血漿
出典: meddic
- 日
- 血漿
- 英
- plasma (HIS,SP), plasm (Z,PT), blood plasma
- 関
- 血液、血清、新鮮凍結血漿
色調
- 淡黄色
比重
- 1.024-1.029 (LAB.1793)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/19 17:45:38」(JST)
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UpToDate Contents
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- 1. 血漿成分の臨床使用 clinical use of plasma components
- 2. Causes of primary amenorrhea
- 3. Uncommon congenital adrenal hyperplasias
- 4. 重症患者における血液製剤の使用 use of blood products in the critically ill
- 5. Overview of the renin-angiotensin system
和文文献
- 臨床研究・症例報告 システイニルロイコトリエン受容体1拮抗薬 : モンテルカストナトリウムの小児気管支喘息患者における血漿中濃度と臨床効果に関する検討
- 藤高 道子,八田 伸朗
- 小児科臨床 65(8), 1881-1887, 2012-08
- NAID 40019342876
- コレステロール結晶塞栓症の早期診断と対策
- 塩見 智子/木原 健
- 東京女子医科大学雑誌 82(E2), E362-E369, 2012-07-31
- … しかし、近年、少量のステロイド療法、ステロイドと血漿交換の併用療法、及びステロイドとLDL apheresisの併用療法の有効例が報告されている。 …
- NAID 110009435914
関連リンク
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 血漿の用語解説 - 血液中の有形成分 (赤血球,白血球,血小板) を除いた液体成分をいう。透明で淡黄色の中性の液体で,血液に凝固防止剤を加えて遠心沈殿するか,低温 (約0 ) で放置すると ...
- 血漿(けっしょう)とは? 血漿(けっしょう)とは? 血漿とは、血液の血球成分を除去したものです。 血液には、大きくわけると 1.血漿成分(52~64%) 2.血球成分(36~48%) ・赤血球 ・白血球 ・血小板 にわかれます。
- 血漿と血清の違い 採血した血液に抗凝固薬を加えて遠心すると、血漿成分と血球成分に分離される。さらに、血球成分はbuffy coat(白血球+血小板)と赤血球の層に分かれる。 採血した血液をそのまま放置すると、血液凝固が進み ...
関連画像






★リンクテーブル★
先読み | 「新鮮凍結血漿」 |
国試過去問 | 「095A047」 |
リンク元 | 「100Cases 59」「血液」「細胞内液」「細胞外液」「レシチン・コレステロールアシルトランスフェラーゼ」 |
拡張検索 | 「血漿濃度」「乏血小板血漿」「血漿トロンボプラスチン前駆物質」 |
「新鮮凍結血漿」
「095A047」
- 母乳について正しいのはどれか。
※国試ナビ4※ [095A046]←[国試_095]→[095A048]
「100Cases 59」
- ☆case59 尿中の血液
- 52歳 ビジネスマン
- 顕微鏡的血尿のため泌尿器科医に紹介があった。
- 主訴:顕微鏡的血尿
- 現病歴:6ヶ月前、new jofのためのisurance medicalで血尿を指摘された。以来、家庭医に2回血尿指摘された。以前の尿検査は正常だった。一度も顕微鏡は指摘されたことが無く、泌尿器系の症状もなかった。顕微鏡的血尿であることを除けば健康である。視覚、聴覚に問題なし。タバコ1日30本、アルコール35 unit/week(缶ビール(350ml)20本/週)
- 既往歴:特記無し。
- 家族歴:特記無し。腎臓病の家族歴無し
- ・身体所見
- 栄養状態良く体調はよい。心拍:72/分、整。血圧:146/102 mmHg。心血管系、呼吸器系、腹部、神経学所見:異常なし。眼底鏡でarteriovenous nippingを認める。
- ・検査
- (血液生化学)
- 上昇:尿素、クレアチニン、γ-GTP
- (尿検査)
- 蛋白:++。血尿:++。赤血球:>100 red cells
- 24時間尿蛋白:1.2g; 正常値 <200mg/24hr
- (その他)
- ECG:左室拡大。腎超音波検査:大きさは正常
- (第一パラグラフ)
- ・顕微鏡的血尿の原因は腎臓と尿路系のものがある(ex.前立腺病変、結石)。
- ・顕微鏡的血尿 + 高度のタンパク尿 + 高血圧 + 腎障害 = 慢性糸球体腎炎の病態
- ・γ-GTP高値はアルコールの過剰摂取による肝臓病であることに適合する
- ・男性で推奨されるアルコール摂取の上限は、28unit/週 ()
- (第二パラグラフ)IgA腎症
- ・IgA腎症は先進国における一般的な糸球体腎炎。メサンギウム領域におけるIgAの蓄積が特徴的
- ・患者はしばしば、上気道感染と同時におこる顕微鏡血尿のエピソードがある
- ・IgA腎症は多くは特発性だけど、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病(Henoch-Schonlein purpura)とアルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)と関連するのが普通である。
- ・IgA腎症の患者の20%は20年の経過で末期腎不全(end-stage renal failure)に陥る。
- (第三パラグラフ)基底膜病・アルポート症候群
- ・菲薄基底膜病はisolated microscopic hematuria、minimal proteinuria及び正常腎機能(悪化しない)をしめす家族性の疾患である。
- ・電顕的にはびまん性の糸球体基底膜の菲薄化が見られる(300-400nm -> 150-225nm)
- ・アルポート症候群は進行性糸球体病態であり、聴覚消失と視覚異常と関連している。ふつうX連鎖優性遺伝で、男性がひどく影響を受ける。
- (第四パラグラフ)What further incestigations would you organize?
- ・腎生検
- ・age>50: 尿細胞診、前立腺特異抗原、膀胱鏡 → 除外診断のため(膀胱・前立腺病変)
- ・肝超音波検査が必要で、肝生検を考慮するべき。
- (第五パラグラフ)What advice would you give this patient
- ・指導:禁酒、血圧のコントロール
- ・経過観察:透析、腎移植に移行しうるため
- ・血清/血漿クレアチニン:これはGFRが50%減らないと上昇しない → この症例では軽度のクレアチニンの上昇は腎機能は正常の腎機能の40%であることを示す。
- ・治療:免疫抑制薬がIgA腎症の大部分で透析導入を遅らせるという証拠はない
- ■KEYPOINT
- ・50歳以下の血尿のみを訴える患者はまず腎臓専門医に紹介すべき。
- ・50歳以上の血尿のみを訴える患者は、膀胱や前立腺の疾患を除外するためにまず泌尿器科医に紹介すべき
- ・血清/血漿クレアチニンのわずかな上昇は腎機能の大きな喪失を示している。
- ・大量のアルコール摂取による肝障害は明らかな徴候なく起こるかもしれない。
- ■もっとも一般的な顕微鏡的血尿をきたす糸球体による原因
- IgA腎症
- 菲薄基底膜病(thin basement membrane disease)
- アルポート症候群(XR)
- ■高血圧の病理的帰結 HIM.1552
- ・高血圧が生み出すリスクファクター:粥状硬化症
- ・高血圧が悪化因子?(predisposing factor)となる疾患:心不全、冠動脈疾患、梗塞、腎臓病、末梢動脈疾患
- 心臓:高血圧性心疾患は高血圧に対する機能的・構造的適応 → 左心室肥大、拡張期機能不全(diastolic dysfunction)、うっ血性心不全、血行異常(冠状動脈の粥状硬化・微小血管障害による)、不整脈
- 左心室肥大(1遺伝的要因と血行動態要因による) → ↑リスク:冠動脈心疾患、梗塞、慢性心不全、突然死
- 拡張期機能不全:(左心室壁が肥厚して拡張期に十分拡張できないという意味での機能不全(written by s))
- 脳:(高血圧は脳梗塞と脳出血のリスクファクター)
- ・認知症(脳梗塞による)
- ・高血圧脳症(autoreguration(50-150mmHg)が傷害され、重度の頭痛、悪心・嘔吐、巣状神経徴候(focal neurologic sign)、精神状態の変調をきたす)
- 腎臓:高血圧は腎障害と末期腎臓病のリスクファクター。
- ・腎臓における粥状硬化性の高血圧に関連した血管損傷は、最初に糸球体の前の細動脈に及ぶ。これにより糸球体と糸球体の後の構造に虚血性の変化を起こす。
- ・糸球体の損傷は糸球体の高灌流による糸球体毛細血管の損傷の結果かもしれない。
- ・糸球体の病理は糸球体硬化症を呈し、そして尿細管は虚血により萎縮する。
- 末梢動脈:長期にわたって持続する高血圧により、下肢の動脈を狭窄させる → 跛行
- 網膜:交差現象(http://www.1stretinalscreen.com/ra_DR_NonDR.asp )
- AV nipping is indicative of hypertension and describes the changes which occur at arteriovenous crossings in the retina where an artery crosses a vein. In patients with hypertension and associated arteriolosclerosis (narrowing of the artery) the artery applies increased pressure on the vein at the point where it passes over the top of the vein.
- ■顕微鏡的血尿
- 血尿のうち、肉眼的には血尿ではないが、尿沈渣で400倍毎視野1個以上の赤血球を認める場合をいう。 しかしそれでは再現性に乏しいので、一般的には5個以上の赤血球を認める場合を顕微鏡的血尿といい病的意義をもつ。
- ■glossary
- modest adj. 謙虚な。慎み深い、控えめな、遠慮がちの。(主に女性が)しとやかにした、ひどく上品な。質素な、地味な。適度の、穏当な。大きくない、ささやかな。
「血液」
概念
- 血液は45%の細胞成分と55%の血漿成分から構成される。
- 弱アルカリ性(pH7.4)でやや粘稠の鮮紅色から暗赤色の体液 (HIS.189)
- 成人の血液量は約5L (HIS.189)
- 体重の1/13 (SP.484),体重の約7% (HIS.189), 体重の約8% (2007年度前期解剖学授業)
- 全血液量の約1/3が失われると死亡する
構成
- 血漿(約55%)
- 血球(約45%)
血液の量
- 091208II 麻酔
新生児 | 乳児 | 幼児以降 | 高齢者 | |
循環血液量(ml/kg) | 90 | 80 | 70 | 60 |
体重に対する血液量(%) | 9 | 8 | 7 | 6 |
血液に関する標準値
- SP.484
男性 | 女性 | 単位など | |
ヘマトクリット | 45 | 40 | % |
血液量 | 75 | 65 | ml/kg |
比重 | 1.057 | 1.053 | (血漿1.027) |
浸透圧 | 275-290 | mOsm/Kg・H2O |
基準値
- 赤血球 (2007前期解剖学プリント)
- ♂:4.95±0.75 x 10^6 (/μl)
- ♀:4.65±0.85 x 10^6 (/μl)
- 白血球 (2007前期解剖学プリント)
- 血小板 (2007前期解剖学プリント)
- ヘマトクリット
- ♂:40-50 (%) 45%
- ♀:35-45 (%) 40%
LAB.1790
項目名 | 性別/ 種類 | |||
赤血球 | ♂ | 414~563 | x10^4/ul | |
♀ | 373~495 | |||
ヘモグロビン | Hb | ♂ | 12.9~17.4 | g/dl |
♀ | 10.7~51.3 | |||
ヘマトクリット | Ht | ♂ | 38.6~50.9 | % |
♀ | 33.6~45.1 | |||
平均赤血球容量 | MCV | ♂ | 84.3~99.2 | fl |
♀ | 80.4~101.0 | |||
平均赤血球血色素量 | MCH | ♂ | 28.2~33.8 | pg |
♀ | 25.5~34.6 | |||
平均赤血球血色素濃度 | MCHC | ♂ | 32.2~35.5 | % |
♀ | 30.8~35.4 | |||
網赤血球 | ♂ | 0.5~1.8 | % | |
♀ | 0.4~1.6 | |||
血小板 | Plt | ♂ | 14.3~33.3 | x10^4/ul |
♀ | 13.7~37.8 | |||
白血球 | WBC | ♂ | 2970~9130 | /ul |
♀ | 3040~8720 | |||
好中球桿状核 | 0~9 | % | ||
好中球分葉核 | 28~68 | % | ||
好酸球 | 0~10 | % | ||
好塩基球 | 0~2 | % | ||
リンパ球 | 17~57 | % | ||
単球 | 0~10 | % |
「細胞内液」
体液量
新生児 | 乳児 | 幼児 | 成人 | 高齢者 | |
全体液量 | 80 | 70 | 65 | 60 | 50 |
細胞内液量 | 40 | 40 | 40 | 40 | 35 |
細胞外液量 | 40 | 30 | 25 | 20 | 15 |
組織間液 | 35 | 25 | 20 | 15 | 10 |
血漿 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
性差、年齢
- 女性、肥満者は脂肪細胞(水分を保持しない)のために体液量が男性より少ない
- 新生児には組織間液が多い
細胞内液の組成
- 細胞内液の陰イオンはリン酸イオンが大半を占め、次いで蛋白質、であり重炭酸イオンや塩素イオンはわずかである。(SP.761)。リン酸イオンが多いのは細胞内のATPの合成に使われる他、pH緩衝にも用いられるため、と思う。
「細胞外液」
- (簡単に言えば)細胞外液 = 血漿 + 組織間液
体液量
新生児 | 乳児 | 幼児 | 成人 | 高齢者 | |
全体液量 | 80 | 70 | 65 | 60 | 50 |
細胞内液量 | 40 | 40 | 40 | 40 | 35 |
細胞外液量 | 40 | 30 | 25 | 20 | 15 |
組織間液 | 35 | 25 | 20 | 15 | 10 |
血漿 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
- 女性、肥満者は脂肪細胞(水分を保持しない)のために体液量が男性より少ない
- 新生児には組織間液が多い
「レシチン・コレステロールアシルトランスフェラーゼ」
- 英
- lecithin-cholesterol acyltransferase, lecithin cholesterol acyltransferase, LCAT, lecithin:cholesterol acyltransferase
- 同
- レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ
産生臓器
- 肝臓
局在
- 血液(血漿)
機能
- 血漿中にあってコレステロールにアシル基を転移しエステル化する酵素 → コレステロールエステルの産生
- つまりHDLが有するコレステロールをエステル化する
- ホスファチジルコリンのC-2位の脂肪酸(特にオレイン酸を好む)をコレステロールの3'のヒドロキシ基転移する。基質はHDLであるが、これよりやや劣るがLDLも基質となりうる。 (WIL.1603)
コレステロールエステルの運命
臨床関連
- 肝実質細胞の障害
- LCAT活性の低下 → コレステロールエステルの減少
「血漿濃度」
「乏血小板血漿」
「血漿トロンボプラスチン前駆物質」
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