • d. 輸血を指示した医師と実際につないだ医師が異なった。
  • e. 輸血バッグを輸液ルートにつなぐ際に名前を確認しなかった。
[正答]


※国試ナビ4※ 100D029]←[国試_100]→[100D031

107F031」

  [★]

  • 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
  • 22歳の女性。気分不良のため救護所に運びこまれた。ある会社の社員運動会が4月に行われた。朝の社長訓示の際、体育館で社員は全員起立して訓示を聞いていた。患者は社長の訓示中に崩れるようにしゃがみ込んだため運ばれて来た。以下は患者、この患者に付き添ってきた同僚社員および救護所医師の会話である。救護所医師「どうされました」患者「気分が悪くなってしまい・・・」同僚社員「先生、貧血です」救護所医師「どんな様子だったかもっと詳しく教えて下さい」同僚社員「社長の訓示中、気分が悪いと言ってしゃがみ込んだんです」救護所医師「意識はありましたか」患者「はい。意識はありました」同僚社員「ええ。どうしたのと聞いたら、気分が悪いと本人が話していました。顔色も悪く、貧血だったので、そのままこの救護所に連れて来ました」救護所でのバイタルサインは以下のようであった。体温36.0℃。脈拍112/分、整。血圧120/70mmHg。呼吸数16/分。
  • その後15分救護所で安静にしていたところ、気分の悪さは改善したという。患者はこの4月に入社し、入社時の健康診断で異常はなかった。入社以来仕事に慣れず、昨日も深夜まで勤務し、睡眠時間も十分でなかったという。既往歴、月経歴および家族歴に特記すべきことはない。
  • 対応として適切なのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 107F030]←[国試_107]→[107G001

097C019」

  [★]

  • 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
  • 48歳の男性。全身倦怠感、食欲不振、尿の濃染および黒色便を訴えて来院した。
  • 現病歴 : 5日間連続して毎日、日本酒5合以上を飲み体調を崩した。腹部の膨隆や両下肢の浮腫が次第に明瞭となり、今朝、黒色便を排出した。常習飲酒家である(3合/日)。
  • 既往歴 : 27歳の時、交通事故で輸血を受けた。
  • 現症 : 意識は清明。身長169cm、体重61kg。体温36.8℃。脈拍64/分、整。血圧142/86mmHg。眼瞼結膜はやや貧血様、眼球結膜には軽度の黄疸を認める。胸部に異常は認めない。腹部では腹壁に静脈怒張が認められ、肝を剣状突起下で3cm触知する。腹水と両下肢の浮腫とを認める。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ビリルビン1+。
  • 血液所見:赤血球320万、Hb9.6g/dl、白血球4,200、血小板9.2万、プロトロンビン時間60%(基準80~120)。血清生化学所見:総蛋白6.6g/dl、アルブミン2.9g/dl、γーグロブリン34.5%、尿素窒素48mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸5.2mg/dl、総コレステロール126mg/dl、総ビリルビン2.8mg/dl、直接ビリルビン1.4mg/dl、AST224単位(基準40以下)、ALT185単位(基準35以下)、γーGTP462単位(基準8~50)。HCV抗体陽性。ICG試験(15分値)32.4%(基準10以下)。
  • この患者において関連のない組合せはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 097C018]←[国試_097]→[097C020

108E062」

  [★]

  • 次の文を読み、 60~ 62の問いに答えよ。
  • 19歳の男性。交通外傷のため搬入された。
  • 現病歴:河川沿いの堤防道路でオートバイを運転中に対向車と接触し転倒、崖下に転落した。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 現症:意識はほぼ清明だが会話は困難。脈拍 124/分。血圧 92/70 mmHg。呼吸数 28/分。 SpO2 100% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。顔面に挫創があり、口腔から出血と凝血塊の喀出を認める。胸部は右前胸部に圧痛があり、右呼吸音が減弱している。右下肢は外旋位で、右下腿の変形と開放創を認める。腹部超音波検査で腹腔内に液体貯留を認める。マスクによる酸素投与を継続している。
  • 輸液開始 20分後、バイタルサインは脈拍 112/分、血圧 110/60 mmHgとなった。頭部 CTでは頭蓋内に異常はなく、腹腔内出血および右脛骨と腓骨の開放骨折に対して治療が必要と判断した。しかし、自施設の外科医と整形外科医に連絡したところ、整形外科医からは「 30分以内に対応可能」という返事が得られたが、外科医からは「現在、別の緊急手術を行っているため 3時間は対応が難しい」との返事があった。
  • この時点での対応で適切でないのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108E061]←[国試_108]→[108E063

101D038」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
  • 31歳の妊婦。性器出血を主訴に来院した。
  • 現病歴:妊娠28週時に無痛性の少量性器出血を認めたが、自然に止血したため放置していた。妊娠29週6日、早朝排尿後に凝血塊を混じた中等量の性器出血があり入院となった。妊娠初期の血液検査と子宮頸部細胞診とで異常を認めなかった。腹痛はない。
  • 既往歴:4回経妊、2回経産、2回自然流産。27歳時に第2子を回旋異常のため緊急帝王切開で分娩した。
  • 現症:意識は清明。顔貌は正常。身長160cm、体重67kg。体温36.4℃。呼吸数18/分。脈拍84/分、整。血圧118/72mmHg。胸部に異常はない。両下腿の脛骨稜に浮腫はない。子宮底長28cm。胎児は第2頭位。膣鏡診で子宮膣部は紫藍色を呈し、外子宮口から少量の出血がみられる。子宮頸部は軟で、子宮口の開大は認めない。内診では児頭を明確に触れず、膣円蓋部と児頭との間に柔軟・弾力性の海綿様組織を触れる。来院時の胎児心拍数陣痛図で心拍数は130~140/分で、胎動に伴う一過性頻脈がある。子宮収縮を認めない。
  • 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血1+。
  • 血液所見:赤血球342万、Hb9.8g/dl、Ht27%、白血球11,600、血小板28万。CRP0.1mg/dl。
  • 対応として適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 101D037]←[国試_101]→[101D039

107D035」

  [★]

  • 32歳の男性。上腹部痛のため搬入された。2か月前の腹部超音波検査を含む健康診断で左腎嚢胞以外に異常はなかった。夕食後約2時間で、徐々に悪化する上腹部痛を自覚し、耐え難い痛みとなったため救急車を要請した。飲酒は日本酒3合/日を10年間。意識は清明。身長172cm、体重78kg。体温37.6℃。脈拍104/分、整。血圧132/74mmHg。SpO2 98%(room air)。腹部は平坦、心窩部に圧痛を認める。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球469万、Hb 14.9g/dl、Ht45%、白血球16,300(桿状核好中球8%、分葉核好中球64%、好酸球2%、単球2%、リンパ球24%)、血小板21万。血液生化学所見:血糖120mg/dl、アルブミン3.9g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.5mg/dl、総ビリルビン0.9mg/dl、AST 28IU/l、ALT 16IU/l、LD 925IU/l(基準176~353)、ALP 312IU/l(基準115~359)、γ-GTP 56IU/l(基準8~50)、アミラーゼ1,934IU/l(基準37~160)、Na 136mEq/l、K4.4mEq/l、Cl 100mEq/l、Ca 7.4mg/dl、CA19-9 12U/ml(基準37以下)。CRP 11mg/dl。動脈血ガス分析(room air):pH 7.34、PaCO2 29Torr、PaO2 98Torr、HCO3 -15mEq/l。絶食とし、輸液を開始した。腹部造影CT(別冊No.16)を別に示す。
  • 次の対応として適切なのはどれか。
  • a 輸血
  • b 胃管留置
  • c 腹部血管造影
  • d 上部消化管造影
  • e 内視鏡的逆行性膵管造影



[正答]


※国試ナビ4※ 107D034]←[国試_107]→[107D036

099C034」

  [★]

  • 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
  • 52歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。
  • 現病歴 : 半年前から夕方になると足背部が腫れることに気付いた。下肢のむくみは次第に増強して大腿にも広がり、体重が10kg増加した。5日前から睡眠中に胸苦しくなり目覚めるようになった。坐っていると呼吸が少し楽になる。
  • 既往歴 : 35歳で生命保険加入時に尿糖を指摘された。
  • 現症 : 意識は清明。身長166cm、体重78kg。体温36.5℃。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧168/90mmHg。心雑音はなく、両肺野にcoarse cracklesを聴取する。腹部は軽度膨隆し、肝を右肋骨弓下に3cm触知する。両下肢に著明な浮腫を認める。膝蓋腱反射は両側とも減弱している。
  • 検査所見 : 尿所見:蛋白3+、糖1+、ケトン体(-)、潜血(-)、沈渣に赤血球2~3/1視野、白血球2~3/1視野。
  • 血液所見:赤血球311万、Hb9.4g/dl、Ht30%、白血球5,000、血小板22万。
  • 血清生化学所見:血糖182mg/dl、総蛋白4.8g/dl、アルブミン2.0g/dl、尿素窒素32mg/dl、クレアチニン2.8mg/dl、AST36単位、ALT24単位、LDH350単位(基準176~353)、Na130mEq/l、K5.0 mEq/l、Cl 102mEq/l。
  • まず行う治療はどれか。
  • a. 輸液
  • b. 輸血
  • c. 血液透析
  • d. 利尿薬投与
  • e. 副腎皮質ステロイド薬投与
[正答]


※国試ナビ4※ 099C033]←[国試_099]→[099C035

104H038」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
  • 68歳の女性。交通事故のため搬入された。
  • 現病歴:夫の運転する乗用車の助手席に座っていた。黄信号で交差点に進入したところ、右折してきた対向車と衝突した。シートベルトは着用していなかった。右胸部痛を訴えている。搬送中に静脈路が確保された。
  • 既往歴:特記すべきことはない。
  • 現 症:意識は清明。脈拍 112/分、整。血圧 90/60mmHg。眼球結膜に異常を認めない。頚静脈怒張冷汗とを認める。心音は微弱。右肺野呼吸音を聴取しない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
  • 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 380万、Hb 10.0g/dl、Ht 35%、白血球 8,500、血小板 30万。血液生化学所見:血糖 82mg/dl、総蛋白 6.2g/dl アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 1.1mg/dl、AST 35IU/l, ALT 18IU/l、LD 176IU/l(基準176-353)、ALP 233IU/l(基準115-359)、Na 138mEq/l、K 4.3mEq/l、Cl 99mEq/l。胸部エックス線写真(別冊No.6)を別に示す。


  • 処置としてまず行うのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 104H037]←[国試_104]→[104I001

100D049」

  [★]

  • 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
  • 68歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。
  • 現病歴 : 1か月前肉片がつかえ、そのときは水を飲んで通過させたが、以後固形食がしぱしぱつかえるようになった。この1か月で5kgの体重減少がみられる。2日前から水分しか通らなくなった。
  • 生活歴 : 飲酒週2日、ビール大瓶1本/回を40年間。喫煙30本/日を40年間。
  • 現症 : 意識は清明。身長164cm、体重65㎏。体温36.1℃。脈拍76/分、整。血圧146/98mmHg。心雑音はなく、呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟。肝・脾を触知しない。
  • 検査所見 : 血液所見:赤血球365万、Hb10.9g/dl、Ht35%、血小板29万。
  • 血清生化学所見:総蛋白5.8g/dl、アルブミン2.9g/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST18単位、ALT10単位、Na146mEq/l、K4.5mEq/l、Cl105mEq/l。食道造影では水溶性造影剤の通過が遅延し、食道中部から下部に高度の不整狭窄像を認める。
  • 対応として最も適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100D048]←[国試_100]→[100D050

106H022」

  [★]

  • 69歳の男性。腹部膨満感全身倦怠感とを主訴に来院した。 1か月前から腹部の膨満感と全身倦怠感とを、 2週前から下腿がむくんでいることを自覚していた。3日前から全身倦怠感が著明となったため受診した。会社の健康診断で肝障害を指摘されていたが、自覚症状がなかったため医療機関を受診しなかった。 60歳で退職後、血液検査を受けていない。 15歳時の交通事故で輸血を受けたことがある。身長165cm、体重67kg。体温36.8℃。脈拍76/分、整。血圧140/92mmHg。手掌に発赤を認める。胸部聴診で異常を認めない。腹部は膨隆している。圧痛や抵抗はない。肝を触知しない。左肋骨弓下に脾を2cm触知する。腫瘤を触れない。打診では体位変換で濁音境界が移動する。下腿に浮腫を認める。血液所見:赤血球304万、 Hb9.8g/dL、 Ht35%、白血球2,900、血小板7.0万。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン2.5g/dL、尿素窒素21mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、総ビリルビン2.1 mg/dL、 AST55IU/L、 ALT40IU/L。
  • この患者の重症度を判断するために重要性が低いのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 106H021]←[国試_106]→[106H023

100D044」

  [★]

  • 78歳の女性。夜間の呼吸困難のため救急車で搬入された。
  • 現病歴 : 2年前から労作時の息切れを自覚していた。昨晩、就寝2時間後息苦しくなり、ふとんの上で座ると少し楽になるものの、息苦しさが持続している。
  • 既往歴 : 56歳から高血圧症で加療中である。
  • 現症 : 意識は清明。身長154cm、体重60kg。体温36.6℃。呼吸数24/分。脈拍108/分、整。血圧184/110mmHg。貧血と黄疸とを認めない。頸静脈怒張を認めない。心音は奔馬調律。両側下部野にcoarse cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認めない。
  • 検査所見:尿所見:比重1.024、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球360万、Hb12.2g/dl、Ht35%、白血球8,900、血小板19万。血清生化学所見:尿素窒素24mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、AST28単位、ALT30単位、LDH317単位(基準176~353)、CK108単位(基準10~40)、Na139mEq/l、K4.5mEq/l、Cl105mEq/l。胸部エックス線写真を以下に示す。
  • まず行うのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 100D043]←[国試_100]→[100D045

105B040」

  [★]

  • 58歳の女性。腹痛を主訴に来院した。 2年前に胃切除術を受け、以後順調に経過していた。昨夜突然、腹痛が出現し、周期的に増強するようになった。意識は清明。身長155cm、体重48kg。体温36.8℃。脈拍96/分、整。血圧112/84mmHg。腹部はやや膨隆し、腹部全体に圧痛を認めるが、 Blumberg徴候と筋性防御とは認めない。肝・脾を触知しない。腸雑音は亢進している。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 346万、 Hb9.7g/dl、 Ht 28%、白血球9,100、血小板 16万。血液生化学所見:血糖 106mg/dl、総蛋白 7.1g/dl、アルブミン 4.0g/dl、尿素窒素 19mg/dl、クレアチニン 1.1mg/dl、総コレステロール 211mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 35IU/l、ALT38IU/l、LD 346U/l(基準176-353)、ALP 224IU/l(基準115-359)、 Na l34mEq/l、K 4.l mEq/l、Cl 96 mEq/l。CRP 1.2mg/dl。腹部エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。
  • 対応として適切なのはどれか。


  • a 輸血
  • b 腹腔穿刺
  • c 内視鏡的止血術
  • d カテーテル塞栓術
  • e 消化管内圧減圧治療


[正答]


※国試ナビ4※ 105B039]←[国試_105]→[105B041

096F042」

  [★]

  • 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
  • 65歳の男性。吐血のため救急車で来院した。
  • 現病歴 : 2日前から風邪気味で感冒薬を服用していた。今朝、突然嘔気があり洗面器一杯の新鮮血液を吐血した。
  • 既往歴 : 25年前に胃切除術の際に輸血を受けた。数年前から肝硬変を指摘されていた。
  • 現症 : 身長165cm、体重61kg。体温36.6℃。脈拍120/分、微弱、整。血圧72/40mmHg。皮膚は蒼白で頚部にクモ状血管腫がみられる。眼瞼結膜に著明な貧血を認め、眼球結膜に黄疸を認める。胸部所見では心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨隆し、肝・脾は触知しない。
  • 緊急検査を行って次の結果を得た。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、ビリルビン(+)。血液所見:赤血球210万、Hb6.0g/dl、Ht20%、白血球2,800、血小板8万。心電図は洞性頻脈を示している。適切な治療はどれか。
  • a. エピネフリン投与
  • b. ニトログリセリン投与
  • c. 塩酸モルヒネ投与
  • d. ヘパリン投与
  • e. 輸血
[正答]


※国試ナビ4※ 096F041]←[国試_096]→[096F043

095F038」

  [★]

  • 次の文を読み、37、38の問に答えよ。
  • 45歳の男性。今朝起床時に右上腹部の激痛が突然出現したため救急車で来院した。
  • 現病歴 :約1か月前から空腹時に右上腹部痛を時々自覚するようになったが放置していた。
  • 既往歴 :1年前に十二指腸潰瘍で薬物療法を受けた。
  • 嗜好 :喫煙歴は20本/日を20年間。飲酒歴はビール1本/日を20年間。
  • 現症 :身長170cm、体重60kg。体温38.5℃。脈拍180/分、整。血圧120/80mmHg
  • 検査所見 : 血液所見:赤血球380万、Hb 11.0 g/dl、白血球11,000、血小板38万。血清生化学所見:総蛋白6.8 g/dl、アルブミン3.8 g/dl、尿素窒素38mg/dl、クレアチニン1.3mg/dl、GOT40単位(基準40以下)、GPT45単位(基準35以下)、アミラーゼ150単位(基準37~160)。CRP 3.0mg/dl(基準0.3以下)。来院時の胸部エックス線写真を以下に示す。


  • この患者で最も適切な処置はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095F037]←[国試_095]→[095F039

102E043」

  [★]

  • 60歳の男性。意識障害のため搬入された。3日前から排尿困難と38.0℃の発熱とを生じ、全身倦怠感を訴えていたが今朝から家人の呼びかけに応答しなくなった。5年前に糖尿病を指摘されたが放置していた。1年前に尿の出にくさを自覚し、近医を受診したところ残尿が40mlであった。意識は混濁。身長160cm。体温39.2℃。脈拍112/分、整。血圧66/40mmHg。四肢は温かい。直腸診で前立腺は軟らかく触れる。尿所見:蛋白2+、糖3+、潜血2+、沈さに赤血球20~30/1視野、白血球100以上/1視野。血液所見:赤血球381万、Hb11.5g/dl、白血球13,600、血小板36万。血液生化学所見:血糖320mg/dl、尿素窒素36.0mg/dl、クレアチニン3.2mg/dl。CRP18.5mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.30、PaO2 80Torr、PaCO2 35Torr、HCO3- 18mEq/l。直ちに末梢静脈から輸液を開始した。
  • 次に行う対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 102E042]←[国試_102]→[102E044

107D059」

  [★]

  • 40歳の女性。自転車で走行中に転倒し右の側腹部を強打し搬入された。激しい右背部痛を訴えている。意識は清明。体温37.5℃。脈拍120/分、整。血圧84/56mmHg。呼吸数22/分。SpO2100%(リザーバー付マスク10l/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。右の側腹部に発赤と圧痛とを認める。尿所見で肉眼的血尿を認める。血液所見:赤血球312万、Hb 9.8g/dl、Ht 31%、白血球12,000、血小板15万。血液生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン3.2g/dl、尿素窒素25mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、AST 320IU/l、ALT 90IU/l、CK 8,400IU/l(基準40~200)、Na 140mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 108mEq/l。腹部造影CT(別冊No.32)を別に示す。今後行う可能性のある対応を患者と駆けつけた家族とに説明することになった。
  • 説明する内容として適切なのはどれか。3つ選べ。
  • a 輸血
  • b 腹腔穿刺
  • c 右腎摘出術
  • d 右腎瘻造設術
  • e 右腎動脈塞栓術



[正答]


※国試ナビ4※ 107D058]←[国試_107]→[107D060

103H031」

  [★]

  • 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
  • 76歳の女性。頭痛、嘔気および嘔吐を訴え、起き上がれないため搬入された。
  • 現病歴 : 定時に起床しないため家人が訪室したところ、「つらくて起きられない」と訴えた。昨夜は通常通り就寝した。
  • 既往歴 : 30歳から高血圧の治療を受けている。
  • 生活歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
  • 現症  : 意識は清明。身長150cm、体重38kg。体温35.7℃。脈拍120/分、整。血圧 86/64mmHg。眼瞼結膜に異常を認めない。顔色は不良で、苦悶顔貌。目を閉じて側臥位をとっている。開眼で嘔気が増強する。前胸部で皮膚ツルゴールが低下し、口腔内は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し、臍周囲に圧痛がある。打診では鼓音を認める。
  • 初期対応として適切なのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103H030]←[国試_103]→[103H032

106E051」

  [★]

67歳の男性。交通外傷で搬入された。車の運転中、電柱に衝突した。意識は清明。胸痛と呼吸困難とを訴えている。脈拍96/分、整。血圧146/76mmHg。呼吸数20/分。 SpO2 93%(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下)。頸静脈怒張を認めない。胸郭の奇異性運動を認める。胸骨部に圧痛と皮下出血とを認める。血液所見:赤血球384万、 Hb11.2g/dL、 Ht39%、白血球9,800、血小板23万。 CK57IU/L(基準30-140)。 CRP0.3mg/dL。動脈血ガス分析(自発呼吸、リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下) : pH7.21、 PaCO2 60Torr、 PaO2 80Torr、 HCO3- 23mEq/L。胸部エックス線写真と胸部単純CTとで気胸を認めない。胸部単純CT(別冊No. 8A)と胸郭3D-CT(別冊No. 8B)とを別に示す。

  • まず行うべき処置はどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 106E050]←[国試_106]→[106E052

100Cases 33」

  [★]

☆case33 頭痛と混乱
glossary
accompany
vt.
(人)と同行する、(人)に随行する。(もの)に付随する。~と同時に起こる。~に加える(添える、同封する)(with)
slurred n. 不明瞭
強直間代痙攣 tonic-clonic convulsion
 意識消失とともに全身随意筋強直痙攣が生じ(強直痙攣tonic convulsion)、次いで全身の筋の強直弛緩とが律動的に繰り返される時期(間代痙攣clonic convulsion)を経て、発作後もうろう状態を呈する一連発作
症例
28歳、女性 黒人 南アフリカ 手術室看護師 ロンドン住在
主訴頭痛と混乱
現病歴過去3週間で頭痛が続いており、ひどくなってきた。現在頭痛持続しており、頭全体が痛い。友人曰く「過去六ヶ月で体重が10kg減っていて、最近、混乱してきたようだ」。発話は不明瞭救急室にいる間に強直間代痙攣を起こした。
診察 examination
やせている。55kg。38.5℃。口腔カンジダ症(oral candidiasis)。リンパ節腫脹無し。心血管呼吸器系、消化器系正常。痙攣前における神経検査では時間場所、人の見当識無し。神経局所症状無し(no focal neurological sign)。眼底両側に乳頭浮腫有り。
検査 investigation
血算:白血球増多
血液生化学ナトリウム低下
CT供覧
キーワード着目するポイント
口腔カンジダ症(oral candidiasis)
頭痛精神症状強直間代痙攣
・眼底両側に乳頭浮腫
CT所見
・低ナトリウム血症は二次的なもの
アプローチ
口腔カンジダ症(oral candidiasis) → 細胞免疫低下状態(DM免疫抑制AIDSなど) or 常在細菌叢の攪乱(長期抗菌薬の使用)
 ・The occurrence of thrush in a young, otherwise healthy-appearing person should prompt an investigation for underlying HIV infection.(HIM.1254)
 ・More commonly, thrush is seen as a nonspecific manifestation of severe debilitating illness.(HIM.1254)
精神症状強直間代痙攣 → 一次的、あるいは二次的な脳の疾患がありそう
頭痛 → 漠然としていて絞れないが、他の症状からして機能性頭痛ではなく症候性頭痛っぽい。
・眼底両側に乳頭浮腫 → 脳圧亢進徴候 → 原因は・・・脳腫瘍、ことにテント下腫瘍側頭葉腫瘍クモ膜下出血、脳水腫など、そのほか、眼窩内病変、低眼圧などの局所的要因、悪性高血圧、血液疾患大量出血肺気腫などの全身的要因 (vindicate本のp342も参考になる)
 ・頭痛脳圧亢進 → 頭蓋内圧占拠性病変脳炎(IMD.274)
CT所見 → ringform病変脳浮腫脳圧亢進
・低ナトリウム血症 → 脳ヘルニア続発して起こることがあるらしい。実際には下垂体トキソプラズマによる病変形成されることにより起こりうる。
・そのほか出身地、体重減少もHIVを疑わせる点
パターン認識HIV + 精神症状 + てんかん発作(強直間代痙攣) + 脳圧亢進 + CT所見 = 一番ありそうなのはToxoplasma gondiiによるトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis (トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitis)
Toxoplasma gondii
 原虫 胞子原虫
(感染予防学 080521のプリント、CASES p,92、HIM p.1305-)
疫学:西洋では30-80%の成人トキソプラズマ感染既往がある・・・うぇ(CASES)。日本では10%前後(Wikipedia)。
生活環
 ・終宿主ネコネコ小腸上皮細胞で有性・無性生殖 糞便オーシスト排泄
 ・中間宿主ヒト.ブタを含むほ乳類と鳥類無性生殖増殖シスト形成
   急性期増殖盛んな急増虫体tachyzoiteシスト内の緩増虫体bradyzoite
病原病因 phathogenesis
 ・緩増虫体(bradyzoite)、接合子嚢(oocyst)
感染経路
 1. オーシスト経口摂取
 2. 中間宿主の生肉中のシスト経口摂取
 3. 初感染妊婦からの経胎盤感染。既感染なら胎盤感染しないらしい(HIM.1306)
 (4)移植臓器、輸血確率は低い(at low rate)(HIM.1306)
病態
 1. 先天性トキソプラズマ症 congenital toxoplasmosis
   ①網脈絡膜炎、 ②水頭症、 ③脳内石灰化、 ④精神運動障害
 2. 後天性トキソプラズマ症 acquired toxoplasmosis
  (1) 健常者
   ・多くは不顕性感染発熱リンパ節腫脹、皮疹(rash)
   ・(少数例)筋肉痛、暈疼痛、腹痛、斑状丘疹状皮疹(maculopapular rash)、脳脊髄炎、混乱(HIM.1308)
   ・(まれ)肺炎心筋炎脳症心膜炎多発筋炎
   ・網膜脈絡叢瘢痕や、脳に小さい炎症性病変を残すことあり(CASES)。
   ・急性感染症状は数週間で消失 筋肉中枢神経系緩増虫体残存
  (2)HIV感染者、臓器移植例、がん化学療法例
   シスト緩増虫体急増虫体播種性の多臓器感染
   AIDSでは、トキソプラズマ脳炎が指標疾患 AIDS-defineing illness(CASES)
治療
 (日本)アセチルスピラマイシンファンシダール(感染予防学 080521)
トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitisトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis
症状
 発熱頭痛、混乱m、痙攣認知障害、局所神経徴候(不全片麻痺歯垢脳神経損傷視野欠損、感覚喪失)(CASES)
・画像検査
 (CT,MRI)多発性両側性ring-enhancing lesion、特に灰白質-白質境界、大脳基底核脳幹小脳が冒されやすい(CASES)
鑑別診断(臨床症状画像診断所見で)
 リンパ腫、結核、転移性脳腫瘍(CASES)
病歴と画像所見からの鑑別診断
 リンパ腫、結核、転移性腫瘍
このCTcerebral toxoplasmosis特徴的かは不明
最後に残る疑問
 AIDSWBC(leukocyte)の数はどうなるんだろう???AIDSの初診患者ではWBCが低い人が多いらしいし()、HIVCD4+ T cellmacrophage感染して殺すから、これによってB cellは減るだろうし、CD8+ T cellも若干減少するだろうからWBCは減るんじゃないか?!好中球AIDSとは関係ない?好中球は他の感染症に反応性増加している?ちなみに、好酸球寄生虫(原虫)の感染のために増える傾向にあるらしい(HIMのどこか)。
スルファジアジン
sulfadiazine
ピリメタミン
pyrimethamine
葉酸拮抗剤である。
サルファ剤と併用され、抗トキソプラズマ薬、抗ニューモシチス・カリニ薬として相乗的に働く。
ST合剤
SMX-TMP
スルファメトキサゾールトリメトプリム合剤 sulfamethoxazole and trimethoprim mixture
AIDS定義(http://en.wikipedia.org/wiki/CDC_Classification_System_for_HIV_Infection_in_Adults_and_Adolescents)
A CD4+ T-cell count below 200 cells/μl (or a CD4+ T-cell percentage of total lymphocytes of less than 14%).
or he/she has one of the following defining illnesses:
People who are not infected with HIV may also develop these conditions; this does not mean they have AIDS. However, when an individual presents laboratory evidence against HIV infection, a diagnosis of AIDS is ruled out unless the patient has not:
AND
AIDSのステージング
参考文献
HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
IMD = 内科診断学第2版


100Cases 84」

  [★]

☆case84 嘔吐
症例
32歳 男性
主訴
現病歴:2 amにからり酔っぱらって救急部受診。11.45 pmに気分が悪くなり2度嘔吐嘔吐物は最初は苦く感じられ、それは食べ物と2Lのビールであった。1時間程度後に、何度か猛烈に吐き気を催した。1 amに鮮赤血を吐いた(bright red blood)。患者が言うには最初少量だったが、2回目にはかなり多い量であった。服用薬なし。時々マリファナを吸う。タバコ1日10本、アルコール2-3 unit/week
既往歴:特記なし
家族歴:特記なし
生活歴:
・身体診断
酔っぱらっているように見える。口の周りに乾燥した血液付着を認める。脈拍:102/分。(臥位(lying))血圧:134/80 mmHg立位でも血圧変化は認められない。心血管系呼吸器系に異常を認めず。腹部:上腹部(心窩部)にわずかに圧痛
検査
(血液生化学)
異常なし
解説
(第1パラグラフ)
 もっともな診断は、下部食道もしくは胃上部における吐血を引き起こす粘膜裂傷である(Mallory-Weiss lesion/Mallory-Weiss tear/Mallory-Weiss laceration)。激しい嘔吐やむかつきによる機械的外傷で生じる。本症例では、なれない大量飲酒によって生じた。
(第2パラグラフ)
患者の話から出血量見積もるのは難しい。吐血はびっくりするような出来事であり、吐血の量を多く見積もりがちである。ヘモグロ分派性状であり、急性出血では吐血量を見積もる手がかりにならない。急性期にヘモグロ分が低ければ慢性出血をほのめかす。著しい失血最初サイン頻脈と起立時の血圧低下であることがある。本症例の彼の脈波速いが、これは不安関連しているのかもしれない。
(第3パラグラフ)
吐血の他の原因胃炎消化性潰瘍である。何度か血液を含まない胃内容物のむかつきと嘔吐の話はマロリーワイス症候群特徴的である。この疾患普通介入を必要としない良性病態である。確定診断上部消化管内視鏡必要とするが、典型的症例ではいつも必要になるわけではない。時に、出血がもりひどかったり、壁の解離粘膜より深いこともあり、穿孔につながる。
(第4パラグラフ)
この症例管理は注意深い観察嘔吐で失われた体液を戻すための静脈内輸液である。出血が激しい場合には血液検査のために採血するが、輸血は必ずしも必要ない。彼は生徒大とH2 blocker治療された。嘔吐は収まりそれ以上出血も見られなかった。彼は将来のパーティでは通院しすぎないように決めた。
管理(内科診断学 第2版 医学書院)
①本疾患大多数安静絶食制酸薬粘膜保護薬の投与保存的治療できる。
輸血必要なほどの貧血は稀である。
内視鏡検査時に出血している症例に対しては内視鏡的止血術を行う。
④クリッピング法(図4-89) [図] 、純エタノール局注法、アルゴンプラズマ凝固(APC)法などさまざまあるが、いずれの方法でも良好な止血成績を得られる。
鑑別診断 (内科診断学 第2版 医学書院 p.843)
・特発性食道破裂(ブールハーフェ症候群)
逆流性食道炎
食道静脈瘤破裂
出血性胃潰瘍
急性粘膜病変(AGML)
■KEYPOINT
吐血の前の血液を伴わない激しい嘔吐とむかつきの既往は、上部消化管裂傷示唆する。
患者血液の量を見積もるのが困難と分かるので、吐血で失われた失血程度多糸かでないし、消化管の中にとどまっている血液の量は分からない。
アルコールは救急入院の約1/4と直接連関があるという研究がある。
□マロリーワイス症候群(内科診断学 第2版 医学書院)
 嘔吐などにより腹腔内圧が急激上昇して噴門部近傍に裂創発生し、これを出血源として顕出血をきたしたもの。30-50歳代の男性に多く、全消化管出血例の約3-15%を占める。 アルコール多飲原因となることが多いが、ほかに妊娠悪阻、乗り物酔い、脳腫瘍髄膜炎医原性のものとしては上部消化管内視鏡検査心肺蘇生術など、原因となるものは種々である。 ②嘔吐などにより急激腹圧上昇すると、急激に胃内圧が上昇し、これにより食道胃接合部近傍に裂創が生じる。
吐血 hematemesis (内科診断学 第2版 医学書院)
 コーヒー残渣用の吐血 melanemesis
 鮮血吐血 hematoemesis
急性粘膜病変 acute gastric mucosal lesion AGML
急性胃炎劇症型であり、急速に起こる腹痛(時に、吐血下血)をきたし、潰瘍びらん出血が混在した病態を呈する。
病因アルコール薬物(アスピリンステロイド)、薬品ストレス食物(激辛食品など)、アニサキス中枢神経系障害熱傷外科手術
glossary
inebriate
vt. (人)を酔わせる(make drunk)。~を有頂天にする
adj. 酔っぱらいの、大酒飲みの
n. 酔っぱらい、大酒飲み
pint n. (液体単位)1パイント = 1/2クオート=(米)28.8753 inch cube = 0.473 liter = (英) 0.568 liter = 約500cc
retch
vi. むかつく、吐き気を催す、無理に吐こうとする
vt. 吐く
n. むかつく。ヒック(吐き気を催すときの音)
lager n. ラガー(ビール)(貯蔵ビール日本普通ビール)
violently adj. 激しく、猛烈に
drunk adj. (pred)酔って。(fig)酔いしれて
epigastrium n. 上腹部心窩部
blood grouping 血液判定血液検査
indulge
vt. ~にふけらせる。気ままにさせる、(子どもを)甘やかす。(欲求などを)思いのままに満たす。喜ばせる、楽しませる。
vi. (快楽・趣味などに)ふける、身を任す(in)。(略式)たらふく食べる、痛飲する。(~に)従事する。(好ましくないことに)かかわる(in)
□Hematemesis and Melena(Differential Diagnosis in Primary Care 4th)
吐血喀血を見分けたい場合はnitrazine paperを使って判定
・身体開口部(body orifice)からの出血鑑別するとき解剖学的アプローチがよい。
(食道)
静脈瘤逆流性食道炎癌腫、マロリーワイス症候群
・外来異物も忘れるな。
先天性まれな病因として異所性胃粘膜によるバレット食道炎と潰瘍もある。
大動脈瘤縦隔腫瘍肺癌食道潰瘍化させ出血させることもある。
(胃)
炎症胃炎と胃潰瘍アスピリンアルコールも良くある原因
・幽門部静脈瘤出血するかもしれない
出血がひどく、他の原因が見つからなければ血液疾患検索する。
(診断への道)
吐血の確固たる証拠がある時、内視鏡をつかえる状況にあれば問診とか検査無駄時間を使わずに内視鏡診断治療をやってしまえ。
血液検査血液クロスマッチ?して輸血準備凝固検査など鑑別必要検査をやりなさい。内視鏡検査準備をしている間に、アルコールアスピリン、そのほかの薬品服用潰瘍既往食道疾患既往を聴け
ひどい出血最近の急な吐血既往がなければ(内視鏡を使わずに?)伝統的アプローチでも良い
吐血の前に血液を伴わない嘔吐があればマロリーワイス症候群診断の助けとなる。


フェリチン」

  [★]

ferritin
血清フェリチン ← 血液検査の時に用いる用語?
アポフェリチン、血清フェリチン

概念

  • フェリチンは、H鎖とL鎖からなるサブユニットからなるヘテロダイマーであり、これが組み合わさってアポフェリチンとなる。アポフェリチンは細胞内で鉄イオンと結合してフェリチンとなる。フェリチンは鉄を生体内に貯蔵し、鉄による組織障害を防ぐのに貢献している。細胞内のフェリチンはわずかに血中に漏れだしており、漏れ出た血清中のフェリチンは(血清フェリチン)は貯蔵鉄の量と相関するので臨床検査に用いられる。

体内分布

  • 網内系:肝細胞、脾臓、骨髄 ← 多い
  • その他:肺、心臓、骨、腸管など広く存在

解釈

LAB.488
  • 低下
  • 上昇
  • 貯蔵増加
  • その他

臨床

  • フェリチン低値(≦12ng/ml)のみで診断可能(感度59%,特異度99%)なので、フェリチン単体で提出されることがある(内科外来マニュアル.394)。
  • フェリチンは女性で<10ng/ml, 男性で<20ng/mlであれば、鉄貯蔵欠乏と診断する特異度が高い(ワシントンマニュアル33.742)。
  • フェリチンが100ng/ml以上では鉄欠乏の可能性は低いとされる(内科外来マニュアル.394)。
  • 血清フェリチンが>200ng/ml以上では鉄欠乏性貧血は除外できる(ワシントンマニュアル33.742)。
  • 腎透析や機能的鉄欠乏状態では500ng/mlまでの高値を示すことがある。
  • 健常な成人では15ng/ml未満、小児では12ng/ml未満が絶対的な鉄欠乏を示唆。(臨床透析 vol.24 no.1 2008 p.38)



ヘモグロビンA1c」

  [★]

hemoglobin A1c, Hb A1c, HbA1c
糖尿病

基準値

  • 4.3-5.8% (国際標準値) (日本糖尿病学会)
  • 4.0-6.0%(HIM A-5)

糖尿病

  • HbA1c(国際標準値):>6.5%

Table 5 HbA1cが見かけ上低値になり得る疾患・状況

参考1

偽陰性・疑陽性

  • 低値:(赤血球の寿命の短縮や幼若赤血球の増加)肝硬変や腎不全、貧血などを有する場合。加齢や腎機能低下によるヘモグロビン低下
  • 高値:乳び血症やアルコール多飲

血糖コントロール指標と評価

糖尿病治療ガイド 2008-2009改変
指標 不可
不十分 不良
HbA1c(%) JDS 5.8未満 5.8-6.5未満 6.5-7.0未満 7.0-8.0未満 8.0以上
NGSP 6.2未満 6.2-6.9未満 6.9-7.4未満 7.4-8.4未満 8.4以上
空腹時血糖値(mg/dl) 80-110未満 110-130未満 130-160未満 160以上
食後2時間血糖値(mg/dl) 80-140未満 130-180未満 180-220未満 220以上

参考

  • 1年後をめどに日常臨床のHbA1c表記を国際標準のNGSP相当値に変更
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jds2010/201006/515379.html
  • Japan Diabetes Society値(JDS値):日本独自のHbA1c値
  • National Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP値):国際的に使用されている
HbA1c(NGSP値) = HbA1c(JDS値) + 0.4%  ← 国内では2012年4月から、、、らしい。




循環血液量」

  [★]

circulating blood volume, total blood volume, BV
同?
血液量
体液血液心拍出量


循環血液量:ml/kg

091208II 麻酔
  新生児 乳児 幼児以降 高齢者
循環血液量(ml/kg) 90 80 70 60
体重に対する血液量(%) 9 8 7 6

体液と血液の容量

ICU.184
  男性 女性
体液 600 mL/kg 500 mL/kg
 全血液 66 mL/kg 60 mL/kg
  血漿 40 mL/kg 36 mL/kg
  赤血球 26 mL/kg 24 mL/kg

循環血液量_計算

小川等の方法(清水加代子他 著:新臨床検査技師講座7臨床生理学.医学書院 256-257,1985.)
  • 循環血液量BV(L) 身長H(m) 体重W(kg)
adult♂ (成人男子)BV = 0.168H^3+0.050W+0.444
adult♀ (成人女子)BV = 0.250H^3+0.0625W-0.662
輸血

臨床関連





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