- 関
- 足指
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/11/21 21:54:36」(JST)
[Wiki ja表示]
|
「趾」はこの項目へ転送されています。鳥類以外の四肢動物の「ゆび」(前肢のもの、後肢のものを問わず)については「指」をご覧ください。 |
三前趾足 Anisodactyl 、対趾足 Zygodactyl 、三趾足 Tridactyl 、二趾足 Didactyl
趾(あしゆび、英: Dactyly, toe)とは、鳥類特有の足のつま先に該当する部分である。
鳥類の趾では、第5趾が完全に退化しており、基本は4本の趾を持つ。
第1趾が後方を向く形が多く、これは木の枝を掴む際に好都合な形状をしている。この場合を三前趾足(さんぜんしそく)または正足(せいそく)と呼ぶ[1]。
それぞれ第1趾(後趾)、第2趾(内趾)、第3趾(中趾)、第4趾(外趾)のように別称がある。
なお、ダチョウ目のエミューでは、第1趾が退化して三趾となっており、ダチョウではさらに第2趾が退化して二趾(第3趾、第4趾)となっている。
キジ類のうちのウコッケイは、例外的に趾が5本ある。
目次
- 1 趾の形態
- 2 足ひれ
- 3 鳥類の足
- 4 脚注
- 5 参考文献
趾の形態
地上生活の鳥、樹上生活の鳥、また空中生活の鳥(アマツバメ類)のように、各鳥の生態によってそれぞれ適応した趾を持つ。
- 三前趾足(さんぜんしそく、英:anisodactyl)
- 第1趾が後方を向き、第2趾・第3趾・第4趾が前方を向く。最も事例が多い形態。正足。スズメ目、ミサゴを除くタカ目など。
- 皆前趾足(かいぜんしそく、英:pamprodactyl)
- すべての趾が前方を向く。アマツバメ亜目(アマツバメ科、カンムリアマツバメ科)、アブラヨタカ科。
- 合趾足(ごうしそく、英:syndactyl)
- 前方の第2趾・第3趾・第4趾が基部で合着する。ブッポウソウ目など。
- 対趾足(たいしそく、英:zygodactyl)
- 趾のうち第1趾・第4趾の2本が後方を向き、第2趾・第3趾の2本が前方を向く。カッコウ目、オウム目。
- 可変対趾足(かへんたいしそく)
- 対趾足のうち、第4趾を前方にも後方にもできる。フクロウ目、ミサゴ。
- 変対趾足(へんたいしそく)
- 対趾足のうち、第1趾・第2趾が後方を向き、第3趾・第4趾が前方を向く。キヌバネドリ目。
- 外対趾足(がいたいしそく)
- 対趾足のうち、第4趾を体部方向に大きく上げられる。主なキツツキ目。
- 三趾外対趾足(さんしがいたいしそく)
- 外対趾足のうち、第1趾がないもの。ミユビゲラなど。
- 三趾足(さんしそく、英:tridactyl)
- 趾が3本で、第1趾がないもの。
- 二趾足(にしそく、英:didactyl)
- 第3趾(中趾)・第4趾(外趾)のみ。ダチョウ。
足ひれ
1: 蹼足、2: 弁足、3: 三前趾足、4: 半蹼足
水鳥では水面あるいは水中で推進力を得るために、趾に蹼(みずかき)もしくは葉状のひれがあるものが多い。前者を蹼足(ぼくそく)、後者を弁足(べんそく)と呼ぶ。これらには以下の区分がある。
- 蹼足(ぼくそく、英:palmate)
- 第1趾を除く3本の趾に蹼があるもの。標準蹼(ひょうじゅんぼく)。カモ目、ミズナギドリ目、ペンギン目、アビ目、フラミンゴ目、カモメ科、ウミスズメ科。
- 全蹼足(ぜんぼくそく、英:totipalmate)
- 4本の趾すべてに蹼があるもの。ネッタイチョウ目、カツオドリ目(グンカンドリ科、カツオドリ科、ウ科、ヘビウ科)、ペリカン科。
- 半蹼足(はんぼくそく、英:semi-palmate)
- 蹼が退化して痕跡状態となったもの。コウノトリ目、セイタカシギ科など。
- 欠蹼足(けつぼくそく、英:incised palmate)
- 蹼の切れ込みが深いもの。アジサシ科。
- 弁足(べんそく、英:lobate)
- カイツブリ目、オオバン属、ヒレアシ科、ヒレアシシギ科。
鳥類の足
脚注
- ^ 川口敏「鳥の足ウォッチング― 足から見える鳥の私生活」、『BIRDER』第21巻第7号、文一総合出版、2007年7月、 38-41頁。
参考文献
- 小宮輝之・杉田平三 『鳥の足型・足跡ハンドブック』 文一総合出版、2012年。ISBN 978-4-8299-8105-4。
|
ウィキメディア・コモンズには、趾 (鳥類)に関連するメディアおよびカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 整形手術手技 関節リウマチの外反母趾に対するSwansonインプラントによる中足趾節関節置換術とロッキングプレートを使用した中足骨近位矯正骨切り固定術併用手術
- 山中 一,玉井 浩,鈴木 宗貴 [他]
- 整形外科 = Orthopedic surgery 65(1), 64-66, 2014-01
- NAID 40019922438
- 症例報告 糖尿病の経過中に両側の母趾痛を来し鑑別困難な1例
Related Links
- 趾(あしゆび)とは、鳥類特有の足のつま先に該当する部分である。 鳥類の趾では、第5 趾が完全に退化しており、基本は4本の趾を持つ。 第1趾が後方を向く形が多く、これは 木の枝を掴む際に好都合な形状をしている。この場合を三前趾足(さんぜんしそく)と ...
- 趾. 出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』. 移動: 案内、 検索. stub この項目はスタブ(書きかけ)です。この項目を加筆して下さる協力者を求め ています。 Wikipedia. フリー百科事典ウィキペディアに 趾 の記事があります。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- abductor hallucis (K), abductor hallucis muscle
- ラ
- musculus abductor hallucis
- 関
- 小趾外転筋。母指外転筋
起始
停止
神経
機能
[★]
カンジダ性指趾間びらん症
[★]
カンジダ性指趾間びらん症
[★]
- 英
- dorsal digital artery of foot